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新卒社員としてカヤックに入社し、10年以上が経過した栫井さん。ゲームの開発から事業部マネージャー、労務、グループ管理部など様々な役割を経験してきました。クリエイターではなく彼らを支える存在として、仕事の面白さややりがいを聞きました。
栫井琴絵
1989年生まれ、2012年カヤック入社
管理本部 グループ管理部
2.5次元舞台が好きです。横須賀線が好きな息子と、フロムソフトウェアが好きな夫と暮らしています。
クリエイターに対する好奇心でカヤックへ入社!
― カヤックを知ったきっかけはなんですか?
大学生の頃に所属していたゼミで、共同研究の協力先がカヤックだったことや、カヤックとつながりのある先輩や友達が何人かいたことで、カヤックを知りました。なんとなく面白そうだなと思っていたら、知人から「カヤックに向いていそう」と言ってもらい、興味を持ちました。
― なぜカヤックに入ろうと思ったんですか?
クリエイターという生き物の考え方を知りたいと思って。好奇心がありましたね(笑)。あとは私なら彼らを支える何かができそうだと思っていました。逆に自分がクリエイターとして活躍するイメージはありませんでしたね。
カヤック以外に内定をもらった会社もあったのですが、営業職などクリエイターとは離れたポジションでした。カヤックなら私でも制作進行として一緒に働くことができそうかなと思って、入社を決めました。
― 実際にクリエイターの人と接してみてどうでしたか?
カヤックの人たちは思ったよりも真面目でした。アイデアを発散させるブレストのときは思い切ったことも言うのですが、突飛な発想をすることよりもクライアントやエンドユーザーのことを常に考えている人が多いですね。
他に意外だったのは数字に対する姿勢です。カヤックはクリエイター集団ですが、企業としての側面もあります。だからちゃんと予算などの数字にも向き合っています。
例えばソーシャルゲームなら、単にクリエイターのつくりたいものやユーザーの好きなものをつくるのではなく、ゲームタイトルが持続できるように売上をあげることができるか?という視点も持って企画・制作するようにしています。
カヤックの人たちはアーティストではなく、あくまでクリエイターであり、社会にむけて企業活動をしていることを入社してから実感しました。
ゲーム事業部でPMとして活躍!
― 入社後はどんな仕事をしていましたか?
入社した直後はゲームのディレクターとして仕事をしていました。小規模なチーム体制だったので、エンジニアとデザイナーがやること以外をすべて担当していました。その中で企画の仕事にもチャレンジしましたが、苦手でしたね。私は進行管理やマネジメントが好きだし得意だということが分かりました。
そこで2年目からはプロジェクトマネジメントに特化して仕事したいと申し出たところ、周囲も賛成してくれたのでPM(プロジェクトマネージャー)になりました。新規タイトルの開発チームにアサインされ、大人数のプロジェクトを円滑に進めるためにスクラム開発の導入などに携わりました。
― ゲーム事業部での自信作はありますか?
『ぼくらの甲子園!ポケット(ぼくポケ)』ですね。PMとしてチームの手綱をしっかりと握ることができたと感じています。開発には途中参加だったのですが、周囲がプロジェクトマネジメントの重要性を理解してくれていて助かりました。
▲2014年からサービスが続いているカヤックの人気ゲームタイトル。他のユーザーと野球チームを組んで試合に挑む。
『ぼくポケ』では単にスケジュールに沿ってプロジェクトを進めるだけではなく、個々のメンバーの状況を把握することでリソースをパズルのように組み合わせて色々な状況に対応できました。トラブルへの対処だけでなく、若手メンバーの成長機会をつくることもできました。クリエイターに無理をさせず、それぞれのやりたいことに合わせた楽しいチームづくりができたと感じています。
クリエイターをサポートする面白さとは?
― その後、管理本部や事業部マネージャーを担当しましたよね。どのような流れや背景で役割が変わったのですか?
私には一貫して、クリエイターの支援をしたいという思いがあります。つくりたいものを楽しくつくれるというのが大事だと思うんです。
しかし常に面白い状況をキープすることは難しく、私の周りでも退職が多い時期がありました。みんなが無理をして仕事をしている状況だったと思います。それを改善したいという思いがあり、管理本部への異動を考えるようになりました。
― 管理本部や事業部マネージャーとして、どんな仕事をしていましたか?
