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台湾ITRI(工業技術研究院)傘下VCのITICが来社!半導体などのテック分野で日本のプレゼンス力に注目中
フォースタートアップス(以下、フォースタ)のオープンイノベーショングループでは、スタートアップの成長を加速させるため、大手企業とスタートアップ企業との連携・協業・出資などをプロデュースしています。今回は台湾工業技術研究院(ITRI)傘下VCのITICからInvestment DirectorであるJoyce Cheng氏が数年ぶりに来日されたので、日本のスタートアップ事情や期待を寄せていることなどを伺いました。
ITRIは世界最大の半導体受託製造企業 台湾積体電路製造(TSMC)を育てた研究開発機構です。そして傘下のITICを通じて今でも積極的にスタートアップに投資しており、日本でもスタートアップ投資の実績があります。弊社は昨年よりITICに多くのスタートアップを紹介してきたことから、国内では最も密に連携している1社となります。
来訪者:Joyce Cheng Joyce is an Investment Manager and is responsible for ITIC’s investments in Japan and Taiwan. She manages all aspect of investment activities and supports portfolio companies for the evergreen fund.Prior to joining ITIC, Joyce spent four years with Rakuten Japan as Head of Cross-Border Trading Digital Marketing Team for China Market. She studied economics and international relations at Waseda University in Japan and the University of Rochester in the United States.
担当者:秦野佳佑 大学卒業後、新卒で三井物産に入社。財務部で資金調達や全社利息収支改善に携わった後に南米ペルーに赴任、ペルー産温州みかんの日本初輸入等の新規事業を複数手がける。帰国後は肥料原料の海外マーケティング・販売を担当。2022年7月にフォースタートアップスに参画し、オープンイノベーショングループにて、海外投資家と国内スタートアップの関係構築・強化を担当。
ー今回はどのような目的で日本に訪問したのですか?
Cheng:数年ぶりの来日で、普段オンラインでしかコミュニケーションが取れない日本国内の大学発ベンチャーキャピタルや出資先のスタートアップと面談を行いました。また、2週間弱の行程で、東京以外では京都府、福岡県、鹿児島県、そして宮城県を訪問しました。TSMCの熊本県菊陽町への工場進出に伴い、関連する企業が続々と熊本への進出や設備増強を表明しており、今後の大きな経済波及効果が期待されています。今回は地方の各県の地方銀行や中小企業連合などにヒアリングを行いました。
地方で海外志向のスタートアップがどれほど出てきているのかは海外投資家にとってやはり気になるところです。今回の出張を通して、そういったスタートアップは一定数あるものの、日本にチームがない海外投資家の場合、自前のネットワークではなかなか日本全国のスタートアップ情報にアクセスできないという課題を認識しました。
ー久しぶりの日本はどうでしたか?
Cheng:個人的に一番強く感じたのは円安による物価の変化です。前回来日した2年前と比べると、あらゆるものが安くなっていると感じました。
スタートアップという文脈では、海外の投資家にアプローチしようとする企業が増えているように感じますし、とても良い兆候だと思います。グローバルな協力関係が深まれば、日本のスタートアップは世界的に見ても非常に高い競争力を持つようになると思います。
ーITICとして日本市場をどう見ていますか?また、海外からみてどんな位置付けにあって、どの分野に期待していると思いますか?
Cheng:伝統や技術力に定評あるスタートアップが多く、半導体や先端素材などのテック分野において日本のプレゼンスは高いと考えています。そこにITICが持つネットワークやインフラを融合させることで大きなシナジーを生み出していきたいです。またそういった日本×台湾の成功事例がたくさん増えてくると、大きなモメンタムを生み出せると考えています。
ーフォースタとはどういった協業関係を築きたいですか?
Cheng:日本と台湾は歴史的に良きパートナーであり、今後もその関係を維持していくと考えています。世界中で地政学的リスクが高まっている局面だからこそ、友好関係はこれまで以上の価値を生むと思っています。日本のスタートアップエコシステムの中心にいるフォースタとはぜひ今後も情報連携も含め、多面的な協力関係を構築していきたいです。
ーありがとうございました!
▲秦野と同じオープンイノベーショングループの荒井勇作との3ショット。左から秦野、Joyce Cheng氏、荒井
オープンイノベーショングループでは現在、ベンチャーキャピタル、プライベートエクイティファンドやクロスオーバーファンドなど海外投資家30社以上と連携しております。ITICは日本で更なる出資対象となるスタートアップを探していらっしゃいます。台湾産業界との協業に興味がある、台湾進出を検討しているスタートアップはぜひフォースタまでご連絡ください!