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エンジニアをしながらスナックのマスターも?!地域の面白いことになんでも首を突っ込む働き方

スキルアップを目指してカヤックに転職したエンジニアの日置さん。いざ働き始めてみると、転職前には想像もしなかった日々を過ごすことに......? 職住近接で地域に関わりながら働く面白さと難しさについて、たっぷり語ってもらいました!

日置 浩司
1989年生まれ、2018年入社
ちいき資本主義事業部/フロントエンドエンジニア
趣味はポケモンカード。『おなりリーグ』というポケモンカードのイベントを月1鎌倉で開催してます

スキルアップを目指して転職、地域に関わるサービスに従事

ー日置さんはカヤックに中途入社をされていますが、前職はどんなことをしていましたか。また、カヤックのことはどのように知りましたか。

前職は、フロントエンドエンジニアとしてECサイトの開発に6年ほど携わっていました。
カヤックのことは転職前から知っていました。たまたま、カヤックの社員と知り合いだったんです。同郷のご縁でつながったのですが、一年中真冬でもTシャツで過ごすポリシーを貫いている人で、「カヤックはユニークな人が働いている会社なんだな......」と、とても印象的でしたね。

ーそれは管理本部長の柴田さんですね、10年近くずっとTシャツだそうです、笑。カヤックではどんなことをしたいと思って転職しましたか。

転職の決め手は、定評のある技術力の高さ。「フロントエンドエンジニアとしてスキルアップしたい」と思ってカヤックに転職しました。面接を担当してくれた社員も面白くて、雰囲気も合いそうだと確信できたので、入社を決めました。

ー現在の仕事内容を教えてください。

転職後は、3年ほどゲームコミュニティサイトのWebフロントを担当し、ちいき資本主義事業部に異動しました。ゲームに関するサービスと地域に関わるサービスは全く領域が違いますが、キャッチアップは得意なほうなので不安はありませんでした。分からないことは、聞けば皆が教えてくれる文化ですし。

ただ、ちいき資本主義事業部で運用する移住スカウトサービス『SMOUT(スマウト)』と、地域コミュニティ通貨『まちのコイン』のサービスは、同じJavaScriptでもフレームワークが違うので、書き方が違うんです。両方のサービスに携わっていた時は、サイトごとに言語を切り替えながら働く器用さは求められたと思います。


現在は、主に『まちのコイン』の管理画面の開発※を行っています。ちいき資本主義事業部のフロントエンドエンジニア4人の中では最年長なので、一応リーダーのつもりでがんばっています、笑。

※開発エピソード、技術ブログ「 【Next.js】SWRとaspidaでフロントエンドのデータ取得部分を改善した話

ー地域に関わるサービスに携わってみて、どう感じましたか。

エンジニア目線で言うと、どこに実装を合わせるのかがとても難しいですね。ひとことで地域と言ってもそれぞれ個性があってやりたいことが違うし、『まちのコイン』だったら使い手(地域の運営団体、スポット加盟店、一般ユーザー)によって、各自見たいものが違います。一括りにはできないし、かといってそれぞれに合わせてカスタマイズしてしまうと、管理画面が共通化できなかったり、パーツが増えて使い辛くなってしまうんです。悩ましいですね。
誰が何をしたいサービスなのかが直観的に分かりやすく、使いやすいUXを目指して試行錯誤する毎日です。そのためにも、ユーザーインタビューに力を入れています。

エンジニアもスナックのマスターも。地域コミュニティと共生する働き方

ー地域に関わると言えば、日置さんは転職後鎌倉に移住し、地域活動に積極的に参加しているそうですね。

はい、ひとつ目は『御成クリーン』です。カヤックでは、毎週火曜日の朝に有志が集まり、オフィス近辺のゴミ拾いをしているんです。仕事で関わるチームメンバー以外にも知り合いを増やしたいと思い、2018年から参加しています。当時のカヤックは鎌倉と横浜の二拠点体制だったため、他部署の人と関わる機会が少なかったんです。
『御成クリーン』が『まちのコイン』の体験チケットに追加された後は、社外の人も一緒に参加してくれるようになりました。現在は、地域ぐるみのつながりに変化してきています。


そういえば、「カヤックに興味があるから参加しました」という人もいます。地域の清掃活動が、採用の入り口にもなっているんです。

ーそれは面白いですね。いきなり面接をするより気楽だからでしょうか。

「カヤックは実際に何をしているのか謎の多い会社なので、とりあえずゴミ拾いに参加して様子を見よう」と思うようです、笑。
あとは、まちのスナック』で月に1回マスターをやらせてもらっています。

ーえ!? スナックのマスターですか。

そうなんです。カヤックが運営している『まちの社員食堂』を誰でも楽しめるスナックとして夜営業していて、日替わりで社内外の有志のメンバーがマスターやママを務めています。
ちょうど新型コロナウイルスの影響で人と話す場が少なくなっていたので、自分もマスターをやってみたいと思って......。飲食業界の経験は全く無かったのですが、『御成クリーン』で一緒に活動していた仲間も後押ししてくれたので、いいチャンスだと思って挑戦してみました。

