別のフィードで使う写真のために、昼休み中にiPhoneで撮って来たわけだが、
別角度なら、ひょっとしたら違う建物に見えなくも無いなと。
もちろん、ウチの会社とは何の関係も無い。
テナント入りたいとか、ここの仕事とりたいとか、そういうのも無い。
イケてる人材を演出したい系退職エントリ風に、勘違いしてくれる人が出るかもしれない。いや、そういうのに引っかかる人ってどうなんだろう。
画像で勘違いをしたあなた。危ないですよ!騙されてますよ!
さて、起業した理由ですかー。
ぼく個人の動機の話だよね。
1.どんな社会人体験だったの?
【仙台編:20歳~27歳くらい】
とかいって話は社会人以前にさかのぼるのですが。
いまだと意外に感じられるかもしれませんが、私が10代後半の頃、TVでは、派遣会社がバシバシCM打ってましたね。『派遣でスキルを得よう!』って。
当時のぼくはそれみて素直に、これはヤバイって感じました。
まあ、当時は派遣をよく知っていたわけではないので、単にTVの言う事を信用していなかったゆえの反応と思いますが。派遣で疑似的に人材の流動性が高くなると、企業側はスキル低い人を頑張って雇用して育てるなんてことはしなくなるでしょうから、ノー学歴・ノースキル・ノーブランドなぼくは、延々と低層で上手く回されて、そこで固定されるなって恐怖を感じました。
『勝ち組・負け組』ってワードが流行った時代ですから、なおさらイメージしやすかったかもしれません。
私は氷河期世代マンなので、最後は世間や国が助けてくれるとか、そういうのは全く期待していないです。親は助けてくれると思いますが、親が死んだら終わりな訳ですし、先々自殺する前提で刹那的に生きてく勇気も無いです。
それまでちゃんと勉強して学歴積んできているひとたちとはスタートラインも違う訳でして、さすがに努力はしなくちゃいけないだろうと。というわけでブラック上等で、『負け組に固定されない為のスキル』というやつを取りに行く事にしました。
〇ガチブラックな営業会社
で、入社したのが有名なブラック企業。中から見てもブラック稼動もブラック文化もブラック、逃げようと転職しても転職先が買収されてすぐ逆戻りするくらいの脱出難易度(笑)を誇るブラックで、2chのブラック企業ランキングで常に上位(※注 黒い居酒屋に勝てなかった時期もある・・・。)を取っているような、まさにブラックオブブラックな会社でした。
が、
入社当時、高卒アルバイター(既に1社離職済み)かつ軽く勘違い入ってる系で、しかも特に営業的な才能があるわけでもない【見事なまでのカス人材】だったわけでして。そんな私を、競合他社ののトップセールス並みに成績上げるとこまで成長させたのは本当にスゴいとおもう。
高稼働だから成果が出るというよりは、『効率がよいので成果が出る』『かつブラックなのでもっと成果出る』みたいな感じでしたかね。カスみたいな建前やキレイゴトもなく、現実を直視して足掻き倒したい当時の私には、実に合ってたと思います。
また当時にしてはかなりIT投資も行っている会社で、営業支援システムに対するコダワリは相当なものもありました。出来たシステムは、システムに業務をあわせて時間を投下すればアホでも売れる!ものでして、業務だけでなく思想まで内包したものだったと思います。
そんなんあったら、そりゃー売れます。
事業部の文化も、今売れてなくても、努力してるヤツはいずれかならず結果を出すという考えでしたし、部下のスキルを伸ばす事に対しての意識の高さもありました。
そんな立派な会社はなかなか無いわけですが、当時の私にはそんなのわからないし、転職。
いやーだって、ブラックですよ? それはもうまちがいなくブラックなので。
つか、長時間労働、いやじゃん?
