1
/
5

引きこもりから早稲田に合格!当たり前を変えるインターン生が創る新たなメディアとは!?

佐藤 奈摘(さとう なつみ)

21歳。早稲田大学文化構想学部3年。2020年1月から21卒として株式会社LOGZGROUPでインターンを開始。現在は社会の障害とたたかう人たちにつながりを提供するメディアPuente(プエンテ」を運営。



--まずは自己紹介お願いします!

神奈川県出身。1998年6月生まれ。高校時代は、軽音などイベント重視に楽しんで過ごしました。その後、死ぬほど勉強して早稲田文化構想学部に入り、福祉と地域作りについて学んでいました。


--どうして軽音をやろうと思ったんですか?

実は、全く入る気はなくて、中学はソフトテニス部だったので、そのままテニス部に入ろうと思って、新しいラケットとか買い揃えていました。でも、部活の見学で行った軽音楽部の活動を見て「やってみたい!」と思って、もともと友達だった子と同じクラスの人を誘ってバンドを結成しました。


Article content


--そうだったんですね!バンドでは何を担当してたんですか?

ギターを担当していました。

バンドはRADWIMPSやGReeeeNなどカバーを中心に演奏していました。

初めてライブに出たのは、2年生の文化祭の時で、曲を完璧にしたいと思ってなかなかライブに出ていなかったんですが、文化祭のライブがすごく盛り上がって、その後は毎月のようにライブをしていました(笑)


--バンドをやってみて大変だったことはありましたか?

最初はみんな初心者だったので、音があってるのか?いまいち分かりませんでしたが、大変というより、楽しかったです!

特にできないことができるようになるのが楽しかったです!

あと、基本的に小さい頃から「やってみよう」って姿勢なのと、これだ!って思うと突っ走ってしまいます(笑)


--特に今まで突っ走ったな!と思う経験はありますか?

特に突っ走ったなと思うのは大学受験の時でした。

どこの大学受けるか自分で決めて、あと塾も自分で決めて、親には後で「ここにいくから」と事後報告しました(笑)

大学に関してはお金がかかるからきちんと報告した方がよかったなと後で思いました(笑)

最初は、高校が青学に進学する人が多かったので、自分も青学に行こうと思っていたんですが、塾の模試がよくなくて、英語が200点満点中70点でした。そこで、塾のチューターさんに相談したところ、英語のアプリを1万回やったら出来るようになると言われて、それを真に受けてアプリをやってみたところ、160点くらいまで上がりました。

点数が上がって、どうせ目指すなら高いところを目指したいと思い、早稲田大学を目指すようになりました。

でも、途中から学校や塾も行けなくなり家に引きこもって勉強していました。


受験期に引きこもりに、今生きているのは周りの支えがあったから


--家に引きこもってしまった理由ってあるんですか?もしよかったら聞かせてください

高校3年生の夏休み明けからSIBOという腸の病気になってしまい、人のいる場所が怖くなり、制服を着てリュックを背負って靴を履いて外に出ようとしても体が動かず、家から出られなくなりました。

家では、ストップウォッチを使って1秒単位で時間を管理して、朝の6時から夜の9時までずっと勉強していました。


--そんな大変な時期もあったんですね。そんな時期をどうやって乗り越えたんですか?

乗り越えられたとは思っていないのですが、今生きているのは、周りの人の支えがあったからだと思います。

母は、最初は外に出ず、ずっとベットで考えごとをしている私を見て怒ったりもしました。でも、だんだん過度に心配したり、怒ったりしないで、ただ「ご飯食べなー」とか自然に接してくれたのが救いでした。(でも、裏でめちゃくちゃ相談したり、神頼みしたりしていたのは知ってました笑)

お兄ちゃんは、私がボロボロになっていく私を見て、今まであんまり話していなかったのに、「奈摘の事なんだから自分で決めろ」って言ってくれたり、お父さんは「やりたいことは何でもやってみろでも無理はするな」って言ってくれたりしました。

