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「一人ひとり違っていい」北欧留学を経てインクルーシブ教育を学んだ私が、LITALICOワンダーを通じて子どもたちに伝えたいこと。

「障害のない社会をつくる」をビジョンに掲げ、IT×ものづくりを通じてその子らしい世界を拡げるLITALICOワンダー( https://wonder.litalico.jp/ )。関東圏内に17店舗の教室を展開しており、2021年には、世界中どこからでも参加できるオンラインサービスも開始しました。生徒数はのべ4,000名に達します。

今回は、そんなLITALICOワンダーで働くひとりのスタッフをご紹介します。

窪田沙耶(くぼた・さや)
立命館アジア太平洋大学卒。大学3~4年生までの間、教育学を学ぶためノルウェーへ留学。留学後はスウェーデン、フィンランド、イタリアでファームステイを経験し日本へ帰国。その後就活を始めLITALICOに出会い、20年新卒として入社することを決意。初任地はLITALICOワンダー配属。当時店舗型ビジネスのみだったLITALICOワンダーのオンラインサービス立ち上げに従事。現在は同部署で顧客満足度向上施策を担当中。

「普通じゃない」って思われたくない。そう思っていた学生時代。
でも、”普通”って何だろう?

大学の講義をきっかけに教育に興味を持った窪田は、交換留学の制度を活用して北欧ノルウェーの教育を学ぶことを決意します。

学生時代はどんなことを考えながら過ごしていたのでしょうか。

「同年代の日本人の友達がみんなヒールを履いておしゃれして…という中にいたこともあり、私も同じようにメイクや服装に気を配っていました。そうして過ごしていたある日、国際生の友人からふと『どうしてサヤは、毎日メイクするの?』って聞かれたことがあって。咄嗟に回答できない自分がいたんですね。」

「たぶん私は、周りと同じようなメイクや恰好をして『普通でいたかった』んです。日本では女の子はメイクをするのが『普通』だから、『普通じゃない』って思われるのが嫌で。でもノルウェーに留学してから周りのクラスメイトを見渡してみると、メイクしている人もいればしていない人もいるし、Tシャツ一枚にデニムで過ごしている人もいれば、かわいい服を着ておしゃれしている人もいる。その光景を見た時、『色んな人がいていいのに、私は周りに合わせようとしていたんだな』って気づくことができました。」

「ノルウェーには”特別支援学校”が存在しないのを、知っていますか?『一人ひとり違ったっていい』という考えが強く、障害がある・ないという線引きが無くて。視覚障害のある生徒には大きいモニターが支給されて他のみんなと同じ空間で授業を受けれるのが当たり前とか、そんな文化に感銘を受けたこともあり、ありのままの自分でいよう、って考えられるようになったのをよく覚えています。」

とんがっている子は、それを誇りに思ってほしい。平らな子は、とんがることを恐れないでほしい。一人ひとり違ったっていいんだから。

留学経験が後のLITALICOへの就職を決める大きなきっかけになったと語る窪田ですが、どのような経緯で入社に至ったのでしょうか。

「大学4年生の冬に帰国してから就職活動を始めたのですが、就活サイトを通じて採用担当の久保田さんからスカウトメールをもらったのがきっかけでLITALICOを知りました。当時は『お姉ちゃんと同じ名前じゃん!』と縁を感じて、何をやっている会社なのか知らないまま返信しましたね。(笑)しかし話を聞いてみると、私がノルウェー留学で感銘を受けたのと同じようなことを、LITALICOもやっていたんです。」

「久保田さんが言っていたこと、今でも忘れられなくて。LITALICOでは、発達に凸凹があるなし関係なく、すべてのお子さまの好きや得意を伸ばしていく事業を展開しています。事業内容の説明を受けた時『私がやりたい教育はこれだ!』と思えたんです。ノルウェーに留学したときは、インクルーシブ教育はノルウェーじゃないとできない教育だと思ってたんです。でも違いました。日本でもインクルーシブな教育をお子さまに届けようとしている事業者があったんですよね。その事実にとても感動して。そんな経緯で、LITALICOへの就職を決めました。」