スタートが(あくまで効率面においては)最高レベルの会社だったため、以後の考え方は過度に効率を優先した偏ったものになり、また自身の才能も『ふつうレベル』だった事から、より組織戦を優先したものに、若くしてなってしまいます。
我々氷河期世代が若い頃って、その上の世代はガチでマネジメント軽視だからね。
そりゃー転職増えるってもんよ・・・。
〇突撃系営業を脱出しなくてはいけない
さて。営業力は得ました。ガチればだいたい売れるでしょう。これで最底辺は脱出です。ブラック行ってよかったな! しかし、派遣の足音が迫ります。
なんと、営業マン専門の派遣会社が登場するのです。
まだ出現したばっかりで名古屋にそんな会社があるって聞いたよレベルでしたが、それ聞いて『絶対儲かる・増える』って思いましたねー。(実際いま、アウトバウンドのコールセンター多いですけど)
ちょっと細かい話になりますが、営業のプロセスはざっくりこんな感じです。
集客→絞り込む→見込み化→受注→ファン化→再受注
人的なコストがかかるのが、序盤の『集客』あたりになります。方法は、飛び込み・テレアポ・DM・セミナー開催などなど、とにかく数で当たるのが正解な、一番泥臭いながらも、重要なフェーズです。
派遣が解決するとしたらまさにこの『集客』のフェーズになると思われ。
訪問して受注とかそういうのは正社員様が担当。派遣さんは泥臭い『集客』を延々と担当し、商品の専門的知識も得られない。
さらに厄介なのが、営業わからん会社はメチャ多く、『受注』を担当していないと営業スキルとしてみなされることさえ無さそう。つまりまた【負け組固定】って可能性が見えてきたってこと。
『矢は金がかかる
安いアイルランド兵を出せ』
あの画像が脳裏に浮かびますね....。
さあ、ともあれ私は、突撃系の営業を卒業しなくてはいけなくなりました。
〇専門性の高い営業って?
求人を調べてみたところ、業界経験の無い営業マンを応募NGにしている業界をいくつか発見しました。メーカーや建築、IT、広告代理店(これは多分人気だから)などなど。ルートセールス的なモノが多く、また、入り口を絞っている時点で営業マン同士の競争率は低そうで、営業力的なレベルは高くなさそう。生存のために得たせっかくの営業スキルが落ちる事が危惧されましたが、底辺メンバー固定の道を逃れる方法はほかには思いつきません。
ないので、実行です。 とりあえず書類通らないと話にならないので、雑に広くとって応募していきますと、まあ、決まるとこも出ますね。 そもそもガチ営業マンが本気で取りに行ったら、そりゃ取れてしまう。
この手の外部に開いていない業界は、イメージ通り閉鎖的で独特のお作法があったりしまして、特に田舎(当時は仙台)ともなりますと、けっこう オソマ! な会社も多いです。JTCって言うんですかね。昔からの大企業さんたちに悪いから、やっぱあの辺の会社はオソマでいいわ。(もちろんマトモな会社もあったが、私の目的との相性が悪かったりとかもあった。頭下げて説明して、なるはや撤退。)
転職回数をさらに何件か追加しつつ、流れつくのがITです。
出来たばっかのITの開発会社に入った私。出社して部屋で見たのは、なんかプログラム(っぽい)ことしているひとたち。『おーすげー。これがプログラマーかー。なにやってるかわからん。』と、感動するのでした。
その人たちの経歴書渡されるまではな。
〇IT....ってか、こいつら人売ってんぞ!?
なんでも待機中の未経験の人たちだったんだってさ。
一人はすぐ辞めてしまったからよくわからないが、もう一人は社長たちが以前いた派遣会社から引っ張ってきた未経験で、こっちは実際素質があるひとだったらしく、仕事取ってきたらそのままエンジニアにスクスク育っていきました。才能ってすごいね。
なんでも、経験もない営業雇って決まる訳ねーだろと周りから思われていたらしい....。そのくらい仙台での未経験営業は過酷を極める話だったのか。ガチの営業を毛嫌いしているから営業弱い業界だったのか、その辺はよくわからん。
ともあれ、なんか社内からは信用されたみたいで、エンジニア側からの要望が聞こえるようになってくる。【ぼくらを駒として、うまく使って、会社を勝たせてください】
うん?
ああこれ、派遣とも違うんだな。
(戦略的な)意思なき派遣さんとは違って、会社に投資し、成長させたうえで、生存や報酬などのリターンを得たい。そういう考え方だったから、派遣会社を離脱して自分達で会社始めたのか。これは理解できる。
客観的にみられる経歴だけ考えても、私の仕事は『派遣される側』ではなく『派遣する側』+『専門性アリ』のポジションだったので、とりあえず私の目的とも一致。エンジニアや会社を成長させれば営業である自分の安全性や報酬も担保されて行く構造。
で、この会社を勝たせる事にしたんですが.....。
そのあとすぐ東京に出店したあと、社長とケンカしてクビwww
いやー、みんな、すまねえだ。強く生きてくれ。
〇東京、おいしいぞ?
