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機械学習経験者が未経験歓迎のベンチャー企業に挑んだ3つの理由

はじめに

はじめまして!株式会社キカガクの木下と申します。Wantedlyに初めて投稿するので、まずは簡単に自己紹介をします。写真取られるのが苦手で、ヘッダーの写真を取るのにも色んな人の力を借りてやっと担当者の許可が出ました!笑

▼プロフィール

名前:木下涼

2021.3. 電気通信大学博士後期課程休学 博士課程では、教育データを解析・活用するための機械学習手法を開発していました。

2021.4. 株式会社キカガクへ新卒入社
機械学習講師として、オープンコースや法人研修・コンテンツ作成などを担当しています。


この記事では、私がなぜ博士課程で機械学習を学んだ後に、新卒社員としてキカガクに入社したのか、そのメリット、そしてキカガクとともにどのような世界を目指していくかお伝えします。

進路に悩んでいる大学院生、機械学習経験者の参考になれば幸いです。

暗闇の中で立ち止まってしまった大学院生活

「博士課程は出口の見えないトンネルをひたすら走り続けるもの」

これは、指導教員がよく口にしていた言葉です。自分が他者にリードしているか、正しい道を進んでいるかわからなくとも、光が見えるまで必死に走り続けない限り、ゴールにたどりつけないレースだと教わりました。博士課程に限らず、このような状況に共感できる人は多いのではないでしょうか。

私はそのレースの途中で、様々な感情に襲われ、徐々に全力疾走することができなくなっていました。

  • 同じような境遇の人が周りに少ない孤独感
  • 自分の研究が本当に将来の世の中のためになるのかという漠然とした不安
  • 同世代で実績を多く残している研究者たちに対する劣等感
  • 指導教員は熱心に指導してくださるのにそれに応えられない自分に対する失望

その中で、真っ直ぐ走り続けることが怖くなり、様々な活動に手を出しました。友人の企業のデータ分析や開発に携わったり、自身で起業を試みたり‥

しかし、結果として待っていたのは、全てが中途半端な状況でした。何もかもがうまくいかない上に、コロナによる大学の閉鎖も重なり、完全に足が止まってしまいました

再び走り出すきっかけ:キカガクとの出会い

そんな状況に嫌気がさし、再び道を一本に絞ることを決意しました。そこで私が選んだのはベンチャー企業への就職という道です。大手企業ではなく、ベンチャー企業を選択したのは次のような理由からです。

  • 専門知識をもった一人の加入で、組織全体に大きな影響を与える可能性がある。
  • 熱意を持ったメンバー全員で一つのゴールに向かって走ることができる。
  • 未経験歓迎のベンチャー企業には自分と全く異なる経歴をたどったメンバーばかりで、多様性があり刺激的な環境である。


その中でも、最も響いた言葉がキカガクのこのミッションです。「教育データ解析を通じて個人の可能性を最大限に引き出す」という自分の研究のテーマと見事に合致していました。

更に決定的になったのは、社長の大崎との最終面接です。そこで、会社のビジョンである「教育・評価・活躍のプロセス」、「ゴールから逆算した一気通貫したコンテンツ設計」の説明を受け、感銘を受けました。特に、自分の専門分野の一つである教育評価をこれほど大切にしている企業には出会ったことがなく、入社の大きなきっかけとなりました。


会社のビジョンについて、詳しくは以下のブログに書かれています。ぜひ読んでみてください。
キカガクの代表取締役社長に就任しました | 株式会社キカガク
はじめまして、キカガクの大崎です。2021年1月1日よりキカガクの 代表取締役社長に就任 することになりました。 この投稿では、 経営体制変更の理由や私が これからキカガクで成し遂げたいミッション について紹介します。 キカガクは吉崎が2017年に設立した会社で今期で5期目となります。 ...
https://www.wantedly.com/companies/kikagaku/post_articles/313734

かつて、作成してもらった企業ロゴです。テクノロジーで可能性を最大限引き出すことをイメージし、羽化をテーマとしています。キカガクのビジョンと似ていると思います。

研修での学び:それまでの常識を捨てる勇気

実際に入社し、一ヶ月半ほどは研修期間として過ごしました。「余裕でしょ!」「心配していません」、多くのメンバーからそう声をかけてもらいましたが、実は次のような不安で一杯でした(今もそうです)。

  • 理解できることと、初学者にわかりやすく教えることには途轍もなく大きな乖離が存在している。
  • 関連する知識が多く、どの知識を学習者に伝えるべきかの選定がうまくできない。
  • 初学者と自分とのレベル差が開きすぎて、学習者に寄り添って教えることが難しい
  • 実際に自分が知っていることは機械学習全体の一角で、他のメンバーの期待に応えられるほどの知識がない。

研修期間は上手な講義をしなければ、とプレッシャーを自分にかけてしまい、緊張してうまくいかないこともたくさんありました。自分が他のメンバーに勝っているのは知識だと考え、無駄に知識を詰め込みすぎて講義の流れがおかしくなってしまうこともありました。

その過程で、自分が気づいた大切なことは「経験者ということを一旦忘れ、謙虚に学ぶ」ことです。実際、未経験から機械学習を勉強している同期のメンバーが自分より良い講義を行っており、多くのことを学んでいます。他のメンバーも深い知識をもっている人ばかりで、いつも助けてもらっています。周りから謙虚に学び続けることでまだまだ自分は成長できる気がしています。

