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新卒第1号としてクラダシに入社した私の2年間の記録

株式会社クラダシは、「ソーシャルグッドカンパニーでありつづける」をミッションに掲げ、「フードロス問題」を始めとした社会課題の解決とビジネスの両立を目指し、事業を展開しています。

クラダシで働くメンバー紹介企画として、今回は、新卒1人目であり、広報基金運営グループで活躍している小平佳鈴さんをご紹介いたします!

クラダシのメンバー紹介企画はぜひ「クラダシで働く人たち」よりチェックしてみてください。


YOUは何しにクラダシへ?|クラダシ公式note|note
社内メンバーがどんな想いでクラダシにジョインし、どんなことをしているのか。インタビューを中心に発信していきます。
https://note.com/kuradashi/m/mb0d2dfbbf351

~2020年:フードロス問題に興味を持ったきっかけ

私がフードロスと飢餓の問題に興味を持ち始めたのは、中学3年生の時に資料集で見た「ハゲワシと少女」という写真がきっかけでした。

もともと食べ物を残すことができない性格であり、デパートやパン屋さん、ケーキ屋さんには閉店間際になってもキラキラとした美味しそうな食べ物が並んでいるのを見て、これらはこの後どうなってしまうんだろう…と小さい頃から漠然とした疑問を抱いていました。そんな中、「ハゲワシと少女」という写真を見て、「日本にはこんなにも食べ物が溢れていて、まだ食べられるのに捨てられていくものがたくさんあるのに、世界には食べることもできずになくなっていく人がいる」という事実に、大きな衝撃と憤りを覚えました。そして、その現状を何とかしたいと思うようになりました。
そこから様々調べていく中で、フードロスや飢餓は独立した問題ではなく、例えば教育や貧困、少年兵の問題などとすべて結び付いているということを知り、それをきっかけに、漠然と海外、そして国際関係に興味を持つようになりました。そして、高校生の授業中の雑談でたまたま聞いた「台湾留学」を直感で「面白そう」と思い、台湾の大学に進学することを決めました。中国語は全くできなかったので、高校3年生の9月に中国語の勉強を始め、1年間勉強して翌年の9月に台湾の大学に進学、政治学の国際関係を専攻しました。大学では、外国人生徒会の会長や、学部の新歓キャンプの幹部を務めたり、長期休みにはフィリピンやカンボジアにインターンに行ったり、言語も文化も習慣も全く異なる方々と一緒に何かをすることで学ぶことも多くありました。

「コミュニティの中でマイノリティになる」というのは、とても貴重な経験でした。言語能力が0の状態でも、台湾の大学に進学するという選択をして本当に良かったと思っています。

直感を信じて動くことで、「やってみればなんとかなる精神」に拍車がかかり、「変わっている」と言われることをむしろ誇りに思えるようになりました。

2020年12月:クラダシとの出会い

そんなこんなで台湾の大学を卒業したのですが、実は卒業後は新しい環境でチャレンジをしたいと思い、フィリピンで就職をする予定でした。しかしコロナの影響で入国することすらできなくなってしまいました。いつ入国できるようになるかもわからなかったため、日本で働くとしたら何がしたいだろう…と考えた結果、社会課題や海外に興味を持つきっかけとなった「フードロスと飢餓」という課題の解決に携わりたいと思うようになりました。

そこで、「フードロス 企業」と調べて出てきたのが「クラダシ」でした。企業や事業内容を調べていく中で、

  • 日本のフードロス削減に取り組んでいる。
  • 売上の一部を寄付することでフードロス以外の課題解決にも取り組んでいる。しかも支援先に飢餓問題の解決に取り組む団体がある!

ということで、直感で「ここだ」と思いました。

しかし、求人情報を見ようと検索を続けても、Wantedlyに登録しても、出てくるのは「中途採用」の募集ばかり。新卒採用の入口が見つからなかったので、会社のHPの問い合わせフォームから問い合わせました。そこから1週間待つも音沙汰がなく、次は問い合わせ先に記載されていた会社の代表アドレスに直接メールを送ったところ、人事部長の徳山から返信をいただけました。
ただ、その内容は「新卒採用は受け付けていないけれど、それでもよければオンラインでカジュアルに一度話しませんか」というもの。一度話す機会をいただけるのであればぜひ!ということで、オンラインでお時間をいただきました。

