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「デザインの力で金融業界に新しい風を」クラフトマンシップの精神が宿るグローバル経験豊富なデザイナーが、UPSIDERを選んだ理由
UPSIDERへの思い
日本の金融業界が抱える課題を、デザインの力で解決したい。そんなダイナミックな挑戦ができる舞台を求めていた先で辿り着いたのが、UPSIDERでした。
UPSIDERが目指すのは、金融業界における全く新しい未来です。最高のチームで日本を、そして世界を前に進めたい。これからどんな新しい景色を切り拓けるのか、ワクワクしています。
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UPSIDERで働く人を紹介する『Who we are』シリーズ。
今回語ってくれたのは、2023年6月に入社したTaka Ishii(石井 孝幸) さん。これまでに、気鋭のデザイナーが立ち上げたスタートアップや大手外資系ソフトウェア企業で、数々のプロダクトデザインやブランディングデザインを手掛けてきたUI/UXデザインのエキスパートが、仲間に加わりました。
TakaさんがUPSIDERへの入社を決めるまでに、どのような経緯があったのでしょうか。内に秘めた熱い想いや、今後の展望についても伺いました。
2023年6月に入社したTaka Ishii(石井 孝幸) さんです。
当時のアメリカで感じた「プロダクトデザインの可能性」
ーご経歴を含め、まずは簡単な自己紹介をお願いします。
はじめまして、石井(以下、Taka)です! 現在は、新規プロダクトのUI/UXやブランディング強化、デザインチームの組成を担当しています。
経歴としては、ロサンゼルスの大学在学中に、現地のデザイン制作会社にインターンとして加入。帰国後、スポーツエンターテイメントのアプリを提供する株式会社ookamiで、デジタルプロダクトデザインやグラフィックデザインに携わりました。
2019年8月に入社したBASE株式会社では、Eコマースプラットフォーム「BASE」のUI/UXデザイン業務を担当。2022年2月にはAdobe Inc. にUXデザイナーとして参画し、プロダクトデザインやUXデザイン領域で経験を積みました。
ーアメリカの大学に進学した経緯とは?
僕は小学2年からサッカーひと筋だったのですが、高校2年の進路選択の際に「プロの道は厳しい」と思い、その道を諦めることにしました。
進路に悩んでいたある日、シカゴから一時帰国した中学時代の親友と、上野で再会することに。そこで彼が外国人と流暢に英語で会話しているのを見て、「めちゃくちゃかっこいいな!」と痺れました。そして、「自分も英語が話せるようになりたい!」という思いが湧き上がってきたんです。
3か月後、親友が住むシカゴに飛び、彼の家に1ヶ月滞在させてもらいました。毎日がカルチャーショックの連続で、それが最高に楽しくて。「もっと現地の文化にどっぷり浸かりたい」と、アメリカの大学進学を見据えるようになりました。そこからは英語漬けの日々。
常に単語帳を片手にガリガリ勉強する生活を送り、高校3年になるまでには、アメリカの大学入学に必要な水準である英検準一級の取得や、TOEFLの点数を獲得することができました。
進学先にロサンゼルスの大学のデザイン学科を選んだのは、サーフィン好きな父親の影響です。幼少期から父に連れられてサーフィンを始め、サーファーたちのオリジナルTシャツやロゴ、ステッカーがかっこよくて憧れを感じていました。自分にとって「デザインの世界」は、常に身近だったんです。
期待を膨らませてアメリカでの大学生活をスタートしましたが、現地で過ごした4年間は、想像の何倍も過酷でした。
言葉の壁に苦しみ、大量の課題やテストに追われる日々。加えて僕は根がシャイで、自分の意見を主張しなければ取り残される現地の文化に適応できるまでは、かなり辛かったです。
「もう無理かも」と精神的に追い詰められた時期もありましたが、いくつものハードルを乗り越えて人生の糧にできたことは、大きな自信になりました。
大学では、最初の2年はグラフィックデザインを学び、残りの2年はUXデザイン学科に所属し、初めてUXに触れました。
当時のアメリカでは、UberやAirbnbといった新興サービスが盛り上がっていて、そのUIや滑らかなユーザー体験に深く感銘を受け、「デザインには世界を変える力がある!」と胸が高鳴ったのを覚えています。
大学卒業後は、ロサンゼルスのデザイン制作会社で半年間勤務。もともと日本の洗練されているミニマルな美しさのあるデザインにも興味があり、「日本のデザイン業界に身を置いてみよう」と帰国しました。
日本トップレベルの若きデザイナーから学んだこと
ーキャリアのスタートである株式会社ookamiには、どのように辿りついたのでしょうか?
