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鎌倉を最高に楽しむエンジニアに聞く「カヤック流・人生が2倍も3倍も楽しくなる働き方」

職場も住んでいる地域も楽しかったら、人生は2倍も3倍も楽しくなる。そんな考え方から、職住近接や型にとらわれない働き方を推奨してきたカヤック。今回のインタビューでは、鎌倉に移住して仕事も暮らしも最高に楽しんでいる社員を代表し、エンジニアの曽根田さんが登場!新卒入社時からの約3年間を振り返り、職住近接の暮らし、取り組んだ仕事や今後の野望について語ってもらいました。

曽根田 悠介
1994年生まれ、2020年入社
面白プロデュース事業部・技術部/フロントエンドエンジニア
東京生まれ。大学・大学院でさまざまな地方を転々として、新卒でカヤックに入社。Webフロントエンドエンジニアとして、様々なWebサイトの制作に関わる

新卒から脱・東京し、ものづくりの世界へ

ーまず初めに自己紹介をお願いします。

面白プロデュース事業部・フロントエンドエンジニアの曽根田です。大学・大学院はどちらも情報系の学部で、AIを絡めたデータ分析でミーティングの質を高めるための研究をしていました。もともとつくることが好きだったので、開発できる会社に勤めたくてカヤックに入社しました。

ー研究職には進まず、カヤックを志望したのですね。曽根田さんはカヤックのどこに惹かれたのですか。

まず、東京ではない場所で勝負しているのがかっこいい。就職活動を始めてみると、多くのIT系企業は東京に一極集中していました。僕は東京出身なのですが、地方の大学に入学してから地域の魅力に気付いたこともあって、「地域資本主義」を掲げてあえて鎌倉に本拠地を置いているカヤックに惹かれました。

また、「つくる人を増やす」というカヤックの経営理念に共感しました。就活では、企業のゴールと自分のゴールがマッチしているかを意識していたんです。カヤックには自分と同じように「ものづくりが好きな人」が多そうだ、という期待も大きかったです。

三つ目の魅力は、エンジニアとして学べることが多そうだったから。実績案件も印象的で、エンジニアリングに強いイメージがありました。また、良くも悪くも人数が少ない方だと思うので、自分で手を動かせる機会が多そうだし、技術的にやりたいことがマッチしていそうだと思ったんです。

ー技術的にやりたいこととは、具体的に何でしょうか。

Webサイトのフロント部分の表現や、動きのあるものに興味がありました。一般的なサービスをつくるだけだとトライできないことも多いけれど、案件の領域が幅広いカヤックだったら、チャレンジできる機会が多いのではと期待していました。

地域・人とのつながりに助けられた、コロナ禍での新生活


ーそういえば、3年前の入社時はちょうどコロナ禍でしたよね。

そうなんです! 入社1ヶ月前からずっとオンラインでのコミュニケーションで、研修も全てリモートに切り替わって、「まさか、こんなことになるとは......」と戸惑いました。

学生時代の友人は、家賃が高くて狭い東京の部屋で黙々とリモートワークしていたので、特に大変そうでした。自分は、そのタイミングで鎌倉に住めていたのはありがたかった。部屋も東京に比べたら広いし、密な環境が少ないので過ごしやすかったです。

ー就職をきっかけに、カヤックのある鎌倉に移住したんですね。リモートワークをしながら新しい環境(新しい世の中、新しい会社、新しい土地)に慣れるために、どんなことをしましたか。

誰も知り合いのいない、初めての土地でのひとり暮らしだったのですが、カヤックが鎌倉で運営する『まちの社員食堂』に色々な意味で助けられました。今考えると、当時は唯一リアルでコミュニケーションができていた場だったかもしれません。
『まちの社員食堂』では、カヤックの社員だけでなく、地域の人ともつながれるんです。人との接点が限られていた時期に、ここに通うことでストレス発散やリラックスをしていました。

▲鎌倉を拠点にした企業・団体が一緒につくりあげた『まちの社員食堂』。鎌倉に勤める人やリモートワーカーに開放され、地域に根ざした交流の場になっている


ー周囲からのサポートはありましたか。

先輩が常に気を使ってくれて、一緒にブレストする機会を設けてくれたり、オンライン飲み会に誘ってくれたりしたので、孤立せず助かりました。社内Slackの交流も盛んなので、顔は知らないけれどアイコンは覚えている人がたくさんいました、笑。現在はリモートワークと出社、半々くらいで働いています。

チャレンジングな環境を活かし、成長を加速させる

ー現在の仕事内容と、印象に残っている案件を教えてください。

面白プロデュース事業部のフロントエンドエンジニアとして、企画やデザインを実装に落とし込むことがメインの業務です。

印象に残っているのは、入社半年くらいで担当した『ワタシルベ』。初めてゼロから実装しきった案件です。
『ワタシルベ』は、質問に答えていくと、自分の夢への道標が描かれたカードが生成できるWebサービス。質問や分岐が多く、20分かけて自分と向き合うバージョンもあるんです。実装ボリュームの大きいコンテンツである上、診断結果をPDFで出力できる機能も必要で、入社1年目の自分にはかなりの挑戦でした。

必死でつくり込んだ分、実際に体験した人がSNSで発信してくれたり、ポッドキャストで話題にしてくれたり、ポジティブなフィードバックをもらえたことが嬉しかったです。

▲マネックス・アセットマネジメント株式会社とカヤックが共同で企画制作した夢の再発見ツール『ワタシルベ』(2020年リリース)。発見した目標へ向けて資産運用のシュミレーションを提供

