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ラクスルグループはいま、印刷や広告に加え金融領域へと事業を広げ、「End-to-Endで中小企業の経営課題を解決するテクノロジープラットフォーム」へと進化を続けています。事業が横断的につながる中で、基盤となるプロダクト開発には、より高い拡張性とスピードが求められるようになりました。
その挑戦を支えているのが、ラクスルのグローバルな開発体制です。2020年のベトナム拠点立ち上げ以降、国際採用が加速し、現在は外国籍メンバーが全体の約3割。プロダクトチームの半数近くが、日本と海外メンバーの混成チームとして開発を進めています。
働く場所も文化も異なるメンバーが、一つのプロダクトに向き合う──。そんな環境の中で、どのように開発は進められているのか。今回お話を伺ったのは、エンタープライズ開発部長の新妻さんと、ダンボールワン開発部長の上野さんです。多国籍チームならではの難しさと、その先にある価値について、グローバルキャリアに関心を持つエンジニアに向けて“リアル”を語っていただきました。
目次
多拠点で磨かれた視点 ─ グローバルを地続きで捉える二人のリーダー
エンタープライズとダンボールワン ─ 多拠点で進める開発のリアリティ
国籍も拠点も違う。それでも“壁にしない”チーム運営の工夫
公平であること。それがグローバルチームを率いるリーダーの信念
多様化するキャリア観 ─ “グローバルに働く”価値とは
《編集後記》 グローバルな挑戦への“足掛かり”が、ここにある
多拠点で磨かれた視点 ─ グローバルを地続きで捉える二人のリーダー
── まずは、これまでのキャリアについて教えてください。
新妻:私はアメリカの大学を卒業後、現地でITコンサルとしてキャリアをスタートしました。担当していた業務の多くが上流工程で、「技術で価値を生み出している」という手触りが得にくかったことから、より本質的にエンジニアリングの現場に関わりたいという思いが強まり、スタートアップへ転職。ここがキャリアの大きな転機になりました。
日本ブランチの立ち上げで一度帰国したものの、「もう一度アメリカで働きたい」という思いがどうしても消えず、再び渡米しました。この時期に腰を据えて技術と向き合えたことは、今の自分の確かな基盤になっています。
その後は東京に戻り、イギリス人起業家とともにEラーニングのスタートアップを立ち上げました。CTOとして東京・ロンドン・北京を行き来しながら、多国籍のチームを率いる日々でしたね。文化も働き方も異なるメンバーと成果をつくるには、技術だけでなく“組織をどうつくるか”が欠かせない ── その実感はこの頃に深く根づいたものです。ラクスルには2024年2月に入社しました。
上野:私は新卒でSIerに入り、7年間開発に携わったあと、30歳でオーストラリアにワーキングホリデーで渡りました。環境を変えることで視野が開けたこともあり、帰国後はハーバードMBAホルダーが設立した日本のスタートアップに初期メンバーとして参画しました。ここで英語を使う働き方や、多国籍チームで取り組む開発の進め方を実践的に学びました。
その後は、国内企業で海外拠点の立ち上げに関わる仕事が続きました。自ら手を挙げてベトナム拠点の立ち上げを担ったほか、フィリピンに子会社を構えるフェーズの企業に転職して、現地組織の立ち上げもリードしました。こうした複数拠点をまたぐ開発組織づくりに現場で向き合った経験は、いまの仕事にも大きく活きています。ラクスルには2024年8月にジョインしました。
── お二人は、なぜラクスルを選んだのでしょう?
