こんにちは。X Mileエンジニア採用広報チームの野呂です。X Mileでは自社開発でプロダクトを展開しており、今回は、プロダクト開発の現場で活躍するエンジニア3名に話を聞きました。是非ご覧くださいませ。
私たちX Mile(クロスマイル)株式会社は「 令和を代表するメガベンチャーを創る 」というミッションを掲げ、「 テクノロジーの力でノンデスクワーカー*が主役の世界を 」というビジョンの実現を目指して事業拡大をしています。提供しているのはノンデスク事業者向けの人材採用システム「 X Work(クロスワーク) 」や運送業にまつわる業務のデジタル/DX化プラットフォーム「 ロジポケ 」などです。
X Mileの開発体制の特徴は、「 すべてのエンジニアがオーナーシップを持って業務を推進すること 」「 各々に与えられる裁量が大きく、業務を通じて成長できること 」などが挙げられます。その体制で働くことでエンジニアが得られるキャリアへのプラスの影響や仕事のやりがい、印象に残るプロジェクトなどを、 蝦名 潤 さん(写真左)と 白石 愛輝 さん(写真右)、の 星野 優 さん*にインタビューしました。
*…ノンデスクワーカーとは、物流業・建設業・製造業といった衣食住を支えている従事者です。ドライバーや建設作業者、警備員など、机(デスク)を必要としない仕事に従事する方々が多いため、「ノンデスク」と呼ばれます。
*…星野さんはリモートでインタビューに参加したため、ご本人の写真はありません。
メンバーの主体性を重視する文化 ――今回はよろしくお願いします! まずはみなさんの自己紹介をお願いします。 蝦名 :蝦名です。入社時期は2022年3月で、X Mileの1人目のエンジニアとして入社しました。社会人歴は4年目で、前職は不動産会社で働いていました。もともとは投資用不動産の仕入れや販売だけを行う事業会社でしたが、社内システムの内製化を始めたタイミングでエンジニアの新卒採用も始め、私はその1期生として入社しました。
その会社でさまざまな経験をした後、次にどこで働こうかと悩んでいたときに、CEOの野呂さんからスカウトメッセージをもらったんです。少人数のスタートアップで働きたい気持ちが強かったのと、X Mileの事業に将来性を感じ、1人目のエンジニアとして挑戦してみようと入社を決めました。
白石 :私は2022年9月の入社です。社会人歴は7年目で、前職はNECにいました。そこではコードを書く業務をほぼ担当できずプロジェクトマネジメント系の業務ばかりだったのですが、そのうち2年間はグループ会社に出向して、消防救急領域のパッケージの機能拡張や修正を担当しました。
その後NECでのマネジメント業務に戻ったんですが、やはりコードを書いていたときが一番楽しくて、ものづくりに携わりたいという思いが捨てられなくて。そんな折に、野呂さんからスカウトメッセージをもらい、事業内容に魅力を感じてX Mileに参画しました。
星野 :星野です。社会人歴は11年くらいになります。大学在学中に友人と一緒にエンタメ系の会社を創業したのがキャリアの始まりです。ですが利益を上げることが難しく、最終的にはその会社を抜けることになりました。作っていたスマホアプリが世の中で評価されていたため、アプリのことを知る方々からこれまでお仕事をいただいてきました。2022年11月に野呂さんからスカウトメッセージをいただき、それから業務委託としてX Mileのプロダクト開発に携わっています。
――今回はX Mileの開発組織の特徴について伺いたいです。 蝦名 :まず特徴として挙げられるのが、会社のバリューにも掲げている「オーナーシップ」で、メンバー一人ひとりの主体性を大切にしています。たとえば、開発に携わる人たちがオーナーシップを持てるように、事業や組織の状況などを積極的に情報共有しています。これは社員だけでなく業務委託や副業のメンバーに関しても同様です。また、タスクベースではなくイシューベースで作業チケットを発行し、システムの要件定義や設計などを担当者本人に担ってもらいます。
蝦名さん
白石 :オーナーシップを持たせてもらっていることは、普段の業務で常に感じますね。私はまだ入社して半年ほどですが、これまで担当した全機能の設計・実装方針は自分で考えていますし、現在は業務委託のメンバー1名のマネジメントやコードレビューも行っています。
星野 :ミーティングで設計や実装の方針を話すことも多いですし、その際にエンジニアが自分の意見を遠慮なく言える文化があります。
蝦名 :社員である白石さんはもちろん、星野さんは業務委託であるにもかかわらずオーナーシップが高い方なんですよ。過去に会社の経営に携わった経験があるからか、事業を成長させることにフォーカスしてくれます。それに、社員では気づけない点を指摘してくれることも多いので、それが組織改善のきっかけになっています。
X Mileの他の特徴としては、もともと人材紹介事業で成長してきた会社であるため、顧客企業とのコネクションがとても強いことが挙げられます。ノンデスク産業では、もしも顧客との関係性がなければ、良いプロダクトを作っても門前払いになってしまう可能性が高いです。ですが、X Mileの場合は顧客との関係性がすでにあるため、良いプロダクトを作れば受け入れてもらいやすいですし、顧客の声も拾い上げやすいという特徴があります。
