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このストーリーは、エンジニア採用 Advent Calendar 2023 の8日目の記事です。( 空いていたので、埋める形で参加しました )
近年の少子化により、労働者の数が減少している現状は、私たちの企業に限らず多くの企業が直面している共通の課題です。このような外部環境は、どの企業にも等しく影響を及ぼしています。それでも、私たちのミッションに共感する求職者との出会いを望んでいます。私たち採用担当者は、この目標を共有しています。しかし、この目標を達成するにはどうすればよいのでしょうか?
現在のような外部環境では、単に応募を待つ従来の方法ではもはや十分ではありません。企業は商品と同様に、求職者に選ばれる必要があります。これからの採用活動は、企業の認知度を高め、ファンを増やす戦略から始める必要があります。
採用マーケティングの「認知」という段階において、企業の魅力を高めることが重要になります。認知度を上げるためには、「魅力」が必要です。
「魅力」を作れているか?
「魅力」と一言で言っても、その種類は多岐にわたります。企業自体の魅力、その企業が生み出しているプロダクトの魅力、プロダクトの開発に使用されている技術の魅力など、さまざまです。魅力とは、必ずしもキラキラと輝いて「これは素晴らしい!」と直感させるものだけではありません。現在直面している課題もまた、立派な魅力の一つです。課題に取り組むことは挑戦であり、その挑戦に没頭することで、我々は成長する機会を得ます。
企業自体の魅力
企業の魅力は、そのミッションとビジョンによって大きく定義されることが多いです。さらに、その会社が重視している価値観や文化、提供している労働環境、福利厚生、制度なども重要な要素です。また、どのような人々がどのように活躍しているかを伝えることも、企業の魅力を伝える上で欠かせません。これらは通常、組織全体に共通する要素であるため、多くの場合、企業のコーポレートサイトに掲載されています。
その企業が生み出しているプロダクトの魅力
プロダクトの魅力は、企業のミッションとビジョンをどのように実現し、どのようなユーザーの問題を解決しているかによって決まります。プロダクトラインナップが持つ意味合いや、将来に向けての構想も、魅力を伝える上で欠かせない要素です。これらの情報は、企業のコーポレートサイトに詳しく掲載されていることが一般的です。
技術の魅力
技術の魅力は、Why(なぜその技術が必要なのか)、What(その技術で何を実現するのか)、How(どのようにしてそれを達成するのか)が重要なポイントです。企業の魅力やプロダクトの魅力と連動し、技術がどのように取り入れられているかを伝えることが必要です。実際にその企業で働くことを希望する人々は、この点に特に関心を持ちます。技術を活用して課題を解決し、ミッションが達成されていると感じることが、これから一緒に働きたいと思う人にとって重要なのです。
「魅力」を伝えられているか?
上に書いたような魅力を作ったら、それを伝えることが必要です。ここからがマーケティングです。採用マーケティングでは認知獲得の手段として「ブログ」「SNS」「イベント」「PR」「広告」などを例としてあげています。マーケティング用語でいうところの「チャネル」ですね。
技術の魅力にフォーカスすると次のようになります。
- ブログ
- 技術的なブログ記事を通じて、企業の技術革新やエンジニアリングチームの挑戦、ケーススタディ、開発プロセスの詳細などを共有する
- 実際のプロジェクトやプロダクト開発の背後にある技術的な洞察や課題解決のアプローチを紹介する
- ソーシャルメディア
- 定期的なアップデートを通じて、技術的な達成、新しい技術スタックの採用、チームの技術的な成果を紹介する
- InstagramやFacebookでのインタラクティブなコンテンツを利用して、日常や働き方やクリエイティブを伝える
- イベント
- テックミートアップ、ハッカソン、技術カンファレンスへの参加または主催を通じて、技術コミュニティとの交流を図る
- 社内での技術セミナーやワークショップを通じて、企業の技術専門知識とイノベーションへのコミットメントを紹介する
- PR(プレスリリース)
- 特定の技術分野での達成に関することや、具体的なプロダクトリリースに関するプレスリリースをメディアに配信する
各チャネルでの発信は、「技術の魅力を作る」という戦略がすでに確立されている場合にのみ効果的な手段となります。また、成功を収めるには、単に一つのアクションに注力するだけでなく、全ての側面においてしっかりと取り組むことが重要です。これにより、各要素が相互に作用し、大きな相乗効果を生み出すことができます。
まとめ
従来の単純な「選考フロー」中心の採用活動は終わりを迎え、企業の魅力をどう作り、伝えるかという新たな領域が重要になってきました。これは採用担当者の関与する範囲が拡大したことを意味しています。現在の状況では、一人で対応するのは不可能です。特に、技術領域が細分化されているエンジニアやデザイナーの現場では、それぞれの領域の専門家との連携が不可欠です。技術発信に関しても、特定のテックリードやチームリーダーが1人でやるのではなく、チームメンバー全員がやることで「この企業、勢いがあるな」と伝わり企業・組織に対して興味を持ちます。
この新たな課題への対応は、採用マネージャーや開発マネージャーの責務です。採用担当者や技術リーダーが協力し合う環境をどう設計し、有効に運用するかが、成功の鍵を握っています。異なる職種がチームを形成し協力する際には、お見合い状態を避け、責任とタスクが明確にされる必要があります。最終的には、関与する全員がこの課題を理解し、リーダーシップを発揮することが求められます。組織の結束力が、採用力の源泉となります。
このような活動においてオーナーシップを持ち、他者を引き付けることができていますか?