リクルートメントマーケティング連載第2回〜採用におけるリードジェンレーション〜 | リクルートメント・マーケティング入門
こんにちは、Wantedlyビジネスチームです!前回は、リクルートメント・マーケを語る前提として「デジタルマーケ領域」の進化について振り返り、リクルートメントマーケとの類似点についてみてきました...
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こんにちは、Wantedly Visitチームです!
先日公開した「リクルートメント・マーケティング」の資料が好評でしたので、これから7回程に渡ってより詳しく解説・展開していこうと思います。 下記が全体で考えている連載内容です。
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では、初回の今回は「Overview」として、各論を語る前に全体像について把握しておきたいと思います。
リクルートメントマーケは日本では比較的新しい言葉かもしれませんが、2019年1月にApple本社が「Recruitment Marketing Manager」を募集するなど、採用が進んでいる米国においては当たり前になってきている用語です。その定義は厳密にいうと広義・狭義次第で多様になりますが、ここでは最新の採用トレンドという文脈でリクルートメントマーケについて展開していきます。
Apple本社採用サイトから引用(ただし現在はすでに募集終了)
まず大事な押さえておくポイントですが、ここ20年のデジタルマーケティングの進化には著しいものがあります。ここ20年で何が変わったのか、多少単純化してみてみましょう。
これまでのデジタルマーケティングは、情報を「1対n」(テレビ・新聞・ラジオなどのマスメディア)で「届ける」そして、そのタイミングは「一発勝負」でした。
それに対して今のデジタルマーケティングでは、「1対1」でそれぞれのユーザに適した情報を揃え、それらをオンライン空間に散りばめておくことで必要な時に「見つけて」貰い、かつ、一回限りの接触ではなく、フォローやメーリングリストといった形で継続的に接点を持つことで関係を育んでいけます。
このフレームワークが、採用領域にも強く反映され始めています。
これまでの採用といえば、「選考」に目が行きがちでした。具体的には、いかに採用基準を定義して、そこに合う人材を見極めてフォローするかが重要でした。
一方でこれからの採用は、その前後に新しいステップが加わります。それが「リードジェネレーション(Lead Generation)」「リードナーチャリング(Lead Nurturing)」そして「エンプロイーサクセス(Employee Success)」です。 それぞれのステップにおいて、候補者が体験するのは「認知」、「興味の喚起」そして「検討」、最後に「エンゲージ」です。
ちなみに▼この部分が「リクルートメント・マーケティング」です。最後の「エンゲージ」からも社員紹介で新しいリードが入ってくるので、広義でいうと「エンゲージ」もリクルートメントマーケに含めて考えるのが建設的です。
リードジェネレーションやリードナーチャリングといった用語は元々マーケティング用語で、
採用文脈では、
ことに置き換えて考えられます。
最後の「エンゲージ」は、「関係性を深める」という意味ですが、マーケ用語では、何かを購入してくれたりした顧客がそのサービスを継続利用した結果成果が出て(顧客 = Customerが成功する = Success、でCustomer Success)、最終的にその商品を周りの友人等に広めてくれる存在(提唱者)になっていくことを指します。 「エンゲージメント」を高めるプロセスのことをマーケでは「カスタマーサクセス(Customer Success)」といいますが、それに寄せてリクルートメントマーケでは「エンプロイーサクセス(従業員 = Employeeが成功する = Successで、Employee Success)と呼びます。
「リードジェネレーション」「リードナーチャリング」そして「エンプロイーサクセス」、これら3つについて、次回以降の連載で詳しくみていきます。
<次回に続く>