言語は通じないけど、飛行機はつくれる。
ものづくりには正解がないからこそ通じ合えた、異国での体験。

内定当時、LITALICOワンダーだけでなく他の新規事業部門への配属も検討していたという窪田。

なぜLITALICOワンダーを志願したのでしょうか。

「IT×ものづくりを通じて子どもの世界を拡げるLITALICOワンダーですが、私はもともとプログラミングの知識や経験はありませんでした。そんな中でLITALICOワンダーを志望した背景のひとつに、イタリアで参加したファームステイの経験があります。ファームステイとは、お手伝いをすると無料でご飯や宿泊場所が与えられて、お金は出ないけど生活はできるという制度です。私はイタリアで幼稚園の補助員を担っていました。」

「実は私、イタリア語が話せなかったんです。だから子どもとのコミュニケーションに苦戦することがあったのですが、『言語を使わずにコミュニケーションとれる方法ってないのかな?』と考えて、子ども達の前で折り紙をやってみることにしました。そうすると子どもが近づいてきてくれて。『飛行機を作ってみよう』と提案してみたら、一人ひとりが自分なりの折り方で飛行機をつくりはじめたんです。」

「結果、さまざまな飛行機が完成しました。中には『そんな折り方があったか!』とビックリさせられるものも。子ども達が自分なりに作った飛行機、どれも素敵でした。そして作った飛行機を飛ばしてみると、みんな嬉しそうな顔をしていて。ああ、きっと、こういう瞬間が子どもの自信に繋がるんだな、ってその時思ったんですよね。」

「この経験を通じて、ものづくりには正解がないということの面白さや、子どもの自信を育む教育というものに関心を強く持ちました。LITALICOワンダーの掲げる教育観がとても似ていたので、自らLITALICOワンダーに志願しました。」

お客さまにとっても、会社にとっても、働くスタッフにとっても、良いことをしたいから。

新卒入社後、新型コロナウィルス感染拡大の影響で始まったLITALICOワンダーオンラインの新規立ち上げメンバーに抜擢された窪田。

窪田が大切にしている仕事観や教育観について、インタビューしました。

「LITALICOワンダーオンライン立ち上げ当時は、何もないところからのスタートでした。きっかけは、2020年4月に初めての緊急事態宣言があったこと。学校は休校になり、不要不急のサービスは全て営業停止になりましたよね。当時店舗型ビジネスのみを運営していたLITALICOワンダーも影響を受けた事業所のひとつでした。」

「始めはオンラインサービスを新規事業にするという動きはなくて、教室で行っていた授業のオンライン授業への切り替えから始めました。しかし次第にIT×ものづくりとオンラインの相性の良さに気づいたんです。『LITALICOワンダーオンライン』という名の新規事業ができる、と。そんな経緯でオンラインサービスの立ち上げが決まり、私はチームにアサインされました。」

「オンラインサービスの立ち上げからまもなく2年が経ちます。おかげさまで多くの方からニーズをいただいていることもあり、国内外問わず沢山の新規入会があったり、働くスタッフも毎月10名ずつ増えたりとかなり変化の大きい中で日々仕事をしています。」

「そんな中で私が大切にしているのは、win-win-winの関係をつくること。お客さまにとっても、会社にとっても、働くスタッフにとっても三方よしでありたい。LITALICOワンダーオンラインは急拡大したサービスということもあり、多くの新規入会者がいてくださるのですが、受け入れ体制には課題がありました。仕組みが整っていなくて効率化できなかったり、人員が足りなくてスタッフが疲弊していったり。入塾してから半年以内に退塾するお子さまが一定数いらっしゃり、悪いサイクルに入りかけそうになるのを感じて、悲しい気持ちになったのをよく覚えています。私はLITALICOワンダーのサービスに自信があるからこそ、受け入れ側の体制をしっかりと整えた上でお客さまもスタッフも安心して楽しく過ごせる場所にしたい。そんな想いから、顧客満足度向上にしっかり取り組みたいと上司に名乗り出ました。現在は、毎月生徒が自分の作った作品を紹介する”クラス会”を企画運営しています。その子らしく輝けるアウトプットの場を提供する取り組みです。クラス会の企画運営を始めてから、入塾後半年未満での退塾率も改善されました。」