じゃがりこメーカー』も、技術的に大きな成長ができた案件として思い出深いです。WebGLを使って3D表現をしていて、パッケージの丸みや立体感、ふた面の文字の出方など、細かいところにも力を入れました。
WebGLは少し難しい技術のため、詳しい先輩に勉強会を開いてもらい、学びながら取り組みました。WebGLを用いたサイトは日本ではまだ実例が少なく、特にこのようなジェネレーターのサイトでWebGLを使ったサイトはあまり例をみないです。新しい技術を試せる機会が多いのも、カヤックらしさだと思います。

また、画像の生成もWebブラウザ上で完結させるよう、バックエンドを介さずフロントだけでやっているんです。とても難易度の高い案件でしたが、本当に面白かったです。

▲「じゃがりこの日」を記念した、オリジナル画像がつくれるWebコンテンツ『じゃがりこメーカー』(2021リリース)。実際のじゃがりこと同じフォントやデザインを使い、リアルに演出

ー実際にカヤックで働いてみて、どう感じていますか。

前述したように、「難しいことや困ったことがあれば、頼れる人がいる」のはカヤックのいいところ。いい意味でお節介な人が多いので、ヘルプを求めればすぐにアドバイスをくれるんです。やっぱり、つくることが好きな人が集まっているので熱量が高いし、価値観のズレが無く働きやすい会社です。

それから、研究ばかりしていた学生時代には出会わなかったタイプの人たちと働くことは、自分にとって大きな刺激です。入社時は、「こんなにクリエイティブな人たちがいるんだ!」と、カヤックの社員たちの多様性や、ユニークな社風に驚きました。

鎌倉でライフハックしながら抱く大きな夢

ー曽根田さんは、鎌倉での職住近接をどのように過ごしていますか。

エンジニアは座っていることが多いので、普段からなるべく体を動かすように意識しています。仕事の休憩がてら海まで散歩することも多いです。また、去年から、社員同士でサーフィンスクールに通い始めました。

ー職場と自然が近いメリットを活かしていますね。お気に入りの場所はどんなところですか。

毎日のように通っているのは、『CHABAKKA(チャバッカ)』さん。選りすぐりの日本茶や日本初のドラフトティーをサブスクで楽しんでいます。この一日一杯が、仕事のいい息抜きになっています。多国籍料理の『Wander Kitchen(ワンダーキッチン)』さんも大好きで、先日はエンジニア仲間との新年会でもお世話になりました。

鎌倉はいいカフェやレストランが豊富なので、新しいお店を開拓するのも楽しいです。土日は混雑する人気店も、実は平日なら入りやすいんですよ。鎌倉で職住近接する特権ですね。

▲カヤックのオフィスからほど近い『CHABAKKA』にてひと休憩

ー鎌倉で働いてみて、どんなことを感じますか。

とにかく、時間の流れが本当にゆっくりしています。都会に出ると特に実感します。
人が多いところにいると常に気持ちがオンになっている感覚ですが、鎌倉はまちと自然が近く、すぐオフになれます。エンジニアとしてふだんは集中して仕事をするぶん、しっかりリラックスできる環境はありがたいです。オフィスも徒歩圏なので、通勤に関するストレスも全くありません。

ほどよい距離感の人間関係も気に入っています。カヤックでは職住近接を推奨している※ので鎌倉在住の社員が多く、地元同士の気負わない付き合いができる。わざわざ約束しなくても、道でばったり会ったらそのまま町中華に行くとか、一杯だけ飲みにいくこともよくあります。
休みの日も、特に予定が無ければずっと鎌倉にいます。鎌倉、楽しいんですよね。

※「 鎌倉職住近接手当 」カヤックでは、鎌倉や逗子などの開発拠点周辺に住む社員に対して、家賃の一部を補助する制度がある

ー鎌倉ライフを最高に楽しんでいるようですね! 不便なことは全然無いのですか。

物価は観光地価格なので、どうしても生活コストは割高になりますね。

また、東京への距離感の感じ方は人それぞれかもしれません。都内まで1時間弱の距離ですが、遠いと感じる人もいるようです。社内には、アニメやサブカルチャー好きが高じて鎌倉から秋葉原方面に引っ越した人もいます、笑。学生時代の友人からも、「東京以外で働くのは、不便じゃないのか」とよく聞かれますが、僕の場合、東京での打ち合わせも少ないですし、特に不便は感じません。
公私ともに、想像以上に働きやすくて楽しい毎日を過ごしているので、それがこの記事で伝わると嬉しいです。

ー曽根田さんは、「仕事場が楽しい・住んでいる地域が楽しいと、人生が2倍・3倍楽しくなる」というカヤックの考え方をまさに体現していますね。では最後に、今後の野望を聞かせてください。

技術的なところで言うと、『じゃがりこメーカー』がきっかけになり、WebGLにどんどん興味がわきました。まだ使いこなせるエンジニアが少ない技術なので、突き詰めていきたいです。「曽根田くんじゃないとつくれないよね」と言ってもらえるようなWebサイトをつくれるようになりたいですね。

ものづくりは、つくる人の個性や考え方が出てしまうのも面白いし、人の作品を見ることも楽しい。正解が無いところも魅力です。こういった、「ものをつくる楽しさ」をもっとたくさんの人に伝えていきたいです。
「サッカー選手になりたい」という子供が多いのは、かっこいいプロサッカー選手を見て憧れるからだと思うのですが、それがエンジニアであってもいいと思うんです。もし、かっこいいエンジニア像を見せることができたら、「クリエイターになりたい」「自分も、ものづくりがしたい」と思ってもらえるきっかけになるはず。僕が手を動かしていくことを通じて、「つくる人」を増やす。そういうエンジニアになりたいと思っています。

(取材・文 二木薫)

カヤックサイト インタビューより引用- https://www.kayac.com/news/2023/03/interview_soneda

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