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人と繋がり、伴走できるプロデューサーになりたい【社員インタビューvol.4】プロデューサー 磯前 彩果

プラスディーでは、“人や企業の営みのすべてが、デザインの対象であり得る”という考えから、2021年9月より、社員全員が「X Designer」として自身の肩書を定義した。対象には、ディレクターやエンジニアなどのクリエイティブ職はもちろん、広報や経理などのバックオフィス職も含まれる。全員がデザイナーを名乗ることで、社内外にどんな変化が生まれるのか当事者である社員へのインタビューから明らかにしていく。

今回インタビューするのは、プロデューサーの磯前彩果。人の繋がりに影響を与えたいと話す彼女に、自身を「Relation Designer」と定義する理由を聞いた。

PROFILE
磯前 彩果:プロデューサー「Relation Designer」
大学卒業後、株式会社オンワード樫山に入社。アパレルブランドJOSEPHのセールスからキャリアをスタート。接客販売・顧客管理を行う。その後『関わる人達の幅を広げたい』『顧客の経営に携わりたい』という思いのもと、株式会社リクルートライフルタイルに転職。HOT PEPPER Beautyの営業に従事。表参道・原宿・銀座エリアを担当し、集客提案や新規営業を主に行う。媒体ひとつの解決法だけでなく、複数の手段を学びたいと思うようになり、また、多角的にデザインを学びたいという思いからプラスディーへの入社を決意。

「すごい」で終わるデザインはいいデザインか

――デザインとの出会いは?

幼い頃から洋服や映画が好きで、デザインへの興味はファッションデザインから始まりました。海外のファッションフィルムを観たり、コレクションの度に広告をみて興味を抱いていました。ブランドの歴史や思想、デザイナーによって表現方法が異なることに魅力を感じていて、自分が感覚的に好きだと思えるブランドで仕事をしたいと思い、一社目はアパレルに就職しました。
今でもファッションは変わらず好きで、広告やフィルムをチェックします。あえて洋服にフォーカスしていない作品に面白さを感じ、引き込まれます。
また、社会問題の背景や風刺が反映されているファッション広告やフィルム、映画を観ると、その時代を表しているところに面白さを感じますし、デザインの中で社会への問題提起がなされていることを、ファッションや映画から学ぶことが多かったです。

また、デザインは見た目だけじゃないということをプラスディーに入ってからより強く感じるようになりました。
今考えると、これまでの自分はデザインに対して表層的に捉えていたなと感じます。プラスディーでのプロジェクトを通して、社会や相手の持つ課題のために何を目的としてデザインをしていきたいのかが自分の中でより具体的になりました。併せて、相手の立場に立ったデザイン、いわば表層的ではないデザインを意識するようにもなりました。

――磯前さんにとってのデザインとは?

デザインとは「誰かの気持ちや、それに伴う行動を少し変えること」だと、今は思っています。

「すごい」と思うデザインってたくさんあるんですが、それだけで終わってしまうものはもったいないと思っていて。もちろん自分がターゲットじゃない可能性も大いにあるとは思うんですけど、「ちょっと買ってみようかな」「ここ行ってみようかな」「これ自分の仕事に生かしてみようかな」と、思わせられるか。その後、その人が行動するか、だと思っています。
人の行動を変えるデザインを自分もやっていけたらめちゃくちゃ楽しいなと思いますね。

自分を守るものがなくなったとき、戦える武器を持っているか

――なぜプラスディーを転職先に選んだのか?

前々職では洋服、前職では美容のメディアを取り扱っている会社にいたんですが、一つの手段に依存せず、デザインに関わる複数の手段を提案するスキルをつけたいと思って。一つに限定することはいい意味では武器になりますが、型があるから折衝できるものであって、型を破った時に、個人の武器としては何が残るんだろう?という危機感から、転職を決めました。

プラスディーでは幅広い業界の方と関わることができ、提示する手段も、Webサイトやアプリ、ムービーなど多岐にわたります。そのため、網羅的に勉強して視野を広げつつ、アウトプットできることに楽しさを感じています。

今までは同じ職種の人が隣にいて同じゴールを目指して動いていくことが多かったのですが、今は社内、社外含めて異なる職種の人たちが隣にいてチームで動いていくことで、多角的に視野が広がっています。
また、プロジェクトの上段部分から手段の思考をしていくこと。これもプラスディーにいるからこそできることだと思います。

――磯前さんが一緒に働きたい人と思う人は?

