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こんにちは!PR TIMESマーケティング本部の江口です。
突然ですが、みなさんは”カセットテープ”や、”アナログレコード”を見たことがありますか?
最近では、デジタルの勢いにおされ、すっかり目にすることが少なくなったカセットテープやアナログレコードですが、実は、ひそかにブーム再到来の兆しがあるんです。
今日はカセットテープやアナログレコードがなぜいまブームなのか?それを考察することによってマーケティングにおける体験について考えてみたいと思います。
■そもそもカセットテープやレコードって本当に人気なの?
疑い深い方であれば、本当~?と思うのは当然です。
しかし、世は確実にブームの兆しをみせています!
例えば、パナソニックは、テクニクス50周年記念モデルとしてターンテーブル新製品(SL-1200GAE 2016年6月24日発売 国内300台限定)を3月24日に発表しましたが、予約数が限定数に到着したため、テクニクスブランドの新製品をリリースされています。
(テクニクス愛用しています。もちろんVestaxも!)
パルコは、100台のヴィンテージ ラジカセを引っさげ、「ラジカセ」をモノとカルチャーの両面から紹介する展覧会というコンセプトで、12月9日(金)から、大ラジカセ展を池袋パルコで開催されます。
(★これ絶対いきます。)
アーティストサイドに目をむけると、CDだけでなく、カセットテープでリリースする音楽アーティストも今年はすごく多くなっているようです。でんぱ組.incもカセットでリリース!
中目黒には、カセットテープ、ラジカセ、ウォークマン、アナログレコードを専門に扱うwaltzというとてもとても素敵なお店がオープンしており、連日メディアに取材されニュースとして報道されています。
カセットテープメーカーの日立マクセルもカセットテープの復刻版を2016年11月25日より発売開始しています。(参照:ASCII:日立マクセル、カセットテープ「UD」復刻版を限定販売!)
■アナログやカセットテープに魅力を感じる若者の存在
それでは、今なぜブームになっているのでしょうか?
実は、海外では2014年、2015年ごろから先行してブームがおきており、レコードの需要が大きくなったため、レコード生産の納期が以前の2~3倍にのび、クリエイターの間では悩ましいことになっているそうです。
(参照:VICE:アナログ盤の流行を素直に喜べない エレクトロニック・ミュージック界隈)
日本においてブームの火付け役となっているのは、50代以上の既存ユーザーだけではなく、
10代~20代の若年層がブームの火付け役として大きな役割を担っていそうです。
つまるところ、カセットやアナログレコードが”シンプルにカッコいい”という一言に集約されるから魅了されているわけですが、カッコいいの要素を分解することは何とも奥深いことです。
■アナログやカセットテープがいけてる3つの理由
1|アナログは音質がよく、自分だけの音=自分のスタイルを追求できる
実はクリエイターの方や音にこだわる方であればご存知の方も多いのですが、CD、アナログ、カセットテープ、MD、MP3、MP4など音楽のフォーマットによって、音域の広さや、音の深さ、聞き心地がまったく違ってきます。
カセットテープやアナログは、柔らかく丸く優しく温かい音になりますので、イヤホンやヘッドホンでガンガン聞いても耳が全くキンキンしません。
またレコードは針を落とした時に、カセットテープは再生する時に、サーーーーーーーーーッという音がのっかるわけですが、そのノイズにもロマンがあります。貝殻に耳をあてた時に、海の音がして優しい気持ちになるあの感覚です。
2|デジタル音源を再生する時とは違う体験(手間)ができる
アナログはデジタルと比べて、何かと不便で、制限もたくさんあります。
例えば、目当ての曲を再生したい場合、カセットやレコードの山の中からお目当ての1枚を探して、ラジカセやウォークマン、ターンテーブルにセットする必要があります。スマホでポチっとはいきません。
また、カセットは最大でも60分~90分くらいの音源しかはいりません。レコードであれば、曲の頭出しが針を動かすことによってかろうじてできますが、カセットでは記憶と感覚をたよりに、早送り、巻き戻しボタンを駆使しないと、目当ての音源にたどりつくことができません。
デジタルでは、お目当ての曲をすぐ購入することができますが、アナログやカセットテープは新品での流通が少なく、中古で1点ものを探すことが多くなるので、自らの足でレコード屋を周り、レコードのジャケットデザインや、プロデューサー、音楽レーベル、国、ジャンルなどをみながら、直感を頼りにいけてる音源かどうかを見極めながらお気に入りの1枚を探します。
このように、アナログはデジタルと比べて、制限があり不便でありがならも、再生~購入までの一連のプロセスが体験として自分に蓄積されるので、音楽に対して、自らの思いやロマンがたんまりと注入されるわけです。
3|とにかく見た目がかっこいい
レコードのジャケットってとにかくかっこいいですよね!部屋に飾りたいと一度は思ったことがある方も多いのではないでしょうか?
レコードや、カセットテープのジャケットに負けないくらい、カセットデッキや、ウォークマン、カセット本体もめちゃくちゃかっこいいですよね!
私はパナソニックのSHOCKWAVE、SONYのSONYSPORTSを今でもメンテナンスしながら大切に使っています。(ebayで購入することが多いですね。)
■カスタマーやクライアントによりよい体験をしてもらうために
上記を考察していくと、思い入れをもってプロダクトやサービスを使ってもらうためには、ユーザー体験をよくするということが必要不可欠なプロセスだと思います。
今回はデジタルとアナログを意図的に比較することで、アナログならではの音楽体験について考察してきましたが、アナログだけがよい体験を提示できるということではもちろんありません。(私もデジタルで音楽を買ったり聞いたり!)
例えば当社はデジタルテクノロジーを通じて、企業が発信する情報を、メディアや生活者などのステークホルダーに届けるニュースプラットフォームを運営していますが、この秋にカスタマー(生活者)やクライアントの体験をよくするためのアップデートを行いました。
もちろん、プロダクトを通じた体験だけではなく、当社が実施する交流会、PRセミナー、勉強会、カスタマーサポート、採用活動など、全てにおいてカスタマー、クライアントにとっての大切な体験となります。
PR TIMES全社員が、今一度”体験”について考えることで、当社のファンをもっともっと増やしていきたいなと思っています。
現在、PR TIMESではマーケティング 、セールス、カスタマーサクセスマネージャー 、PRプランナー、デザイナー、エンジニア、経理マネージャーなど、ほぼ全職種で募集しています。
ご興味がある方は、こちら「 PR TIMESで社長とフラットに仕事する方をWANTED! 」からご応募くださればと思います!
皆さんとお会いできること楽しみにしてます!