そこでなぜクラダシに興味を持ったのか、これまでどういったことをしてきたのかを話す中で、徳山が突然、「取締役を呼んでくるからちょっと待ってくれる?」と言って会議室を出て行ったんです。その時の私は、取締役=偉い人という知識しかなかった(間違いではありませんが)ので、「え、なんか偉い人が来る!どうしよう!」と焦ったのを覚えています笑

そして現CEOの河村が登場し、「新卒採用はしていないけど、インターンとしてでも良ければ来てみる?」と言ってくださいました。クラダシ以外を考えていなかった私は、クラダシで働けるのであればと思い、インターンとしてジョインすることを決めました。

2021年1月~:目まぐるしく過ぎていくインターンとしての1か月と社会人1年目

インターンとして最初に配属されたのは事業開発部 兼 マーケティング部でした。事業開発部としては新規事業提携の営業アポ連絡を行い、マーケティング部としてはSNSの運用やキャンペーンの企画などを行っていました。最初は正直、「ビジネスメールのお作法も知らないインターン生がこんな大切な仕事して良いの…?」と不安に思っていました。そしてインターン生として出社し始めてから1か月弱が過ぎたタイミングで、正社員にならないかと提案をいただきました。「これ」と決めたらそれに突き進む人間なので、辞退する考えはなく、すぐに入社を決めました。こうして、クラダシ史上初の新卒社員になりました。

そして社員として入社した2月に、前任者が退職することになったため「丁寧な説明がないまま」広報業務に異動となりました。これは今でも根に持っているため、他の方には同じことが起きないように徳山にはよく偉そうにお願いしています笑

広報も担当するようになった2月から、ありがたいことにマスメディアからの取材ラッシュが始まりました。毎週のようにテレビを中心に取材依頼が相次ぎ、それらを未経験にもかかわらず1人で対応するという日々でした。お昼過ぎに連絡が来て、今日の夕方の番組で放送したいと言われたり、問い合わせをいただいたタイミングではまだ企画段階でクラダシの露出が確定していないため、いかに相手の情報を引き出し、そこに見合う提案ができるか試されたり…自分なりに一生懸命対応をしたけど結果としてクラダシの露出が少なくなってしまうこともあり、戸惑うことも、悔しい思いをしたことも多くありました。

今広報として一緒に動いている齊藤が入社するまでの1年間は、ほぼ1人で広報を担当していましたが、その1年間だけでテレビメディアだけでなんと32回も取り上げていただき、徐々にですが自らメディアに持ち込んで企画が成立するという成功体験も積むことができました。(社内でのテレビ露出への期待値に、テレビに出るのはそんな簡単じゃないのに…と憤ってしまうことも多々ありました笑)当時は楽しいばかりではありませんでしたが、新卒1年目で現場で体当たりで失敗を繰り返しながら挑戦させてもらえたこの環境は本当に貴重なものだったと思います。約1年半後に実現する、「カンブリア宮殿への出演」を徳山とともにチームのロードマップに掲げたのもこの頃でした。

▼「カンブリア宮殿への出演」については以下のnoteにも書いているのでぜひ読んでみてください。

『カンブリア宮殿放映までの軌跡-Value賞受賞者インタビュー-』 | メンバーインタビュー
株式会社クラダシは、楽しいお買い物で、みんなトクするソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を運営し、世界的な社会課題のひとつであるフードロス問題を解決するべく事業を展開しています。 ...
https://www.wantedly.com/companies/kuradashi/post_articles/487614

2021年7月~「広義の広報」へ

このタイミングで初めて、正式に「広報」という肩書がつき、いわゆる「広報」とともに、「クラダシ基金」の企画運営も担当するようになりました。クラダシ基金は、ECサイト『Kuradashi』の寄付先の1つで、クラダシ自らが社会貢献活動を行うために創設された基金です。地方創生やフードバンク支援、教育など、活動の幅は多岐にわたります。また、食品ロス削減推進法により各自治体もフードロス削減に取り組んでいることもあり、より地域に密着した仕組みを模索してフードロス削減の取り組みを推進していくことを目的に、自治体との連携も強化しており、その部分も担当しています。