就職先を決めないまま日本へ帰国し、その後3ヶ月は、いろんな企業やコミュニティを訪れて情報収集をしました。そんなある日、求人情報サイトWantedlyを眺めていたら、ひと際異彩を放つ企業に目が留まりました。
「世界一若いデザインチーム」というキャッチフレーズを掲げ、スポーツエンターテイメント事業を展開するスタートアップ。スポーツ好きの僕は、事業領域にまず興味を抱きました。さらに、洗練されたウェブサイトやオフィスの写真の自由な雰囲気が、アメリカ時代に触れたユニークでオリジナルなデザインを彷彿とさせ、「イケてる!」と直感で感じてカジュアル面談を申し込みました。
面談当日、世田谷のハンバーガー店に現れたのは、スケートボードを手にした21歳のリードデザイナーと、22歳のチーフデザイナーでした。話をすると一瞬で意気投合。センスが抜群で、生き方が面白くて、グローバル感覚があって。さらにはサーフィンという共通の趣味を持つ彼らとの出会いに運命を感じました。とんとん拍子に入社が決まり、僕のデザイナー人生は幕を開けました。
当時、ookamiは10人ほどの少数精鋭の組織で、僕はデジタルプロダクトデザインやグラフィックデザインに携わりました。日本トップレベルのデザイナーとして活躍する2人から学んだことは計り知れず、今の僕が大切にするマインドの礎になっています。
そのうちのひとつは、「最大限よい体験を届けるために、細部までこだわり抜こう!」という、クラフトマンシップの精神です。イメージとしては、頑丈な家を建てるために、ネジ1本まで配慮する建築家。ひとつのUXや機能を考える上で、「正しいUXとは何か」をとことん突き詰めるプロ意識を叩き込まれました。
また、最高のプロダクトを世の中に届けるためには、手段やツールへのこだわりを捨て、徹底的な顧客視点を持つことの大切さも学びました。デザインの中心にいるのは常に “人” であり、「ユーザーにどんな体験をして喜んでもらいたいのか」という本質的な課題やニーズを思考し、試行錯誤を重ねながら形にするプロセスこそが重要なんだと、肌で感じましたね。
今でも2人は尊敬する私のメンターで、ファーストキャリアで彼らと出会えたことは、僕の人生において最大のラッキーでした。その後のデザインキャリア形成に繋がる思考やスキルが身についたとつくづく感じています。
現在、彼らはそれぞれ自分たちでチームを組織し、デザイン会社を運営しています。活躍の舞台が変わっても、変わらぬ情熱で挑戦し続ける2人を誇りに思います。
デザイナー視点で見た「日本の金融業界が抱える課題」
ーそこからBASE、そしてAdobeに転職をした理由は?
高校時代に「自分の作品をもっと世に出したい」という気持ちが高まり、ネットショップを立ち上げたことがありました。その手軽さや、実際に自作のポスターが売れたときの衝撃を鮮明に覚えていて、「あの時の体験や感動をより多くの人に届けたい」と思ったんです。それで24歳のとき、Eコマースプラットフォームを運営するBASE株式会社に転職を決めました。
BASEで働いた3年は、ネットショップ制作サービス「BASE」や、購入者向けショッピングサービス「Pay ID」のUI/UXデザインを主に担当しました。
26歳でAdobe Inc.に転職したのも、高校で使い始めたAdobe Ilulstratorが「自分のキャリアを前に進めてくれた」という感謝があったから。同社ではUXデザイナーとして、プロダクトデザインチームやPLG(プロダクトレッドグロース)チームに所属し、海外チームと連携しながらプロダクトデザインの経験を幅広く積みました。
ーその後、フィンテック業界に興味を持つきっかけは何だったのでしょうか?
BASE時代に、金融事業に通ずるEコマースやオンライン決済サービスにも携わるなかで、「金融の課題解決は社会貢献度が高い」と肌で感じ、興味を抱きました。一方で、日本の金融業界が抱えるデザイン領域の課題を垣間見ることに。
欧米で台頭するチャレンジャーバンクは、徹底的にサービスのUI/UXを強化し、誰でも直観的に操作できる優れたデザインを追求しています。その結果、デザインの成熟度が事業スピードに追い付き、あるいはリードしていることが一般的です。
しかし日本は、素晴らしい金融サービスを提供する企業が多く存在するにもかかわらず、サービスのUI/UXデザインの成熟度が、事業スピードから取り残されていることが多い印象があって。従来の大手金融機関も、伝統的なしがらみや構造上の問題から、変革が起こりにくい状況に置かれていると感じました。
この現状に対して悔しく、同時に「自分なりのアプローチで課題解決ができないかな?」という想いが湧き上がってきました。
UPSIDERの圧倒的な成長力に惹かれて
ーUPSIDERに入社を決めるまでの経緯について教えてください。
28歳のとき、次のチャレンジの舞台に見据えたのが、フィンテック業界でした。
「社会で必要不可欠なお金の問題を、デザインの力で解決したい。その先で、1人でも多くの人に幸せになってほしい」そんな志を胸に転職活動を始め、複数のフィンテック企業の求人の中で「一番チャレンジングで勢いがある」と感じて応募したのが、UPSIDERでした。