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freeeでは毎年、新卒エンジニア・プロダクトデザイナー向けの開発研修を実施しており、今年は初めて記事化することになりました。以下、2022年度の新卒開発研修の具体的な内容と担当者の声、参加メンバーの感想などをお届けします。
【新卒研修の目的】
エンジニア・プロダクトデザイナーのみなさんは入社後、ビジネス職と一緒に2週間程度研修を行なったあと、開発研修に参加します。
研修のコンテンツは大きく分けて座学・基盤開発・製品開発の3つ。エンジニアとプロダクトデザイナーは一部のコンテンツをそれぞれ分かれて設計しつつ、最終的には合流してチームで開発するような流れです。その後、研修の成果やプロセスを見たうえで配属が発表されます。
まずは目的について、新卒研修のオーナーを務めるhamiltonが語ります。
hamilton
入社以降、税理士様向けの製品からfreee会社設立、freee会計まで幅広く開発に携わってきた。2022年現在、freeeの個人事業主・小規模法人向けの会計事業のHead Of Engeneeringを担当している。
hamilton「freeeは『スモールビジネスを、世界の主役へ。』というミッションを掲げており、それを実現するために難易度が高く、正解のない課題を解決することが求められています。そのため新卒研修でも、通常業務と同じく、難しく、正解のない課題をチームで解決することを体験してもらいます。
通常業務で想定されるプロセスを擬似的に体験したうえで、配属後、すぐに現場で活躍できるようになることを目的としています」
freeeの開発研修の「座学」では基礎的な講義は一切ありません。それには次のような理由があります。
hamilton「freeeには毎年、既存社員が驚くほどの優秀な新入社員がたくさん入社してきます。
新卒エンジニアの中にはエンジニアリング未経験の人も含まれていますが、多くはすでにインターンなどで実務経験があったり、なくても個人でどんどんキャッチアップをしているとてもハイレベルな人たちばかりです。そのため、本やネットで学べるような一般的なネットワークやソフトウェア開発の基礎の部分については触れません。
その上で新卒メンバーには『もし知らない単語が出てきてそれについて説明がなければ、一般的な知識だと解釈してもらって構わないので、どんどん自分で調べて理解を深めていってください。もちろん聞かないでねという意図ではないので、わからなかったらなんでも聞いてください』と伝えています」
【研修の内容と感想】
座学の研修では実際に開発をリードしている現場のエンジニアを講師にむかえ、社内の基盤として提供されている認証認可や課金基盤の役割、freee社内に蓄積された大規模開発を行う上でのナレッジなどfreee固有の知見が提供されます。
具体的には、エンジニアとプロダクトデザイナー共通の開発オンボーディングを数時間実施したあと、二手にわかれ、エンジニアは『freeeのアプリ基盤』『データベース』『開発議論に参加するために』など、プロダクトデザイナーは『freeeのプロダクトデザイン概論』『情報設計』などの講義が行われました。
(▲実際の講義風景やスライドの一部)
ここで座学についての印象に残った講義や感想を、22卒の参加者に聞いてみました。
kobayan
『データ基盤の使い方』や『DB』の講座は、内容が難しく本当に業務で使うのか、活きるのか疑問に感じていました。しかし配属後業務でredashやクエリの実行計画に触れる機会があり、講義を思い出しながらスライドを見返すことで、作業を完遂することができたんです。振り返れば価値のある講義でした。
shaka
座学は基本的に講義の時間が多めですが、気軽に質問すればいつでも講義を止めて答えてくれるなど、インタラクティブに参加することが可能でした。中にはBreakoutRoomで個別に対応してくれる講義もあり、サポートも手厚く感じました。
技術的な講義では『DB』『モバイル』『アクセシビリティー』などアクティビティーが有るものも多く、実際に手を動かして基礎を学べるので、身につきやすく、次に触った時にも素早くキャッチアップできる体制が整ったことがよかったです。
piro
『インフラ』『DB基礎』などの基本的な技術に関する話題に加え『ソフトウェア品質』『UXデザインプロセス』『アクセシビリティー』などについて学びました。
私は特に『ソフトウェア品質』の講義が印象に残りました。freeeでは「今の状態でユーザーに使っていただいても大丈夫なのか?」という不安を取り除き、納得感を共有することを目的として、ソフトウェアの品質保証を担当するQA(Quality Assurance)チームが存在しています。
