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人生が変わる瞬間に立ち会う仕事。ルーツという生きづらさ解消コミュニティとは?


生きづらさをかかえる人が自分らしく輝くための成長コミュニティ

ーーでは早速ですが、「ルーツ」という場所について教えてください!笑

弊社の行う「ルーツ」という事業は、生きづらさをかかえる人が自分らしく輝くための成長コミュニティです。障害福祉サービスの中の、就労移行支援という事業なのですが、耳慣れない言葉ですよね。笑
社会の中で生きづらさを感じる方々が、輝いて仕事をしていけるように自分を磨くコミュニティだとイメージしてもらうといいかもしれません。「障害者を支援する」と言ったほうがわかりやすいのかもしれませんが、個人的にはその言葉でその表現をあまり使わないようにしています。


ーー自分を磨くコミュニティ!確かに「障害者を支援する」という言葉は直接的でわかりやすい気がしますが、使わないのはなにか理由があるのですか?

1つ目の理由は、私達の掲げる事業ミッションが「The Borderless World.〜あらゆる線引きをなくす〜」だからです。
世の中のあらゆる線引をなくして、もっとワクワク生きていく人を増やしたいという想いがつまった言葉です。ここで言う「線引き」は、障害者と健常者を指すのではなく、男と女、日本と海外、子供と大人など、ワクワクできない何かを隔てるものを指しています。今行っている事業で言うと障害者と健常者という線引になりますが、そもそも「障害」とは、何かを行うのを妨げる存在のことを指すので、人間そのもの特性を指すのではなく、周囲の環境から生まれるものを指しています。
例えば、今この世界が電気もあって明るくて目が見える人のほうが多いから、目の見えない方を「障害者」と呼んでいます。しかし、全世界停電が起きて、世界中に昼が訪れなくなった真っ暗な世界では、目の見えないことが普通であり、むしろ目が見えない中で歩くスキルのある方に、私は手取り足取り助けてもらわないと歩くことはできないでしょう。
ですから、障害者だからスキルが低いということもないですし、障害者はいい人で健常者は悪い人なわけでもありません。逆も然りです。性格も、能力も、苦手なことも、障害の有無にかかわらず個人によって違うものだからです。もちろん配慮は必要ですが、障害者だからではなく、電車で自分が座ってて妊婦さんが乗ってきたら席をゆずるのと同じ話かなと思っています。
なので、「障害者を支援する」というのはなんとなく違和感を感じるのであまり使わないようにしています。


ーーなるほど!!!確かに真っ暗な世界だったら、私も全く動けなくなると思います。この話もっと広まってほしい。笑

そうなのですよ。私もこの仕事をしていく中で教えてもらったことなのですが、これは身体障害者に限った話ではないのです。
ちょっと話はそれますが、絵本作家のヨシタケシンスケさんの、『みえるとかみえないとか』(『みえるとか みえないとか』ヨシタケシンスケ:さく、伊藤亜紗:そうだん/アリス館)という絵本は、多くの人に読んでもらいたいです!
「普通とはなにか」ということについて非常に考えさせられる内容になっています。ルーツでは全事業所にこの絵本を置いています。笑


ーー読んでみます!!話は戻りますが、他にも「障害者を支援する」と表現しない理由があるのでしょうか?

そうですね。2つ目の理由は、「障害者支援」というと、サポートする人が「障害者手帳を所持する人」に限られるイメージを与えるからです。
世の中には、ルーツを利用可能とされてる当事者さんでも、なかなか「ルーツ」や他の就労移行の情報にたどり着かないことがあります。悩みを抱えていても、居場所を見つけられずに一人になってしまう方が多いと感じていて、「障害者」というくくりではない表現を見つけたいなと常々思っています。
もちろん手帳をお持ちの方もいますが、私達のコミュニティは、「障害者だから」ではなく、「生きづらさを感じ、悩んでいる」人のためにあります。障害者手帳をもらっていなくても、うつ状態で休職や離職をした方や、自分でも仕事中のミスが多くてどうしたらいいかわからず悩んでいる方、人とのコミュニケーションが苦手でスキルはあるのに会社でうまく立ち振る舞えない人。そんな方たちが、自分の持つ能力(才能)を発揮して自分らしく社会で輝くための準備をするための場所が、私達のコミュニティです。


ーー確かに、メンタルクリニックなども、悩んでいても入りづらいだろうなと思うことがあります。ルーツは、具体的にどのようなことをするコミュニティなのですか?