友達は、毎日LINEをくれたり、時々家に来てくれたりしました。「またさぼっただろ!」ってノリで来てくれて、変に心配されるよりずっと気持ちが楽になりました。手紙もたくさんもらいました。

塾のチューターさんは、山ほどの手紙や賞状、塾のメンバーからのメッセージをくれました。塾に行けなくなっても、ほぼ毎日、バイトのシフト関係なく家に電話して私のお母さんと話をしてくれていました。あと、オンラインの授業のメッセージに「なっちは偉大なるグループ長です!」って書いてくれたりもしました。私を本気で応援して、信じてくれていることが伝わっていたので、家でひとりで勉強するのも苦じゃなかったです。受験での苦労を乗り切れたのもこの人がきっかけです。

そんな、みんなの支えがあったからこそ、無事早稲田大学に合格することができました。


もちろんしんどかったですし毎日泣いていたけど、それでも何故か私はこの時期を楽しんでいたと思います。

それは、「こんなに人に恵まれていると実感できることはこの先なかなかないだろう」と思っていたからだと思います。

あとは、今まで何かに熱中して取り組んで結果を出すということがなかったからだと思います。初めて自分で目標を決めて、そのためにやることを決めて、結果を出せた経験は間違いなく今に活きています。


Article content


--大学に入ってからはどんなことをしていたんですか?

大学に入ってからは、1年生の夏にボランティア活動をする団体を立ち上げました。活動としては、子ども食堂のイベント企画、児童養護施設の子どもと遊んでいるというか、遊んでもらっています笑

もともとは、福島の子どもたちに外遊びを提供するボランティアサークルに入っていたんですが、入ってすぐに潰れてしまって、このまま子ども関係のボランティアを続けたいと思い、当時同じサークルに入っていた友達とサークルを立ち上げました。

主な活動は、前の団体が子どもと関わる活動をメインにやっていたので引き継いでやっていました。

私自身、あんまり子と触れ合う経験がなかったのでどうしようと思っていたんですが、名前を覚えてくれたり、場所見知りをしてしまう子が徐々に慣れてみんなと遊ぶようになるのを見れたり、すごく楽しかったです。


Article content


あとは、知的障害者のグループホームでも働いています。


--どうして障害者のグループホームで働き始めたんですか?

もともと家庭教師を週に1回1時間半していたのですが、なかなか稼げなくて、19時くらいから入れる夜勤のバイトをしたいと思って、児童養護施設のバイトを探していたんですが、たまたまグループホームの応募があったのでやってみようと思いました。

仕事としては、重度の知的障害を持った人の生活介助をしています。グループホームには利用者が5人いて、必要によっては入浴介助、食事介助を行っています。自立支援ホームなので、新しくできそうなことがあればチャレンジしてもらっています。言葉を話せない人、うまく伝えられない人は自傷、他害してしまったりする人もいるので、意思表示の仕方を増やしたり、ストレスを抱え込まない環境作りをしています。

みなさんの表情が素直で、1分ごとに表情が変わるのが可愛いです。

きっかけはWantedlyの記事、LOGZが言語化できていなかった部分を言語化してくれた


--LOGZに入ったきっかけを教えてください!

もともと就活はしていなかったのですが友達からwantedlyを教えてもらい、そこで「障害」と調べて出てきた星野さんの記事を読んで話してみたいと思ってLOGZの求人に応募しました。

話をするだけだと思って応募したんですが、選考が進むに連れて、選考をしてくれるクルーのみなさんが自分が言語化できていなかった部分を言語化してくれました。

「障害が人の側にあるんじゃなくて、社会の側にある」ということは自分にとってあたり前のことで、そこに問題意識を持っていなかったんです。でも、話をしていく中であたり前じゃなかったことに気づいて、「そこを変えようとしている人がいるなら自分も変えていきたい」と思ってインターンとして働き始めました。


--実際働いてみてどうでしたか?