新妻:ひと言で言うと、“リアルな産業にITで価値を出すおもしろさ”ですね。
印刷という領域は、現場のオペレーションも物の流れも複雑で、想像以上にハードな制約が多い。そのうえでテクノロジーでどう価値を生むか ── その難しさ自体が魅力でした。
それに加えて、ベトナム拠点との連携を強化していくフェーズだと聞き、自分がこれまで多拠点組織で積み上げてきた経験をまっすぐ活かせる場だと感じました。単なる“転職”ではなく、これまでの知見をより大きなスケールで社会に返せる環境だと思えたことが、決め手でしたね。
上野:私は、ラクスルの“事業の広がり方”に将来性を感じたことが大きかったです。
印刷だけではなく、複数事業を横断して支える技術基盤を整えるフェーズに入っていて、これはもはや「サービス開発」というより、「産業のインフラをつくる」挑戦に近いなと。
加えて、海外拠点の立ち上げ経験を評価してもらえたこと、そして経営として今後のグローバル展開を本気で見据えている点も、自分のキャリアと非常にフィットしていました。
「ここなら自分はまだ伸ばせるし、貢献もできる」── そう確信できたことが、入社を決めた理由ですね。
エンタープライズとダンボールワン ─ 多拠点で進める開発のリアリティ
──お二人は、いまどんなテーマの開発を、どんな体制で進めているのでしょうか?
新妻:エンタープライズは、ラクスルのECサービスを“企業として”利用できるようにするための基盤づくりを担っています。個人向けとは異なり、大企業では「誰が何を発注できるのか」「承認フローをどう設計するか」「どこまで情報を一元管理するか」など、前提が非常に複雑です。
そのため、組織管理・グループ管理・ワークフロー・SSOといったエンタープライズ特有の要件を整備しながら、既存サービスや共通基盤とも連動させていく必要があります。
また、拠点ごとに“当たり前”が違うので、その前提をどう揃え、どう共通理解をつくるかがグローバル体制では本当に重要です。
いま取り組んでいる大きなテーマは、「異なる前提を持つ複数プロダクトをどのように一つの方向にまとめるか」。ここがまさに醍醐味であり、難しさでもあります。
上野:ダンボールワンは、ラクスルが完全子会社化した資材ECサービスで、現在は約20年前に構築されたシステムのリプレイスを進めてます。既存の大規模な仕組みをマイクロサービスとして段階的に切り出しながら、PHPからRubyへの移行にも取り組んでいるところで、技術面でも組織面でも大きな転換期にあります。
印刷EC「ラクスル」が扱う商材のラインナップを広げていく中で、その周辺領域を担うプロダクトとして「ダンボール」という資材カテゴリを任されているのが私たちです。
現在のテーマを一言でまとめるなら、「印刷ECとしてのラインナップをもう一段広げるための基盤づくり」。将来的なスケールにも耐えられる構造を、ゼロから再設計している段階です。
日越混成で開発しているため、どのメンバーにも同じ理解で伝わるドキュメントのつくり方や、複数拠点のオペレーションを踏まえた設計が欠かせません。ここに、グローバル環境で働く面白さと難しさが凝縮されていますね。
国籍も拠点も違う。それでも“壁にしない”チーム運営の工夫
── 現在のチーム体制について教えてください。
新妻:エンタープライズの開発チームは、ベトナムに15人、インドに4人、日本に10人という編成です。日本側にはヨーロッパ出身のメンバーがいて、本当に多国籍なチームですね。今後は海外拠点の拡大も視野に入っているため、チームの国際色はさらに広がっていくと思います。
上野:ダンボールワンの開発チームは全部で14人です。日本側は3人で、そのうち2人が新卒メンバーです。他に業務委託の方にも参加してもらっています。一方、残りの11人はベトナムに在籍していて、実装の中心もベトナム側が担っています。
── 共通言語は英語ですか?
新妻: 基本は英語です。ただ、全員が英語が得意というわけではないので、SlackやGitHubでは翻訳ツールを組み合わせて運用しています。
日本側にいるヨーロッパ出身メンバーが“橋渡し役”として支えてくれているので、コミュニケーションはかなりスムーズですね。
上野:ダンボールワンは、日本語が話せるベトナムのメンバーが2人いて、その2人を中心にチームを二つに分けています。
日本語でのインプットをしっかり渡せる体制をつくり、私は日本側・ベトナム側の両方に入り込みながら、必要に応じて橋渡しをしています。
── 言語や文化の壁を感じることはありますか?
