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スーツが買えなかったからエンジニアになった男

ラクスル株式会社に入る前

昔から海外旅行によく行っていたんです。それだけの理由で、2001年に新卒で大手旅行会社に就職しました。社会人のスタートはエンジニアとはまったく関係のない営業職。それなりにちゃんと仕事には取り組んでいましたが、2002年に開催された日韓ワールドカップが私の人生を大きく変えました。・・・というと聞こえはいいのですが、当時どうしてもワールドカップが観たくて、観戦チケットもフライトも早々に手配を済ませて楽しみにしていたのに「休み」だけが取れなかった。仕事を取るか、ワールドカップを取るか。迷いはありません。日韓ワールドカップを観に行くために会社を退職した、というのが実情です。

日韓ワールドカップ、面白かったですね~。会社を辞めたことはまったく後悔しませんでした。少しだけ計算外だったことといえば、気がつけばそのままニートになっていたことでしょうか(笑)。4年後のドイツワールドカップもリアルタイムでフル観戦しましたよ。その間、日銭は企業からの緊急荷物を海外まで届けるいわゆる“運び屋”のようなことをしながら稼いでいました。1泊3日でハワイまでいったこともあります。もともと海外旅行も好きでしたし、身軽な身分だったので、それはそれでいい経験ですね。ただ、さすがにそんな生活をずっと続けていくことはできないだろうと一念発起して就職することにしました。でも、手元にあるスーツは旅行会社に勤めていた頃に着ていた1着だけ。だったらスーツを着ない仕事をしたらいい!と思い、初心者歓迎を謳うSIの会社に入社しました。今思うとちょうどその頃はWEB業界で人手が足りなかったんですよね。面接前にYahoo!で「プログラマー」と検索して得たにわか知識だけで入社することができたのはけっこうラッキーだったと思います。

そうして第2の社会人人生の第一歩をSIerとして踏み出してから早10年。プログラマー、メディア開発と、ラクスルの前に3社を経験して今に至ります。

現在

ラクスルではシステム部門ECタスクフォースとして、印刷EC全般を見ています。例えば、商品追加やUI改善など、サービスサイトをシステム面からサポートしたり、フロントバック、adminなどカスタマーサポートにかかわる機能面をお手伝いしたり。また、若手メンバーのフォローアップなどマネジメントにも携わっており非常にやりがいがあります。

ラクスルのエンジニアをやっていて改めて思うのは、エンジニアは数少ない「過程を楽しめる仕事」だということ。 マーケティングや経企は数字的な目標があるからそれに向かって試行錯誤する一方、エンジニアの仕事は「こういう案件がある」という完成形が事前に見えており、それを実現するためにどうするかを仕事として楽しみながら行えるものだと思うんですよ。ただ、それが認められている職場は少ない。でも、ラクスルはその過程をすごく大事にしてくれるなと感じています。CTOを中心に、よりよいコードで、よりメンテナンスしやすく、というところに注力している。過程を仕事として楽しめるというのはありがたくもあり、新鮮でもあります。仕事の内容もさることながら、それ以上にそういう環境があることが幸せです。もちろんしんどいことだってありますが、100%満たされると、お腹もいっぱいだしやることもなくなって辞めたくなっちゃうじゃないですか。そういう意味で今は腹八分でちょうどいい感じです。

ラクスル株式会社について

ラクスルには前職の同僚が先に入社しており、ちょうど転職について考えていたときに声をかけられ入社を決めました。事前に話を聞いていたので会社の雰囲気は思っていた通りで、なにより風通しがいいですね。個人的に、出会いって「一期一会」だと思っていて、人との出会いもそうですし、就職もそう。縁を感じるかどうか、これに尽きます。これまでわりと「直感」で物事を決めることが多かったのですが、実は転職を考えていたときにはラクスルを含めていろんな会社を見ました。そんな中、ラクスルは採用プロセスを通してその人の中身をしっかり見極めている会社だなと感じました。なによりみんないきいきと働いていたのが印象的で、前職や前々職でこういうところがいやだなと感じていたところがなかったということも大きいですが、最終的な決め手はやはり直感的に 「いい会社になるんだろうな」と。今のところそのとき感じた直感は正しかったですね。

今後どういうことをしていきたいか

今が一番やりたいことができているので、職種が変わったりポジションがあがったりというより、今と同じことをやって給料がどんどん高くなるのが理想ですね(笑)。今はシステム全体が過程の段階。その真っ只中に自分がかかわっていられるのが本当に幸せです。悲観も楽観もしていなくて、ひたすら今やっていることが楽しい。

なにより今は4歳になる息子がかわいすぎてしかたないんです。休みの日ともなると息子一直線ですし、平日も息子に会うためにどんなに遅くとも7時には帰宅します。これまで勤めた会社では考えられませんが、ラクスルは会社としてそれを推奨しているのでなんの気兼ねもありません。17時帰宅の日(注:ラクスルでは月に一度必ず17時に退社をしなければならない日を設けています)には、息子を保育園に迎えに行ってから夕飯も作ります。ちなみにケチャップと酢と砂糖を2:1:1であわせると酢豚ができますよ!家事も掃除もわりと好きですし、共働きなので当然のこと。それにしても、ニートをしていたときには想像すらできなかった日常ですね。

私の場合、エンジニアになった動機は不純なもので、今でも家ではPCは動画を見るくらいでほとんど使いませんし、生まれて初めて技術書を読破したのもラクスルのエンジニア合宿でした。それでも10年間、それなりに楽しんでやっていたら結果がついてきた。「どんなにいやなことでも、どうせやるなら楽しみなさい」とは、母がよく言っていたのですが、本当にその通りで、ありがたいことに今そういう環境に身を置けている。これも一期一会の結果。これからも肩の力を抜いて“今”を楽しみながら、会社や息子の成長を見守っていけたらいいなと思っています。

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