インターン先がLOGZで良かった、というのが1番です。

はじめて交流会でクルーに会ったとき、わたしがいるのが当たり前かのように接してくれたのが印象的でした。

今までわたしは1dayインターンにしか行ってこなかったので、インターンとして働くことはワクワクするとともに漠然とした不安でいっぱいだったんですけど、

「あ、私ここにいていいんだ」と思えて笑 不安は1日で吹き飛びました。

それから、LOGZはチームだなと感じます。社長は、本当にいいの!?と思うくらい可能性を信じてチャレンジさせてくれますし社員はその行動を受け止めてくれます。

そういうチームだからこそ、いいところも悪いところも伝え合える関係性が築かれていて、1人1人がどうしたらLOGZがもっとよくなるのか、自分の価値を上げられるのかを考えチャレンジしていけているのかな、と勝手に思っています!笑

わたしも負けていられないです!


--現在どんなお仕事をしているんですか?

現在はルーツ川崎の外部講師と、新規メディア「Puente」を立ち上げ、運営をしています。

ルーツ川崎ではユーザーさんたちにWordPressやSEOの講座を行い、新規メディアでは”社会の障害とたたかっている人たちにつながりを提供するメディア”「Puente」を20卒内定者と共に立ち上げ、運営をしています。

新規メディアの立ち上げ担当になったと聞いた時には正直驚きましたが、勤務日数0日でただの文系大学生に事業を任せてもらえたことがとてもうれしくて、ワクワクしました!

足りない知識や身に着けたいスキルがたくさんあるので学びつくします!


--メディアを運営しているなんてすごいですね!Puenteってどんなメディアなんですか?

Puenteは「(Puenteが1人1人の想いやストーリーを繋ぐ架け橋となることで)社会の障害とたたかう人につながりを提供する」というMissionを掲げ、社会の障害とたたかい、挑戦し、輝く1人1人にスポットライトを当て、そのストーリーを社会に向けて発信するインタビュー形式のウェブメディアです。

「障害は社会の側にある」という問題意識の基、社会の障害に気付かない・気付かないフリをする人を減らし誰もが障害なく好きな場所へ行き来できる社会を目指し活動しています!


すでに何名かにインタビューさせていただき記事を公開しています!

私が今こうして活動しているきっかけの星野さんにインタビューをし、原因不明の難病とされている潰瘍性大腸炎を持ちながら、どんな想いで自分と同じように難病や障害を持つ人の働くをサポートしているのか記事にさせてもらいました!

潰瘍性大腸炎で夢を諦めた。困難を乗り越え彼が選んだ仕事とは?

就労移行支援事業所 ルーツ川崎 リーダー
星野 一徳 ほしのかずのりTwitter
1995年生まれ、北海道出身。
高校2年生で原因不明の難病「潰瘍性大腸炎」を発症し、夢であったTV業界の仕事をあきらめる。
その経験から「難病や障害をもった人も夢を叶えられる社会」を目指し、就労移行支援事業所ルーツに入社。
インターンで川崎拠点の立ち上げを行い、新卒1年目でリーダーに就任。


病気は違いますが、わたしも星野さんと非常に似た経験をしています。そんなこともあり、今回星野さんのお話が聞けたこと、とてもうれしかったです! 難病が障害者の枠組みに入るのならば、星野さんも障害者です。障害者って何なんだ、と改めて考えさせられました。


他にも、なんと地下アイドルグループ仮面女子のメンバー猪狩ともかさんにインタビューさせていただきました!

アイドルになったきっかけから、事故、復帰ライブ、卒業発表、今後のソロ活動まで…幅広くお聞きしました!「車椅子アイドルだとは思っていない」 こう語った彼女の想い、ぜひ読んでください!

仮面女子・猪狩ともか「自分が車椅子アイドルだとは思っていない」卒業後していきたい活動とは?

