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新米エンジニアが成長するチームになるため、今日からできる3つのコト

新卒で選ぶ会社。基準は色々と有ると思いますが、新卒のエンジニアにとって自分の技術力が上がるかどうかはとても重要ですよね。

Wantedlyでは3年前から本格的に新卒採用をしており、3年前に入社したメンバーは既にチームのリーダーとして、去年入社したメンバーのマネジメントを行っています。

スピード感のあるベンチャーであれば2年目、3年目で下のメンバーを育てていく立場になることも多いと思いますが、成長を感じさせながら、慣れないマネジメントをするのは中々大変です。

そこで、現在3年目でWantedly Feed開発チームリーダーを務め、1年目のメンバーを育てる立場であるメンバーに、チームの新卒メンバーが成長するために意識した3つのことを伺いました。

※Wantedly Feedとは

「Wantedly Feed」は昨年2016年3月にリリースした、会社の普段の様子やメンバーの紹介、会社のストーリーを投稿することができる広報ツール。現在月間約700社が利用。

メンバー紹介

■森脇 健斗

大阪大学卒。大学時代、父親の会社の商品の在庫データベースを作ったことがきっかけでプログラミングにのめり込む。その後休学してフリーランスとして活動。卒業後もフリーランスで働こうと思ったが、ある出来事がきっかけで就職を決意しWantedlyへ入社。WantedlyではReact.jsを導入し、フロントエンドに強いエンジニアとして活躍中。最近はSwiftも書き始めた。なんでもできるスゴイ人。

■富岡 真悟

東京大学大学院卒。自分が思い切り働ける会社を求めて、普通に就活するかどうか迷っている中で Wantedly に出会う。ベンチャー企業のスピード感とチームでプロダクトを作っていくワクワク感に心を奪われ入社。森脇リーダーの下で修行する毎日。社内のあだ名は”マイケル”。

滑らかに課題の難易度をあげていく

森脇:富岡くんが僕のチームに来た時、最初は不安しか無かったです。大丈夫かな、と。というのも、富岡くんは1年間内定者インターンに来ていたとは言え、実力としてはまだまだ初心者。Wantedly Feedの開発ではJavaScriptを書くことが多のですが、その経験もほぼゼロでした。

富岡:僕自身、内定を頂いた時、本当にやっていけるのか不安でした。CTOの川崎さんに背中を押していただいて入ることを決めましたが、同期入社メンバーと比べても圧倒的にスキルが足りていなかったと感じていました。実際に、最初の1,2ヶ月は1つのタスクを終わらせるのに1,2週間かかってしまうこともありました。

森脇:なので、富岡くんができる範囲の一個上のレベルの課題を設定して、滑らかに成長してもらうことを意識しました。例えば、5月には新卒サマーインターンのLPの作成を任せました。LPはWebサイトとしては簡単な部類に入ります。データベースを触らないし、複雑なロジックもいらない。HTML、CSS、JavaScriptの基本的なところを学習するには良いタスクです。その後は8月の頭まで、コーポレートサイトの構築を通常の業務に並行してやってもらいました。LPよりも複雑だし、持っている知識を応用させる意味でも、こちらも適切な難易度のタスクを設定できたのかなと思っています。

※富岡くんが開発を行ったコーポレートサイトはこちら


(1年目の富岡)

森脇:富岡くんが成長したなとはっきりと感じたのは去年の9月です。僕が新機能の開発にあたり纏まった時間を取りたかったので、Wantedly Feedの開発をほとんど丸投げにしたんですね。無理そうであればいつでもフォローするつもりでいましたが、「森脇さんは新しい機能の開発に集中してください」と言ってくれて、自分がやっていた細かいところまでカバーして開発してくれました。

元々の真面目な性格もあって、愚直に課題に取り組み開発をしていた積み重ねが功を奏したんだと思います。Wantedly内のコードも沢山見ていたようですし。日々のコードレビューでも感じることですが、富岡くんはいつも丁寧にコードを書くので、指摘するところも知識があれば補えるところが多いんですよね。だから大きく脱線することがないので、単純に知識量が増えていい仕事ができるようになってきたなと感じます。