――顧客との距離の近さがわかるようなエピソードはありますか? 蝦名 :たとえば営業やCSのメンバーが顧客へのヒアリングを定期的にしていますが、機能の満足度が高かった場合、弊社がアナウンスするよりも先に顧客側から電話がかかってきて「○○の機能、すごくいいよ」と伝えてもらえることがあります。そうしたフィードバックが定例ミーティングでセールスやCSのメンバーからエンジニアに共有されるので、改善のサイクルをとにかく早く回せます。
――他に開発スタイルの特徴といえる点はありますか? 蝦名 :開発プロセスの全工程にエンジニアが関わっていることです。開発する機能を決める際には、プロダクトマネージャーとCS、エンジニアが参加するミーティングを開き、プロダクトマネージャーとCSそれぞれの観点から機能案を出してもらいます。その意見をエンジニアがくみ取り、関係者へのヒアリングをしたうえで方向性を決める流れです。その後はエンジニアだけが参加する開発ミーティングで、どのように作るかをみんなで話し合います。
白石 :この体制だからこそ、エンジニア自身が創意工夫できるんですよ。どうすればユーザーにとって使いやすく、わかりやすい機能になるかをエンジニアが考えていくため、利便性の高いプロダクトを作る実力が身につきます。
星野 :ミーティングで各職種のメンバーと話せるだけではなく、バックログのチケットにビジネスサイドのメンバーが「ユーザーがどのような状況で何の課題を解決するために、この機能を使用するのか」を書いてくれることも良い特徴です。それが開発するモチベーションになりますし、機能の要件を理解することにもつながります。
困難なプロジェクトを通じてエンジニアとして急成長できる ――2022年に経験されたなかで、大変だったけれど意義の大きかったプロジェクトはありますか? 蝦名 :私は大きく2つ挙げたいです。まず弊社は求人メディアサイトを運営しており、もともと外部ベンダーが提供するパッケージを購入して求人メディアを構築していました。小規模な求人サイトを作ることを前提としたパッケージだったため最初の頃は問題がなかったのですが、求人のデータが増えるにつれてシステムのパフォーマンスが悪化してしまいました。
社内から改善要望がありシステムの内部を調査してみたのですが、残念ながらデータベースの設計がチューニングが難しい作りになっており、かつアプリケーションの構造もデータベースと密結合になっていたため直すことが難しかったんです。そこで、意を決してシステムのリプレイスをすることにしました。実はこのプロジェクトを担当したのは入社した直後で、社内の業務オペレーションなどがわからない状態からのスタートだったので大変でした。しかし、リプレイスをやり切ったことで事業改善に結びつき、自信にもつながりました。
もうひとつは、開発プロセスそのものを自分たちの力で構築したことです。X Mileはもともと営業が主体となって事業を成長させてきたこともあり、私の入社時点ではプロダクトの開発プロセスがまだまだ整っていませんでした。そこで、野呂さんや私の業務の属人性を徐々に排除しつつ、他のメンバーを巻き込みながら仕組み作りを進めていき、要件を決めてからリリースするまでの一連の流れを構築できたのが2022年の一番大きな成果です。
この経験をしたことで、メンバーをマネジメントする際には「相手を信頼すること」が大切だと学びました。細かく指示を出し過ぎるのではなく、タスクの意図や背景を伝えて相手に任せていく。そのうえで必要があればきちんと認識を合わせつつプロジェクトを進めていくことが、スケールする組織作りのために大切です。
――白石さんはどうでしょうか? 白石 :印象に残るものを挙げるとしたら、「ロジポケ」の台帳のExcelファイル出力対応です。現在、多くの運送業者は台帳情報を紙で管理しています。「ロジポケ」にはそれをシステム上で管理できる機能があり、その情報を印刷するためにExcelファイルとして出力可能にするプロジェクトでした。
このプロジェクトに携わったのは、私がX Mileに入社して1~2カ月くらいの頃です。私はもともと、「ロジポケ」の開発に導入されているRuby on Railsを実務で使った経験はありませんでした。その状況から必死に勉強をして、機能の設計・実装だけではなくExcel操作のために使用するgemの選定も自分の力でやり切りました。
rubyXLというgemを使ったんですが、Web上の参考情報が少なかったため、gemのソースコードを読んで挙動の詳細を調べながら実装を進めていきました。それ以外にも、Mac端末では問題なくExcelファイルを開けるけれどWindows環境では開けないなど、各種の問題に直面しつつも、最終的にはどのような環境でも正常に動く状態まで持っていけました。たくさんの障壁がありましたが、それらを乗り越えて成長できたと思います。
機能をリリースした後に営業のメンバーから「あの機能はお客さんからすごく評判が良かったです」とか「早く別のお客さんにも紹介したいです」といった声をもらえて、大きなモチベーションにつながりました。
