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法人事業部のミッションと戦略【事業責任者インタビュー】 Schooだよりvol.16

こんにちは!コミュニケーション戦略室のルーシーです。8月の社内報をお届けします。

今回は法人事業の事業責任者である犬飼さんに、スクーのミッション・ビジョン実現に向けて法人事業が果たすべき役割と、今後の事業戦略についてお聞きしました。

記事の後半では犬飼さん自身にフォーカスして、入社理由やスクーの好きなところ、「自分の仕事をどう捉えているか」を語っていただきました。冷静沈着な表情の裏に透けて見える、熱い想いに注目です!!

(以下、犬飼さんへのインタビューをもとに、一人称形式で編集しています。)

Talkテーマ①:法人事業部のミッション

「インターネット学習で人類社会を変革する」というのがスクーの実現したいビジョンですが、その第一歩として、まず日本を変革する必要があります。僕たち法人事業部のミッションは、日本を変革する足がかりとして、企業から「卒業をなくす」ことです。

総務省統計局の「平成 28年社会生活基本調査」によると、有業者が「学習・自己啓発・訓練」に充てる時間は1日当たり平均わずか6分間だそうです。これまで学ばなかった大人が学ぶようになれば、大きく日本が変わるきっかけになります。企業の生産性が向上したりイノベーションが起きれば、停滞する日本を変革し、世界にも影響を及ぼしていくのです。

なぜ「企業から卒業をなくす」作戦が有効なのか

とはいえ、そういった「学ばない大人たち」を変えることは簡単ではありません。その理由は所謂「日本型雇用」、つまり新卒として一斉入社し、研修を経て現場配属され、OJTや実務の中で更なるスキルを身につけていく、という定番の流れにあります。業務に必要なスキルは会社が提供する研修によって身につけ、研修を受けた会社の事業成長に貢献するものだ、という認識が染み付いているのです。

日本から「卒業をなくす」ためには、社会人個人に対し「学ぶことは大事です!」「リスキリングしましょう!」と訴求するだけでは、これまで染みついた「研修は会社から施されるもの」という認識が大きく変わることは多くはないと思っています。そのため、そこはあえて企業さんに費用を負担していただきながら社員研修を施すという従来のスタイルを踏襲しながらも、学びの楽しさや成長実感を届け、またキャリアを自らの意思で作り上げ仕事を通じた社会貢献、自己実現していく素晴らしさに気づいていただくことで、企業内に学習する文化を醸成していきたいと考えています。今は企業や社会人の学びへの考え方が変化する過渡期にあり、企業を通じた従来の教育スタイルとこれからありたい姿を融合させた日本の大人達へのアプローチが大切だと考えています。「Schoo」のプロダクトなら、それが実現ができると思います。

また、過渡期にある「大人の学びに対する考え方」に対してよりインパクトが大きいという意味では、大手企業の学びを変革することは特に重要なミッションです。今のスクーは法人事業のインターネット学習では初めの方に想起いただける立ち位置を築けており、市場トレンドに大きな影響を与え、市場の大きな潮目を変える存在になりうるポジションにいると感じています。

Talkテーマ②:事業責任者から見た「Schoo」の強みと課題

これまで培ってきた「強み」

「Schoo」の強みは、何よりも、幅広い人にとって学びを始めやすく継続しやすい仕組みがあることだと思います。

企業のお客様が社員に学習機会を提供するそもそもの目的は、社員の成長を事業の成長に繋げることです。しかし学びを起点とした業績向上を目指すには、一部の意欲が高い人だけが学んで成長するだけでは十分ではありません。

多くの社員に自発的に学んで欲しいと考えた時に、幅広く多くの人に馴染み、楽しく学びを継続できる「Schoo」の強みが活きてきます。実際にお客様にも、そうした特徴を理解して選んでいただくことが多いです。

その強みを生み出している個々の機能・特徴としては、社内でもよく言われる通り、

・これからの社会人に必要なスキルが学べること
・幅広い人のニーズに合わせたコンテンツ・カリキュラムであること
・学び始めのハードルが低く、楽しく学べること
・先生や仲間との双方向にやり取りしながら学びを深められること
・特に法人の場合は集合学習機能によって、オンラインでもみんなで学べること

などが挙げられると思います。

浮き彫りになった「課題」

法人事業全体としてもミッション・ビジョンへの共感が強いメンバーが多く、また「Schoo」というサービスに自信を持って顧客へ訴求できているのは大きな強みですが、だからこそ他社と比べて「あるべき姿」を語りすぎている節があったように思います。一人ひとりの学習ニーズを満たす幅広いコンテンツ・カリキュラムや、自発学習の文化を全社に根付かせるための「学び合い」といった「Schoo」の価値を全面的に押し出し、所謂「プロダクトアウト」な売り方をしていました。

ところがお客様は、学び合いや自発的学習の必要性は認識してくださるものの、「実際にそれでは社員が学ばないのでは」と疑問視していたり、費用をかけて解決すべき差し迫った課題とは認識しておらず、結果として企業の入り口の扉が開かないケースも多かったのです。

Talkテーマ③:法人事業部の事業戦略

以上を踏まえて、法人向けの事業戦略を切り替えようとしています。例えば、まずは「DX研修を実施したい」とか「社員のAs-Isを知るアセスメントがしたい」といったお客様の直面しているニーズへお答えしていくことで、お客様との接点を作る。そしてそこから徐々にスクーの思想を広めていく方針です。

