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そのひとりにとっての「自分らしく過ごせる場所」をつくりたい!学校に行けなかった私が、LITALICOジュニアで描く未来。

「転校をきっかけに、小学生の頃は学校をほとんど休んでいました。」

自身の幼少期をそう振り返るのは、畿央大学教育学部を卒業後、2019年に新卒で入社し、LITALICOジュニアで働く平尾星七(ひらお せな/以下、平尾)。

今回は、そんな平尾のストーリーを紹介します。

※LITALICOジュニア(https://junior.litalico.jp/)は、お子さま一人ひとりの得意や苦手を見つけ、それぞれの特性に応じた指導をおこなうソーシャルスキル&学習教室です。

平尾さんは大学を卒業後、ファーストキャリアとしてLITALICOへの入社を決められましたよね。
その背景を教えてください。

よく引っ越しをする家庭で育ったのですが、私が小学校3年生の頃、転校したばかりの学校をほとんど休んでいました。要因は1つでなく複数あり、定かではないところもあります。登校できたとしても一切喋らない子どもで、いわゆる、※場面緘黙(ばめんかんもく)でしたね。

※場面緘黙(https://h-navi.jp/column/article/35026386)とは、たとえば家庭では問題なくおしゃべりができるのに、幼稚園や学校などの公共の場など特定の場面で「話せない」状態をいいます。

国語の授業で音読をすることがあるじゃないですか。その時、クラスのみんなの前で読むのが難しくて。国語の授業で音読が始まると、トイレに行きたくなって駆け込んだり、トイレに行かなかったとしても、音読は口を動かすのみで読むようにしたりしていました。(笑)

そんな幼少期を過ごしたこともあり、私は子どもにとって「自分らしく楽しく、安心して過ごせる場所」をつくりたいと考えていて。自分自身の掲げるビジョンと、LITALICOの掲げる「障害のない社会をつくる」というビジョンとで重なる部分が大きく、LITALICOへの入社を決めました。

ただ、他にも入社の決め手はあって、大学4年生の頃にLITALICOジュニアの心斎橋教室でインターンシップをさせてもらっていたんです。その時に一緒に働いていた魅力的なスタッフの方々から「平尾さんと一緒に働きたい」と言ってもらったことや、今後LITALICOジュニアは学校教育にも関わる事業を手がけようとしているという話を聞いて、「自分らしく働けそう!」「ビジョンにまっすぐ働けそう!」と心が動いたというのもありますね。

LITALICOを知る前は、スクールカウンセラーや学校の先生、不登校支援センターで働くことも考えていましたが、どれも魅力的ではありながらも、自身のビジョンを考えるとしっくり来ないこともあって。大学でお世話になっていた先輩に相談したら、「同じように悩んでいた子がいたなあ。その子はLITALICOに行ったよ。」と紹介され、LITALICOに関心を持ったのをよく覚えています。

ゼミの先生に、教員採用試験から、他の職種にも興味を持ち始めてきたことを伝えるのは、どんな反応が返ってくるかとドキドキしましたが、ゼミの先生から「そういう仕事も平尾さんに向いていると思う。学校の先生も向いていると思うし、どちらに進んでも輝けると思います。」という言葉をいただきました。信頼している先生だからこそ、その時の自分の胸に刺さって自信になり、周りが教員採用試験の対策を頑張っている中、LITALICOの選考に自分らしく進むことができました。

今は、LITALICOジュニアでどんなお仕事をされているのでしょうか。

初めての配属はLITALICOジュニア梅田教室でした。指導員として、児童発達支援、放課後等デイサービス、教室で担当しているお子さまの※保育所等訪問支援をしており、2020年10月からは、かねてより希望していた保育所等訪問支援事業部との兼務を始め、2021年4月からは、保育所等訪問支援事業部の常勤訪問員になりました。

