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創業5年目の今「インフラの世界をシンプルに、インフラの世界でイノベーションを。」というビジョンについて思うこと【代表インタビュー】

こんにちは。スリーシェイクです!
「インフラの世界をシンプルに、インフラの世界でイノベーションを」をビジョンに掲げ、スタートしてから4年半が過ぎました。創業者である吉田拓真は今、このビジョンに対して何を思い、どのようにして各事業へと昇華させているのでしょうか?創業当時を振り返りながら、語ってもらいました!

時間の経過とともに、ビジョンに存在感が増してきた

――「ビジョンに惹かれてスリーシェイクに入社した」という社員は非常に多いですし、会社全体に馴染んでいる言葉です。だから、先日のインタビュー で吉田さんが「創業当時は“インフラ”という言葉を入れたことで、可能性を狭めてしまったかもと不安だった」と言われていたのは意外でした。

あの頃はアプリケーション開発にも憧れを抱いていて「自分で企画したアプリを開花させたい」「華やかな世界に身を置きたい」という思いもあり、自分の気持ちが固まり切ってなかったんですよね。
でも、その後インフラ事業に1本化し、形となってきた今では「インターネットを支える3-way handshaking」に由来する社名とともに、ビジョンにも自信が持てるようになりました。

――会社の成長とともに、ビジョンの捉え方が変わってきたということでしょうか?

変化したというより「色濃くなった」という表現の方が近いかもしれません。

事業開発やシステム運用管理などの経験から、私自身が常に意識してきたのは“技術のその先にいる人”、つまり経営者やマーケター、アプリケーションエンジニアにフォーカスすること。エンジニアリングのみに溺れず経営視点を絶やさず持ち続けた結果、日本初のSRE特化型コンサルティングサービスSreake(スリーク)や、フルマネージドデータ統合サービスReckoner(レコナー) をリリースすることができました。こうしたサービスやプロダクトの提供が、ビジョン実現の架け橋になっていると確信しています。


サービスやプロダクトは「グロースさせて終わり」ではなく、次の開発につなげる成長プロセス

――各事業の成り立ちについて改めて教えてもらえますか?

起業前の2014年、すでに着想を得ていたのが「プロダクト全体をインフラエンジニアが推進していく」、Sreakeの原型とも言えるサービスでした。当時はSRE(Site Reliability Engineering)という言葉も一般化されていない時代でしたが、インフラエンジニアの「サーバーセットアップに留まらない」活躍の場は絶対につくれると考えていました。

スリーシェイク創業後は、インフラ周りのコンサルティングに軸を据え、実績を作ることから始めました。Sreakeをリリースしたのは、社員が増え、万全の体制となってから。開始から一貫して目指しているのは「構築されたインフラ上で、エンジニアが気持ちよく開発できる」サービスであることです。

ステップごとにスキルを切り売りしていた時期もありましたが、それがことごとくうまく行かずで。その経験から「良いインフラをつくるにはワンストップのサポートしかない」という結論に到達し、リニューアルを経て現在のような「設計・構築・運用・人材育成までワンストップで提供できる」サービスとして確立することができました。

――そのSreakeの次に、データを取り扱うReckonerをリリースしたのはなぜですか?

理由は3つあります。
1つ目は、Sreakeで培ったインフラ技術を駆使すれば、膨大なデータ量を扱えるという確信があったから。
2つ目は、データサイエンティストの役割を担うエンジニアの業務をプロダクトによって効率化させたかったから。これは、ビジョンの前段「インフラの世界をシンプルに」の部分にあたります。
3つ目は、ビジネスの“その先”が読めるサービスを作りたかったから。
分析、解析はもちろん、AIなどの技術には欠かせないビッグデータですが、そこには“未来のビジネスの種”も潜んでいます。私たちは自社プロダクトにデータを集約させながら、将来のニーズを読み解き、次の開発に活かしたいと考えたんです。まさにビジョンである「インフラの世界でイノベーションを」の部分を目指すべく。

私たちはサービスやプロダクトを「グロースさせて終わり」とは思っていません。リリースを1つのプロセスだと捉え、常に次の開発を視野に入れながら走り続けていきたいんです。


社員のモチベーションアップが良い開発へとつながり、ビジョンを実現させる近道になる

――Reckonerは、1度完成させたものを作り直し、近々リニューアルを予定している渾身のプロダクトです。各社へのインタビューや導入企業からの厳しい声が、方向転換させる原動力になったとか。

そうなんです。大手からベンチャー企業まで約30社に意見を聞かせてもらったんですが、どの会社からもいい反応を得られなくて。そんな中1社だけ導入してくださったんですが、頻繁に障害が起こったり、プロダクト自体がそもそものニーズに対応しきれなかったり。度重なるトラブル対応に、私もメンバーも完全に疲弊しきってしまって。そこで初めて「仮説が間違っていた」ことに気づきました。

当初、私は「分析済みのデータが迅速に出せる」サービスを目指していました。しかし、メンバーみんなでディスカッションして出た意見は「エンジニアが本当に欲しいと思っているのは、分析をするための“ハブとなるサービス”。実際の分析や解析は本人がやりたいはずだ」という全く違うもの。しかし、そのイメージはしっかり捉えることができました。そしてその瞬間、Reckonerをピポッドさせる決心が固まったんです。
そうして「サイロ化されたデータ収集、データレイク、集計、活用までできるプラットフォーム」というプロダクトの骨子ができあがり、再度各社にインタビューしたら、かなり良い反応を得られて。その後は順調にリニューアル作業を進めています。

――その時期から、会社としてのチーム体制のあり方も少しずつ変わってきましたよね。

確かにそれまでは、私が組織を牽引していました。Sreakeに関しては、私が窓口となって顧客の声をみんなに伝えて、トラブル対応もして。同様にReckonerも基本は私がサービスやプロダクトの企画や仕様を考え、それをメンバーに展開していたので、それが起点やニーズを読み違えてしまった最大の要因だったと反省しました。
以降は、スタートからリリースまで「みんなで考え、ものづくりやサービスを行う」全員参加型のプロセスに転換させたんです。そうしたら、とたんにメンバー1人ひとりが輝きだしたんですよね。もっと早く気づけばよかった(笑)。
エンジニアリングだけでなく、市場調査もユーザー検証も自身でやるからこそ、仕事へのやりがいやプロダクト愛が深まる。社員のモチベーションアップにつながる環境づくりがサービスやプロダクトのレベルアップにつながり、結果としてビジョンの実現に近づける。最近、それをひしひしと肌で感じています!


――吉田さん、ありがとうございました!

written by CASTER BIZ recruiting

*当社ブログより転載

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