結果を出せなかったからこその2年目。
「ないならつくっちゃえ!」精神でサービスを成長させていきたい。

多忙な新卒1年目を過ごし、あっという間に2年目を迎えた窪田。
今後の展望を聞いてみました。

「1年目の頃は正直、私が居たことでLITALICOワンダーに影響を与えられたことは少なかったと思います。その悔しい想いがあったので、絶対2年目で結果を出す!と強く意気込んで、引き続きLITALICOワンダーオンラインで働きたいと上司にも伝えました。」

窪田は、2年目から新たに挑戦できたことがあると言います。

「1年目、LITALICOワンダーオンラインは何もないところからのスタートでした。お客さまの授業管理ツールもなければ、スタッフ配置の仕組みツールもない。本当に何もなかったんです。なので2年目からは『ないなら自分で作っちゃえ!』と、自ら行動するようにしています。誰もやったことないけれど、やりたいからやる。やった方がいいからやる。ただ、私ひとりでは苦手でできないことも。そんな時は、例えばExcelの関数が得意なスタッフが居たら頼ったり、聞いたりしながら、みんなでゼロから作っています。住んでいる国や地域に限定されずに授業が受けれて、その子らしさを発揮できるようにアプローチできる教育を届けられるのが、LITALICOワンダーのいいところ。今後もサービスを色んなお子さまたちに拡げていきたいです。」

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子どもの教育&教室運営スタッフ
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「障害」とはなにか。 社会生活に大きな困難があるために「障害者」と括られている人がいますが、もし、肢体不自由の方が軽快に移動できるカッコイイ車イスがあったら、「移動する困難」はなくせるのではないか。もし、精神的に不安の強い方でも安心して働ける職場があたりまえにあったら、「働く困難」はなくせるのではないか。社会には多様な人がいます。社会の側に人々の多様な生き方を実現するサービスや技術があれば、障害はなくしていける。 障害は人ではなく、社会の側にある。 そのように考え、働くことに困難のある方向けの就労支援サービス「LITALICOワークス」、学ぶことに困難がある子ども向けのオーダーメイド学習教室「LITALICOジュニア」、IT×ものづくり教室「LITALICOワンダー」を展開してまいりました。さらに2015年には、ネット事業を開始。発達障害ポータルサイト「LITALICO発達ナビ」に加え、働くことに障害のある方の就職情報サイト「LITALICO仕事ナビ」をリリース。さらに、障害や特性がある方の自分らしい人生をサポートするサービスとして「LITALICOライフ」も事業化しました。 ◆教育課題: http://litalico.co.jp/vision/education/ ◇LITALICOジュニア: http://litalico.co.jp/service/junior/ ◇LITALICOワンダー: http://litalico.co.jp/service/wonder/ ◇LITALICO発達ナビ: http://litalico.co.jp/service/h-navi/ ◆雇用課題: http://litalico.co.jp/vision/employment/ ◇LITALICOワークス: http://litalico.co.jp/service/works/ ◇LITALICO仕事ナビ: http://litalico.co.jp/service/snavi/
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「子どもが主役」の教育を実践する、LITALICOワンダー(https://wonder.litalico.jp/)。 LITALICOワンダーでは、IT×ものづくりの機会を通して、その子らしい世界を拡げられる社会をつくることを目指しています。 現在は関東圏内に17店舗の教室を展開しており、世界中どこからでも参加できるオンラインサービスも開始しました。生徒数はのべ4,000人におよびます。
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