上野:特別“壁”として感じたことはありません。 国籍に関係なくコミュニケーションの難しさは本質的には変わらないと思います。
ダンボールワンの場合は、サービスのドメイン知識が日本側にあるため、それをどう整理し、どの粒度で共有するかがポイントになります。言語の違いを意識するというより、誰が読んでも同じ理解にたどり着けるよう、設計や要件のドキュメントを丁寧に整えることを大事にしています。
開発は、結局のところ「正しいインプット」と「正しいアウトプット」が揃うかどうかに尽きると考えています。そこが整っていれば、言語の違いが大きな障壁になることはほとんどありません。
新妻:確かに、印刷やダンボールといった領域は日本市場向けですが、エンジニアリングそのものは国籍が大きく影響するわけではないですね。大事なのは、要件をどれだけ明確に伝えられるか。
私自身は海外生活が長かったこともあって、言語や文化のギャップはあまり障壁には感じません。むしろ、外国籍メンバーは自己主張がはっきりしていて、言うべきことをちゃんと言う文化があります。そこはチームの強さにもつながっていると思いますね。
公平であること。それがグローバルチームを率いるリーダーの信念
── チーム内で衝突が起こることはありますか?
上野:開発の現場では、アプローチの違いから意見がぶつかることは、グローバルかどうかに関わらずごく自然に起こります。
例えば「スピード」と「質」、どこに力点を置くかの違いによって、同じ事象を見ていても解釈や優先順位が微妙にずれてしまう ── エンジニアリングでは、そうした場面は日常的にありますね。
そういうときに私がいちばん大切にしているのは、「どちらか一方の肩を持たない」ことです。背景や意図を丁寧にひも解きながら、双方が納得できる着地点を一緒に探していく。ちょっとした言葉の選び方ひとつでも受け止め方は大きく変わるので、その点は特に意識して向き合うようにしています。
新妻:多拠点のチームでは、文化や前提の違いによって、小さなすれ違いが重なりやすいんですよね。私が特に意識しているのが、コードレビューです。レビューって、じつは“技術を介したコミュニケーション”そのものなので、ちょっとした表現の差でも誤解が生まれてしまう。だからこそ、私たちはフィードバックの前提となるルールをあらかじめ言語化して、全員で共有しています。
「レビューは建設的な議論のためのもので、個人批判ではない」「表現や伝え方には必ず配慮する」── ごく基本的ですが、だからこそチームの安心感につながる。こうした共通ルールがあるだけで、余計な衝突はかなり防げます。
日本には「言わなくても伝わるだろう」という価値観が残る場面もあって、それが意図しない行き違いを生んだり、海外メンバーへの率直な指摘をためらわせたりすることもあります。文化や習慣はすぐには変わりませんが、だからこそルールを明文化し、ガイドラインとして共有し続ける。その積み重ねで、少しずつ共通認識が育っていくのだと思います。
上野:本当にその通りで、どこの国のメンバーと仕事をしても、すれ違いは起きます。だからこそ、“フェアであること”を徹底する。これがリーダーにとって一番重要な姿勢だと思っています。
── 今後、どういうチームにしていきたいですか?
上野:いまのダンボールワンは、まだ“独立サービス”としての色が強いと感じています。これからはラクスル本体のシステムやサービスともっと密につながり、同じ方向を向いて価値を生み出せる体制に近づけていきたいですね。
新妻:私は、外国籍メンバーが日本の組織の中でもしっかりキャリアを伸ばしていける環境を整えたいと思っています。国籍に関係なく、実力に応じてステップアップできる組織にしていくこと。そして同時に、「英語が得意じゃないけれど挑戦したい」という日本のメンバーがいたら、ちゃんと背中を押してあげられる存在でいたいです。
多様化するキャリア観 ─ “グローバルに働く”価値とは
──世代によって、“グローバル”への向き合い方に違いはあるのでしょうか?
