こんにちは!ウォンテッドリーの Hiring Squad に所属する池田です。
最近は” 組織 ”や” チーム ”、” 個人 ”に焦点をあてながらウォンテッドリーについて発信をしてきました。
今回は新たな切り口で、日々どんな仕事に挑戦しているのか?をお伝えしたいと思います。
社内外で大きな反響を呼んだ夏帆さん出演の「Perk」の TVCM。ご覧になった方もいるのではないでしょうか。事業の命運を左右する大きな挑戦について、担当者である森本(マーケティング)と望月(クリエイティブディレクター)に話を聞きました。
登場人物
Engagement Tribe Marketing Chapter / 森本 航生
早稲田大学を卒業後、株式会社三越伊勢丹で MD(マーチャンダイザー)を経験。2020年にウォンテッドリー株式会社へ入社し、現在は Engagement 事業のマーケティングや PdM など幅広く担当している。
Ground Tribe Design Chapter Leader / 望月 勇輔
広告制作会社、外資系広告代理店等を経て、2020年にウォンテッドリー株式会社へ入社。コミュニケーションデザインチームに所属しあらゆるクリエイティブの企画・制作に携わる。
どんな話が聞けるか楽しみです。それでは早速、こだわりきったこのプロジェクトについて振り返ってもらいましょう。
– 本日はよろしくお願いします!まずは森本さんへお伺いしたいのですが、そもそも今回の TVCM はどんな目的でやることになったのでしょうか?
森本:事業をより早くより大きく伸ばすためです。Engagement のサービスはリリースから約2年が経過して、利用企業社数は増え続けているものの、さらに伸ばすためにはどうするか?を問われているタイミングでした。
競合サービスが多く、差分がわかりづらいカテゴリの中で、ユニークかつ高い認知をとらないと、担当者が探すときの選択肢にはいりません。サービスの良さを伝え、市場の認知を高めるために実施しました。
CM と連動した Web マーケ、Twitter キャンペーンも実施
– TVCM をすることが決まった後は、実際にどんなことを進めていきましたか?
森本:ざっくり言うと、以下のようなことを進めていました。
- ターゲットやコンセプトを決める
- メディアを選定する
- 望月さんをはじめとする制作チームと CM をつくっていく
また、効果を最大化するために、CM を実施している期間の受け皿を整えたり(LP を CM と連動させる、資料に CM を掲載するなど)、キャンペーンの企画も行いました。プロジェクトのキックオフから、O.A まで全体で6ヶ月程度はかかってますね。
– やはり大きなプロジェクトになりますね。その中でも森本さんが特にこだわったのはどんな仕事ですか?
森本:最終的な CM づくりの指針となるコンセプトの設計ですね。
まずは、Perk で伝えることができる訴求パターンを網羅的につくり、何が反応が良いかを Facebook 広告で検証しました。その後、ターゲットユーザーへのインタビューを実施して、定性的なファクトを集めていきました。それらの調査やセールスの声などを参考にして、コンセプトを決めていきました。
コンセプトを決めるときは、「本当にこれがいいのか?」と自問自答する日々でした。24時間ずっと悩んでました。本当に24時間ずーーーっと考えていましたね(笑)
– 考え抜かれたコンセプトによって、あの CM は生まれたんですね。今度は望月さんへ質問です!今回制作した CM はどんなアイデアの企画だったんですか?
望月:タイトルは「それなら Perk 」です。オフィスに出社している雑誌編集者の夏帆さんが勤務中に、ふと映画やサウナに行きたいといったプライベートの願望を口にすると、その度に場面が一瞬で転換し、夏帆さんがそれらのサービスを体験するシーンが次々に展開していきます。
会社帰りの映画やサウナ、夕食のフードデリバリーや休日のアウトドアなど、プライベートを楽しみ尽くす体験が「実は」全て、福利厚生サービス「Perk」を通じたものだったというストーリーです。
– お世辞抜きのすごく印象に残る素敵な CM でした。なぜその企画にしたんですか?