本当は居場所があるのに、「入りづらい」「問い合わせしづらい」といった一歩踏み出すハードルを低くしたり、そもそもそんな風に思わないコミュニティづくりを心がけています。
また、「自分で学んでできるようになる力」を大事にしています。
学校でも塾でもいいので勉強の場を思い出してほしいのですが、私達の受けてきた教育は、どちらかと言うと受動的で、「教えてもらう」ということになれている側面があります。しかし、社会に出た途端に「自分で学ぶ」という能力が問われ、自分の能動的な動きが評価されていきます。
「支援」という言葉は、「助けてあげる」というニュアンスが感じ取れると思います。しかし、最終的に自分の人生を決め、自分の人生を輝かせられるのは自分だけです。だからこそ、自分のために自分を高めようと頑張る人のために、私達ができるアドバイスがあると思っています。頑張る人と並走して、自分らしく輝く人を増やしていくことが、ルーツというコミュニティのすべきことです。なので、「答えを教える」のではなく、「答えにたどり着く方法を教える」ということを意識しています。




私達の仕事は、社会の価値観を変えること。

ーークルーの方々は、具体的にどんなことを教えているのでしょうか?

障害者雇用において、就職はゴールではありません。実際に、ルーツのような場所を利用せず就職したり、障害をクローズ(開示せず)にして就職後の支援を受けられないと、半年以内で40%近くが離職してしまうというデータがあります。サポートを受けるだけで、この就職後の定着率は大きく改善します。だからこそ、ルーツをコミュニティと捉えて、就職をゴールではなく、スタートとして捉え、自分らしく働き続けられることが目標にして共有しています。
ですから、本人のことを考えて、必要な指導をして、切磋琢磨し合える場所づくりがクルーのお仕事です。「教えてあげる」のではなく、自分を磨くユーザーに、「目標に向かうためのアドバイス」をします。
具体的には、ルーツの特徴としてWebサイト制作やプログラミング、デザインなどのクリエイティブスキルなどのスキル学習サポートから、基本的なパソコンスキルなどの、就労に必要な基本的なスキルの訓練も行います。
他にも、健康管理やコミュニケーションスキル、ビジネスマナー、就活サポート、キャリアのアドバイスなど、本人が自分らしく働くためのアドバイスを行います。
大事にしてもらっているのは、クルー自身の様々な経験を活かして、型にはまった形ではなく、本人のために自分の言葉で伝えてもらうことです。
また、特に必要なのが、自分の特性を相手に伝えるためのアドバイスです。みなさんも就職活動の時に自己分析ってしたことがあると思うのですが、障害者雇用では特にこれが重要です。


ーーそれはどうしてなのですか?

例えば発達障害の方の中には、言葉がストレートに出てきてしまう人たちがいます。会社の中で、言葉をストレートに発してしまったり、場違いなことを言ってしまうと、周囲の方に影響を与えたり、仕事がスムーズに進まなかったりして、本人もどんどん仕事がしづらくなってしまいます。
しかし、それは本人が悪気があって言ったわけではなく、自分の発する言葉が人に与える影響をイメージできなかったり、暗黙の了解を理解できないという障害特性のために起こっていたりします。
もし、前もって「私は発達障害で、暗黙の了解がわからなかったり、言葉が衝動的に出て意図せず人に嫌な思いをさせてしまう場合があります。気をつけてはいるのですが、そう言ったことがあればはっきり指摘してくださると、次から気をつけることができます。」と言われていたら、「あ、なるほど、指摘していいのか!」となり、あらぬ誤解を生まないかもしれません。
また発達障害の方は、曖昧な言葉や遠回りな表現だと理解できないこともあります。なので、逆にしっかりと「これはしないでほしい。」「これはしてほしい」と伝えてもらった方が嬉しいこともあるんです。これは、当事者の方も、その周りの方も楽しく働き続けるためにとても重要なポイントだと思っています。


ーーなんだか「障害」の見方も変わってきました、、!

嬉しいです!!
私達の大事な仕事は、社会のそういった価値観を変えていくことだと思っています。
社会と学校では求められてることが全然違うのに、きちんと自分の特性との付き合い方をアドバイスしてくれたり、コミュニーケーションを学べる場ってあまりないと思うんです。ましてや自分の得意や不得意に対して向き合うところも、あんまりない気がしていて。
「障害者」ではなく「◯◯さん」として注目される社会であってほしいし、そのための場所を作りたいと思っています。





人の人生が変わる瞬間に立ち会う仕事。

ーー実際にルーツというコミュニティでユーザーさんはどんな方がいるんですか?

