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情報を整理し、構造化していくこと

この記事は Wantedly Advent Calendar 2023 の21日目の投稿です。前日は 久保出さんによる「アウトプットする心構え」という記事でした。



こんにちは、ウォンテッドリーの Visit Growth Squad というプロダクトグロースチームでプロダクトマネージャーをしているUeyamaMinamiです。

この記事では、プロダクトマネージャー歴2ヶ月の私がウォンテッドリーに入社してから行なった「構造化」についてお話しようと思います。

はじめに

今年の10月にスタートアップ企業のUIデザイナーから転身、晴れてウォンテッドリーへプロダクトマネージャーとして働くことになったのですが、当時、業界未経験・職種未経験だった私にとって大体のことがわからないといった状況でした。

そんな中、今期目標達成に向けての一部の戦略を考えながらキャッチアップをするという貴重な機会をいただき、理解しながらアウトプットしていくという作業を通して様々な情報や課題を「構造化」していくことになりました。

今回は構造化していく中で意識したポイントと、構造化のメリットについてお話していきます。

構造化とは?

構造化とは一言でいうと「全体を把握した上で、情報やタスクの関係性がわかりやすく整理整頓すること」だと定義しています。

フレームワークを用いて利用者や利用環境について整理したり、戦略を作る中で課題を分解・整理するという行動は構造化を行なっていると言えます。

構造化を行う上で意識したポイント

戦略を考える際にロジックツリーをいくつか作ったのですが、その時に意識したポイントをご紹介します。

ロジックツリーって何?という方は、インターネット上にたくさん記事が出ているのでぜひ検索してみてください。

1.問いを立てる

ロジックツリーを作り始める際にまずは何を知りたいのかを明確にします。ここを定義しておくことで、解がブレにくくなります。

私ははじめの頃「構造化する」ということを目的としてしまい、問いを曖昧に進めたことにより無駄なロジックツリーをたくさん作りました。

戦略を作る過程では「(誰)が(状態)なのはなぜか?」という形で問いを作るとやりやすかったです。

2.MECEに分解する

MECE(ミーシー)とはMutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの頭文字を取ったもので、「モレなく、ダブりなく」という意味です。

MECEに整理していくというのは、構造化する際、全体を把握していく中で最も大事なことだと考えています。MECEになっていないとそのツリー自体の説得力が下がってしまいます。


「このパターンの考慮漏れてない?」


この一言で説得力がほぼ0になります。(恐ろしい)

そして、MECEはすごく難しく、私自身もっとも苦労したポイントでした。ダブりは発見しやすいのですが、モレに関しては発見困難でどうしたらいいか分からず、無駄なロジックツリーをたくさん作りました。

試行錯誤する中で学んだことは、自分の頭の中で出てきたものはMECEになり得ないということ。既存のカテゴリを軸に使っていくことでMECEな分解がやりやすくなります。

既存のカテゴリというのは、B=MATなどのフレームワーク、収入 / 支出など完全に分断できるもの、時間やタスクなどのことです。

そういったカテゴリを利用することで、モレの少ない分解ができるようになります。

3.ルールを決めて発散していく

アイデアを出していく過程や、たくさんの情報を並べる際に、何も考えずに発散していくと、整理していく時に視点がずれてしまうことがあります。

ユーザー視点、プロダクト視点、仮説、事実といったルールを決めて発散していくことで、そのあとの整理整頓がめちゃくちゃ楽になるので、構造化する前段階で意識しておくと良いと思います。

構造化のメリット

構造化をすることで、脳内を整理できる

構造化を進めていくと、頭の中で不揃いになっていた情報がだんだん整理されていきます。また、漏れていた視点を発見し、さらに情報が整理され精度が上がっていきます。

こうして構造化できた頃にはその問いに対して最も詳しい状態になっているし、整理されたことで脳のキャパシティも余裕が出てくるので、良いことだらけです。

提案の説得力が増す

構造化すると相手に伝えやすいというメリットがあります。

相手も「思いつきなのでは?」といった不安要素を減らすことができるため、立場やキャリアに関わらず、意見に説得力を持たせるための武器とも言えます。

チームの視点をあわせていくのにも活用できる

日常的に構造化したものをチームに共有することで、施策を行う際にチーム内の視点を合わせるのに役立ったり、自分だけだと漏れてしまう視点も他のメンバーが気づいてくれるなど、様々な点でいい作用が期待できます。

私自身、今後取り組んでいきたいことの一つです。

最後に

はじめは難しく感じ、無駄なロジックツリーをたくさん作ってしまいましたが、その度にやり方を掴んでいったように思います。(そういう点では無駄ではなかった)

ちょっとしたことでも整理されていないと感じたら小さく構造化してみる。というのをやってみることで、漠然としていることによる不安感が減っていくことを実感できると思います。

プロダクトマネージャーは覚えることも多く大変な職業だと思います。「構造化」はそんなプロダクトマネージャーこそ活用していきたいテクニックだと思うので、ぜひ試してみてください。


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