2023年3月に立ち上がったNEWONEのコンサルティング事業部。そのメンバーのひとりとして、新たにジョインしたのが小川 裕之です。これまで国内と外資のコンサルティングファームで活躍し、コンサルタントとしての独立経験もある小川が、NEWONEを転職先に選んだ理由について語ります。
人材・組織のプロフェッショナルが歩んできたキャリア
──小川さんは人材・組織領域のコンサルタントとして、これまで多様なキャリアを歩まれてきたそうですね。まずどのようにキャリアをスタートさせたんですか?
大学卒業後、新卒で入社したのが大手シンクタンクでした。 最初に配属された先はクライアント企業のマーケティング戦略を考える部署だったんですが、本来の業務だけでなく人材や組織に関する施策立案を考えることがだんだんと増えていきまして。
というのも、当時はマーケティング領域においてCS(顧客満足度)向上の重要性が盛んに説かれていた時期で、このCSに深く関わっていたのが人材や組織のあり方だったんです。
サービス業を例に挙げてみると、CSを大きく左右するのは従業員の接客態度。ではその態度に影響を与えるものは何かというと、会社に対するエンゲージメントだったりするわけです。生き生きと働いている人って積極的に仕事に取り組むじゃないですか。マニュアルに捉われない接客を自分で考えることがCSにつながっていきます。
そんな仕事を重ねていくうち、人材・組織領域を専門に扱う部署に配属されました。エンゲージメントや管理職のリーダーシップを高める方法、働きやすさを実現する会社の仕組みづくりなど、クライアントの社内変革に長く関わりました。
──独立の経験もあると伺ったのですが、この後ですか?
そうですね。コンサルタントとしてはじめの一歩を踏み出した大手シンクタンクでは15年ほど働いて、そろそろ自分の力を試したくなったと言いますか。自分で会社を立ち上げ、人材・組織領域を専門にするコンサルタントとして働き始めました。
ただ、そういった形で十数年働いた後、再び企業で働くことを選んだんです。外資系のITサービス企業にコンサルタントとして常駐する機会があったんですが、そこのCHRO(最高人事責任者)に「社員として全社のエンゲージメント向上に取り組んでもらえないか」と誘われたのがきっかけです。新しいことに挑戦したい気持ちもあったので、人材戦略を担当する部門の部長職を2年間ほど引き受けさせてもらいました。
その後は、さまざまな企業の大型案件を担当してみたいという思いが強くなり、今度は大手総合コンサルティングの外資系企業に転職します。大企業の仕組みを変革するようなプロジェクトが多く、どれもダイナミックでしたね。
外資系コンサルからNEWONEへ。その決断の理由
──そしてこのNEWONEに転職されたんですよね。大きな方向転換だと思うのですが、転職の理由をお聞かせください。
前職では2年半ほど働いて、貴重な経験も多くさせてもらいました。ただ、大きなプロジェクトゆえに、課題を抱える実際の現場と少し距離を感じてしまったんですよね。30年近くこの領域のコンサルタントとして仕事をしてきて、ようやく結論が出たというか。これからはお客さんと近い距離間でやり取りをしながら、手触り感のある形で課題を解決していきたいな、と考えたんです。
NEWONEは働き手のエンゲージメントを高めることに焦点を当て、クライアントと伴走しながら人材・組織の変革を支援する会社です。課題を抱えるクラアントとの距離の近さやエンゲージメントを軸にしたアプローチなど、今の自分の理想にとても近いなと感じたことがNEWONEへの入社の決め手になりました。
NEWONEはエンゲージメント向上を請け負う企業なだけあって、自社でそれを実践しようという意識が徹底していると思います。会社の雰囲気も良いですし、ポジティブな空気感に溢れている。それに皆さん本当にエネルギッシュに働くので、私もとても良い刺激になっています。
──現在NEWONEではどのような仕事に取り組んでいますか?
2023年3月に立ち上がった、コンサルティング事業部の業務に取り組んでいます。これまでNEWONEは組織課題を解決する手段のひとつとして、マインドや行動変容を促す研修事業を軸に展開してきましたが、コンサルティング事業ではもう少し広い範囲で人材・組織の領域にアプローチしています。
クライアントの根本的な課題はどこにあるのか、研修で学んだことを現場で活かすにはどのようなフォローアップ体制を築けばいいのか、めざす組織を実現するためにはどのような仕組みづくりが必要なのか。人事・組織の課題に対してトータルで解決策を提示していくのが、この事業部の大きな役割です。
人や組織は、必ず変われる
──やはりどこの企業も人材や組織の悩みは尽きませんか?
長年この領域に携わっていますけど、本当に苦労していない企業はありませんね。たとえば、上司がちゃんと機能してないというのは、ありがちなパターンのひとつです。
部下が働きやすいように支援することが本来の管理職の役割なのに、すべてをガチガチにコントロールしないと気が済まないという方もいて、そういう人は部下が自分の考えと少しでも違ったことをやるとすぐに修正してしまったりする。
一方で、それをやられると部下はどんどんやる気をなくしていきます。そして最後には諦めて、「言われたことだけやってお金をもらおう」とエンゲージメントが底に落ちてしまうんです。
──でも、そういったマイクロマネジメントを好む上司の方って変われるんでしょうか……?
少なくとも私は変われると信じています。人の行動に影響を与えるのは、先天的に持つ資質と、後天的に培われたスキル・コンピテンシーです。前者はなかなか変えづらい部分ではありますが、とはいえそこがすべての行動を決めるわけではありません。ちょっとした“気づき”を得るだけで後者は変わる。そうすると、行動も見違えるように変化するんです。
かつて私が担当した方は360度評価を実施した結果、部下からの評価が芳しくありませんでした。ただ、それを踏まえて私がフィードバックと改善アクションを提示したところ、行動を変えるためのTo doリストを自ら20個作って、真摯に実践し始めたんです。そうしたら1年後に実施した360度評価で、部下からの評価が大きく向上していた。本当に劇的な変わりようで、その方が変わることで組織全体も変わりました。
もちろん、人や組織を変えるのは簡単なことではありません。でもだからこそ、そこに貢献し、変化の瞬間に立ち会えるというのは、コンサルタントとしての大きなやりがいだと思っています。
“東京駅 丸の内口”の朝を変えたい
──小川さんがこれからNEWONEで挑戦したいことは何ですか?
ニュースを見ていると、東京駅の丸の内口から通勤するビジネスパーソンの姿がよく映し出されます。彼ら、彼女らの顔をよく見てみてください。大半の人が朝から沈んだような表情をして斜め下を向きながら歩いている。あれこそが今の日本を象徴していると思うんです。
仕事は人生のかなりの割合を占めているのに、多くの人が嫌々ながら取り組んでいて、不幸になっている。仕事のパフォーマンスが上がらない人が多くいる状況は、会社にとっても大きなマイナスです。
でも、働く人のエンゲージメントをきちんと高めればこういった日々の光景は大きく変わるはず。NEWONEという会社はそれを変えるだけのポテンシャルがあると思っています。私自身、この会社の成長にコミットすることで、意気揚々とハツラツと働ける会社・社会をぜひとも実現していきたいですね。
──最後に応募を検討している方にひと言お願いします。
エンゲージメントにフォーカスし、クライアントに寄り添いながら、人材や組織の課題を解決する。そんなコンサルティングに興味のある方はぜひとも一緒に働きましょう。皆さんからのご応募、お待ちしております。
※ 記載内容は2023年12月時点のものです