※保育所等訪問支援(https://junior.litalico.jp/service/visit-support/)とは、児童福祉法に基づくサービスで、児童発達支援や放課後等デイサービスと同じ「障害児通所支援」の一つです。保育所(保育園)や幼稚園、小学校など、お子さまが普段生活している場に支援員が訪問し、集団生活への適応をサポートします。

生活面や人間関係、学習や運動等に発達の遅れや困りがあるお子さまが通う園や学校に訪問して、お子さまが過ごしやすい環境をつくるために支援をしています。一日で大体2~3校の園や学校を訪問するんです。午前中で園・学校訪問が終わる日は、午後から、お子さまの個別支援計画を作成したり、チームでケース会議(支援の方向性に関する会議)をしたりしていることもありますね。

梅田教室に所属していた頃もそうですが、保育所等訪問支援のチームも多様な人ばかりで、子どもの楽しさを引き出すのが上手いスタッフや、支援の専門性がとても高いスタッフ、保護者さまや先生等と関係を構築していくのが上手いスタッフもいらっしゃいます。

一緒に働くスタッフの方々は、みなさん素敵で、日々刺激を受けながら自己研鑽に励んでいます。

やりがいや難しさを感じるのは、どんな時ですか?

やりがいを感じる時は、お子さまの支援をする中で、そのひとりに合った手立てをチームのスタッフや保護者様・先生方と考えて、それがお子さまの過ごしやすさにつながっていく時です。

例えば以前、不安がとても強いお子さまの支援を考える機会がありました。そのお子さんは、課題を取り組んでいる途中、今の状況について「まだ時間が欲しい人はいますか?」等問われても、「う~~~ん」と言いながら固まる様子でした。こっそり個別に聞いてみると、「う~~~ん、あってるかな…間違えてないかな…」と不安な気持ちを伝えてくれました。

指導でお子さまと関わる中で、お子さまの中で考えはあるけど、不安から伝えられないのか?ほんとに考えがないのか?はたまた、自信のある考えが思いついているのか?等、現状を常に探る状況でした。

そのお子さまに対して、①分からない、②考え中、③できました、と3種類のカードを用意して、今の状況を問われた時に、そのカードを使って意思表示をする、という支援をしたことがあります。また、小集団形式の授業の中で、同じような支援が必要な場合にはいつでもそのカードを使えるようにしました。

この手立てを使い始めた初日からお子さまにヒットし、課題について「まだ時間ほしい人はいますか?」と問われると、すぐに"考え中"のカードを出す等、そのカードを使って意思表示できるようになったんですね。

その様子をご覧になったお母様に「学校でも使ってもらいたいです!」と仰っていただいたので、学校用にもカードを作成しました。カードを活用いただくようになってから、そのお子さまが学校でも過ごしやすくなったとお伺いしました!

とても嬉しかったです。

難しさを感じることは、色んな経験や知識のあるスタッフが多くてたくさん刺激をもらう一方で、自分に対してまだまだだなあと思うことがあって、葛藤していることでしょうか。葛藤も仕事の楽しさのうちと考えていて、仕事をしていても飽きたことがない理由の1つだと感じています。そういった難しさの中でも、大切にしているのは、自分の知らない部分や足りない部分と向き合いつつ、チームのみなさんと強みを活かし合っていくことです。

平尾さんは、友人や知人にLITALICOのビジョンを広げるために、友人や知人向けにイベントを開催したり、LITALICOで働くことに興味のある友人や知人に「一緒に働こう」と声をかけたりしていますよね。
どういった理由から、周囲の人へ声かけをされているのですか?

純粋に、友人や知人に「一緒に働きたい!」と思う素敵な人が多くいるからということと、自分自身がLITALICOで働いていて毎日刺激的で楽しい、と思っているので、勧められるなあという気持ちがあります。LITALICOでは、社員の紹介で選考を受けられる”リファラル採用”制度が設けられているので、その制度を活用して友人や知人を紹介しています。

平尾さんの描く未来が、これからもっともっと輝くことを願っています。
お話を聞かせてくださり、ありがとうございました!

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