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CTOという役割の葛藤と意義

こんにちは!コミューン編集部です。今回は、コミューンCTOを務める山本さんにお話を聞きました。

山本 晃大 / Yamamoto Akihiro

東京大学 経済学部卒業後、新卒でCygamesにエンジニアとして入社。某大規模RPGゲームの開発、新規ネイティブアプリ開発のテックリード、全社技術研修/育成チームの立ち上げ(エンジニアリングマネージャー)を経験。その後、CEO高田・CPO橋本とともにコミューンを創業。

Cygamesからコミューンへ

──コミューンとの出会いを教えてください

一番最初の出会いはまだ会社設立前。大学同期の橋本さんから「ちょっとおもしろいこと考えてるんだけど一緒にやらない?」というノリで声をかけてもらいました。そこから、高田さんと知り合い手伝いだしたのがはじまりですね。

──当時の印象はどうでした?

当時はロゴはもちろん、社名もVisionも、なにもありませんでした。つまりコミューン株式会社とは高田であり、橋本であり、そして私であった訳です。エモいですね。あの頃に比べれば、控えめに見て3人とも人間として成長したと思います(笑)これはひとえに周りの皆さまの支えのおかげです。感謝しています。

コミューン参画を5回断った。6回目にして参画を決意した理由とは

──入社を決めたきっかけは?

最終的には、三顧の礼よろしく何度も「コミューンに正式に入社しないか」と誘われ、その熱意が決め手になりました。エンジニアをやっていると、似たようなお誘いを受けることがしばしばあります。しかし、そのほとんどは1年もすれば消えて無くなってしまい"本気の取り組み"と感じられるものは少ないです。そういう状況を経験してきたからこそ、高田さん・橋本さんが本気であるという熱意が感じられました。

本当にしつこかったんですよ(笑)それが決め手です。ここまで執念を持てる人たちとなら、面白い会社を創れるかもしれないと思いました。

マネジメント対象を人から技術に、CTOになるまでの葛藤とは

──現在の仕事内容を教えてください

わたしは「日本において、CTOを名乗っているもののうち95%は実際にはVPoEである」という仮説を持っています。つまり、日々の業務において採用、チームづくり、評価制度といった組織のことをほとんどのCTOは考え実行しているのではないか、ということです。

わたしも例に漏れず、入社後数年の間は技術のことと同じか、それ以上に組織のことに頭と時間を使ってきました。そして、それは必然(他にやる人がいないから)だった、と思います。

しかし、日本発のスタートアップが世界で戦うためには、それだけでは不十分であり技術のことを誰かが真剣に考える必要があります。そう考えるようになってからは、私自身が積極的に開発の現場に入り込み技術的な意思決定に重きを置く立ち回りに変化しつつあります。

──マネジメント対象を"人・組織"から”技術”に変えていくのは大変だったのでは?

ものすごく大変です(笑)前述したとおり、他にやる人が居ないからこそ、私も実質VPoEの期間が長かったです。創業時は、高田さん・橋本さんと3名だけなのでマネジメントの対象が技術のみでした。そこから組織がものすごいスピードで拡大していくことに伴い、マネジメントの対象が技術と人・組織に。気づくと自分が手を動かす時間は2-3割くらいになっていてほとんどの時間や労力を人・組織に割いていて、CTO兼VPoE兼Commune開発責任者兼SuccessHub開発責任者兼…みたいな状態になっていました。

これはやばい、と思いました(笑)そこで、プロダクトの開発責任者を募集しました。そうすると、ありがたいことにたくさん応募いただけたのですが、みんなEM(Engineering Manager)なんですよね。スタートアップ・ベンチャーのCTOの方々ともお話しする機会をいただいたのですが、そこでもみなさんの業務はほとんどがEMで。そこで、気づいたんです。あ、世の中に真っ向から技術に向き合い、技術のことだけを真剣に考えるCTOって居ないんだ、と。多くのCTOは組織のこと、技術のこと、そして場合によってはプロダクトマネジメントのこと、それぞれに対し頭を切り替えながら時間を割り振っているのだと。しかし繰り返しになりますが、組織を成長させ世界で戦うためにはそれでは足りないと信じています。

開発の側面から見るとプロダクトづくりは
1. 組織のこと(VPoE)
2. 技術のこと(CTO)
3. プロダクトのこと(CPO)
という要素が三位一体になり、はじめて良いものになります。
この中のひとつですら、大変大きく重たいボールです。
だからこそ、役割を分けて支え合うことが大切だと思うのです。

そこから1年、2年くらいかけて開発チームの組織体制を変化させていきました。特にCommune事業の開発トップレイヤー(CTO, VPoE)は社内育成を通じて権限委譲を進めています。中途採用の面接やメンバーの評価も一時期はすべてわたしが担っていたところを、面接同席、評価シートを一緒に書く、そしてそのフィードバックを繰り返して地道にメンバーへ委譲していきました。

もちろん、委譲すると一言で言っても委譲する側もされる側も負担は大きく、地道で時間もかかります。でも、世界で戦う企業のCTOが技術のことそっちのけという状態はありえない。組織、技術、プロダクトそれぞれで分担し支え合うべきだと思うからこそ、取り組んできました。

──目まぐるしい変化を遂げるコミューンですが、今はどんな会社ですか

組織のInertiaとFlexibilityのバランスが取れている会社だと思います。というより、いち経営者としてそのバランスを追求し続けています。もう少し噛み砕くと「良い行いや良い文化はしっかりと守り、その上で変化に対応し続ける柔軟さを持ち続ける」とでも言えましょうか。

当たり前に聞こえるかもしれませんが、当たり前のことを当たり前にやり続けることが大切だと思います。

──これから、コミューンをどんな会社にしていきたいですか

社員が主役である会社、ですね。組織の規模もどんどん成長していますが、だからこそ、よいプロダクトを世の中に提供するためには一人ひとりが顧客に向き合い、意思を持って、自分たちがこのプロダクトを、マーケットを創っているだと思えている、会社にしていきたいですね。

──最後に、山本さんがどのような方と一緒に働きたいか教えて下さい!

良いプロダクトを作る、という情熱を持っている方です。



山本さん、ありがとうございました!

コミューンでは一緒に働く仲間を募集中です。少しでも興味のある方はお気軽にご連絡ください。


(この記事は2024年1月16日に、弊社noteにて公開したものです)

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