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《もっと近くで、もっと役立ちたい》メガバンクから挑む異業種スタートアップ #CS #社員紹介

「お客様から《君はもう準社員だね》と言われたんです」

そう嬉しそうに語る彼は、元メガバンク法人営業。ほんの数年前まで、「自分のKPIや自社の利益のためにする提案は、果たして本当にお客様のためになるんだろうか?」と、顧客に寄り添いきれないモヤモヤを抱えて働いていました。

今回は、新卒で入ったメガバンクを飛び出し、異業種スタートアップに挑戦する原口さんにインタビュー! 素早いキャッチアップ力と貪欲なポジティブさを持ち合わせた彼が、モヤモヤを払拭してイキイキ働くまでの過程をご紹介します。

「本当に相手のためになる仕事」がしたい

自己紹介をお願いします!

原口 岳(たけし)です。カスタマーサクセスとして、主に関西エリアのお客様を担当しています。週末は仕事から離れて、とにかくリフレッシュする派。趣味はダイビングで、もうかれこれ180本くらい海に潜ってます。

ファーストキャリアは三菱UFJ銀行で、法人営業として青山・表参道エリアの起業支援をしていました。多くの企業を支援できましたし、ベンチャー・スタートアップの経営層と関わる機会が多かったことや、上場までの道のりを間近で併走できたのは特に面白い経験でした。

でもやっぱり、メガバンクの社員である僕は歯車のひとつなので、どうしても営業としてのKPIや自社の利益を考えて商品を紹介してしまう瞬間もあって……。「本当にこれは相手のためなのか?」と葛藤していました。

同時に、「もっと役に立ちたい」と思っても、会社が決めた枠の中でしか支援できない状況にもどかしさを感じていました。だから次のキャリアでは、よりダイレクトにスタートアップに関わったり、社会に還元されていくような本質的な支援をしたいという気持ちが芽生えていったんです。

それで事業支援会社に転職し、アクセラレーターとして大企業の新規事業に関わりました。起業のステップやノウハウを以前よりもっと近くで学べましたし、本気で向き合ってやり切ったと感じました。

そこで次は、プロダクトがある事業会社でそのノウハウを実践したいと思い始めたんです。

①歯車の1つにならずに挑戦できる環境であること

②誰がどの立場でもフラットに意見の言える環境であること

③課題解決に取り組む企業

3つのポイントを押さえたところがいいなと考えて、転職活動を始めました。

入社までの経緯は?

最初は、Wantedlyのスカウトです。転職活動を始める前に連絡をもらっていて、そのときはチラッと見た程度で反応はしませんでした。改めて活動を始めたときに、以前もらったスカウトを見返して返信したり、応募したりしたんです。

興味を持ったのは「建設業界に挑むスタートアップ」というところですね。前職の事業支援会社で建設・不動産領域にフォーカスしたベンチャースタジオを立ち上げた先輩の姿を見ていたので、建設業界の市場には可能性を感じていました。

面接ではCSの前田さん野沢さんにお会いしたんですけど、「若い会社だな」って印象がありました。30歳手前の前田さんがトップ張ってる、若い謎の集団、ってイメージ。僕は若いうちからマネジメントも経験したいと思っていたので、組織拡大フェーズですし、理想ポイントの①〜③を満たしているので、これから挑戦できそうな環境だなと思いましたね。

次にお会いしたのは代表の韓さん。代表が先をどう見据えているかは気になっていたので、入社前の最終確認として話を聞いた感じです。そうしたら想像以上にビジョン家だったので、すごく惹かれたのを覚えてます。

特に「産業の静脈を押さえる」ってフレーズが刺さったんですよ。"静脈"っていうのは、それがなくなったら何もできなくなるってくらい根幹に関わる部分のことで、「EC業界の静脈は物流。人材業界の静脈は候補者。そして建設業界の静脈は、現場の職人なんだ」と語ってくれて。

海外でも事業を作ってきた韓さんが建設業界の静脈を探るうちに見つけたのが「職人」っていう切り口なんだな、そこを押さえれば勝てるって判断したんだなと、クラフトバンクのビジネスモデルに納得しました。

ワクワクを求めて、大阪へ!

どんなお仕事をしていますか?

カスタマーサクセスとして入社して、入社から2−3ヶ月は裏方の業務をしていました。年明けくらいからお客様を持つようになって、今は大阪のお客様をメインに8社くらいの担当を受け持っています。

営業が受注したお客様の導入目的を整理して、課題解決のためにプロダクトをカスタマイズしたり、お客様が使ってくれるように現場まで行って操作説明をして、1ヶ月くらい密着サポートしながらオンボーディングをしています。僕は他のSaaS企業を経験してないので比較はできないんですが、ここまで足を運ぶことはないって聞いてます。独特なCS手法なんですかね。

そんな仕事なので、出張は毎週のように行ってます。平均すると、週の半分くらいは大阪にいる状態で、出張費のコストもかなり嵩んでいました。

ただ、建設業界は業種柄ウェットなコミュニケーションが多いため、仲良くなるには食事や雑談が大事な要素になっています。特に大阪は親密さを重視する人が多いので、懐に入るのが結構大事なんですよね。

僕としてももっと地場に根付いた存在になりたかったし、会社としても大阪での現地採用を進めたいっていう話をしてたので、思い切って転居することにしました!