【東京編①:27歳~30歳くらい】
上記で、終盤、東京に単騎突撃してたんですけど、なんだか仙台と全然違うの。決まるハードル低いの。金額も高いの。同じ努力で出る結果が全然違うんだよね。せっかくナンボか経験したわけだし、成果もなくはないし。東京の企業に就職します。
ここではまた、派遣会社とは違った、2次・3次くらいのソフトハウスであったり、フリーランスのエージェント的な業態のちょっと変わったサービス会社を経験。これらの離職理由は、避けてきた営業派遣っぽい仕事させられそうになったり、会社がつぶれたりですな。 まー、だいたい運が無いです。
究極に運がねーなーって思ったのが次。
30歳手前で、ぽいぽい職も変えるわけにはいかない。業界構造も割と理解したし、勝てる会社に入るぞって方針で、まあ勝てるでしょうと言う会社に内定。SEの研修受けさせてくれるというので、これはおいしいぞと油断したまま合流待ち。
いやー、そこに来たんだよね。リーマンショック。
〇リーマンショックで職歴終了。
はい!流行りの内定取り消し~。
待機してたから金ねぇー。(しぬ)
取り急ぎ、戦えそうな戦力持っている会社とフリーで契約。まあ実はこの戦力にオチがあったんだけど、それ以前のレベルの話で、ほとんど何もできずに半年くらいで契約終了。当たり前だね。私もあそこまでなにもかも通じない市場だとは思ってませんでした。
で、オメデトウ! 30歳。 終わったねー。積み上げたものはすべて灰燼に帰しました。
どこかの事業で経験者として完全体と言う状態にはないので、30過ぎのオッサンへチャンスはそうそう与えられないでしょう。営業軽視な業界ですしね。私のブラック上等な、労働者としての負け組からの離脱は失敗に終わったのです。
いや、実際アタマ来ますよね。ほぼ勝ちの会社・ポジションは引けてた訳ですから、非効率であったとしても努力の内容自体は間違っていなかったでしょう。ふつうの人以上には努力もしたと思いますし、厳しい考え方で生きてきたと思います。そんな積み上げたモノが、どこぞの会ったことも無い金融工学専攻の超高給エリート様達がリスク無視してマネーゲームやった結果、無かった事になりました? あとは諦めて負け組固定とわきまえてジメジメ生きてってくださいと。(なお、当のエリート様達はまたすぐ次の仕事に高給で決まっていったってさ。)
人生でこの上なくアタマに来たんですが、なにしろ拳を振り下ろす先なども無く、なんかここまでの人生で窮地慣れしすぎたらしく、この後に及んでも考える事は秋葉原にトラック突撃とかではなく、ここからの打開の為の次善策でした。
積み上げたモノや、過去の努力を根拠にそれなりの扱いをしてくれる人は、たぶん社会にはそうそういない。であれば、この積み上げたモノは自分で運用して自分でカネを産むしかないだろうと。
というわけで、フリーか起業の路線がここで初めて登場します。
なんか、SES市場のメールも、『容姿端麗案件』『顔写真必須!』『面談でチェックします!』とかいうメール飛んでて、『デリヘルかな?』『チェンジとかしたいのかな?』まーぶっちゃけ『終わったなこれ、足掻いても自分が信用失うだけだわ』と。
次の仕事はITでは探さず、仙台の実家への撤退を決定しました。
夜は派遣で工場で仕事しながら、昼は経営の勉強をする生活が始まりました。
〇東京に戻る
【東京編②:31歳~34歳(そのあと起業)】
しばらくして、東京のフリーから『東京で仕事出てきたよ』と言う報告が。
起業も選択肢のうちに入っている状態ですから、もう『一生働ける会社を選ぶ』必要もありません。そうなるように努力はしますし、そうなれば起業する必要がなくなるのでラッキーってだけの話です。
まあ。それが引けたら最初から苦労はせんのだけどね。
ここで入った会社は所謂『SES』
さりげにここまで完全に『SES』と言う会社は初めてでした。仙台時代の派遣会社とも違い、会社はウソついて採用するし、労働者も会社に投資なんかしない。(するタイプもいたけど、投資しても吸われるだけで無駄ってわかれば離職する)
会社側にはエンジニアのスキルを伸ばして、次のレイヤーに行きたいという意向はなく、なのでエンジニアのスキルはどうでもいい。とにかく頭数を増やしたい。売上も利益も増えるからね。その方向に効率がいい会社だったかな。
営業としては、次々に入ってくるロースキルをなんか現場にハメ続けるだけと言う感じの構造で、採用して売るだけなので会社の成長速度は速くとも、なんかのキッカケであっさり全滅するであろう脆弱な構造。『一生働ける会社』ではないし、そもそもそんなことは望まれてもいない。
ちゅうわけで、入社して3カ月くらいで起業路線が確定する。
いや、転職回数が多い私の経歴書で、いまさらちゃんとした戦略の会社狙うなんて、無理と言うか確率低すぎなんだわ。うん。知ってた知ってた。そういう会社の営業辞めないし、席あかないしね。
2.どんな会社にするんだい?
