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事業を正しく推進するために躊躇なく苦言も。自分が最後の砦となって会社を守る

入社以来、会社を守っている存在。控えめな人柄ながらも、契約書まわり、行政への許認可や届出など事業を営むにあたって必要なことを整え、事業推進に大きな貢献をしている。新たに始めたVC事業も多方面からチェックし、法的にOKな形にスキームを考えて、事業がはじめられるフェーズにまで持っていった。事業推進の上で、会社や人が躓かないように丹念に石を除けているのが原隆通。その密かな活躍にスポットをあてる。

会社を守りながら事業を後押し。フォースタにとって最善の形を探りながら突き進む

▲学生時代は剣道部の主将として仲間を率いた

社内でもなかなか見えにくい法務セクションが普段やっていることは――。ざっと機関法務、商事法務、許認可、契約書関連、コンプライアンスなど。機関法務とは取締役会や株主総会関連、商事法務とは株式関連のさまざまな事項、許認可は紹介業や派遣業の許認可の手続き、それに伴うレポーティングなどだ。契約書関連は、締結時のリーガルチェックと締結後の保管管理。事業の性質上、契約書を変わすことが多く、リーガルチェックで見るべきポイントは多岐にわたる。フォースタートアップスには人材紹介、採用コンサルティング、起業支援、資金調達支援、『STARTUP DB』など複数のサービスがあり、個々に契約書の内容も異なる。

また、新サービスは構想段階から入念に法律面をチェックする。直近ではVC事業が始まった。子会社をつくり、その子会社が投資組合を通じて投資するスキームで、たくさんの手続きと数々な書面が発生する。事業を遂行するには業務フローも必要だ。それらをゼロからつくった。VCは創業時からのフォースタの悲願。それを形にするには、原やコーポレートスタッフの尽力が必要だった。

「まず調べるところから始まります。専門家の意見を聞き、そのなかで何が我々にとって必要か、取捨選択しながら進めます。タスクを洗い出し、必要な書類などもリストアップし、適宜関係各所と相談しながら一つひとつクリアしていきます。大変な作業ですが、なかなかできない経験なので、むしろチャンスに恵まれたと思います」と原は前向きに語る。

今は、株主総会に向けて準備中だ。株式を公開しているということは、常に脅威にさらされているということでもある。懸念は常に頭の片隅にある。「とはいえしっかりやっていれば大丈夫と信じています。ガバナンスも強化していきます」と頼もしい。これらを原と2人の計3名で遂行している。入社時は1人法務だったが、会社を守ることを念頭に、組織ビルディングも含めて着々と進めてきた。もちろん防御一辺倒ではなく、新事業を始めるときは、どこまでなら攻められるかという視点も忘れない。

スタートアップ、一部上場企業で豊富な業務経験を積んだ頼れる存在

▲前職時代の同僚たちと共に。成長中の一部上場企業での学びの数々は原のキャリアを充実させた。

こんな頼れる存在の原は、豊富な業務経験を持つ。フォースタは3社目。少々遡ると、大学卒業後はロースクールに進学し、司法試験にチャレンジした後、事業会社に転じた。最初は知人の紹介で技術系のスタートアップ企業へ。「そのときは『法務は空いていないけれど経理なら空いている』と言われました。未経験ですが、これもチャレンジだ、しっかり働こうと覚悟を決めて経理で入りました」と当時を振り返る。入ってみれば、スタートアップらしく、役割を超えて何でもやることに。徐々に法務、総務寄りの仕事が増えたほか、海外子会社の日本側の事務局も務めた。規程の整備など諸々、会社を整える必要もあり、結果的にその後のキャリアにつながる数々の業務を経験できた。

2社目は、成長中の一部上場企業。「スタートアップを経験したので、一度、上場企業の法務で働いてみたかったのです」と原。一部上場といっても、少し前にジャスダックから市場変更し、ほどなく新市場プライムに移行するタイミングだった。株式関係や契約書管理の業務のほか、まだまだ会社を整備する必要もあった。担当の一人としてこれらの業務に取り組んだ。ほかには電子書類保管システムの導入とペーパーレス化を、チームとして完遂した。さまざまな業務経験を積むとともに、複数名の法務担当で分担して進めていくスタイルも、大企業のここで学んだ。

