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こんにちは、タイミーの広報です。
タイミーには、「ダブミー」という福利厚生があります。正社員・アルバイトに限らず従業員がタイミーを通じて働いた際、「報酬が2倍」になる制度。3ヶ月に1度、利用が可能です。
2021年の年末、代表の小川嶺はダブミーを利用し、物流企業で働きました。メンバーに自社サービスを利用してほしい理由について「サービス、会社への当事者意識を強めるため」と、小川は語っています。
今回は、小川とダブミー経験者の社員の2名それぞれに取材をしました。ダブミー制度の設立背景と実際に利用してみての気づき、今後の展望についてお届けします!
ダブミーは「サービスへの愛着」を強める制度
代表取締役 小川嶺(おがわりょう)
ーダブミーを設立した背景を教えてください!
小川:ワーカー側の目線からサービスを体験することによって、当事者意識を持ってサービスの成長にコミットしてほしいという気持ちをこめて、制度を作りました。
制度を作る上で参考にしたのはメルカリさんです。メルカリさんは創業当初のメンバーを採用する際、「サービスを利用したことがあるか」を聞いていたといいます。会社が初期の頃は、一人ひとりが会社に与える影響が非常に大きいため、サービスに対する愛情や理解を深く持ってもらう意図があったようです。
私たちはベンチャーなので、仕組みやシステムとしての強みを持つ先輩企業と戦わなければなりません。組織を強くする上で非常にレバレッジが効くのが、一人ひとりの当事者意識。
自らサービスを使い込み、そこから生まれるアイデアや改善案を積極的に発言し、より良いサービスを作っていく。そんな姿勢を大事にしていきたいと考えています。
ー制度設計で工夫されたことはありますか?
制度を作るだけでは意味がないので、しっかり浸透させるように設計しました。たとえば、「報酬が2倍になる」仕組み。申請回数に上限はありますが、わかりやすいインセンティブにしました。
他にも、利用率をチェックしながら制度を改善していく体制を作ったり、体験の感想をシェアし合うslackチャンネルを作ったり、可愛らしく呼びやすい名称を付けたりして、利用を促しています。
「ワーカー目線」の気づきをサービスに活かす
ー実際に働いてみて、いかがでしたか?
昨年末に働いたのは、物流の現場です。タイミーを導入して間もない企業様でしたが、受け入れ体制が素晴らしく、非常に丁寧に仕事を教えてくださいました。「そういう職場はリピートしたくなるな」と、再確認できたんです。
仕事内容は、ハンディで倉庫内の荷物をスキャンし、適切な仕分けをするシンプルな作業。4時間の勤務の中でも、荷物の場所がわかるようになったり、作業効率を上げる手順を発見したりとステップアップを感じられて楽しかったです。
ー何事も上達していくプロセスは楽しいですよね。サービスに活きる学びや気づきはありましたか?
手前味噌ではありますが、タイミーの基本的な機能の良さを再確認できました。ワーカーさん目線で見て、給料の即日入金はやっぱり嬉しい。働いた企業から評価がもらえるレビュー機能も、仕事の達成感を強めてくれます。
また、実際に働いているワーカーさんと直接話せたのも良い経験でしたね。「この職場は家から近くて、よく来てるんです」など、生活の中に溶け込むようにサービスを使ってくださる方々の声を、直に聞けて嬉しかったです。
ーワーカーさんに直接会える機会にもなっているんですね。お話を聞かせていただき、ありがとうございました。
クライアントに寄り添い、提案が「机上の空論」にならないために
関東フィールドセールス 片貝絵奈(かたかいえな)
実際にダブミーを利用している社員は、制度についてどのように思っているのでしょうか。
入社から2年半で、24回もタイミーを利用した(ダブミー制度の利用は3回)、関東フィールドセールスの片貝さんに話を聞きます。
ー片貝さんがダブミーを利用される理由を教えてください!
