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株式会社カオナビでは、日々「生産性の高い働き方」を追求しています。これからの時代、社会的にもスタンダードになっていくであろうこのワークスタイルを実践するには、これまで以上に個々人の実力が求められます。当社は創業当初から、こうした“次世代の働き方”を支えるためのビジネス戦略を貫いてきました。
「仕事がおもしろくて仕方なかった」不眠不休で働いた若手時代
仕事が楽しくて夢中になって働いていた頃(中央上が佐藤)
若いうちは、自分が成長できる環境に身を投じたい——働く場所を求めるとき、そう考える人は多いのではないでしょうか。カオナビの取締役・佐藤寛之も、まさにそのひとりでした。
佐藤が大学卒業を間近に控えていた2003年、世の中は「就職超氷河期」と呼ばれる時代に突入していました。公務員の父親の背中を見て育った彼も、「これからの時代、終身雇用は望めない。それならどこででも働けるような人材になるか、自分で事業ができるような力をつけられるところに就職したい」と考えるようになります。
もともと人や組織に興味があった佐藤が選んだのは、当時創業したばかりの株式会社リンクアンドモチベーションでした。内定をもらうと、同社でさっそくアルバイトをはじめた佐藤。するとあっという間に仕事の楽しさに目覚め、大学卒業前にもかかわらず、昼夜関係なく夢中になって働くように……。
佐藤 「大学の講義や部活、そのほかの遊びなんかより、断然仕事におもしろみを感じていましたね。関わったお客様から感謝されることがうれしくて、自分が社会から求められている実感をもてたんです。働くってこんなに楽しいのか、と」
5年後に転職したシンプレクス株式会社でもその働きぶりは変わらず。彼は「ビジネスによって成長することが大事。そうすれば事業も伸び、さらにおもしろい仕事ができるようになる」という価値観のもと、忙しい日々を送っていました。
そして人材開発や組織構築などの経験を活かし、「起業したい」と考えはじめた頃のこと。佐藤は、カオナビの前身となる会社を創業し、事業について模索していた代表・柳橋仁機と出会います。
「人事とITを組み合わせたプラットフォームビジネスで、企業や働く人をハッピーにしたいと思わないか?」
——柳橋が目指すビジネスモデルに共感した佐藤は、会社を辞め、柳橋とともに「カオナビ」の事業を立ち上げることになったのです。
創業期から妥協しなかった「やらないと決めたことはやらない」事業戦略
当時のオフィス。どうしたら良いプロダクトになるか議論しつづけたミーティングスペース
しかし佐藤が合流した2011年当時、「カオナビ」にあったプロダクトは、2017年現在と比べると機能は何十分の一程度しか備わっていなかったうえ、かろうじて動くような状態のもの。営業やサポートをしようにも肝心の顧客がおらず、佐藤は時間を持て余していました。
佐藤 「今までは、“仕事を与えられる側”だったので忙しかっただけのことなんですよね。自分たちでイチから事業を作り出すというのはこういうことなんだ、と実感しました」
売れるプロダクトもない、お客さまもいない。でも資金はどんどん減っていく……。佐藤自身もちょうど子どもが生まれ、「自分が稼がないと!」と焦っていた時期でもありました。
時間はある。だから、とにかく自分たちにできることをやればいいのではないか。そう考えた佐藤は、「一時的でいいからコンサルティングを事業に取り込もう」「プロダクトをユーザーに合わせてカスタマイズしよう」と柳橋に進言します。しかし柳橋は、決して首を縦に振りませんでした。
柳橋が目指していたのは、あくまでも「プラットフォームビジネス」を実現させること。だからこそ、目先の“小銭稼ぎ”のために、コンサルティング事業や製品のカスタマイズを行うわけにはいかなかったのです。
絶対に譲らない柳橋に対して、当時の佐藤はいらだちを覚えることもありました。
佐藤 「とにかく口を開けば『プロダクトアウト(=顧客が望むものを作るのではなく、作り手がいいと思うものを作る)』だと言われて。そんなこと言っても、売れないものは売れないんだよ! と喧嘩したこともありましたね(笑)」
しかしそれらを徹底して“やらない”ことこそが、柳橋のビジネス戦略だったのです。
佐藤 「柳橋が考えていたのは、多くの企業が抱える 最大公約数的な課題を解決するためのプロダクトでした。目指しているのはコンサルの会社でも、カスタマイズ前提のプロダクトメーカーでもない。カオナビというプロダクトを起点に、プラットフォームビジネスを構築することだったんです。
だから、やらないと決めたことは絶対にやっちゃいけない。僕はブレてしまっていた時期もありましたが、柳橋は苦しい時期も、変わらずその信念を貫き通したんです」
カオナビが貫き通した「プラットフォームビジネス」確立への道
現在もプロダクトや経営についての議論は密に行う
さらにプロダクトの開発を進め、「顔と名前が一致する」というシンプルなメッセージを確立したカオナビ。はじめこそ柳橋とぶつかっていた佐藤も、次第にその戦略の正しさを確信するようになります。
