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法務として「答えのない仕事に、答えを出す」完璧にジェンダーレスな職場で私はキャリアを構築していく

PROFILE

杣野 祐子 / コーポレート本部 本部長

年齢(生まれ年):1980年生まれ
社員歴:入社2年目(2020年4月時点)
趣味:子どもと遊べる海のあるところへの旅行

事業会社の法務の醍醐味は、契約書1枚から現場を想像できる「生っぽさ」

杣野さんはこれまで企業の法務担当としてキャリアを積んでこられました。事業会社の法務という仕事の醍醐味をどういうところに感じますか?

杣野:事業会社の法務担当は手触り感のある生の感覚を味わえることだと思います。上手くいったことも失敗したこともダイレクトに体験できます。仕事一つひとつから得られる経験が深くて、契約書一つとっても体験の質が違います。それは前職のアパレル会社のときにも感じたことでした。

例えばどんなことでしょう?

杣野:当たり前ですが、法務担当は現場の最前線にいる人間ではありません。でもだからと言って現場を知らずして仕事はできない。もちろん法務業界に流通している各種契約書の雛形はあるけれど、そのままじゃ使い物になりません。現場を緻密に想像して、法務がビジネスにマッチする形に対応させていく必要があるんです。
だから私たちは営業や開発の人たちと密にコミュニケーションをとります。例えば前職で運送契約書や輸出入の契約書を作ったときにも、営業の人たちの話を聞いていれば、現場のモノのやり取りを生々しく想像できるんです。「なるほど、あの条文の使い方はこういう場面で効いてくるんだな」と納得しながら、現場で進んでいるビジネスに最適な形に落とし込んでいける。これは外部の法律の専門家にはできない、事業会社の法務だからできる仕事だと思います。

正直に言うと、法務って現場で進めてる仕事にきつい注意を入れてくるなんだか怖いイメージがありました(笑)。

杣野:法務あるあるですよね(笑)。でも、仕事を放棄するわけにはいきませんから。現場で進めようとしている仕事にリスクを感じた場合、「リスクがあります」としっかりと伝えます。会社がこれまで勝ち取ってきた信頼をたった一回のミスで大きく傷つけてしまうことだってある。最終的にリスクを知った上でビジネスを進めるかどうかを判断するのは現場です。でも「リスクがある」という事実を伝わりやすい形できちんと伝える努力を怠ってはいけないと強く思っています。

大企業ではやりきった。新しいチャレンジをしたい

事業会社の法務担当として順調なキャリアを歩んでこられた杣野さんがカオナビに入社されたきっかけは何ですか?

杣野:一番は前職のアパレル会社にいて、「一回りしたな」と思ったことですね。私が在籍していた9年は、言わば会社の激動の時代。それが徐々に穏やかな時間に突入していました。でも逆に法務としては事業に貢献できているか、正直モヤモヤするところがありました。
また上の子が小学生になり、いわゆる「小学校1年の壁」を越えたことも大きかったですね。仕事も私生活も落ち着いて、「今までの経験を活かして、別のところでチャレンジしたい」という気持ちが自然と湧いてきたタイミングでした。

「新しいことにチャレンジしよう」という気持ちが芽生えた頃にリファラル制度(社員紹介制度)を使って入社されたと。

杣野:まさにそのタイミングでカオナビも上場準備を進めていました。「コーポレートガバナンスを担当する法務担当者がいない」ということだったので、「私も貢献できるかな」と思ってジョインを決めました。

上場に向け手抜かりのない完璧な仕事

カオナビに入ってからはどんな仕事を担当されてきましたか? ちなみに社長の柳橋は杣野さんのことを「上場の影の主役」と言っています。

杣野:私は上場に向けて動いているチームに最後にジョインして、穴のあいてたところを埋めただけですよ(笑)。コーポレートガバナンスって、「上場にあたって東証は重視しているけど、経営陣は特別意識してないところ」をきちんと埋めていくことが仕事。もし私に役立てたところがあるなら、それは私が前職で上場企業にいて、企業が上場したあとに抱える悩みを法務として知っていたからじゃないかなと思います。

上場後の悩みを知っていたから、先を見た貢献ができた?

杣野:東証は上場のための規則を細かいところまで定めています。その規則を読み解いて「今のカオナビは基準に当てはまっているから大丈夫なんですよ、上場させてくださいね」とアピールする書類をひたすら作成していました。
法務は地味で、目立たない仕事の連続です。だけど、それを柳橋さんにも評価してもらっているなら、法務としてとても嬉しいですね。

「答えのない仕事に答えを出す」それがカオナビの法務担当

他にはカオナビで法務の仕事をする楽しさってどんなものがありますか?

杣野:特にHRテックは、法務が主体性をもって開発や営業チームと連携しないと利用規約も作れません。だから非常にスリリングです。扱うのはコアな個人情報ですから慎重になってもなり過ぎることはない。例えば、新機能を開発する際にも、会社のやりたいこと、今の法律でできることの解釈、お客さんの信頼の確保の三点を突き合わせて、法務として答えを出す。答えのない事象に答えを出す毎日です。
万が一、私たちが答えを間違えたら、会社の信用も築いてきたブランドも一瞬で吹き飛んでしまうかもしれない。そういうプレッシャーと友達になって仕事をしてます(笑)。

キャリアも働き方も完璧にジェンダーレスな職場環境

杣野さんは2018年9月に入社されてから1年半でコーポレート本部長に昇格されています。そんな杣野さんから見てカオナビの働く環境はどう映りますか?

杣野:キャリアを積む上でのジェンダー差は全くないと思います。やりたいことがあって、実際に活躍したのならやった分をきちんと評価してくれる文化がありますね。

女性も働きやすい職場であると。

杣野:もちろん。カオナビ流の「働きやすさ」は、女性だけではなくて男性もちゃんと早く帰っているところだと思います。子どもがいる女性なら、お父さんが子どもを見て自分が仕事をしていてもいい。カオナビの働く環境には、その選択肢があります。実際に営業の男性社員が「これから帰って子どもの予防接種に行ってきます」って普通に話しているのを聞くと、「すごく良いことだな」と心から思います。

性差を作らないカオナビの働き方がモデルになって日本の働き方が変わっていってほしいですね。最後に、杣野さんが一緒に働きたいのはどんな人ですか?

杣野:カオナビのコーポレートの仕事は法務同様、正解がない仕事。だから、やっぱり思考を止めない人と一緒に働きたいですね。どんどん成長していく会社のフェイズごとに当然ベストプラクティスも変わってくるはずです。そんな変化する環境のなかで、より良いものを考え続けられる人と一緒に仕事をしたいです。そして私もそこからたくさん学んでいきたいですね。
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