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設立間もないビットバンクに新卒で飛び込み、100名超え組織のマーケティングを担うようになるまで【CSOインタビュー】

ビットバンクを率いる5人のCxOは、年齢もバックグラウンドも様々。中でもマーケティング部門を率いるCSOの山崎 大輔(やまざき だいすけ)さんは、中途入社の社員が大半を占めるビットバンクでは珍しく、新卒としてジョインしたメンバーです。

入社経緯や初期の会社の様子から、今後のマーケティング戦略に至るまで幅広く話を聞きました。

きっかけは突然のDM。ビットバンクのメディアを一任された学生時代

ーー山崎さんは古くから暗号資産と縁があった印象ですが、どのようなきっかけで暗号資産と出会ったのでしょうか?

大学までは暗号資産についてもベンチャー企業についてもほとんど何も知らないまま過ごしていました。研究テーマも、家電や自動車の制御基板の設計開発を行う組込みソフトウェアという領域についてで、エンジニアと言ってもハードウェア寄りでした。

就活が始まり、「IT関連の堅実な会社なら将来も安泰かな」という程度に考えて金融系のSIerの説明会に足を運んだのですが、やっぱりお堅い会社って面白くなさそうだなと悶々としていて…。そんな2014年の2月後半に、マウントゴックスの流出事件のニュースが流れたんです。

このニュースを見て、「ゼロからお金が生まれるってどういうことなんだろうか」と突如暗号資産への興味が湧き起こりました。元々オンラインゲームが好きだったこともありゲーミングPCも手元にあったので、試しにビットコインのマイニングをスタートしてみました。

しかし、当時はすでにマイニングASICが生産されていたこともあり、GPUマイニングではさっぱりうまくいきませんでした。そこで見つけたのが、2013年12月に誕生した国産の暗号資産でありライトコインクローンのモナコインです。モナコインは当時誕生して間もない暗号資産だったので3円くらいで取引されていて、可能性があると思ったわけですね(笑)

ライトコインやモナコインなどはアルトコインと呼ばれていますが、その頃アルトコインについての情報は国内にほとんどありませんでした。コミュニティ内でも「価値の根源はどこか」「どうすれば皆に使ってもらえるか」といろいろな議論が手探りで行われていて。そんな中、アメリカのDaniel Krawiszという方が書いた一連のブログを読んで衝撃を受けたんです。それを国内のユーザーに伝えれば盛り上がるんじゃないかなと、同年3月半ばから翻訳ブログを始めてみました。

そこからはもう暗号資産にどっぷりです。

ーー暗号資産との出会いからブログ開設までがものすごいスピードですね?!

振り返って自分でもびっくりしますね!その後もAsk Monaで議論を持ちかけたり、あちこちの勉強会に参加するうちに、「このまま普通に就活していいのか」と疑問も芽生えるようになりました。そもそも留年していて内定が出にくいということもあったので(笑)

ーーそこから創業して間もないビットバンクに新卒入社なさったんですよね。入社までの経緯を教えていただけますか?

モナコインに関連した企画をアイデアソンでプレゼンするなど活動の幅を増やしていたある日、「うちの会社の話聞いてみない?」とTwitterで突然DMをくれたのが、ビットバンク(当時はビットチェック株式会社)の創業メンバーだったんです。2014年7月のことなので、会社設立の2ヶ月後くらいですね。

CEOの廣末さんに話を聞かせてもらったところ大いに共感し、「僕たちはこれから、ビットコインの交換・保管サービスと決済、メディアの3本立てでやっていくから、君にはメディアを任せたい」という誘いを受けて業務委託としてジョインしました。