2016年には3億円の資金調達、2017年4月には大手企業の資本参入が決まり、おかげさまで2017年5月現在、「カオナビ」のプロダクトは500社以上の企業で導入いただくまでになりました。
機能拡充やカスタマイズなどの複雑化を一切許さなかったことにより、当初から目指していたプラットフォームビジネス実現への道のりが見えてきたのです。
佐藤 「カスタマイズしないプロダクトを土台として生み出されたプラットフォームは、いわばさまざまな顧客が共通で使える“線路”のようなもの。それができれば、プロダクトのサブスクリプション以外にも収益化の可能性が生まれてくるんですよね。それが、プラットフォームビジネスの一番の強さです」
もちろん未だに、カオナビを導入していただいているクライアントの方から、「カスタマイズしたい」「もっと機能の拡充をしないのか」と問い合わせを受けることもあります。しかし私たちが目指しているプロダクトのあり方は、あくまでもプラットフォームの土台であること。
佐藤 「プラットフォームであるためには、世の中のニーズの“最大公約数”であり続けなければなりません。だからとにかくシンプルじゃないとダメなんです。このシンプルな仕組みを、みなさんに自由に使っていただきたいんですよね」
カオナビ自体は機能拡充やカスタマイズを行いませんが、ユーザーの方がそれぞれのニーズに合った機能を開発し、カオナビと接続して活用することが可能です。
あらゆるジャンル・種類の車両を、プラットフォームである線路の“上に”乗せて走らせる——。
そうすれば自社に特化した機能が欲しいと考えているお客様はもちろん、開発力を持っている企業、そして提供元である当社、三者全員にとってWin-Win-Winの関係ができあがります。
佐藤 「カオナビは経営者が自社の人材をダイレクトに見ることができる製品なので、さまざまな拡充や連携が考えられます。たとえば社内SNSだったり、人材研修のためのe-ラーニングシステムだったり、採用時の適正検査だったり……。カオナビがプラットフォームであるからこそ、あらゆるビジネスを作っていける可能性が生まれるんです」
これからのスタンダードな働き方は、生産性を高め個々の価値を発揮すること
「自社主導型のビジネスモデルだからこそ、時間にとらわれない生産性の高い働き方が実現できる」と語る佐藤
プラットフォーム化を目指した当社の戦略は、社員たちの働き方にも大きな影響を与えました。しかしその本質は、ただ単に「労働時間が短くなった」ということではなく、その結果として「生産性が高まった」ことにあります。
やらないと決めたことはやらない。自社主導型のビジネスモデルだからこそ、労働集約的な働き方ではなく、一人ひとりの仕事の生産性を追求することが重要視されるのです。
佐藤 「何時まででも働ける人よりも、『この時間までに帰らなければならない』という制約がある人のほうが、仕事の生産性が高いこともあります。ゴールが決まっているからこそ、必死に頭を使って働くんですよね。これはある意味、長時間の残業や、身体を動かす肉体労働より難しいことなんです。かつて、連日明け方まで仕事していたことのある僕が言うんですから間違いありません(笑)」
これからの社会で求められるのは、長時間労働よりも、バリューを生み出す高い生産性。特に超高齢化社会を迎えて労働人口が減り続ける日本にとって、今後そうした働き方がスタンダードになることは明白です。
佐藤 「『職場にいる時間が短いから仕事をしている気がしない』とか『若いうちは苦労してでもバリバリ働きたい』と考える人もいるでしょう。僕もかつてはそうでした。でも、なにも決められた勤務時間だけが仕事の時間ではないんですよね。
決められた時間の中で最大限の成果を出しつつ、それ以外の時間で経験したり学んだりしたことがまた仕事に還元され、新たなバリューにつながる。しかも、拘束時間が短ければアイデアにつながるようなリラックスもできるし、プライベートもハッピーになる。職場に長くいればその分だけいい仕事ができる、なんていうのは妄想でしかないんです」
勤務時間内は頭をフル回転させて生産性を高めることに注力し、定時になるとすぐに帰宅して、家族との時間を楽しむ。それが今の佐藤の働き方です。
しかし“ワーク”と“ライフ”をわけて考えているのではなく、すべてがひと続き。子育てをしながらマネジメントについて考え、新たなビジネスアイデアが浮かんでくるのはいつもベッドの中。「仕事」を時間だけでとらえていないのです。
佐藤 「来る日も来る日も事業戦略を考え、実行して、その結果を見て、また次のプランを考える――その繰り返しです。それがビジネスのおもしろいところですよね」
こうしてカオナビは、プラットフォームビジネスを愚直に追求し続け、労働時間に価値を見出すのではなく、一人ひとりの生産性にフォーカスする場所になりました。この場所なら、自分自身の能力やバリューを最大限に発揮していくなかで、何よりも大きな成長を遂げることができるはずです。
Text by PR Table