望月:キャッチーなオリジナルソングとトランジション(場面展開)の面白さで、小気味よく畳み掛けていくことで、「Perk」のサービスの充実ぶりと、ネーミングが訴求できると考えました。また、TV でオンエアすることも鑑み、ターゲットである会社の導入検討者だけでなく、実際に会社を通じて福利厚生を利用する層へのアピールも意識しています。
夏帆さんが働くシチュエーションに関しては、一時期のフルリモートから、出社が増えてきた社会的な状況も鑑み、今回はオフィスシーンを描きました。
– 制作するなかで特に意識してこだわった部分を教えてください。
望月:今回に限らずですが、ToB の競合他社サービスの CM との差別化にはこだわっています。昨今のタクシー CM でよくみかける様な、紋切り型のストーリー・演出にならないように心がけています。
企画段階では、調査などを経てマーケチームと練り上げたコンセプトがしっかり落とし込まれ、それを我々らしい語り口でメッセージできているかを意識しました。また、ストーリーの要になる、CM 内で取り上げる利用サービスの選定にも時間をかけました。
映像表現の面では、オフィスとサービス利用シーン間のトランジションです。事前に演者やカメラの動きをテストし、現場でも細かく調整しながら撮影しています。
– オフィスとサービス利用シーンの入れ替わりのところは全く違和感なかったのですが、あれはそういった細部にこだわることで実現していたんですね...!続いて森本さんへお伺いしたいのですが、こだわり抜かれたこの CM 、実際 の効果はぶっちゃけどうでしたか?
森本:具体的な数値は言えないのですが、かなり大きな反響を得ることができました。また、CM を見て「使いたい」と思って商談に参加していただけるケースも多く、狙い通りの成果を出せたかなと思います。
ちょっと話はずれますが、今 Engagement 事業責任者をしている橋屋さん(プロフィール)は、この CM をみてウォンテッドリーに興味を持ってくださったんです。棚ぼたですが、そんな素敵な効果ももたらすことができました。
▼橋屋さんのインタビュー記事はこちら
– 新たな出会いも含め素晴らしい結果ですね!ちなみに今回の TVCM がうまくいった理由は何だと考えていますか?
森本:以下の2つかなと思っています。
1つ目は、過去のキャンペーンから勝ち筋を選定できたことです。Engagement チームでは、これまでもマス広告を実施してきたので、その結果をもとに良い要素を選んでいくことができました。
2つ目はやはりクリエイティブの力ですね。コンセプトに沿ったかたちで、すばらしい CM に落とし込んでもらいました。
社内に、自分たちのブランドと表現を言語化している優秀なクリエイティブチームがいることがウォンテッドリーでマーケティングをやる上での面白さですね。
– 確かに私の周りでも反響があったのを覚えてます。 制作する中で、マーケティング担当として大変だったことを教えてください。
森本:関係者も多く、加えてすぐに結果が見えない状況で、様々な意思決定をし続けるのは、大変でもありましたし、学びも多かったです。
ユーザーの声を聞いたり、チームメンバーに相談したり、多くの方に協力してもらったからこそ、うまくいったと思います。
– 続いてはお二人にお伺いします。ずばり、ウォンテッドリーで働く面白さを教えてください。
森本:事業会社で働く面白さは、「自分たちが作りたい未来を自分たちでつくれる」ことだと思っています。優秀なメンバーと一緒にそんな未来をつくれる日々は面白いです。
あとは、この規模のプロジェクトを大胆に任せてもらえる環境も多くないと思うので、機会のある会社だなと思っています。
望月:マーケはもちろん、実際にサービスやプロダクトを作っている優秀なメンバーと一緒に働けることですね。
その事業の表層的な部分だけでなく、”なぜやっているか”などの想いや、先の展望を理解した「中の人」として、コンセプト策定からクリエイティブの企画・制作まで携わることで、制作物のクオリティや、施策の結果に対する責任感を強く感じることができます。
また、自分が携わった自分の会社の CM を褒められるのは、クライアントワークよりも2倍嬉しいです(笑)
– お互い刺激し合える挑戦的な仕事ができる魅力をひしひし感じました!最後になりますが、お二人が 今後挑戦したいことを教えてください。
森本:良いプロダクトをつくり、早く世の中に広めていきたいです。そのために、当たり前とか常識にとらわれず大胆な挑戦を増やしたいですね。
望月:手法にこだわらず、よりユニークでインパクトのあるクリエイティブ施策でウォンテッドリーのブランドとサービスを、もっと世の中に広めたいです。
またこの強力タッグが見たいと感じる、こだわりのつまったお話でした!
今後もウォンテッドリーでの取り組みについてスポットライトを当てて発信していこうと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。
また、これを読んで「ウォンテッドリーについてもっと知りたい」「ここで自分もマーケティングに挑戦したい」などと思った方がいましたら、ぜひ話を聞きにきてください。ざっくばらんにお話しましょう!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
▼Engagement 事業はどんなことをやっているか興味のある方はこちらをご覧ください。