2014年10月に、BTCN(=ビットコインニュース。現「bitbank MARKETS」)のメディアを立ち上げ、卒論を書きながら記事の執筆を開始したんです。

翌年2月、卒業が決まったのを機に正社員入社し、今に至ります。

自分の成長と会社・業界の成長が一体となる楽しさ

ーー貴重な初期のお話、社員として聞いていても新鮮です。その後もBTCNの発信活動をメインでされてきたんですよね。

そうですね。おかげさまで、いい時で月間250万PVに達したこともあります。
とはいえ私が入社した頃は10名にも満たない人数で慢性的に人手不足だったので、何でもやらないといけない状態でした。

bitbank Trade(2015年6月に開始した日本初のビットコイン先物取引所)のUI/UX改善やWEB解析から、カスタマーサポート、犯収法適用のフローを整備してそれに沿う社内ツールも作る、なんていう業務まで、本当に幅広く携わりました。

メディアだけでなく、プロダクトにも興味があるんだなと自覚しましたね。

2017年にCSOに就任しましたが、同年のbitbank.cc(暗号資産取引所)を開始した際には、サービス全体の情報設計も担当しました。

ーー本当に幅広いですね。その後、2018年は同業他社の流出事件があり、業界としてはターニングポイントとなりましたが、メディアの立ち位置は何か変わったでしょうか?

いえ、変わらなかったですね。暗号資産メディアの立ち位置は、いつの時代も一貫しています。

当時も現在も、暗号資産について「怪しい」「詐欺ではないか」というイメージを持っている人はまだまだたくさんいます。ポジティブな人の間でも、世界でどのようなことが起こっていて、これから暗号資産がどうなるかといったビジョンは共有できていません。

疑念を払拭し暗号資産の価値を社会に浸透させるために、正しく有益な情報を提供することで興味を持つ人を増やしたり、その可能性や価値を見出したりしてもらうことこそがメディアの役割だと思っています。

ーー山崎さんの入社以来、退職したメンバーもいたと思いますが、山崎さんが残り続けた理由はなんでしょう?

そもそもビットコインが大好きなので、離れるという選択肢が頭をよぎったことはないですね(笑)

右も左もわからないまま走り続けてきましたが、節目節目で「入ってよかったな」と思う瞬間があったんですよね。bitbank Tradeをリリースしたとき、bitbank.ccをリリースしてユーザーが激増したとき、黒字が出始めたとき…その時々に自分たちが頑張ることで世の中に暗号資産の価値が認められ、会社もどんどん成長していくという実感が湧きました。そんな中で会社を離れるなんて考えられないです。

新体制のマーケティング部門でユーザー獲得を強化

ーー今年に入って社内では組織再編がありました。この意図はどういったところにあるのでしょうか。

これまで社内のいくつかの部署に散ってしまっていた、マーケティング/アプリ施策/分析/メディア運営の機能を、マーケティング部門に統合しました。

日本の暗号資産保有人口割合は6%程度で、まだまだ暗号資産に触れる人を増やすポテンシャルがあります。そこに対して、データ活用を軸とした活性化施策を効果的に打っていくための再編と言えます。

ーーまずは以前からあるマーケティング部の目的を教えてください。

マーケティング部は引き続き、広告施策を通じた顧客獲得の最大化を狙っていきます。ビットバンクはサービスの実力をもってして着実に顧客は獲得できているものの、他社のようにテレビCMのような大々的なマーケティングも行っておらず、まだまだ向上を図る余地が多くあります。今後、より戦略的に広告を打っていく面白いフェーズかと思います。

さらに、マーケティング部では現在広告運用のインハウス化や媒体カバレッジの拡大も進めており、今後のさまざまな事業機会に対し、より機動的な施策が打てるようにしていきたいと考えています。

ーー次に、グロース部の新設の背景と目的を教えてください。

グロース部は、顧客獲得はもちろん、サービスの利便性を向上させることでリテンションを上げ、顧客満足度の最大化を図ります。これまでも社内にグロース機能はありましたが、どちらかと言うと「システム」面に寄っていたのを、「顧客獲得」にフォーカスさせました。

また、グロース部にはマーケットアナリストも属しています。暗号資産は以前に比べ格段に市場が拡大し、機関投資家の参入も急拡大していることから、金融資産のポートフォリオとして存在感も増すようになりました。米国をはじめとする経済からの影響を受け、実社会との繋がりが密になっているため、これまで以上に実用的な情報を発信する必要があると感じています。

ーーまた、データ分析部も新設されましたね?

