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上司も先輩もやめた。それでも僕がワンキャリアに残る理由

皆さん、はじめまして。株式会社ワンキャリアの伊藤涼と申します。技術開発部でディレクター兼UI/UXデザイナーとして、toC向けのプロダクト開発を担当してます。現在は、絶賛進行中のアプリとWebのリニューアルプロジェクトのリードとして毎日奔走中。

仲のいい人や周りの人はご存知かも知れませんが、僕はあまり自分自身の過去や感情面を話したり、共有するのが得意ではありません。交友関係も狭く深くが主で、イベント後の懇親会はこの世で一番苦手なタイプです。

ただ、今回はせっかくの機会なので、僕がワンキャリアに入るまでのストーリーを通じて「伊藤涼」という人間の内側を少しでも共有する事で、ワンキャリアに興味を持つ人が一人でも出てきたら幸いです。

▼目次

・自己紹介と経歴
・みんなが勧めた「慶應」を選ばなかった天邪鬼
・塾講師時代に感じて無力さ
・なぜ、HR。
・なぜ、ワンキャリア。
・入社直前の上司と先輩の卒業。それでも僕がワンキャリアに残るわけ。
・僕はこんな人と働きたい
・さいごに

▼自己紹介と経歴

最初に、自己紹介と簡単に経歴を紹介させてください。改めまして、ワンキャリアの伊藤です。社内では「サービスオタク」として通ってます。(改めてアプリの数を確認したら600を超えてて、流石に整理しようと思ってます。)

  • 名前:伊藤涼
  • 出身:東京
  • 大学:早稲田大学政治経済学部
  • ワンキャリア入社:2019年(19卒新卒)

新卒入社なので、経歴と言うほどの経歴はありませんが、大学2年生後半から所謂スタートアップという世界にインターンという形で関わってきました。その他にも大手製菓メーカーで長期インターンさせていただくなど、普通の学生よりも少だけし大人と関わる機会が多かった学生時代だった気がします。

冒頭でも紹介した通り、自分の過去や感情を共有するのが苦手も苦手。かつ、自分の写真とかを撮ったり残しておくのも好きじゃないので、カメラロールにも自分の写真が全然なく、写真が少なめのブログになってるのをお許しください...…。

▼みんなが勧めた「慶應」を選ばなかった天邪鬼

今回は、ワンキャリ入社までのストーリーを2014年3月、大学受験終了の季節から始めさせてください。当時、私立文系志望の浪人生だった僕は進路をめちゃくちゃ悩んでいました。

「早稲田の政経に行くか、慶應の経済 or 法学部に行くか」

この悩みを解決するために僕は、母校の先生や予備校の先生、両親などなど自分の周りにいるあらゆる大人へに「早稲田か慶應か、どっちに行くべきか」と相談して回りました。あなたが、後輩や自分の子供に「早稲田と慶應どっちに行くのがいい?」と相談されたら、何とアドバイスしますか?

当時、僕の相談に乗っていただいた方々からいただいたアドバイスのほとんどは「慶應にしときなよ」でした。反対に、早稲田を勧めてくれたのは高校三年生時の担任の先生だけ。

「そんなに皆んなが慶應を勧めるなら慶應にしようかな」なんて素直に考える子供だったら、僕の両親も苦労しなかったのでしょうが、僕は当たり前のように「なんで、慶應なんですか?」と。そして返ってきた答えのほとんどは「慶應の方が社長の輩出数が多い」「慶應の方が就職に有利」「慶應の方がブランドがある」といった理由でした。

分かります? どの理由も僕じゃなくても当てはまる理由ばかり。反対に、担任の先生は「あなたには慶應のキラキラよりも、早稲田のバンカラな雰囲気の方があってる」と早稲田を勧めてくれました。

その結果、僕は晴れて早稲田に入学します。もちろん、政治学と経済学が一体になった学部が良くて早稲田政経を志望してたのも理由ですが、「よくわかんないけど良いよね」というブランドを理由に慶應を勧める人が多かったのが、僕の天邪鬼な気質を後押ししたと思います。