――星野さんはいかがですか? 星野 :私は何かのプロジェクトというよりは、開発メンバーみんなで実装方針を決めたことが印象に残っています。サービス開発では基本的に、複数のライブラリを組み合わせて多種多様な機能を実現します。あるとき、あるライブラリで推奨されている記法と別のライブラリで推奨されている記法が異なっており、どちらを採用すべきか簡単には決められないことがありました。
こういった問題はWebで検索したり書籍で調べたりすれば解決するといった性質のものではなく、チームメンバー同士で意見を交わし、チームとしての方針をなんらかの根拠に基づいて決めていく必要があります。メンバーみんなで議論をしてその方針を決められたのは、チームで開発をしている感覚があってすごく充実感がありました。
開発組織をさらに拡大し、エンジニアが活躍できる環境を ――比較的最近参画された、白石さんと星野さんに伺いたいことがあります。X Mileで働いたことで、エンジニアとしてのキャリアにどのような点がプラスになりそうだと感じますか? 白石 :自分がなりたいエンジニア像を実現できる環境だと感じます。私は特定の技術領域だけではなく、複数の領域をフルスタックに学びたいと思っています。そしてX Mileでは、インフラ領域のスキルを伸ばしたいならばインフラ系のタスクを優先的にアサインしてもらうなど、個人の志向に応じた業務を担当できるため、その目標を実現しやすいです。
白石さん
星野 :私はビジネスサイドのメンバーと話す機会が多いため、相手に伝わりやすい言葉の使い方を以前よりも意識するようになりました。そして、事業を成長させるためにプロダクトを作っているなかで、エンジニアとして取り組んだことが事業にどう役立っているのか、X Mileはわかりやすい環境にあるのが非常にありがたいです。
――2023年に、エンジニアとして達成したい目標を教えてください。 蝦名 :組織を拡大させることを一番意識しています。現在、エンジニアは業務委託や副業のメンバーを入れて合計8名です。この人数を増やし、ノンデスク事業者向けの人材採用システム「X Work」と運送業にまつわる業務のデジタル/DX化プラットフォーム「ロジポケ」のプロダクトごとにエンジニアチームを分けて、開発を加速させたいと考えています。
そのうえで、事業に興味があるエンジニアと、技術に特化したいエンジニアの両方が活躍できる環境を構築していきます。前者のエンジニアには、ビジネスサイドと密に連携をとって一体感を持ってプロジェクトを進められる環境を用意します。後者のエンジニアには、技術的に難易度が高く挑みがいのあるタスクを割り振るだけではなく、技術イベントへの登壇やテックブログの執筆など技術広報の業務もお願いしたいです。エンジニア一人ひとりのキャリアプランと、会社としてやりたいことが一致するような環境を作っていきます。
白石 :新規プロダクトの立ち上げを、1人でできるようなエンジニアになりたいです。現在、私は既存プロダクトのバグ修正や新規追加はできますが、プロダクトを完全にゼロから立ち上げるほどのスキルはまだありません。2023年に着実に実力をつけて、それを実現できるエンジニアを目指していきます。
星野 :今は蝦名さんが担っている業務の幅が広く、かなりのタスクが蝦名さんに集中しています。その負担を少しでも減らしていけるように、私も含めて個々のメンバーが自分の担当業務を、スピーディーかつクオリティ高く実施できるような体制を実現したいです。
リモートにてインタビューに参加する星野さん(「Yu」と表示されている側)
――どのようなマインドを持ったエンジニアと一緒に働きたいですか? 蝦名 :今回インタビューに出演してくれた白石さんも星野さんも、ものづくりが好きで、ユーザーの役に立つプロダクトを開発して会社の事業を成長させることに関心が高いです。2人と同じように、会社が目指す方向を理解しながら、ビジネスのこともエンジニアリングのことも“自分ごと”として考えて行動できる人と一緒に働きたいです。
白石 :期待していることは2つあって、まずは自分が使ったことのない技術にも臆することなく挑戦できる人です。私たちはプロダクトを立ち上げてまだ間がなく、新しい機能をどんどん作っている最中です。それに伴って新しい技術を導入する機会もあるので、そんなときに前向きな気持ちで取り組んでほしいです。
それから、ノンデスク産業という業界そのものに興味を持てる人がいいと思っています。最初は知識がない状態からのスタートでもいいですから、少しずつ業界のことを学んでほしいです。ドメイン知識が身につけば、エンジニアとしての価値も上がっていきますし、プロダクトを作るうえでも役に立ちます。
星野 :今後、私たちエンジニアが解決すべき課題の難易度はどんどん上がっていくと思います。そんな状況下でも、働くときの気持ちの余裕と他の人たちへの思いやりを持てる人に私はなりたいし、そういう人と一緒に働きたいと思っています。
X Mileでは一緒に働く仲間を募集しています。気軽にアクションしてもらえると嬉しいです。
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