そうですね、色々な方がいますが、開業後すぐに利用し始めてくれたユーザーさんがいたんですね。その方最初はほとんど何も話さないし、表情もあんまり変わらない方で。好きなものを聞いても特になかったりとか、、、
でも何に対しても真面目で、優しくて、努力できる人でした。
なんとなく、自分のハマるものとかが見つかってなかったり、打ちとけ方が掴めてないのかなって思って、まずはめちゃめちゃ話しかけることから始めて、そしたらいつの間にコミュニティで一番笑顔が多い人気者になってました。
その方はWordやExcelといった勉強から初めて、資格も取得しましたがなんとなくしっくりきてなくて。そんな中でルーツの特徴の一つであるHTMLやCSS、プログラミング言語に触れるようになって、少しずつ顔つきが変わっていきました。今まで「勉強が面白い」とかって聞いたことがなかったのですが、「プログラミング面白いです。」と、今まで以上にのめり込んでいました。その後、特性をオープンにしての受け入れ先も決まり、今もそちらの会社で働かれています。
ルーツに来た時は笑いもしないし、目も合わなかったのに、満面の笑みで卒業して行った時は、この仕事は人の人生をこんなにワクワクするものに変えられるのだなと改めて感じました
実際ルーツからWEBデザイナーとして就職されて、みなさんが普段目にするような有名企業のバナー画像作成している卒業生もいて、私自身ワクワクさせてもらっています!


ーーすごい!人の人生の大切なポイントで一緒に頑張る仕事なんですね。そんな風に変わっていく姿を見られたらやりがいを感じますよね。

ほんとうに!
就職して卒業していくユーザーさんとは、その後の就職の定着支援も行うのですが、仕事やプライベートを楽しんでいる方を見ていると、ルーツというコミュニティの存在意義をとても感じます。
採用面接に来ていただいた方にも説明をするのですが、クルーの仕事は「障害者を支援する」というより、キャリアアドバイサーとイメージしてもらうようにしています。もちろん、障害特性を知った上での特徴的なサポートもありますが、それは障害の有無ではなく一人の人への対応だと考えています。


ーー特にやりがいを感じるのはどんなときですか?

先程の話のように、ユーザーさんのポジティブな変化が見られると、本当にうれしくて、クルーの中でも喜びを分かち合っていることが多いです。笑
それは就職のような大きな結果から、日頃の小さな変化まで様々です。
例えばルーツに来た時には、「今までだって長く続いたことは無いし、ルーツだってすぐ辞めると思う」と面と向かって言っていた方がいました。悪気があるのではなく、思ったことがそのまま口に出ているだけなのですが、本人も自分の言葉や行動がどう人に伝わっているのかがわからないので、傷つけているかもしれないけれど理解できずに悩んでいました。
それが、最近になって誰に言われたわけでもなく、自分から「誰かのために手伝う」という行動が見られるようになったんです!見ていてとても感動したのを覚えています。
誰かを気づかえるようになったり、自分のためじゃなく誰かのために自ら行動できるということは、会社で働いていく時にとても大切なことだと思います。
成長していくユーザーさんと触れ合うことで、物の見方や考え方も視野が広がるのも私がこの仕事を好きな理由の一つでもあります。


ーーというと??

これは線引をなくす話でもあるのですが、人って無意識的に自分と相手の考えを同一化してしまうことがあると思っていて。それはとても危険だと感じています。
究極的に、相手の気持ちは完璧にわかることはありません。でも重要なのは、相手は自分と違うということを認識することだと思っています。これは障害の有無に関係なく言える話で、「自分の特性〜だから、〜は苦手。それは相手もわかってて当然。」と思うと、相手に伝えることを疎かにしてしまいます。
「伝えないと伝わらない」ということがわかっていれば、「伝えなかればいけない」と思うので、自分を伝えることを怠りません。その一つ一つが、きっと少しずつ人の価値観を変えていくと考えています。





ーー濃い話が聞けました、、、、!最後にお伺いしたいのですが、ルーツというコミュニティが目指すのはどんも場所なのでしょうか?

ルーツという名前の由来は、木の根や物事の根源という意味のrootsからとっています。
成長したり、上に大きく伸びるためには、誰の目にも触れない地中にしっかりと根を張ることが必要です。それと同じように、これからワクワク人生を輝かせるために、努力して根を張るコミュニティ。それがルーツです。
ルーツ自体も進化を続けるコミュニティなので、個性や才能を生かして輝くために、「ルーツに行きたい」と思うような一つのブランドを目指しています。
現状に満足せず、日々進化し続けるコミュニティでありたいと思っています。


※「就労移行支援事業所ルーツ」は、2022年8月より「就労移行ITスクール」に名称変更いたしました。


オープンポジション
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※文中で、「障がい者」を「障害者」と表記しています。「障がい者」という表記の場合、音声ブラウザやスクリーン・リーダー等で読み上げる際、「さわりがいしゃ」と読み上げられてしまう場合がございます。そのため、「障害者」という表記で統一をしています。

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