新妻:あると思います。以前は「海外に出る=グローバルキャリア」といった感覚が強かったように思いますが、いまは日本の企業にも多国籍のメンバーが増えていますし、日本にいながらグローバルな環境に触れられる機会が格段に広がっています。
だからこそ、“海外に行くかどうか”よりも、「どんな環境で、どんな挑戦ができるか」を重視する人が増えてきた印象です。キャリアの選択肢が広がったことで、自分に合った“グローバルの形”を選べる時代になっていると感じます。
──多国籍チームで働くことは、エンジニア個人のキャリアにどんな影響を与えるのでしょうか?
上野:多国籍チームに入ると、扱うテーマの幅が一気に広がります。文化の違いを前提にしたコミュニケーションや、複数拠点のオペレーションを踏まえた設計など、単一拠点ではなかなか得られない経験が自然と増えていきます。
それに、エンジニアリングって技術だけで完結する仕事ではありません。“前提の異なる相手とどう進めるか”というスキルは、本当に強い武器になりますし、技術と同じくらい キャリアを支える大事な土台になるものだと思います。
── そのなかで、ラクスルで“グローバルに働く”ことにはどんな魅力があるのでしょうか?
上野:「グローバル」と言っても、キャリアの最適解は人によって全然違うんですよね。海外に出ることが合う人もいれば、外資やビッグテックで勝負したい人もいる。経験を積めば積むほど、自分が何を大事にしたいのかもどんどん変わっていきます。
そのうえで、“自分の専門性を軸にしながら、国境を越えたチームと本質的な課題に向き合いたい”という人にとって、ラクスルはすごくいいフィールドだと思います。いきなり巨大なグローバル企業に飛び込むのとは違い、自分の裁量を持ちながら挑戦できる。「挑戦のスケールを広げつつ、自分の強みも出せる」── そのバランスが取れるところがラクスルの魅力ですね。
新妻: 私も同じ感覚です。ラクスルの面白さは、“日本企業でありながら、日常的にグローバルなチームと働ける”ところにあると思っています。国内の事業基盤があって、ユーザーも日本にいる。けれど開発はベトナムやインドのメンバーと一緒に進めていく。この組み合わせって、日本企業としてはかなりユニークなんですよね。
── 最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。
上野: 多国籍のチームで働くということは、思っているよりずっと身近です。前提の違う相手と向き合うたびに、自分の視野が広がり、キャリアの地力がついていきます。「いつか挑戦したい」と思っている方こそ、まずは環境に触れてみるところから始めてみてほしいです。
新妻: グローバルに働くというと高いハードルに聞こえるかもしれませんが、ラクスルには“等身大の自分”のまま飛び込める環境があります。英語が完璧でなくても、海外経験がなくても、挑戦できる余白がある。「興味がある」という気持ちが、次の一歩のいちばん確かな手がかりになると思います。もしラクスルの環境がその選択肢のひとつに入るなら、ぜひ一度覗いてみてください。
《編集後記》 グローバルな挑戦への“足掛かり”が、ここにある
新妻さんと上野さんの話を通して感じたのは、ラクスルには「いきなり世界に飛び込む」のではなく、自分の専門性を軸に、気負わずグローバルに踏み出していける環境があるということ。
英語が完璧でなくても、海外経験がなくても、 「国籍を越えて働く世界に挑戦してみたい」という気持ちがあれば、確かな学びと成長が得られる場所だと感じました。
言葉も文化も働き方も違うメンバーが混ざり合う中で、対話やルールを通じてギャップを解消していく。そこには、国籍やバックグラウンドにとらわれない “公平さ” を大切にするカルチャーがしっかり根づいていました。
異なる前提を越えて協働する面白さも、複数拠点をつなぐ難しさも、そのどれもがエンジニアとしての地力を確かに育てていくはずです。
🌏 あなたの“グローバルキャリア”の最初の一歩にも、次の一歩にも。その選択肢のひとつとして、ラクスルを覗いてみませんか。