▼塾講師時代に感じた無力さ

時は少し進んで、大学1年の夏休み。当時の僕はスタートアップとは無縁で、個別指導塾で小学生から受験生に文系科目を教える塾講師のアルバイトを始めました。

まだ大学に入学したてだった僕は、新入生同士の会話で出てくる「政経には敵わないよ」みたいな学部間の偏差値を意識した会話が心底嫌いでした。当時の僕は、みんな何かしらの理由があって、その学部を選んでると思っていたので、学部の偏差値がどうこうとか、なんて下らないことを話しているんだろうと感じていました。

そんなこともあって、当時の生徒たちにはただ問題の解き方を教えるのではなく、学ぶことの面白さや、偏差値やブランドではなく自分が興味あることをやる大切さを伝えることを一番意識していました。
そんな意識を持って授業をやってたわけですが、教え子の一人の進路選択に僕は自分の無力さを痛感します。あまりに詳細を書くと個人が特定されてしまうので詳細は省きますが、その教え子は興味のある領域があり、それを学ぶことができる専門的な大学とある程度名の通った四年制大学、どちらの合格ももらっていました。

僕はやりたい事があるなら、それを学べる環境に行くことをお勧めしました。しかし、専門的な大学に行くよりも、四年制大学の方が将来のつぶしが効くと言う理由で、彼が選んだのは四年制大学。

もちろん、その選択に対して第三者である僕がとやかく言う権利はありません。ただ、やりたい(やってみたい)という思いがあるのに、他人や社会からどう見えるか、一般的にはどうかという自分の外にある物差しによって、それを選択できないという目の前の現実に怒りと悲しみを覚えました。

▼なぜ、HR。

塾講時代にそんな経験をした僕が入社を決めたのは、ワンキャリアでした。塾講師での経験がありながら、教育ではなく、なぜHRを選んだのか。それは教育だけ変えても僕が直面した現実は何も変わらないと思ったからです。

僕は、現状の教育システムは新卒就職時に「いいと思われている会社」に入ることをゴールとして運用されていると思ってます。いい会社に入るための大学、その大学に入るための高校、その高校に入るための中学校、そのための小学校。さらには、志望校に入るための予備校、塾、家庭教師。

この仕組みが100%悪だとは思いません。この仕組みによって日本が稀に見る経済成長を遂げてきたのも事実だと思います。ただ、別の教育システムが共存してもいいと僕は思ってます。誰も彼もが、同じルートを辿る必要はないと思うんです。

一回専門学校に入って、その後就職して、今度は4年生大学に入って、院で研究して、また就職する人がいてもいい。ホームスクールで教育課程を終了して、就職したっていい。そもそも学校に行かなくてもいい。中学生、高校生が会社を作ってもいい。と僕は思ってます。

とは言え、ほとんどの人は普通に大学を卒業して、就活をして就職をします。結局、就職という出口が変わらないと、どんなに中学や高校で頑張って「好きなことをやろう!」「自由に!」と言っても結果は変わらないんじゃないか。だから、その出口を少しでも変えるためにHRという領域を選びました。

新卒就職の価値がもっと下がれば、新卒で良いとこに就職できなきゃ人生負け組という考えや雰囲気も少しは薄まると思います。相対的に転職がもっと一般的になれば、新卒就職の基準やそれまでのキャリアも変わる。エンゲージメントツールやその他色々なサービスのデータを組み合わせれば、会社で活躍する人の特徴が分かって、同じ能力で学歴だけ違う候補者を採用する際の基準も変えられるかもしれない。その結果、大学の選び方や人生で何を学んでいくのか、どう生きていくのかが変わるかもしれない。

そう思って僕はHRを選んだし、少しでもその変化に対して貢献ができたらと思っています。

▼なぜ、ワンキャリア。

こんな考えを持った僕が、数あるHRの会社でもワンキャリアを選んだ理由。それは、偶然です。拍子抜けかもしれませんが、本当に偶然、たまたまです。

もちろん、会社のフェーズやその中で自分が担えそうな役割と自分の希望がマッチしたことも大きな要因ですが、当時の開発部長と出会えたこと、彼の元で学べることが一番の理由でした。
前述したHRを通じて社会の仕組みに変化を起こすという目標に対しては、アプローチは変われど他のHRカンパニーでも挑戦できると思います。また、会社のフェーズと自分の役割に関しても、ワンキャリアじゃないと果たせないということもないはずです。

