この記事は2021年12月に実施したエクサウィザーズのアドベントカレンダーより転載しています。
はじめに
はじめまして。エクサウィザーズでロボットAIの事業を担当している吉見と申します。ロボットAIの事業全体の責任者をしながら、事業開発をリードしています。
経歴としては電機メーカー、コンサルティングファームで一貫してテック領域(ハード+ソフト)における海外での事業開発をやってきており、日本発のロボットAI事業をグローバルで立ち上げることに強い思いがあります。
今日はなぜエクサウィザーズでロボットAI事業をやっているのか、ロボットAIの事業で目指したい方向性についてお話しします
エクサウィザーズのロボットAI事業
「AIを用いた社会課題解決を通じて、幸せな社会を実現する」というミッションを持つエクサウィザーズには様々な事業があります。その中でロボットというハードウェアをAIを用いて動かし、人とロボットによる新しい労働価値を提供することでよりよい社会を実現したいと考えています。
製造業を中心に従来型のロボットによる自動化は進んでいますが、複雑で自動化が進んでいない工程や作業は世界中にまだ無数にあります。
我々が目指しているロボットAI技術の特長として、自律的な判断や動作ができるロボットをAIで実現する、ということがあります。その技術をより広い範囲での社会課題解決に役立てるために、多くの地域や人達に使ってもらえるような汎用的なソリューションにすることが、今我々が取り組んでいるチャレンジです。
人材の多様さ
上記のような背景から、エンジニアのメンバーはAIに加えてメカトロニクス、シミュレーション、ソフトウェアエンジニアリング、脳科学など複数分野で卓越した知見をもつ、二刀流、三刀流の人材ばかりが集まっています。
メンバーの出身国もモロッコ、ベルギー、メキシコ、スイス、フランス、インド、日本などとても多様なメンバー構成になっていますので、チーム間のコミュニケーションを行ううえで、一定の英語力も求められます。
事業開発メンバーもテック領域での事業開発、海外での事業開発、エンジニアリング経験、戦略コンサルティングなど、同じく二刀流、三刀流の人材がそろっています。
では、ここでエンジニア観点でエンジニアリングマネージャーの坂本さんにも少し話してもらいます。
エンジニア観点でのロボットAI事業の特徴
Robot TechのエンジニアリングチームであるロボットAIグループでエンジニアリングマネージャーをしている坂本です。まずはじめに私個人の経歴を簡単にお話しますと、キャリアの最初の2社はB2Bエンジニアリング企業で、ロシア、インド、日本の拠点でエンジニア、マネジメント、マーケティング、新規事業立ち上げなどを経験しました。
日本で育ちつつも社会人としては海外での生活が長かったことから、日本経済の低迷を外国から眺めながら漠然と危機感を感じていました。GDP世界一のアメリカにおいて、経済をけん引するのはやはり新興企業です。日本ではなぜそのような新興企業が生まれないのだろうか?と考えるなかで縁があってエクサウィザーズのRobot Techに参画することになりました。そこで今日はRobot Techが取り組む事業の面白さをお話します。
複数分野の最先端技術
ロボティクスは技術の総合格闘技と呼ばれることがあります。我々はAIのスタートアップではありますが、Robot Techとしてはロボットを取り扱う以上、AIで完結することは稀で、メカトロニクス、制御工学、シミュレーションなど広範な技術の理解が求められます。AIを筆頭にそれぞれの分野が急速に進歩する中で、最新技術を常に頭に入れておく必要があります。業務を進める中で、世界中の研究者が書いた論文を読み解いて自分の血肉とし、持てる技術を総動員して、ロボットが少しずつスマートになっていく様子を目の当たりにすることになります。
AIを中心にあらゆる分野を学ぶ必要があるため、知的タフさが求められますが、知能化ロボットのポテンシャルを日々感じます。幼いころ見たアニメのようなロボットと人間が共生する世界が遠くない未来に訪れるに違いない、そんな気にさせられます。
社会課題解決をミッションとするということ
創業以来、多くの顧客と様々なプロジェクトに取り組んできましたが、当初は短期間にとどまるプロジェクトばかりでした。しかしながら多くの顧客と継続してプロジェクトを進めさせていただく中、ここ最近は技術の現場実装、つまり開発・検証した技術を大手企業の現場で実装して人手不足問題解消の一助とする、という事例が実際に出てきています。微力ながらも我々の技術が社会課題解決につながっていることを実感できた時の喜びは格別です。
また、過去のnoteでも説明されている通り、エクサウィザーズはRobot Techの事業だけでなく複数の事業を展開しています。事業部間で連携して顧客の課題に取り組むという事例も多々あり、我々のソリューションの完成度を高めることにつながっています。
周知のとおり課題先進国と呼ばれる日本は様々な課題を抱えていますが、他国でも類似の課題がいずれ現れるはずです。だとすれば、日本で生み出された解が他国で求められる日が必ずくる。そのとき我々が主役にならなければならない。そんな思いで事業を推進しています。
最先端技術と複数事業部を持つ強みをフルに活用して、優秀なメンバーで社会課題解決に取り組み、国内にとどまらずスケールする事業を作る、Robot Techは難易度は高いながらも最高に面白い事業部です。
おわりに
末筆になりますがエクサウィザーズのロボットAI事業で目指している方向性や特徴を少しでもお伝えできていれば幸いです。
ロボットAIの市場は今後立ち上がるフェーズで、我々もより多くの力強いメンバーが必要です。我々のロボットAI事業に興味ややりがいを感じて頂ける方がいれば、是非一緒に働くことができればと思っています。