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日本をもっと文化的に豊かな国にするためにーーミラティブ執行役員プロダクトマネージャーが語るユーザーと協奏するプロダクト創りの醍醐味

2022年7月にミラティブの執行役員に就任し「Mirrativ(ミラティブ)」全体のプロダクトマネジメントを統括する坂本登史文さんが登場。

3Dアバター「エモモ」イベント、ライブゲーム開発、SNSのようなコミュニティ形成などMirrativ上で展開されるサービスは多岐に渡ります。「友だちの家でゲームしている感じ」というコンセプトのもと、多種多様な楽しみ方をユーザーさんに届けるべく進化を続けるミラティブ。その根幹を担うプロダクトマネジメントの真髄に迫ります。

坂本 登史文(@sakamoto_mirra
2010年京都大学理学研究科修了。大手メーカー系IT企業でSAPコンサルタントとして会計システムの開発に従事。その後、データサイエンティストとしてDeNAで活躍。2014年3月freee株式会社に参画、データ分析チーム・グロースチームの立ち上げ、freeeの人工知能エンジンの発明などを行う。2015年からプロダクト企画の執行役員。現在はミラティブにて、執行役員プロダクトマネージャー。

目次

  1. プロダクトマネジメントは複雑で難解だからこそ楽しい
  2. 日本を文化的に豊かな国にするため、駆け出しのクリエイターを支援するべくミラティブへ
  3. ユーザーさんと協奏してプロダクトを進化させていく、”自分らしくいたい” という深層心理を捉えたサービス創り
  4. プロダクトマネジメントは ”そのプロダクトの未来を創る” 仕事
  5. 広く、デカく、そして速い。ミラティブはプロダクトマネージャーとして成長できる環境
  6. ミラティブのプロダクト開発はオンライン上にテーマパークを創る感覚と近い
  7. ミラティブを通して孤独を世の中から減らしていく手助けができるように
  8. インターネットは生活を便利するだけでなく、心の拠り所にもなってゆく。そんな未来に対して、ミラティブの経験は必ず血肉になる
  9. ミラティブはプロダクトマネジャーを募集しています!

プロダクトマネジメントは複雑で難解だからこそ楽しい

ーー坂本さんのミラティブまでのキャリアを教えてください。

新卒でソニーグローバルソリューションズに入社しプロダクト開発の一連を経験しました。その後DeNAでソーシャルゲームのデータ分析を担当し、freeeに転職しました。freeeでは、データ分析からキャリアをスタートして、その後プロダクトマネージャーに転身しました。その後、DeNAで一緒に働いていたこともある赤川さんから声をかけて頂き、ミラティブに入社しました。

ーーデータ分析を志すまでの詳細な経緯は坂本さんのnoteでも解説されていますよね!とても興味深かったです。

はい、リクルートの記事を読んだことがきっかけでした。当時DeNAには綺麗なデータが揃っていたことが、転職の一番の理由でした。

ミラティブの分析部部長のさかもとです。かなり長めの自己紹介


ーーデータ分析からプロダクトマネジメントに辿り着いた経緯は何だったのでしょうか?

僕はfreeeで初めてプロダクトマネジメントを経験しました。会社規模の成長にともなって、社長がオーナーだったプロダクトを引き継ぐ形で経験しました。データ分析を担当していたこともあって、プロダクトの改善箇所が見えていたので、自然の流れだったと思います。

ーー現在も引き続きプロダクトマネジメントに従事されている理由とは?

好きだから、、かなぁ(笑)

もともと物理学を専攻していたこともあり、複雑に絡みあう事象をシンプルにしていくのが得意でした。プロダクトマネジメントもユーザーさんから寄せられる要望や無数にあるデータを扱うなど複雑で難解な仕事です。そういう意味では、物理学とプロダクトマネジメントには多くの共通項がある気がします。自分の気質に合っている職種なのかなと。

日本を文化的に豊かな国にするため、駆け出しのクリエイターを支援するべくミラティブへ

ーー ミラティブに入社した理由について教えてください。

根本はfreeeが掲げるミッション「スモールビジネスを、世界の主役に。」から、あまり変わっていません。僕もそのミッションにとても共感していて、やりがいを感じていました。freeeはミッションにある通りtoB(ビジネス)向けにサービスを展開していますが、ミラティブはその対象がtoC(カスタマー)になるというのが大きな違いです。

それ一本では生活が成り立ちにくい駆け出しのクリエイターを支えるサービスを創りたいという想いを持って、ミラティブに入社しました。

ーー どうしてクリエイターに焦点を当てるという選択をされたのでしょうか?