富岡:夏前までは与えられたタスクをどうやってやるかを考えるので精一杯でしたが、基礎的な開発力が付いたことで、チームの開発状況を考えてどのタスクをやるべきかというところまで頭が回るようになった実感は自分でもあって、周りのペースに流されず愚直に取り組んできて良かったなと思います。

上下関係のある“部下”ではなく、対等なメンバーとして接する

森脇:Wantedlyには「誰が言ったかより、何を言ったか」を大切にする文化があります。僕はこれを強く意識していて、富岡くんとは、「一緒に作っている・横並びで作っている関係」であるようにしています。自分の経験からも、上下関係みたいなものを意識しだすと、パフォーマンスが下がるし、成長しにくくなると思っています。

富岡:「一緒に作っている・横並びで作っている関係」で開発していることは強く感じますし、ありがたいなと思っています。上下の関係だと、上司がやることを決めて部下はそれに従うという形になりがちですが、横並びの関係であることで、自分自身もプロダクトをどうしていったらいいかまで意識するようになります。ミーティングでも、臆せず自分の意見は言うようにしています。

森脇:ある程度慣れてきたら、課題を出す時ざっくりと投げて、自分の中で咀嚼することを大切にしてもらっています。あんまり細かすぎるところまで指摘はしません。自分があれこれ指摘されたり、やることを全部決められたら嫌だなって思うので。もし自分だったらどういう風に課題を振られるのが嬉しいかな、ということはいつも考えています。

チームで1つのものを一緒に作るのを大切にしているから、インターン生も含め皆がバラバラのことをやっている風にはならないようにしています。逆に言えば、面倒くさい仕事だけを押しつけるような、よくある部下みたいな扱いはしません。足し算ではなく、掛け算で良い物をつくったほうがチーム全体としても楽しいし、お互いの成長に繋がると思っているので。

同じメンバーでありながらも、常に先を走り尊敬される人でありつづける

森脇:仕事に楽しく向き合うためには、モチベーションコントロールも大事なので、週に1回の1 on 1面談では、まず「調子どう」と聞くようにしています。すると「先週はコードの進みが良かったです」とか、「あまり書けなかったです」などと返ってくるので、うまく仕事が進んでいるのか、楽しんでやっているのかそこで気づいてあげれるように意識しています。

ただ、富岡くんは、あまりモチベーションが上下する方ではなく、コンスタントに安定しているので、そこは僕が見習いたいところですね笑 

富岡:有難うございます笑 新卒研修で「モチベーションは誰でも上下するけど、それを客観的にわかっていれば、変にモチベーションに振り回されないようになる」ということをリードエンジニアの相川さんから教えていただき、それを意識して開発をするようにしています。

自分の場合は睡眠時間がパフォーマンスにもろに反映するので、退社時間を決めるなど、生活リズムを一定にして、常にパフォーマンスが出せるように意識しています。あとは日々何かしらできることが増えていっているのも、モチベーションに繋がっているのかなと思います。

森脇:ただ、最近はキャパも上がってきて、時には遅くまでどっぷりとコードを書いている時もあり、凄い成長したなと思います。

あと、やっぱり自分のリーダーに対して「凄いな!」と思ってもらうことも大事だと思うので、新しい技術をキャッチアップすることは欠かさないようにしています。お昼を一緒に食べている時にフロントエンドの最新の話題をするとか。エンジニアとして互いをリスペクトしあえるチームじゃないと、相乗効果は生み出せないと思うので。


(リーダーの森脇)

富岡:本当に僕より忙しいはずなのに、いつキャッチアップしているんだろうといつも思っています。また、ただキャッチアップするだけでなく、それをちゃんとプロダクトに取り込んでいっているのは本当に尊敬します。

森脇:メンバーの成長は回り回って、自分の成長にも繋がると思うので、リーダーになる機会があれば是非、積極的にトライしていくと良いと思います。

富岡:そうですね、春には新卒メンバーも正式に入社しますし、インターン生のメンターをする機会も増えると思うので、頑張ります

森脇:期待してます! また、新卒で一緒に働く仲間もまだまだ募集しているので、気軽に話を聞きに遊びに来てください!

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