講義ではQAチームが取り組んでいることと、基本的なテストの種類と設計を学びました。お客様の重要なデータを扱うfreeeでプロダクトの品質を保つためにも、アプリケーションエンジニアが普段から意識して意味のあるテストを書くことの重要性を実感しました。
karin
各分野のプロフェッショナルの講義は、とても有意義でした。個人的には講義 + 演習 or 実践の場があるものが、より理解度が高まりました。具体例は以下のようなものです。
『データモデリング研修』では、講義を受けた後にER図を書いたり、正規化の演習を行ったことで理解が深まりました。
『モバイル研修』では、事前にiOS/Androidどちらのアプリを作りたいかを決め、少人数のグループに分かれてモバイルチームの社員の方にサポートしてもらいながら演習を進めました。モバイルの開発を経験したことがなかったので貴重な経験となりました。
『インタビュー研修』は、開発研修の後半に行われたwebアプリ開発の企画に必要なプロセスだったので、実践の機会がありました。インタビューの事前準備から実施、企画に落とし込むところまでの一通りの流れは普段のエンジニアとしての業務ではやる機会がなかったので、研修の場で経験できたのがよかったです。
『アクセシビリティー研修』では、実際にスクリーンリーダーを使ったり、アクセシビリティーの測定ツールを使って、特定のページのアクセシビリティーを計測しました。freeeに入るまで恥ずかしながらアクセシビリティーについて考えた経験がありませんでしたが、freeeが目指す「だれもが使える」ということを実現するために必須の内容だったと思いました。
azyo
技術面では、AWS・MySQL・BigQuery・内製ライブラリといったfreeeの技術スタックの基盤となっている技術を学びました。どれもfreeeで働く上で必須の知識で、体系的にインプットすることができました。
プログラミング以外で印象に残っているのは、HCD(人間中心設計)について。「エンジニアは開発するだけじゃない、デザイナーはUIをつくるだけじゃない」というメッセージが強かったです。プロダクト開発のサイクルの中で役割分担はある程度されていますが、プロジェクトに関わるすべてのメンバーがより良いプロダクトについての議論に参加することが大切だということを学びました。また、hamiltonさんの講義では、プロダクトを開発していくにあたって一番全体を把握できるのはエンジニアなので、そのエンジニアの役割が狭いものであってはいけないことを教わりました。
ユーザーインタビュー、ユーザビリティテストについても知ることができてよかったです。実際はPM・PDが行う業務ですが、どのように実施されているかを知ることで、企画に参加しやすくなると思いました。
『システム監査』の講義では、freeeのプロダクトはお客様の会計データを扱っている以上、不正のないことを担保する必要があることを学びました。監査結果に不備があったと書かれてしまうと、freeeだけでなくユーザーの監査にも影響してしまうので、ルールに則って業務することが重要だと知りました。
全体研修を含めると、アクセシビリティーに関しての長時間の講義が3回ありました。freeeのビジョンにある「だれもが使える」を実現するために、アクセシビリティーを高めることの重要性を学びました。
HTMLにaria属性があることは知っていましたが、実際にスクリーンリーダーで操作したことはなかったので、使い方を学んで操作してみることで、スクリーンリーダーのユーザーがどのようにPCを使用しているのか理解できました。
また障がいがある方だけでなく、例えばマウスの電池が切れてマウス操作ができないときや、イヤホンがなくて音を聞くことができないときにも、アクセシビリティーの高いアプリは使いやすいという観点を聞いて、確かに!と思いました。
研修後に実際の業務をするようになって、freeeのプロダクトにはまだまだアクセシビリティーが低い部分がたくさんあることに気がつきました。アクセシビリティー研修は「アクセシビリティーの高いプロダクトをつくっていくぞ!」というムーブメントを起こすために、ymrlさん、maxさんが尽力した成果なんだとわかりました。
freeeでは来年度も、新卒メンバーにfreeeの開発環境と取り組みを理解してもらうために、充実した開発研修を実施する予定です。
採用広報からの意見になりますが、より理解するために、入社を考えている方は開発やネットワークの基礎的な知識は学んでおいた方がいいかもしれません。
開発研修の記事はvol.2『基盤開発&製品開発』編へと続きます!