日本を文化的に豊かにしたいというのが、一番のモチベーションです。freeeがあることによって、「起業」がより身近になりました。それをクリエイティブ分野で起こしたかったというのが一番の理由です。

例えば、駆け出しの芸人さんや役者さんは、アルバイトをしながら芸を磨くのが当たり前となっています。私はこのアルバイトの時間をなんとか減らせないかなと思ったんですよね。そうすれば、自分の夢に使える時間が増える。

このような動きによって、結果的に新しいエンタメの形が生まれてくるのではないでしょうか。新しいクリエイター支援の形を作っていくことで、日本を文化的に豊かにできると考えました。

ユーザーさんと協奏してプロダクトを進化させていく、”自分らしくいたい” という深層心理を捉えたサービス創り

ーー坂本さんは「日本をもっと良い国にする」という壮大な夢に向かって、ToB、ToC双方からアプローチをしているんですね。

ToCサービスは一般的に不確実性が高いことが特徴です。それが挑戦しがいがあって、やりがいを感じるポイントでもあります。

またToCサービスには「ジョブ型」と「エモーション型」の2種類あって、僕は後者の「エモーション型」に魅力を感じています。名前は僕が便宜上付けているのであまり気にしないでください(笑)

「ジョブ型」というのはユーザーさんに明確に解決したい課題があるものです。サービスはそれに対して解を提供します。例えば「カレーを作りたい」「タクシーを呼びたい」などの課題、それに対応する「レシピ検索」「タクシー予約」といったサービスです。

「エモーション型」には、明確な課題が存在しません。端的に言えばSNSやコミュニティといったサービスが「エモーション型」に当てはまります。例えば、Twitterです。Twitterが提供される前は、「Twitterでつぶやきたい」という課題はありませんでした。ですが、何かしらの心の拠り所として提供され、今ではつぶやくという行為が当たり前になりつつあります。僕も過去2chやmixiを使っていたので、居場所としてのインターネットというのが感覚的に理解できます。

ToCサービスに挑戦するなら、そんな居場所ともなり得るような「エモーション型」に携わりたいという気持ちが強くありました。

ーーミラティブはまさに「エモーション型」サービスですね。

その通りです。「ゲーム配信をしたい」という想いは即物的な課題解決を望んだ願いではありません。「自分らしくいたい」「同じゲームを好きな人と共感したい」といった深層心理を捉えながらサービスを創っていく必要があります。ユーザーさんと協奏しながらサービスを創り上げていく感覚は、ミラティブでプロダクトマネジメントをする醍醐味の1つですね

プロダクトマネジメントは ”そのプロダクトの未来を創る” 仕事

ーー坂本さんにとって、プロダクトマネジメントはどのような仕事なのでしょうか?

そのプロダクトユーザーに一番詳しく、そのプロダクトの顔として、そのプロダクトの未来を作る仕事です。具体的にやることは本当にシンプルで、 ”仮説検証をぐるぐる回す” です。

イメージしやすい例としては、毎日「水曜日のダウンタウン」をやっている感じです。
プロダクトマネジメントも「〇〇説」を考え、本当にその検証をやるのかやらないのかを検討し決断していくのが仕事です。

もう少し詳しく話すと、プロダクトマネジメントで重要な考え方の一つとしてXYZ仮説というものがあります。これは「少なくとも X パーセントの Y (対象者) は Z する」 と表現する仮説のことです。水曜日のダウンタウンでは「歩きながら電話してる人(Y)相手から衝撃的なこと伝えられたら、100%(X)立ち止まる(Z)説」というような形で説が構成されています。これは、企画を練る時と全く同じ考え方です。「ミラティブのユーザーさん(Y)は〇〇機能を作ると、(X)%の方が使ってくれる(Z)」といった感じです。

このような仮説〜検証の過程では、自社のプロダクトの理解はもちろん、競合や市場にも精通している必要があります。その上で、課題を整理し解決していく力が求められるので、普段から様々なことにアンテナを貼っておく必要があります。

ーー2022年7月から執行役員に就任された坂本さんの仕事内容について教えてください。

プロダクトの成長戦略を決めて、それに沿った戦術を作る仕事をしています。

ミラティブにはプロダクト、セールスという2つの収益の柱があります。これまでプロダクト売上を支えてきてくれたのは3Dアバター「エモモ」です。今、「エモモ」以外の収益の軸を作ろうと頑張っています。例えば、ギフティング。視聴者さんが配信者さんにギフトを贈りたいと思う機会設計や、ギフティングが当たり前となる文化醸成に力を入れています。

また、新規ユーザーの集客・定着にも注力中です。新しいユーザーさんにミラティブでもっと遊びたいと思ってもらえるようにプロダクト改善を行っています。

ーーミラティブはマルチな役割を担っています。そんなプロダクト開発に従事するチームについても教えてください。

ミラティブのプロダクトチームの特徴は、開発だけでなくコミュニティと分析の機能も持っていることです。さまざまな視点からユーザーさんに良いものを届けられるように敢えてこの体制にしています。