▲ふだんはエンジニアだが、『まちのスナック』で月に一回マスターを務めている

ースナックのマスターだったら、コミュニケーション能力が必須ですよね。

最初は緊張しましたが、慣れましたし、楽しい気持ちの方が大きいです。たしか、カヤックの面接で「日本語が通じるほうのエンジニアだね」と冗談を言われました、笑。エンジニアリングはもちろん、コミュニケーションも大好きな自分のカラーを発揮できています。
マスター業も工数にカウントされて、ちゃんと仕事として認められているんですよ。こんなに色々なことが体験できる会社、他には無いですよね! 面白く働けているなと思います。

ーカヤックは本当に色々なことを手がけていますね。会社としても、地域コミュニティとの共生・共創を社員に推奨しているのですか。

そうですね。個人的な意見ですが、カヤック社長の柳澤はこういう「場づくり」が好きなんだと思います。鎌倉活性化プロジェクトの『カマコン』もそうですが、「多様な人が集まって何かが生まれる接点」をあちこちにつくっている。コミュニティ通貨『まちのコイン』も、使えば使うほど人と仲良くなっていくサービスですし、『まちのスナック』の軸も同じなんでしょうね。鎌倉のハブスポットにしていきたいです。

地域に関わりながら働き暮らす楽しさと難しさ

ー地域に関わりながら働くことの良さは、どこにあると思いますか。

「人とのつながり」を強く感じられるところです。例えば、『まちのスナック』のお客さんも本当に多種多様。カヤックの社員だけでなく、『御成クリーン』で知り合った人、口コミを聞いた人や通りすがりの人まで飲みにきてくれます。

ー日置さんは、もともとまちづくりや職住近接に興味があったのですか。

転職前はこんな働き方や暮らし方をするとは想像していませんでした。鎌倉には面接で初めて訪れたほどでしたし、住んだきっかけも家賃手当が出るからという理由だったんです。今では住み始めてもう5年、前述したように地域コミュニティも活発だし、自然も豊かで暮らしやすいです。
鎌倉にいると、ちゃんと夜が来るんですよね。日が暮れてもずっと明るくて人がいっぱいな東京とは違うんです、笑。仕事が忙しくないわけではありませんが、めりはりを持って働けているな、と感じられる。去年結婚したのですが、子育て世代も増えていて、「いい場所だなあ」と感じながら生活しています。

ー聞いているだけで楽しさが伝わってきますが、課題や難しさもありますか。

はい、仕事面で言えば、『まちのコイン』は前例の無い新しいサービスがゆえに、常に手探りです。従来の資本主義で測れない価値を数値化することがゴールなのですが、そのためにはもっとたくさんのユーザーに『まちのコイン』を使ってもらい、長期的にデータを集めていく必要があります。
はっきりした正解がまだ無いので、チームの意見がまとまり辛い時もあります。急に方向性が変わることも多いので、ひとつの考えに固執せず柔軟に対応するようにしています。

また、地域コミュニティを盛り上げていくには、「自分自身が面白がり、さらに周りを巻き込んでいける人」が必要だと思います。
自分に置き換えても、『御成クリーン』も『まちのスナック』もメンバーが面白がっていたから参加してみましたし、そうやって自ら色々なところに飛び込んでいったから、まちづくりに対するいいヒントをもらうことができました。
ちいき資本主義事業部に配属されて、「エンジニアだからエンジニアリングだけやりたい」という姿勢だったら、戸惑っていたと思います。『まちのコイン』の体験チケットを自ら使ってみるとか、地域のお祭りに参加するとか、飲み屋で知らない人と話してみるとか、何でも面白がってやってみることが大事です。

ーなるほど、その辺りはカヤックのVisionにも通じますね。他に「面白がること」の具体例があれば教えてください。

例えば、チームに鉄道好きな人がいるんです。自作の切符をつくって日本全国を移動するのが趣味で、そのついでに各地の『まちのコイン』のチケットを体験している。仕事だからやっているのではなく、自分の好きなこととかけ合わせて楽しんでいます。そういうマインドの人は、この仕事にすごく合っています。
単に地域に溶け込むことだけが目的では、疲れてしまって続かないですから。

ーたしかに、地域と関わり続けるモチベーションを保つ難しさもありますよね。まちづくりや地方創生と言うと、ついつい難しい考え方をしてしまいますが、好きなものとかけ合わせて自分自身が楽しんでしまう、と。

僕の場合は、地域×ポケモンカードですね。一昨年、「イベントオーガナイザー」という公式資格を習得し、鎌倉で毎月ゲーム大会を開催しています。この『おなりリーグ』には、普段出会わないような人もたくさん参加してくれるんです。最近は地元の小学生も来てくれました。大好きなポケモンカードをやっているだけで地域の人が来てくれるから、全然負担に感じません。

ーでは最後に、地域に関わる仕事に興味がある人へメッセージをお願いします!

今、ちいき資本主義事業部では『SMOUT』と『まちのコイン』のふたつのサービスを運用していますが、地域を盛り上げていくにはもっと色々なサービスが必要だと思っています。個人的には、新しいサービスの開発にも取り組んでみたいですね。人材募集中ですので、興味のある人は気軽に『まちのスナック』に遊びにきてください!

(取材・文 二木薫)

カヤックサイト インタビューより引用- https://www.kayac.com/news/2023/04/interview_hioki

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