一方で、博士課程に進んだ自分だからこそ、得意で、業務に活かせるところを発見することもできた期間でした。

  • 新たな知識を的確に調べ、自分の中で解釈して取り込むことができる。
  • これまでにないエラーに直面したときに、心が折れない
  • 常に論理性を意識してインプット・アウトプットをすることができる。
  • 文章の間違いに気がつくことができる(大学院生活の大部分は論文の修正でした…)。

これらの自分の強みを活かしつつ、大学院で学んできた常識やプライドを捨てることがベンチャー企業で成功する秘訣だと思います。

研究経験者がキカガクで働くメリット

入社してまだまもない自分ですが、研究経験者がキカガク(ベンチャー企業)で働くメリットを多く感じています。思いつく限り列挙してみるので、是非参考にしてください。

  • 他企業と一緒に研究をする機会があるが、データ分析をしたりモデルを構築するだけで、論文を書く必要なし
  • 同時に論文を書きたい場合や学会発表したい場合は常に歓迎
  • 上記に付随して、画像や自然言語、テーブルデータなど、様々な実データを扱う機会
  • 自分の提案がすぐに経営陣に聞き入れてもらえ、スピード感もってこれまでの研究を実社会に活かせる
  • アウトプットだけでなくインプットも高く評価
  • 周りに熱意のあるメンバーばかりで、停滞を感じている人でも高速に成長
  • バックグラウンドが様々なメンバーから新たなことを学ぶことが可能!

このように、実は研究経験者にとっても非常に良い環境がそろっているのがキカガク(ベンチャー企業)だと思います。ぜひ、このような選択肢を頭の片隅に留めておいてください。

まとめ

自分はキカガクと出会えて、もう一度走り出そうと決心することができました。

初学者歓迎・人柄採用の会社に自分が採用されたのにはきっと、何か意味があると信じています。その真意に応えられるよう、そして立ち止まった自分の人生がこれからに活きるよう、挑戦し続けます。

私が目指す社会はキカガクのビジョンと同じ「あるべき教育で人の力を解放する」社会です。そのために、各個人にあるべき教育を実施し、それと同時により多くの人の教育の形を変革する仕組みづくりに貢献していきます。

現在は、同じ方向を向いているメンバーたちと一緒に新たな光を見つけられそうでワクワクがとまりません。あとから振り返ったとき、少しでも新たな風を吹かせたメンバーだったと言ってもらうことが今の目標です。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。

自分と同じような境遇にある人、それ以外の人にも、このブログを通じて新たなキャリアの可能性を感じていただけたならとても嬉しいです。

「Be the edge」を掲げるキカガクでは、研究で学んだ知識を存分に発揮できる土壌があります!まだまだ経験者の仲間が少ないので、知見を活かして活躍してくれるメンバー大募集中です!是非一緒に挑戦してみませんか?

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▍キカガクについて 私たちは教育を軸に人材領域で企業の DX を支援しています。これまで 150,000 人以上の受講生、約 1,000 社の企業の DX 推進をサポートしてきました。実データを用いた課題解決型研修 (PBL) を特徴とし、企業の課題に合わせ、研修をカスタマイズして提供しています。企業の DX 推進を実現するために、人材の要件定義から育成ロードマップの策定、アセスメント・スキル可視化など様々なサービスを展開。その他、AI モデルの受託開発やコンサルティング、AI・データサイエンスに特化した社会人向けスクールも運営しています。 これまでの実績はこちらの会社説明資料をご覧ください。 https://speakerdeck.com/kikagakuinc/company-deck ▍個人の活躍と企業のDX推進が連携・共栄する仕組み 2つのプラットフォームをつなぐことで、個人の活躍と企業のDX推進が連携・共栄していく仕組みが、私たちの目指す、あるべき教育のエコシステムです。 これまでの教育はわかりやすく教えることがゴールでした。 しかし、キカガクが目指している人物像は、教育を超えて、実社会で活躍できる人材の育成です。 教育事業を通じて、知識や経験を養うことで市場価値を高め、そして、新しい事業の立ち上げに携わっていただきたいと考えています。 人にわかりやすく教えられる豊富な知識があり、新しい事業の立ち上げを支えられる技術力もあり、 そして、日本や世界の社会課題を解決したいと思える高い志がある人材を目指します。 教育はすべての入り口です。 教育が好きなことはもちろんですが、教えるだけにとどまらず、社会へとその知識や経験を還元したいと思える志の高い人材と一緒に、これからの新しい事業を一緒に切り開いていきたいです。 ▍実績一覧 □ 開催セミナー ・ディープラーニングハンズオンセミナー E資格対応(Microsoft共催) ・機械学習実践コース ・AI-100 資格対策コース ・DP-100 資格対策コース ・AI人材育成長期コース ・製造業特化型データサイエンス集中コース etc.. □ 各種認定講座 ・日本ディープラーニング協会E資格認定 ・日本ディープラーニング協会(JDLA)が提供するエンジニア向け「E資格」認定講座 □ Microsoft共同開催 ・日本Microsoftと共同でセミナーを開発 □ 第四次産業革命スキル習得 ・経済産業大臣が認定する「第四次産業革命スキル習得講座」認定講座 ・厚生労働省指定の「教育訓練支援給付金」対象講座 ▍サービス □ AI人材になるための 動画学習プラットフォーム  キカガク ★現在無料で受けることができるコースも配布中です! https://www.kikagaku.ai/ □ AI 人材育成プラットフォーム「キカガク for Business」が第 18 回 e ラーニングアワードにて「AI 人材育成特別部門賞」を受賞 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000025642.html
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