広く、デカく、そして速い。ミラティブはプロダクトマネージャーとして成長できる環境

ーーミラティブでプロダクトマネジメントをすることの魅力を教えてください。

スピード感を持って、年齢関係なく、裁量でかく仕事ができること。これが、ミラティブで働く最大の魅力です。成長したい人にとっては、最適な環境だと自負しています。

ミラティブはアバター、ライブゲーム、コミュニティ、そしてゲーム会社さまとのタイアップと幅広く事業を展開をしています。そのため、プロダクトマネジメント領域もとても広いです。例えば、アバター関連のイベントやライブゲーム開発ですね。その他にも、ミラティブ内ランキングの設計をして、配信者さんがより配信をしたいと思えるような空気感を醸成するなどもあります。

ミラティブには新卒1年目のメンバーが事業根幹のプロダクトを担当したり、入社2年目のメンバーが数千万円/月のイベントオーナーを担当するなど、年齢や経験値に限らない挑戦ができる環境があります。

​​大きい事業領域で、なおかつ、ひとりあたりの裁量が大きい環境はかなりレアです。これらのプロジェクトは週単位でリリースを行っており、企画〜検証のスピード感も速いです。プロダクトマネージャーとしての成長環境としてはとても良いと思います。

ミラティブのプロダクト開発はオンライン上にテーマパークを創る感覚と近い

ーーミラティブの事業領域にはアバター・ゲーム・コミュニティと今後のサービスにおいてどれも重要となりそうな要素が満載ですね。

ミラティブでプロダクトマネジメントをしていると、テーマパークを作っている感覚と似ているなと時々思うんです。

テーマパークには、いろんな人がいろんな楽しみを求めてやってきます。絶叫系が好きな人もいれば、テーマパークの世界観が好きな人もいます。ミラティブのユーザーさんも同じです。配信を通して交流をしたい人、有名になることで夢を叶えたい人、エモモの着せ替えが好きな人、ライブゲームで遊びたい人など、多種多様な想いや願いをもってミラティブで遊んでくれています。

ライブゲームやエモモはテーマパークにおけるジェットコースターやお化け屋敷といったコンテンツと捉えることができます。ランキングやイベントは、期間限定のクリスマスイベントやパレードです。その双方が提供されることで、様々な楽しみ方で友だちとの思い出作りができる空間をミラティブは提供しています。

ーーテーマパークも空間とコンテンツがあり、そこに仕掛けやイベントがたくさんあって楽しい。そういう意味では構造がとても似ていますね。

実際のテーマパークと違う点は、ミラティブにはその場での出会いと交流があるということです。

ーーテーマパークは既に知っている人と行くことが多いですが、ミラティブには好きなゲームをきっかけとする偶発的な出会いがたくさんありますね。

ライブゲームやエモモを通して好きに自己表現ができるミラティブだからこそ、ユーザーさんには誰かとコミュニケーションをとって楽しんでもらいたいと思っています。

”誰かとつながりたい、わかりあいたい”という願いに寄り添いながら、ユーザーさんの居場所となるように、日々プロダクトの在り方と向き合っています。ミラティブの根幹がそこからブレることはありません。

ミラティブを通して孤独を世の中から減らしていく手助けができるように

ーー坂本さんがミラティブを通して実現したい夢について教えてください。

今のミラティブは、ビジョン「好きでつながり、自分の物語(ナラティブ)が生まれる居場所」の数%しか実現できていません。世の中の”好き”はゲームだけではありませんから。

まずはビジョンに向かってミラティブを成長させていき、インターネット上に誰かの拠り所、居場所となる空間を提供できるようにしたいです。その結果、孤独を世の中から減らしていけると嬉しいなと思います。

ーーとても素敵な夢です。夢を実現するためにいっしょにミラティブを成長させる仲間を大募集中なんですよね!

はい!人が好きな人、人が楽しんでいる空間創りが好きな人を募集しています。

ミラティブのプロダクトマネジメントは、抽象的で大きな課題感に向き合っていくことが求められる仕事です。

ミラティブのミッションやビジョンに共感し、ユーザーさんとのコミュニケーションを大切にしながらともに文化を創っていくことにやりがいを感じてくれる人といっしょにミラティブを成長させていきたいです。

インターネットは生活を便利するだけでなく、心の拠り所にもなってゆく。そんな未来に対して、ミラティブの経験は必ず血肉になる

ーー最後に、この記事を読んでいる採用候補者さまそしてミラティブのことをもっと知りたいと思っている方へ一言お願いします。

プロダクトマネージャーという職種が日本で認知されてきたのはここ7、8年であり、職業としての歴史は浅い方だと思います。そのためプロダクトマネジメントに必要な力を鍛える機会は案外少ないと思います。ミラティブでは企画→運営や仮説検証の機会がたくさんあるので、プロダクトマネージャーとして今後キャリアを歩む上で血肉となるような経験がたくさんできると思います

インターネットは生活を便利にするところからスタートしました。現在では数タップすれば自宅にご飯が届くまで進化しました。今後、通信速度の向上や常時接続の常態化によって、人の居場所としてのインターネットはまだまだ進化すると考えています。次世代のインターネット社会を切り開く人材として、ミラティブでの経験は必ず糧になるので、興味のある方はお気軽にご連絡ください。

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