データ分析部は、外部集客、内部活性化を目的とした施策の仮説や効果検証を効率的に推進するために新設しました。ビットバンクが保有する膨大なデータの活用やノウハウの蓄積による事業機会の創出を狙っています。

また、データ分析の高度化により、サービス面だけでなく事業の予実管理の高度化、AML/CFTにおけるフィルタリング、不公正取引の検出力強化などにも繋がります。

ビットバンクではこれまでも各部署が自主的にRPAを活用したデータ収集を行ったり、SQLやプログラムを書いてデータを分析したりするカルチャーがありました。これまで蓄積してきたノウハウを集約し、各部署と連携しながら分析を通じて意思決定者のサポートを行っていくことで、事業のトップラインを上げていく重要な部署です。

ーー各ポジションでメンバーを募集しています。どのような人に来てもらいたいですか?

暗号資産業界はとにかく時間の流れが早いので、感度が高く、学習スピードが早く、キャッチアップ能力に長けた人が理想です。既存の常識が当てはまらないことも多いので、その方が属していた業界で培った経験を糧に、新しい取り組みを楽しみつつ、クリエイティビティを発揮できる人に来ていただきたいですね。

ボトムアップで事業計画を策定するチームも組成

暗号資産事業は相場に左右されやすい事業体なので、予実管理が正確にできないという課題がありました。事業成績への影響が相場90%、他10%のようなイメージになるタイミングもあり、会社の事業運営上の指標もわかりにくくなります。これに対して、データ分析部としてマクロ経済や暗号資産の相場環境を考慮できる事業数値の予実管理モデルを開発しています。

また、事業計画の策定プロセスに関しても、今の管理方法でいいのか?こうするべきではないか?という提案が現COE部門長のJayさんから上がってきました。事業計画アクションをボトムアップで経営陣に対して上程し、会社全体がうまく回るようにする提案です。

これにより特に2022年の事業計画からはボトムアップでの策定プロセスを構築することができました。

まだ100%うまくいってはいないですが、今年からは正式な部門管轄として更にブラッシュアップしていくため、COE部門で統括して管理できるようにしています。

社会にフィットすることを着実に積み重ねていく

ーーCSOとして、今後ビットバンクをどうしていきたいですか?

暗号資産やブロックチェーンには、まだマーケットフィットしていない価値がたくさんあるはずです。昨年からはNFTが盛り上がり、周辺技術が実用化に向かっているように、ブロックチェーンは今後より社会に浸透し、少しずつ生活を変えていくと思っています。

「ビットコインの技術で、世界中にあらゆる価値を流通させる」をミッションに掲げるビットバンクとしては、まだ可視化されていない価値を見出し、流通させ、人々の意識を変え、より良い社会になるという方向に進んでいきたい。その歩みを事業面から推し進めていきたいと思っています。

各チームが協力しながら、社会にフィットする取り組みを着実に積み重ねていくことで、ユーザーが満足し、ステークホルダーに還元ができ、そしてメンバーも仕事を通じた満足を得られるという好循環が描けるはずです。新しいマーケティング部門でも、定量的な根拠を示して前に進んでいけるように設計していければと思っています。

ーー最後に、業界やビットバンクに興味がある方にメッセージをお願いします!

テックが好きな人は絶対ハマれる領域ですよ!

また、金融市場との繋がりがより密になっていることから、金融出身の方の知識や経験も活きてきます。

その他色々なバックグラウンドの人が活躍できる土壌ができているので、ぜひ興味を持ってエントリーして欲しいです。

ーー山崎さん、ありがとうございました!

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