自分の中では転勤って感じではなく、お客様と仲良くなるためにも、コスト削減の意味でも、大阪支社を立ち上げるためにも、自分が大阪にいたほうがいいでしょ! っていう戦略的な感覚。チャレンジする場所はどこでもいいし、むしろ東京に帰らなくていいなら動きやすくなりますし。「ワクワクを求めて、大阪へ」って感じです。

先日の訪問の際には、ランチに連れてってくれたお客様に「君はもう準社員だね」と言われたんです。懐に入り込めたなと感じて、すごく嬉しかった瞬間でした! 引き続き仲良くなって、こういう信頼関係を増やしていきたいですね。月に4−5社、新規で担当先を増やしていくのが目標です。

チームの雰囲気は?

CSチームはプロダクトチームと会話して顧客要望を伝えたりディスカッションする機会が多いのですが、みんなが自由に意見を言い合える雰囲気です。フェアどころのレベルじゃないっす!

権限移譲が進んでいて、Top of Topみたいな人もいないし、言いたいこと言っていい安心感がありますね。もし議論が散らかっても、視野の広いハルくんみたいなメンバーがうまいことまとめてくれます(笑)。

みんな我が強いというか多種多様なんで、キラキラな人も、ヤバ!って感じの人もいるんですけど(笑)。それが混じり合って、変な亀裂もできることなく、仲良いなっていう。それぞれ尊敬しあって、忌憚なく言える空気感は異質だし、すごいなと思いますね。

とはいっても、僕自身はまだあんまり発言できてなくて。あ、これは発言しにくいってことではなく、プロダクトや業界についてまだまだ知らないことが多すぎて、言いたいことが浮かんでこないというか……。

プロダクト理解やスキルが充実したら「それは違うよ!」って言いたいシーンが出てくると思うし、まだ最適解は決まっていないフェーズなので、どんどんキャッチアップして散らかしていこうと思ってます(笑)!

広い視野と深い本質に触れられる場所

これからやりたいことは?

もっとサービスを広げたいですね。業種として建設って特殊だし、我々が対峙している相手は職人から経営者になったパターンの方が多い。ITの知見がない方に対してどう価値を説明するか、どういう順番で進めるか、どう使ってもらうか。細かいところまでフォローアップしていく重要性を感じてますし、現地だからこそできることがあると思ってます。

大阪にはまだ支社もない状況ですけど、大阪拠点の立ち上げを含め、会社をうまく回すことに貢献できたらいいなとも思ってますね。チームを任せてもらって、マネジメントにも挑戦してみたいです。

あとは社内のナレッジシェアの仕組みづくり! 実は先月まで「ナレッジシェア大臣」という役割も担当していたんです。CSチームの生産性向上に向けて6人置かれた大臣のうちのひとりで、Slackやドキュメントに散らばっているプロダクトや顧客に関するナレッジを整理する仕事です。

これまでは情報がSlackとかでどんどん流れていっちゃう状況だったんですけど、メンバーや顧客が増えてきた今のフェーズで検索性を高めておかないと、今後やばいことになると思って。会社として絶対必要なことだと思うし、僕はそういう整理が得意なんで任せてもらってました。

ただ、やっていくうちに短期的な生産性向上は難しい面も多いとわかったので、大臣制度は廃止になり、内閣総辞職となりました(笑)。とりあえずやってみて、ダメならすぐ辞めるってのがスタートアップっぽい変化スピードですよね。

役職はなくなりましたが、ナレッジシェアは長期的な取り組みとして必要だと思うので、今後も引き続きいい形を模索していきたいです。

クラフトバンクはどんな人におすすめですか?

顧客との対話から根幹を引き出していける人や、ロジカルに逆算して組み立てるのが得意な人は活躍できると思います。メガバンクの法人営業経験者だと、このあたりの感覚は自然と身についている人が多いんじゃないかと思うので、即戦力として期待できます。

それにクラフトバンクはまだまだ未熟な組織だと思うんで、大手を経験して「仕組み化や整理がされたあと」のイメージが鮮明な人なら、組織拡大に向けた土台作りに貢献できると思います。

今のところはCPOの源生さんみたいに後先考えずやり切っちゃう野武士タイプのメンバーも多いんですが、それに頼ってばっかりだと組織としての成長は担保できないと思うんですよね(笑)。

あとは、だいぶ安定志向寄りのキャリアを歩む中で「このままでいいのか」と不安がある人にもおすすめです。大手には素晴らしい人材もいるし将来を約束されているようだけど、実際には会社の都合で左遷されたりもするし、個人の意見はあんまり通らないし……。

そういう「人生このままで大丈夫なのかな」という危機感を持つ人には「よくないよ」って言いたいし、成長・飛躍できる環境にぜひ飛び込んでもらいたいですね。

会社だけじゃなく広い視野で世の中を見ることで、自分がやってることって周りから見たらどういうスキルなんだろうって知っておくと人生の役に立ちます。転職前提じゃなくてもいいので、まずは面談とかで一度話を聞いてみてもいいんじゃないかな!

「このお客さんにとって、本当の意味で役に立つってどういうことだろう」と考え抜いた上で提案するケースが多いので、これまでの経験を活かせるし、もどかしかった部分に手が届く環境だと思っています。僕的には、転職して本当によかったって思います!

もしちょっと話聞いてみようかな、と思ってくださってたら、ぜひカジュアル面談などでお話しできると嬉しいです。メンバー大募集中です!


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