最初は人事部の選考管理として、選考プロセスを整えるところからスタートしました。その後、選考管理が軌道にのったところで、今度はゲーム事業部のマネージャーをやることになりました。
最初はライセンスの管理から始まり、パートナーさんの契約更新管理、メンバーとの面談、求人管理、入社のオンボーディング、人員計画の立案など、段々と担当する領域が増えていきました。最初は人事の永安さんたちと一緒に仕事をしていましたが、最終的にはゲーム事業部のマネージャーをメインで担当するようになりました。その後2年くらいで、今度は人事部 労務をやることになりました。
― 人事部 労務として、どんな仕事をしていましたか?
最初は労務の定常業務を覚えるところからスタートしました。また人事部としてはスタープレイヤーに依存していた業務を誰でもできるように分解して、役割ごとに割り振ることをしていました。人事部が適任ではないタスクは別のチームに依頼し、社員と業務委託の方で分担して仕事を進められるようにしました。
そういった動きの中で私は、社内制度や規定の見直しや更新、事業部ごとにばらつきがあった勤怠管理方法の統一、超過勤務への対応、ガイドライン作成など、様々なことを担当しました。
― クリエイターをサポートするのには、どのような面白い点と大変な点がありますか?
私はみんながつくっている様子を見るのが好きなんです。カヤックの人たちはみんな楽しそうに生きていて、社内チャットを覗くだけでそれが伝わってきます。
そんなクリエイターたちが不利益を被らず、持続可能な組織にしていくことが私の役割だと考えています。なぜなら面白法人を面白くしているのは社員一人ひとりだからです。そういう面白法人らしさを仕組みから整えていくのが管理本部の楽しいところですね。
面白法人のグループ管理部はどんな仕事をしているか
― 現在グループ管理部で、どんな役割を担っていますか?
面白法人グループはどんどん会社が増えています。私は、グループがより大きく良いものになるためのガバナンスの仕組みや、ガイドラインをつくる取り組みをしています。
カヤックが考える面白さには多様性も含まれるので、それぞれの会社の個性を尊重できるようなガイドラインを制定したいのですが、これがとても難しいです。役員会での議論の足がかりとして世の中のセオリーを提示しますが、そのまま教科書通りのガバナンスを整えることはありません。
「カヤックらしいグループ経営とは何か?」という根本的な部分から議論を進めているので、共通認識をつくるまで根気強く取り組む必要がありそうだと思っています。
― 仕事へのこだわりはありますか?
やっぱり面白法人グループの人は、みんな面白いことをしたいと思うんですよね。どんどん風呂敷を広げて、面白いチャンスがあったら突っ込んでいきます。
私はそこに程よいブレーキをかける役割だと思っています。例えばどんなに面白い仕事でも、休みなく働き続けるのは望ましくないですよね。そういうときにどうすればいいか、一緒にやり方を模索する存在でありたいと思います。
― カヤックで仕事をしていてどんな瞬間に面白いと感じますか?
「面白法人カヤック」という会社が、観察対象として好きなんです。面白法人らしさが垣間見える瞬間がいいですね。「ぜんいん社長合宿」や「つくっていいとも」でみんなが面白そうに過ごしているのを見ると、この会社にいて良かったと思います。
グループ拡大と共に、ますます広がる「面白い」の解釈。
― あなたにとってカヤックはどんな会社ですか?
カヤックはサファリパークだと思っています。ある程度の柵やエリアはありますが、その中でクリエイターという生き物が自由に過ごしています。
私はみんなが楽しく過ごせるように、柵の整備をしている役割ですね。まだまだ整ってないところもありますが、それを変えることを楽しめる人がぴったりだと思います。
元々はクリエイターの会社ですが、バックオフィスやグループ会社にはクリエイター以外の人も増えています。そういう状況を見ると「面白い」の解釈がどんどん広がっている感じがします。ものづくりにこだわらず色々な面白いことができるグループになっていくといいですね。
(取材・文 高田一史)
カヤックサイト インタビューより引用-https://www.kayac.com/news/2023/12/interview-kakoi
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