でも、当時就活をしていた僕にとって、彼がいたのはワンキャリアの開発部だけでした。だから、僕がワンキャリアに入ったのは彼がいたという偶然のおかげだと思ってます。

そんな偶然で入社を決めても良いの?と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、きっかけなんてそんなものだと思います。尊敬するメンバーに出会えた、タイミングが良かった等々、偶然の要素で入社が決まることは珍しくないかなと思います。面談するメンバーが違えば、入社してないこともあるでしょう。そんなもんだと思います。

そんな偶然があって、僕は当時3人だったワンキャリアの技術開発部でディレクターとしてインターンを始めました。入社までのインターンでは、社員と遜色なく働いたと思います。ワンキャリQ&Aというサービスをリリースしたり、貴重な経験も沢山させていただきました。ワンキャリQ&Aの話や、新卒からスタートダッシュを切るための思考法とかはまた別の機会に書ければ(話せれば)と思います。

▼入社直前の上司と先輩の卒業。それでも僕がワンキャリアに残るわけ。

そんなこんなで楽しく充実した日々を送ってた僕ですが、入社前に技術開発部と僕はとても大きな変化を迎えます。それは先ほど話に出た事業部長の卒業と、開発部を3年以上支えてきたデザイナーの先輩の卒業。

当時のワンキャリアは、所謂「30人の壁」という現象にぶち当たっていました。新しく増えるメンバーもいれば、卒業していくメンバーもいる。今の開発部長の田中さん(愛称:しんちゃん)が開発部にジョインしたのも丁度そのくらいの時期でした。

そんな苦しい時期で迎えた開発部主力メンバー2人の卒業。尊敬する上司と先輩の離脱は、当時の僕には結構辛くて、相当凹んでいたと思います。僕自身も「このまま入社して良いんだっけ」と悩みましたし、実際に何度も他の選択肢がチラつきました。

それでも、僕が今もワンキャリアに残ってる理由は、代表の宮下さんだと思います。上司と先輩の卒業を受けて沈んてる時期にあれだけ時間を割いて、真剣に話をした時間がなければ今ここにはいないと思います。道玄坂のカフェで2時間近く話した時間、あの時間があったからこそ僕は「宮下さんとならこの道を進んでもいいな」と思いました。ありがとうございます。

▼僕はこんな人と働きたい

正直、この話を知って入社をためらう人もいるかも知れません。でも、これが偽ざるリアル。辛い時期や経験のないスタートアップなんてないと思いますし。ましてや、ここから先にも辛いことや大変なことは沢山待ち受けてると思います。もちろん楽しいことも!

そんな環境でもやっていきたいと思える気概のある人と僕は働きたい。別に精神的にマッチョである必要はないし、朝から晩まで働く必要もないと思います。

それよりも、何で自分が働いているのか、このHRマーケットをどう良くしていけるのか、どうやったら社会を少しでも良くできるのか、そういうことを真剣に考えられる人と働けたら、幸せだなと思います。

僕の所属してる開発部も今年の頭からしんちゃんを事業部長にした新体制となり、メンバーも17人になりました(業務委託含む)。正直、まだまだやりたいことだらけです。

初の資金調達をして、会社全体として一気に加速していくフェーズ。開発部だけでなく、全部署で一緒にこのフェーズを楽しむ仲間を探してます。もし、少しでもワンキャリア、もしくは僕の話に興味を持たれた方がいれば、気軽に連絡してください!待ってます!

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▼さいごに

今回、僕が尊敬する上司と先輩の話を読んで「あり得ないわ」とか「新卒採用したメンバーとしてどうなの」と思う人がいるかも知れません。が、お門違いなので、そう思った人は回れ右して帰ってください。

僕は今でも彼らのことを尊敬してますし、お世話になってるし、仲良しです。側から見たら違和感を感じるのかも知れませんが、彼らと働いた期間があるからこそ今の僕があるのも事実なんです。だから、そこだけはどうか勘違いしないでください。お願いします。

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