「やりがいはありました。上場企業は、やはり未上場のスタートアップとは違ってさまざまな業務があり、高い精度も求められる。その大変さを知りました。部署間の調整、多様なクレーム対応や法律相談なども。学ぶことは非常に多かったです」と原は振り返る。キャリアは着実に充実していった。「小さい会社のよさは、スピードが速くてすぐに意思決定できること。一方、大きい会社のよさは、組織として回っているので標準化が図られていることです」。2社目は、上場後もなお急成長中で、原の入社後もどんどん人が増えていった。意識して標準化を進め、それも今につながる資産になった。

もう一度、成長企業で働きたくてフォースタへ。日本をよくするという思いにも共感

小さい会社、大きい会社を経験し、さまざまなことを吸収するなかで、次第にもう一度、まだそう規模が大きくない成長企業で働きたい気持ちが高まっていった。スピード感が懐かしく、1社目のような会社のほうが活躍できると思ったからだ。そして転職活動を経てフォースタへ。原は言う。「日本をよくしたいというミッションと、バリューの『The Team』に共感しました」

振り返ると学生時代、社会をよくしたいという思いに駆られ、自分なりに活動していたことがあった。高校までの教育と大学の教育の非連続性に問題意識を持ち、教育関連の学生団体を自ら立上げたのだ。大学や企業の協力も得て、高校生向けの教育イベントなどを実施した。当時、まず自分の周りをよくすれば、それが地域へ、ひいては日本全体の活性化につながると考えた。同時に相対的に弱まっていく一方の日本経済への危機感もあった。そんな原体験があったため、面接で会うフォースタメンバーの言うことは心に響いた。「そんな壮大なビジョンがある会社。実際に実現できるかどうかはともかくとして、自分も加われるなら一緒にやってみたいと思ったのです」

ちなみにロースクールに進学した理由も、学生時代のこの活動にある。契約書をつくるときなどに法律知識がないことを実感し、企業活動においても重要な法律知識を学んで専門性を身に着けようと考えたのだ。当時から今に至るまで細々と持ち続けた諸々の思いが、経験を積んできれいに結びつこうとしていた。

2020年10月、フォースタの1人目の法務として入社。「面談では『法務と労務を見てください』と言われていましたが、入社すると社内情報システムもやることに…」と振り返って笑う原。挑戦の連続で得るものが多かった1社目を思い出し、前向きにこの申し出を受け入れた。そして今日まで、八面六臂の活躍でこれらをこなす傍ら、企業の成長のためには標準化、チームプレーが重要と訴え、3人体制の強い現法務部門をつくりあげたという経緯だ。

自分たちが最後の砦。その覚悟で苦言も口にする。思いを共有しているからわかりあえる

3人体制になったが、事業の数も規模も増えており、やることはどんどん増えていく。それは、成長環境で自身も成長したいと思って転職してきた原がまさに望んだこと。原は言う。「やりがいあります。特に、人を巻き込んでチームプレーでできることがいい。タレントエージェンシー事業は日本をよくすることに貢献していますし、成長をさらに加速するために始まったハイブリッドキャピタルもすごく先駆的な取組で、そこに携われることが誇らしいです」

法務は立場上、「それはダメ」と言うことも少なくない。もちろん、事業を止めたいわけではない。事業を正しく推進し、持続的に会社を発展させるために言っていることだ。だから、ただ「ダメ」とは言わないようにしている。「ダメです、リスクがあります、と言うのは簡単です。でも、相談してきた彼らが何をしたいのか、その意図を汲みつつ、『今はこういう法規制があるから、どこまでできて、どこから先はできない。でもこうすればクリアできる』と、アドバイスできればと思っています。みんなには、リスクを認識しつつ、どうするべきかを判断できるようになってほしいです」

その姿勢は役員に対しても同様だ。言いづらくとも、言うべきときはしっかり言う。「自分たちが最後の砦。自分たちがコケたら、会社が終わってしまうという覚悟でやっています。ルールをおかしたり、間違った方向に進んだりしたら、結局は会社としてやりたいことができなくなってしまいます」

フォースタの魅力は、さまざまなバックグラウンドの人がいる一方で、共通して「会社をよくしたい」「日本をよくしたい」という熱量が高いこと。原もその1人。その共通の思いがあるから、躊躇なく苦言も口にする。時には他事業部のメンバーと意見がぶつかることもあるが、最後はわかりあえる。この空気を、原は愛する。「ミッションの『共に進化の中心へ』は、あまたのスタートアップとフォースタだけでなく、フォースタ内でもみんなが一丸となって進み、共に成長することだと思っています。素晴らしいミッションです。自分も一緒に成長していきたいと思います」。心からの言葉だ。

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