基金をただの一方通行の短絡的な拠出で終わらせるのではなく、還元・循環していくための仕組みづくりを実現するために、模索する日々です。「世の中にとって価値のある仕組みを創る⇒世の中から注目を集める⇒基金にもっと多くの寄付が集まる⇒さらに還元するためのさらに大きな仕組みを創る⇒・・・」という循環を実現することが理想です。
担当し始めた当時は見様見真似で従来のスキームや取り組みを提案するに留まってしまっていましたが、提携自治体との提携内容の協議や調印式の段取りとPDCAを回していく中で、段々と「もっとこうあるべき」「こうしたい」という考えが出てくるようになり、社内だけでなく各ステークホルダーの皆さまと主体的に対話できるようになってきました。自分の意見を持って対話ができたり、疑問に思ったことを発することができるようになったりした頃から、仕事をさらに楽しめるようになりました。

積み重ねてきた結果、入社時には5自治体ほどだった提携自治体の数が、今では27自治体にまで広げることができました。社外の方々にも本当にお世話になり、社会人1年目の時から、社内外含め多くの方からご指導いただける環境は本当に恵まれていたなと思います。

2022年2月~:広報チームの進化

ちょうど社会人2年目に突入したタイミングで、広報経験が豊富な齊藤が入社してきました。ほぼ同時期に、社外取締役として元マネーフォワード広報部長の柏木もクラダシに参画し、広報のプロフェッショナルが社内に急激に増えました。
メディア向け説明会の実施や、ブランドリニューアルや資金調達にあわせた戦略的な記者会見の実施、日常的な記者さんたちとのネットワーキングなど、今まで経験したことがない領域に触れることになりました。資金調達のタイミングでは、計画を上回るほどの多くのメディアに取り上げていただくことができました。

学びを吸収できる良い環境だと思う反面、自分の無力さに落ち込むこともあります。また、チームとして働くことの難しさに初めて向き合ったのも、この時です。
一方で、チームで常に目線を高く、アイディアを出しあいながらより良いアウトプットにつなげていくという面白みも感じられるようになりました。

2023年1月~:さらに「広義の広報」へ役割を広げていく

2022年7月からは「広義の広報」がさらに「広義」に発展し、アライアンスも担当しています。自治体や省庁との事業連携もさることながら、事業会社と提携しクラダシのエコシステムを大きく広げる役割です。従来の広報業務も変わらず担当しながら、新たな仕組みづくりを自ら推進し、世に届けていくという役割を担っています。
ゼロからデザインできるという面白さの反面、全て自分で推進するという重責とタスクの多さに、よく打ちひしがれていますが、やるしかない、という気概で日々過ごしています笑
また、「全てを細部まで丁寧に把握して仕事を進めたい」という気持ちが強いため、管轄範囲が広がることによる「手放すこと」の難しさとの間で葛藤を繰り返しています。

「フードロス問題と飢餓の両方を同時に解決する」という想いを持って入社してきたクラダシですが、そもそも「クラダシで具体的にどんな業務をやりたいか」という問いに対しては、いまだに明確な答えを見出せていません。そして担当している範囲が広いがために、今の自分は一体何者なのか、何と名乗れば良いのか、わからなくなることも多々あります。
一方、幅広く、いろんなことに興味を持ってチャレンジできる環境で楽しみながら働けてもいます。ビジネスパーソンとしてどんな環境でも、どんなシチュエーションでも社会を推進できる力を身に着けるべく、まずは目の前のことに向き合い、やり切ることを目指しています。

「ビジョンを描き戦略戦術にまで落として実行すること」、「配慮はしても遠慮はしないこと」が入社当時からの私のテーマなので、自分が納得のいく成果が出せるよう、これからも忙しくも充実した日々を過ごせていけたらと思います。

さいごに

クラダシには、社会のために何かしたいという熱い想いをもった方々が集まっています。
様々なバックグラウンドを持つ、経験豊富な方々が集まっています。
自らの意思で挑戦する人を応援し、全力で力を貸してくれる方々が集まっています。

私が日々対話をさせていただいている皆さんもとても素敵な会社で働いていらっしゃるので、正解は1つではないと思いますが、私は新卒1社目でクラダシに入社した自分の選択は間違っていなかったと、断言できます。

とりとめもなく色々書いてしまいましたが、このnoteを読んで少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひまずは気軽にご連絡いただけたら幸いです!なんと遂に新卒採用も始まっています!

クラダシでは一緒に働くメンバーを募集しています!
ご興味がある方は、ぜひ気軽にご連絡ください!


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