「社員研修」としての価値を強化することは、一見スクーが理想とする自律型の学びとは離れるようですが、多くの企業に利用いただけることになるため、結果として多くの社会人と「Schoo」とのタッチポイントが生まれます。「Schoo」に触れ、認知し、どのようなサービスかを理解することで、課題解決、学習の手段として「Schoo」が多くの社会人から想起され、結果的には企業から「卒業をなくす」近道になると考えています。

個人・法人の両方に必要とされる学びを兼ね備えていることが、スクーの優位性

スクーの優位性は、toCとtoBが連関して1つのサービスとなっているところにあります。個人のユーザーに認められた「Schoo」のコアな価値がきちんとあって、その上に法人・企業に必要とされる研修カリキュラムやアセスメントも持っているというイメージです。

法人研修がきっかけで「Schoo」に触れたユーザーも、興味があれば「これからの社会人に必要な学び」を自発的にキャッチアップしたり、生放送授業で「みんなで学ぶ」楽しさに触れてもらえます。

とにかく一度「Schoo」に入ってきてもらえれば、その思想やソリューションの価値を届けられますし、それができれば他社のソリューションには負ける訳がありません!

ミッション実現の鍵となる、大手企業様向け戦略

とはいえ、大企業ではすでに各階層別の研修や学習支援制度が充実していることが多く、そこにあえて「Schoo」を加える選択には至らないケースも多いです。

ただし一部の先進的な大企業は、変化の時代にビジネスを拡大していくためには、研修だけでなく、全社員が自発的に学ぶ文化を作るべく検討を進めていただいております。そうした企業はキャリアオーナーシップや人的資本経営といった世の中の潮流を踏まえ、人材への投資が持続的な企業成長には不可欠だと考えられており、スクーの思想にも共感してくださることが多いです。

今後はこのような「先進的な大企業」と一緒にご意見をいただきながらソリューションを磨いていき、幅広い人たちが自発的に楽しく学べるという「Schoo」の強みをさらに強固にしていこうと考えています。

最後に、法人事業部のミッションは、営業やCS(カスタマーサクセス)だけの力では実現不可能です。例えば先ほど挙げたDX研修も、 コンテンツ部門が中心となって良質な授業コンテンツを揃えていただいたおかげで、他社と遜色ないカリキュラムが組めるところまできています。コンテンツ部門だけでなく、プロダクト開発チームとも連携して、足並みと目線を揃えて進んでいきたいです。

Talkテーマ④:犬飼さんにFOCUS

IT企業に勤めて感じた社会の変化と、スクー入社を決めた理由

僕はインフラエンジニアとしてキャリアをスタートし、それからずっとIT系企業に勤めてきました。僕がエンジニアだった頃は、AIというとすごく難しくてテクニカルな領域だと思っていたのに、最近は色々なAI分析のモデルが世に出回っていて、小中学生でもAIや機械学習を学ぶことができるようになってきています。ローコード開発やプログラムレス開発が主流になり、技術のコモディティ化が進んで、技術自体は最早「誰でも使えるもの」に近づいています。それによって、個人の学び続ける力や変化への対応力、深い思考力など、本質的な人間力の部分が評価される時代へとますます変わっていくでしょう。

そんな僕の未来予想や課題感と、スクーのサービスが持つ「本質的な人間力の向上」とか「これからの社会人に必要な人間力」みたいな視点がぴったりマッチして、「世の中から卒業をなくす」というミッションにもとても共感しました。スクーはきっと、これから社会の中心的な存在になっていく。その仲間になれたら楽しいだろうなと思って、入社を決めました。

個人的には1人の父親として、娘が大きくなった時に、自分自身が意志を持って努力すれば豊かに幸せに暮らせる国にしておいてあげたい。地域格差やジェンダー格差もなく、何かに挑戦する際に年齢が障壁になる場面も少ない。学ばない大人たちが学び始めることは、そういう未来を呼び込むための第一歩です。だから僕たちは、次の世代に今よりもっと豊かになった日本をパスしてあげられる、そんな仕事をしているんだと日々思って働いています。

「スクーはとても居心地が良い」その理由とは

スクーに入社して、居心地の良さを日々感じています。メンバーの人柄も抜群に良いし、とても働きやすい。その理由は突き詰めると、やはりミッション・ビジョンへの共感度の高さにあると思います。

スクーは法人事業部のメンバーに限らず、目の前のお客様の課題を解決したい、その先にある社会を良くしたいという熱い思いを持つメンバーが本当に多いです。そのために必要な学びや自己研鑽にも積極的に取り組む文化がありますし、会社としてもそうした姿勢をきちんと評価する仕組みができている。だから、みんなが同じ方向を向いて全力で頑張ることができます。それがこんなにも心地良いものだとは、スクーに入社してから実感しましたね。

法人事業部の事業責任者として

僕は情熱を表に出して人を引っ張ったり、先頭を走って切り込むようなタイプではありません。それよりも、事業を取り巻く全体を見て、最短でミッションを実現できるベストの戦略・戦術を考えるのが好きですし、それが僕の果たすべき使命だと思っています。

だから、僕が法人事業のリーダーであったとしても、主役が僕である必要はない。法人事業部には僕より色々な面で能力や才能がある人も、経験が豊富な人もいる。そのメンバーたちが安心してのびのびと力を発揮できるように、環境を整え頭を捻って正しい方向に導くのが僕の仕事だと思っています。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

Schooだよりvol.17は、10月末に更新予定です。お楽しみに!^^

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