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“そうだ、京都のエクサに行こう” 東大→海外大で博士号を取得した桐谷さんが、AIエンジニアとしてスタートアップに就職した理由

京都オフィスの桐谷さん。百万遍の交差点にオフィスがあり、窓の向こうの京都大学までは徒歩1分。

ヨーロッパの名門大EPFL卒の薬学博士が京都に来るまで

半田:今日は、薬学博士でディープラーニングも得意というエクサを代表する”二刀流人材”の桐谷さんにお話を聞きたいと思います。まずはエクサウィザーズ(以降エクサと表記)に入る前の学生時代についてお話していただけますか?

桐谷:大学は東京大学薬学部で薬学・脳科学を勉強していました。研究室に入り、どのように脳が機能しているのかに興味を持っていました。大学院はNorthwestern 大学に入学し、 ニューラルネットワークを勉強し、Ph.D.を取得、その流れでポスドクに進みました。

半田:ポスドクはどちらで研究されてましたか?

桐谷:スイスのEPFL (École polytechnique fédérale de Lausanne) でした。

半田:ものすごいエリートじゃないですか・・・

桐谷:ただ、ポスドクの実験がボトムアップ的であり、データを積み上げてもわからないのではないかと思い、物足りなさを感じていました。どうやって脳が動いているのか知りたくなっているときに、ちょうどAIブームが到来しました。

大学時代の桐谷さん。寒そうですね…

半田:日本に戻ってくるきっかけは?

桐谷:奥さんの仕事の関係で京都で仕事を探すことになりました。ただ、関西でAIをやってる会社はほとんどなかったです。関西×AIというのがエクサとの最初の接点でした。

半田:他の京都のエンジニアからも「関西でAIやりたくてエクサにたどり着いた」ということよく聞きますね。

機械学習という軸で、様々な領域の案件に関われるのがエクサの魅力のひとつ

半田:今はどんなことを担当されてますか?

桐谷:創薬にかかわる仕事です。主に、化合物の性質を予測するAIモデルの作成をおこなっています。近年グラフにconvolutionが適応されるようになってきて、情報の抽出と学習が高精度にできるようになっています。化合物をグラフとして表現し、convolutionを適応することで毒性などの予測を行ったり、Variational Autoencoderなどを使ったりといった応用を行っています。

半田:エンジニアとして仕事に面白みを感じるのはどのようなところでしょう?

桐谷:数学的に面白いアルゴリズムを学びながら、サービスとして使ってもらえるところまで作っていけることです。実現するのは難しいところではありますが、AIを使いながら、サービス/プロダクトの開発、両方を同時に考えて作れることも面白いところだと思います。

半田:なるほど。

桐谷:仕事を通じてどんどん成長できる環境がすばらしいと感じてます。私が担当している創薬だけでなく、金融、ロボット、介護、HR、スマートシティなど色々な業界にプロジェクトがまたがっており、いろんなことをやっているので、興味あるプロジェクトはエクサで見つけられると思います。そういう仕事を通じて、周りの優秀な人がいるのでいい影響を与えてもらえ、エンジニアとして成長できる環境です。

スキルアップのための勉強も仕事の一部と認められ、自由が与えられる

半田:周りにどのようなエンジニアが多いですか?

桐谷:数学、ソフトウェア、アルゴリズムが強い人など様々います。わからないことがあったらどの分野であっても、聞ける人がひとりはいるのはいいところだと思います。また、どんどん優秀な人が入ってきて、周りのレベルが上がっています。外国籍出身のエンジニアも増え、ダイバーシティーも上がってきていますね。

半田:エンジニアは毎週全社で勉強会されてますもんね。僕もたまに聞きに行きますが、知見や技術をシェアできる場があると言うのはいいことですよね。だけど、桐谷さんの姿をあまり見ない気が。笑

桐谷:勉強会みたいのはあるんですが、個人的には独学でやっています。追い回されるのではなく、自分の興味にそってやらせてもらえています。勉強会はエンジニアが自発的に行なっていますが、基本的に勤務時間の範疇でやっていて、勉強も仕事の一部と会社にも認めてもらっています。

半田:具体的にはどれくらい勉強にあてられていますか?

桐谷:10-15%くらいは充てられると思います。

半田:働く雰囲気はどうですか?

桐谷:責任感がある人が多く、自由かつ大人として扱ってもらえています

半田:人事としても、会社と従業員の関係性として、規則などで拘束というよりは、自由と責任がセットで与える”大人”の会社にしていきたいと思ってます。

桐谷:最終的なゴールに向かっていれば自由で、僕は残業はほとんどしてないです

アカデミックの道か、民間の企業への就職か?

半田:桐谷さんがアカデミックから民間のキャリアにシフトチェンジしたように、研究と就職を悩んでいる人って結構いると思うんですが、社会人をエクサでやっている面白さはありますか?

桐谷:マインドセットとして変わらないと思っていて、研究者が起業家になれる時代ですし、キャリアとして両方経験してもいいと思います。研究者の人は自分の興味を追い求められるから研究をやっていると思っている人も多いのですが、大学の仕事は雑務も多く、自由度が実は少ない面もあります。会社でも、面白い最先端の仕事は可能で、就職を検討する価値はあると思います。

京都大学での勉強会に登壇

就職を控えた学生に向けて

半田:最後に、エクサの京都オフィスではインターンを受け入れているのですが、学生にオススメできるのはどのようなところでしょうか?

桐谷:ベンチャーなので、即戦力として扱われることですかね。

半田:そして何と言っても、このアクセス。京大徒歩1分なので京大に在籍している人にとっては、インターンしやすい立地ですよね。

桐谷:そうですね、大企業に行ってる場合じゃないです(笑)

半田:僕も大企業にいたので激しく同意しますが、そこまで気持ちよく言い切れるのはなぜでしょうか?(笑)

桐谷:エクサは自由でやりたいことをとことん学べる環境だからです。研究者肌の人も馴染みやすいと思いますよ。ご応募お待ちしております!

▼京都オフィスのエンジニア/インターンの応募はこちらから

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過去の社員インタビュー記事一覧

第一回:東工大発AIベンチャーからエクサウィザーズに入社を決めた理由

第二回:外資系の戦略コンサルティングファームからエクサウィザーズに入社を決めた理由

第三回:国際情報科学オリンピックメダリストが外資系戦略コンサルティングファームを経て、エクサウィザーズに入社を決めた理由

第四回:“そうだ、京都のエクサに行こう” 東大→海外大で博士号を取得した桐谷さんが、AIエンジニアとしてスタートアップに就職した理由

第五回:スタートアップで子育てと仕事は両立できるのか?京都オフィスのパパ社員たちに聞いてみた

第六回:AIスタートアップで働く面白さについて、外資系戦略コンサルからエクサウィザーズに入社した2人に聞いてみた

第七回:独学で人工知能を学んだ浅谷さんが、NVIDIAのCEOに"Perfect Robot"と褒められるAIを作るまで

第八回:Youは何しに日本へ?Facebook本社からやってきたエンジニアJoshuaに聞いてみた!

第九回:"知財×AI"未知の領域でのビジネスに挑む面白さとは

第十回:AIを使って自社プロダクト開発をしてるソフトウェアエンジニアに面白さを聞いてみた

第十一回:Global Head of DevOpsとしてチームを率いていたパトリックが、エクサウィザーズに入社した理由を聞いた(前編/後編)

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