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第1回ファミリーテックミートアップを開催しました

9月19日、恵比寿のネクストビートにて、「家族」に関わるサービスの、プロダクト開発を行っている4社があつまった勉強会、「【家族と向き合う技術】第1回ファミリーテックミートアップ」を開催しました。そこでの内容についてご紹介します。なお、当日の様子は #familytech でも見ることができますのであわせてチェックしてみてください!

4社それぞれの会社紹介と登壇者紹介

当日は「チカク」「リトル・ママ」「エバーセンス」「ネクストビート」の4社が参加しました。ファミリーテックの特徴を議論するうえで、まずはそれぞれの会社と登壇者自身について紹介してもらいました。

ネクストビートからは「KIDSNA キズナシッター」のアプリ開発を担当している松下 和生が参加しました。

テーマ1: ファミリーテックなサービスの喜びとつらみ

ファミリーテックなサービスを行っている上での喜びとつらみについて議論しました。

喜びについては、「身近な人に喜ばれる社会貢献的な側面があるのが嬉しい」といった感想が目立ちました。また、「友達や親など身近な人にサービスを使ってもらう、ドッグフーディングをしやすい」といった意見も多かったです。

つらみについては各社それぞれだったのですが、「高齢の方が使うので解約理由が辛いこともある」、「休日によく使われるので保守や問い合わせ対応用に土日もPCを持ち歩いている」、「保育園など対象ユーザーが紙媒体での業務管理していてITに慣れていない人が多いので大変」といった話がされました。

当日は、会場から質問もいただきました。ネクストビートの松下の発言を一部ご紹介させてください。また、当日は参加者からも質問をもらっており、「ツラミ」に関する質問には以下のように回答してもらいました。

Q)年齢が上がり、子供や家族のライフステージが変わるとユーザが離れるのはどう対応している?

ネクストビート 松下:

ネクストビートは「保育士/幼稚園教諭/看護師100%」で構成されたベビーシッターサービス「KIDSNAキズナシッター」のサービス運営をしています。対象年齢は0~12歳なのですが、年齢が低いお子さんのご利用が多いですね。お子さんが成長をされてもご利用いただけるように、ピアノなどのお稽古感覚でシッティングをしてくれるシッターさんを増やしていってはどうか?と考えています。より幅広い層に継続的にご利用いただけるサービスに育てていけるよう、こんな利用方法もありというのを発信していきたいですね。

ライフステージの変化により、提供するサービスの内容も変えていく」は4社ともに共通するポイントでした。

具体的には、チカクさんは「孫の写真を共有するサービス」から「祖父母のみまもりを行うサービス」へ、リトル・ママさんは「妊娠中のママさん向け情報提供」から「おでかけイベントの情報提供」へ、ネクストビートは「ベビーシッターのマッチング」から「お稽古を教える『先生』とのマッチング」へ、エバーセンスは「妊娠・出産」から「育児」へと、それぞれ変えていきたいと思っているそうです。

テーマ2: ファミリーテックな企業って他とどう違うの?

ファミリーテックな企業ではその働き方やキャリア、転職理由に違いがあるか、各社に紹介してもらいました。

まずは「働き方」について、「家族持ちが多いので土日稼働が少ない」「家族の体調不良などでリモートワークはよくやる」「家のイベントに関して社員がみんな協力的」「家族理由での遅刻には寛容」など、家族向けのサービスだけに家族に対して理解がある環境という点で共通していたのではないかと思います。中には「子供が職場に来て宿題している」といったユニークな環境の紹介もありました。

これらの話のうち、ネクストビート松下が話した内容を紹介します。

ネクストビート 松下:

ネクストビートは、育児休職後の復職率が100%ですし、希望をすれば時短勤務も可能です。社内のイベントにでお子さんを連れてくる社員もいますよ。

次に「転職理由」について、「妻が妊娠した時に感じた孤独感を課題として、その課題を解決したかったから」「もっと日本を良くするサービスをつくりたいと思ったから」「家族との時間を増やしたいと思ったから」など、ファミリーテック領域の課題を解決すべきものとして捉え、転職したという共通点がありました。

その他追加質問への回答

当日参加者からもらった質問のうち、イイねの数が多かった以下2つの質問にも回答してもらいました。こちらについてもご紹介します。

Q)メディアやアプリのマネタイズポイントは家族向けだと難しいこともある(無料で使えることを期待されているなど)と思うのですが、どのように解決されていますか?

有料会員になってもらう」、「子育ての手が空いたお母さんに再就職の広告を打つ」、「サブスクリプションで課金してもらう」などの取り組みを紹介いただきました。

ネクストビート 松下:

ネクストビートは子育ての分野で「KIDSNA キズナ」というメディアを運営しています。子どもが成長するにつれて、職場への復帰を考えるママ向けに、再就職の求人の広告を打つトライアルを始めました。子育て世代への配慮が手厚い企業の求人とをマッチングさせて収益ポイントにしている最中です。

Q)家族向けサービスが群雄割拠していて、特にメディアはかなりの数あると思うのですが、その中でどう差別化し、売上につなげていますか?

この質問に関しては、会社やサービスによってこだわりが違っていて、各社さまざまな差別化を行っていました。各社から「NPO法人や地域イベントなど設け目的ではない人たちの情報を提供する」「質と量の両方で勝負するための専用撮影スタジオを持っている」「医者と同等品質の記事をかけるライターさんがいる」などの差別化ポイントをお話しいただきました。

おわりに

イベントに参加した人の中には、「自分たちでファミリーテックなサービスを立ち上げ準備している方」もいました。懇親会では彼らが自分のサービスに活かすための工夫や取り組みについて議論、相談がされており、ファミリーテックなエンジニアコミュニティを通じて互いのサービスの品質を高めていく取り組み第一弾として、成功だったのではないかと思いました。

イベント本番でお答えできなかった質問も多々ありますので、また次回の開催時にお答えできればと思います。その時はこの記事をご覧になっている皆さんもぜひご参加ください!


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