仮面女子・スチームガールズ
猪狩ともか いがりともか (Twitter) (YouTube) (ブログ)
平成3年12月9日生まれ。埼玉県在住。
アリスプロジェクトに所属する、地下アイドルグループ仮面女子のメンバー。
2018年4月、強風で倒れた看板の下敷きになり脊髄損傷。車椅子生活になるも、同年8月から仮面女子に復帰。現在はパラスポーツ関連の仕事など幅広く活動している。
仮面女子を卒業しソロ活動に移ることを2020年2月に発表した。


イメージカラーの黄色通り、明るく笑顔がステキな方でした!
マスクを外して挨拶してくださったり、しっかりと目を見て話を聞いてくださったり、ひとつひとつの行動が丁寧で内面までとても美しいなあと感じました。
わたしには想像できないような困難を経験してきているにもかかわらず、それを感じさせない自然体な猪狩さん。

彼女は今後どのような活躍をしていくのか…目が離せません!



また、介助者をつけずに車椅子で世界一周の旅を成し遂げた車椅子トラベラー三代達也さんにもインタビューをさせていただきました。

世界一周の旅を成し遂げた彼も最初は地獄のような日々を過ごし、新しいことを始めるときにはできない理由を並べていたと言います。
地獄のような日々から1歩踏み出し世界一周の旅に出たのには、どんな思いがあったのか?
両手足が不自由になった事故や人生が変わった出会い、海外のバリアフリー事情などをお聞きしました!

こちらも是非読んでみてください!

車椅子トラベラー三代達也|地獄のような日々から1歩踏み出し人生を謳歌した方法とは?

車椅子トラベラー
三代達也 みよたつや  (Twitter)
1988年11月30日生まれ。茨城県日立市出身。
バイク事故で頸髄を損傷し、両手両足に麻痺が 残り車椅子生活を送っている。
ハワイに行ったことがきっかけで旅に目覚め、約9ヶ月間で23カ国42都市以上を回り車椅子で世界一周を成し遂げた。
メディアやテレビにも多数取り上げられ、現在は講演活動や大手旅行代理店エイチ・アイ・エスのスペシャルサポーターを務めている。


三代さんにインタビューしてみて、初めてお会いしたのに元から友達だったような、不思議な魅力を持ち合わせた人でした。
車椅子で活躍している=強いというイメージを持たれがちですが、三代さんはとてもラフで柔らかい雰囲気を持っています。
そんな三代さんなので、これからも誰かの1歩に繋がるような人生を歩んでいくと思います。


当たり前を見つめ直す機会を作りたい!


--今後やりたいこと・挑戦してみたいことを教えてください!

今までは目の前のひとりを笑顔にすることをやってきました。

それは変わらず根本にありますが、これからはもっと多くの人を笑顔したいです!

そのために今メディアPuenteでより多くの人に情報を届けることを学んでいます。

目の前で反応が見えないことで、誰かのためになっているという実感や私の喜びは少なくなっていくと思っていましたが、そんなことありませんでした。

これからどれだけ多くの人に届けられるだろうかとワクワクしています!

社会の考え方や制度はすぐ変わらないけど、議論を巻き起こして当たり前だと思っていたことを見つめ直す機会を作れたらいいなと思ってます!


--最後にLOGZGROUPを受ける人にメッセージをお願いします!

LOGZGROUPのいいところは自分の可能性が広がるところだと思います!

私はここでインターンを始めなかったら、アルバイトの延長でそのまま就職していた可能性もありますが、今は新しいことにどんどんチャレンジさせてくれるこの環境が気に入っています!

人数がまだそこまで多くないからこそやりたいことは何でもできるし、LOGZの人は信じて見守ってくれます。私は自信をもってLOGZGROUPで働くことをお勧めします!

一緒に働けることを楽しみにしています!

Article content
メンタルヘルスラボ株式会社's job postings
9 Likes
9 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Invitation from メンタルヘルスラボ株式会社
If this story triggered your interest, have a chat with the team?