片貝:大きく2つの理由があります。1つは、クライアント企業様のことを理解し、信頼関係を築きやすくするためです。たとえば、タイミーを初めて利用する企業様は、「本当に自分たちの業態に合うのか」、「受け入れ体制はどうすればいいのか」と、不安を感じられています。自分が働いた経験をもとに解決策やアドバイスをお話しすることで、安心していただけることが多いんです。
特にやって良かったと思うのは、ホテル清掃のお仕事でした。ホテル業態は宿泊だけではなく、その裏の運営が非常に重要。裏側を知らないと、商談の際に先方から説明していただかなければならないことが多くなってしまいます。清掃などの業務が理解できていたことで、非常にスムーズに話が進んだことがありました。
また、企業側から見て気になる機能を、自分で体験しておくのも大切だと思います。たとえば、タイミーにはリピートしてほしいワーカーさんを、企業様が「お気に入り認定」できる機能があります。「何度も来られるワーカーさんは、レギュラーバイトの方と同等に活躍できます」と言ってリピート機能を推奨しているので、実際にどのくらいの回数からそうなるか調べることにしました。
実施したのは、同じ職場に連続で通い、どの程度業務が身につくかという実験。飲食店の現場に通い詰め、「1,2回目で業務に慣れ、3回目でハンディーを渡され、4回目でやっと一人前になれる」ことが分かりました。実体験を通じたリアルな話ができると、企業様から信頼していただけるんですよ。
ーなるほど。ダブミーを利用されているもう1つの理由はなんでしょうか?
タイミーの上手い活用事例を学べることです。たとえば、ある飲食店さんはワーカー向けのネームプレートを用意しています。小さなことに思えるかもしれませんが、それだけでも歓迎されている感じがして嬉しいもの。さらに、まかないの有無がワーカーの募集率に影響することも、実体験として学びました。
そうして得た知見をクライアント企業様にオススメすることで、企業・ワーカー両者にとって、良い環境を作っていけると考えています。
ー改めて、ダブミー制度にはどんな価値があると思われますか?
自分たちの提案が「机上の空論」ではなくなることだと思います。
私たちはプラットフォーマーなので、現場のことを理解せずに仕事はできません。現場で働いてみて初めて、タイミーを導入する企業様側の大変さや難しさ、その解決策が見えてくるんです。
働く中でアイディアに煮詰まったり、解決策が見つけ出せずにいるメンバーがいるなら、ダブミーを活用してみてほしいと思います。実際に体を動かし、そこで働いている人たちに触れることで、新しいアイディアが生まれるかもしれません。
最近、新入社員研修の一環として、タイミーを通じたアルバイト体験が実施されています。社歴の長さに関わらず、多くのメンバーがサービスを実体験するのは大切なこと。サービスを深く理解するメンバーで、より良いサービス作りに励んでいきたいと思います。
ー現場に出ることの大切さを語っていただきました。片貝さん、ありがとうございました!
社員の「96%」がダブミーの利用を予定
2022年3月に実施した社内アンケートによると、社員のダブミー利用率は「40%」。ダブミー以外の機会(制度ができる前など)も含めると、タイミーを利用した社員の割合は「70%」になりました。
また、入社直後の社員も含め「今後ダブミーを利用したいか?」という質問には「96%」のメンバーが「はい」と回答。制度設立の狙い通り、社内への浸透は進んでいるようです。
また、タイミーはダブミー以外にも「部活動制度」など、さまざまな福利厚生や社内制度を設置しています。代表の小川は、組織が急拡大フェーズに入る中で、目指す組織づくりの方針を取材の中で語ってくれました。
「引き続き、メンバーがもっとタイミーで働きたくなる制度、仕組みを作っていきたいと考えています。拡大フェーズに入ると、お互いの名前を知らないメンバーも出てくるはずです。それでも組織のつながりを保つため、サービスへの理解や愛情を根底に持ち続けたいと思っています。」(小川)
直近では、タイミーらしさを言語化し全社のベクトルをすり合わせることを目的とした「バリュー浸透化プロジェクト」もスタートしました。詳細はまたの機会でご紹介できればと思います。
引き続き、タイミーは、会社の根底にあるサービスへの愛情や大事にしたい価値観を再確認しながら、健全な拡大を実現していきます!
(文:佐藤 史紹)