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【社員紹介】ソフトバンクで新規事業を任されていた若き人材は、なぜ 「for Startups」 を選んだのか?
※本記事はfor Startupsへの社名変更前に掲載されたものです。(本文中では旧社名NET jinzai bankで表記)
日本からFacebookやGoogleのような企業を生み出す。それがNET jinzai bank(ネットジンザイバンク)のビジョン。そのための大きな一歩となる新メディア立ち上げにあたって、企画を進めている中村優太は1989年生まれの26歳。以前はソフトバンクという大企業にいた人材は、なぜNET jinzai bankで勝負をしようとしているのだろうか?
新規事業立ち上げに失敗した過去から学んだ「成功法則」
中村がNET jinzai bankに入社したのは、2015年7月。前職ソフトバンク社では、応募数1000件以上の新規案件から1位と2位を獲得する快挙を成し遂げ、新規事業責任者としてヘルスケア事業を担当していた。
しかし、その事業はあえなく失敗に終わる。
「新しいビジネスを0から創出する難しさを痛感しました。ソフトバンクという大企業で、新規事業を推進できる力が、当時の僕にはなかったんです。でも、同じ環境で成功させている人もいるんですよね。彼らのバックグラウンドを探ると、会社経営の経験や勢いのあるスタートアップでの経験があった。それが成功パターンなんだと思いました。今の環境では、そのような能力を身につけるのには時間がかかると思いました」(中村)
また、新規事業をクローズし、もともとの本業である携帯販売の代理店営業を任される時に、何のためにこの仕事をしているのだろうという疑問も生まれてきた。
「携帯電話って、人の生活を便利にしてるとは思うんですが、それを売ることに、自分にとって社会的な大義を感じられなくなってしまったんです。ヘルスケアの事業の立ち上げを経験することで、自分は、ゼロをプラスにするよりも、マイナスをプラスにするようなビジネスに関わる方がやり甲斐を感じると気づき、転職活動をはじめました」(中村)
当時、医療×ITまたは教育×ITを転職先として志望していた中村が相談を持ちかけたのが、実はNET jinzai bank。しかし相談していくうちに、NET jinzai bankこそが、最も自分に適しているのではないかと考えはじめたのだ。
孫正義や柳井正が持つような“大義”がこの会社にはある
志水との初顔合わせは、面接とは呼べないものだった。
「志水との面接の際、僕からは1時間何もしゃべってないんです(笑)志水はひたすら、ホワイトボードに事業内容や、これからのビジョンなどを書いて説明してくれました。青いペンを使っていて、ホワイトボードの白い部分よりペンの青の面積の方が多くなるんじゃないかと思うほどでしたね」(中村)
志水の話を聞いた中村は、その“大義”に惹かれたという。
「僕が尊敬する経営者には、ソフトバンクの孫さんやユニクロの柳井さんがいます。彼らは事業を創造するのに“日本のためになるか”という基準を持っているんですよね。志水は、日本が外貨を獲得しなければ貧しくなってしまうことを危惧して、自分自身は得意でなかったインターネット/IoT 業界に飛び込んだ。話を聞いていて、尊敬する経営者たちと重なりました。そういう“大義”を持つ人の近くで働ければ幸せだと思いましたね」(中村)
NET jinzai bankでは、全員の面接をパスしなければ採用に至らない。当時14名の全社員との面接を通過し、無事NET jinzai bankのメンバーとなった。「全ての行動はビジョンに忠実かどうかで判断する」それこそがNET jinzai bankの魅力だと、中村はいう。
「数字についても同様ですね。たとえば求職者がその会社に入ることが幸せじゃないとわかっていても、背中を押してしまうことができます。でも、そういう数字のつくり方を絶対に認めません。
僕らが作りたいのは、日本のインターネット/IoT業界からGoogleやFacebookをつくることです。自分たちが実現したいビジョンに向かっていないものは、それがたとえ数字をあげるものであっても認められない文化。それってすごく素敵だなと思います」(中村)
~“第二の志水”の存在が、NET jinzai bankを加速度的に成長させる~
中村の役割は、キャリアコンサルタントとしてヒューマンキャピタル事業に従事するかたわらで、新メディアの企画責任者だ。開発トップである小原健の下で企画を推進。メディアに掲載するコンテンツや機能を決定し、管理する。
「前職時代から、新しい事業を創ることが好きなんです。今は、エージェント業をメインでやりながら、メディア企画は20〜30%の時間で遂行していますが、新規事業をつくる時間をどんどん増やすつもりです」(中村)
エージェント業でも事業開発でも、目の前に手本になる人がいることもNET jinzai bankの魅力だと中村は話す。
「エージェント業では日本No.1の志水がいて、プロジェクトの推進に関してはNECやグリーで活躍していた小原がいる。志水や小原のようなお手本が近くにいて、真似してすぐに実践できる今の環境は、恵まれています」(中村)
NET jinzai bankの事業を成功させるために中村が目指すのは、第二の志水だ。
「志水は、ヘッドハンターの中でもランクが高く、限られた時間で優秀な人材に会える確率が高いんです。まずは自分もそのようなハンターランクになることで、自分で数字を作りながら事業創出への貢献度を高めたいですね」(中村)
エージェント業で得た資金で新規事業を創るスタイルのNET jinzai bank。個々が志水のようなポジショニングを築くことで、加速度的な成長が見込めると中村は考えている。
24時間365日、プライベートと仕事が掛け算になる毎日を
「志水はよく『NET jinzai bankはタレント集団でなければいけない』といいます。テレビに出ている芸人さんって、誰がどの事務所に所属しているか知らないじゃないですか。吉本興業の誰々ではなく、誰々さんは吉本興業なんだと」(中村)
だから「NET jinzai bankの中村さん」ではなく「中村さんってNET jinzai bankの方なんですね」と言われることを目指す。個々がタレントになることをNET jinzai bankは目指している。それだけに、それぞれの業務についても性善説マネジメントのもとで任せられている。
中村の場合は、近い将来NET jinzai bankは新卒採用も視野に入れなければならないだろうと考え、自主的に広報活動にも力を注いでいる。「こんなことを勝手に企画したので登壇してください」と志水に突然オファーをしている光景も珍しくない。
「たとえば、リクルートのサービス「サンカク」や、大学で志水がキャリア論を語るイベントなどへの参加を勝手に決めてしまいます。それを「わかった」と受け入れてもらえることに、彼の懐の深さを感じますね」(中村)
中村は、24時間365日、プライベートを充実させながら、かつ、掛け算で仕事も充実する状況を目指しているという。中村曰く、「ワークライフミックス」。その境地に入れたら “最強”になれる、そう考えているのだ。
自分のように仕事にも生き甲斐を感じられる人々が増えること。それによって世界で戦える企業が生まれること。今の中村にとって、それが自分の果たすべき “大義”なのだろう。そして、それは確実にNET jinzai bankの加速度的な成長を支えてくれている。