想像力がある人は素敵だなと感じます。
相手のことを考えて1.5歩先のアクションができると、コミュニケーションが円滑に進み、結果として時間が有効に使えます。そのアクションをとるためには、状況の把握と仮説が必要だと思うので、そういう方とお仕事をすると、とても学びが多いです。
また、仕事をしていると厳しいことを伝えないといけない場面もあります。相手のことを知っていて、考えるからこそ出る「厳しさ」は「優しさ」だと思っています。過去のそういう場面は自分の中でも印象に残っていて、やはりとても学びが多かったです。

いかに自分ごと化してもらうかを、ユーザーに寄り添って考えた

――プラスディーで担当した仕事で印象強いプロジェクトは?

三菱地所株式会社が運営する、泉パークタウンの新エリア『朝日』ティザーサイトの制作です。『朝日』は、泉パークタウンという、宮城県仙台市に建設された新しい市街地の中にある区画の一つ。

まちづくりそのもののブランディングということで、今後数年をかけてさまざまな施策が展開される予定ですが、ティザーサイト制作はそのスタートを担うプロジェクトでした。
泉パークタウンは国内最大規模のニュータウンで、街びらきから50年経つ、歴史ある街でもあります。若年層の居住意向が高いことが分かっていましたが、これまでのように機能的価値を発信するだけでは、自分ごと化しづらいという課題を持っていました。
そのため、『朝日』の開発計画のコンセプトやサービスが提供する未来志向な価値を、若年層が自分ごと化できるように、これまでとは違う情緒的な打ち出しを行いました。
具体的にはこのエリアの潜在的な強みである「スマートシティ」「子育てのしやすさ」「都市に隣接した自然環境」などをアプローチし、若年層が将来を見据えた暮らしが想像できるサイトを目指しました。

――特に思考したところは?

『朝日』への転居を自分ごと化してもらうためには何が一番大切か、チームからいただいた情報をWebサイトに落とし込む際にどう構造化し、どう伝えるのがベストかを特に思考しました。

チーム内にはさまざまな職種の方がいらっしゃったので、その方々と進めていくことで色んな意見やアイディアが醸成されました。緊張感がある中で、今まで以上に視野が広がり、学びが多かったです。
同じタイミングで、新聞広告出稿・コンセプトブック制作も稼働していたため、日々チーム内で情報のキャッチアップを行いました。サイト内の説明エリアと情緒的訴求エリアは区分けをし、情緒的な部分はコピーを配置しました。

また、さまざまな職種の方と一緒にゴールに向かって動いていく中で、それぞれの役割やこだわりを意識しました。

人と繋がり、伴走できるプロデューサーに

――Relation Designerと自分を定義したのはなぜ?

アウトプットの先に目指すのが、「人との関係性」「人の動向」「人の興味」などの『人の繋がり』に影響を与えることだからです。
相手のことをよく知るために傾聴することや、情報を収集することが元々好きで。それにプラスして聞いたことを構造化すること、取捨選択することを普段から意識しています。

それに、今までのキャリアを振り返ると、人と対峙することが多かったです。その人のために何かしらアクションしたい気持ちが大きく、相手の立場になって考えること、時には否定することが必要だと思います。そのためには取り巻く情報を収集することが大事だと思っています。
そういったプロセスを経て、お客様やチームメンバーに喜んでいただける。この流れができたときにやってきてよかったと感じます。

――Relation Designerとしてやっていきたいことは?

主に担当しているのはWebサイトですが、Webはクライアントの課題や、やっていきたいことに対して提示する手段の一つだと思っています。Webありきではなく、その前段もひっくるめて、責任を持って担っていきます。

これまで携わったプロジェクトを振り返ると、一貫して“一つの物を「制作」するだけではなく、その先にある目的に向かって、これまでより大きな枠で外部の方も巻き込みながら動いていきたい”という思いがありました。具体的な手法だと、ロゴやビジュアルなどの制作は引き続き行い、 マーケティング戦略の策定フェーズをさらに磨いていきたいです。

特に次の半年はブランディングやリブランディングのプロジェクトを一貫して育てていきたいと思っています。

写真:西田優太

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