まず、フリーの営業路線はナシです。
法人格無しですとよその会社の看板を借りる事になりますが、右から左で乗っける額が高くなるだけですね。だったら最初から入社狙った方がいいです。売上=可処分所得みたいなもんなので目先の報酬は得やすいですが、何かあればパージされるだけの存在でもあります。
また、リーマンショック経験者としては、同様の不況の到来は意識しておかなくてはいけません。別に日本発の不況じゃないのに、プレイヤーみんながリスク回避に走った結果、他国より根深くダメージ負うとか、日本らしすぎる。どうみても再現性ありすぎです。100年に一回どころか、10年20年に一回は計算しておくべきです。(んで10年後にまさかのコロナ不況なんだけど)
路線としては、下記の二つが考えられました。
・フリーランスのエージェント(営業会社)
・SES会社スタートからの開発会社
エンジニアを雇用するとして、最大の難点が、加齢による市場価値低下です。
スキル関係なく、50歳過ぎたら負債とか、ちょっと意味わかりません。意味わかりませんが現実です。
いや、採用時はウソついて、いいこといって、歳とったらふつうに首切るとかできればOKですよ。いまだと会社売っちゃうとかもできますね。これなら経営者はオイシイとこだけちゅーちゅーして、中身がなくなる前にポイできるので、ノーリスクです。実に経済的ですね。
ただ、なんですかね。そういう会社って、べつに存在してなくてもいいと思うんですよね。氷河期マン的に許せねぇって言うんですかね。美学がなさすぎるって言うんですかね。そういう個人的感情がついてこないので、ナシです。 そういう社長さん。戸愚呂さんにボム!ってやられてください。
まあそういう訳で、フリーランスのエージェント案は魅力的です。ウソもいりません。営業勝負で何とかなりそうな気もします。しかし、参入ハードルが低すぎるのが難点でした。その上で他社との差別化のイメージが湧きません。それなりの数の競合が参入し、ギリギリ貧乏くらいで安定しそうな印象がありました。
また、先行者に対抗する手段も思いつきませんでした。この辺は、もうちょいアイデアがあるならば今からでもアリですが、15年くらい業界にいて、いまんとこノーアイデアだからなぁ...。 やらんでよかったかも。
・SES会社スタートからの開発会社
こちらの勝算は、直前のSES会社で、それなりにエンジニアの育成に成功できていたというものがありました。(社長は決まれば何でもいいだったので、仕事ないとかウソついて、ちゃんとエンジニアになれるであろう案件を重視して営業してみた。まあ、結果トータルプラスだろうから、今これバラしても怒られまい。)
もともと商流は深かったので、当時の自分の営業ルートはそのまま継続して使えそうでしたし。人さえ採用できればなんとかなるなと。
競合との差別化の部分ですが、まー、ヒトモノカネコネ無しのSESスタートですから、極論、セカンダリーとかの会社とは勝負になりません。つまり初期の競合はその他のSES会社。この辺を競合に回して、【ビッカビカとは言えない人材層】を採用競争していく事になります。
なんせSES会社ですから、競合のほとんどはただの集金システムです。
・おとなしい(主張のない)人を
・なんかそれっぽいこと言って採用
・返されづらい長期案件優先
・スキルはつかない
・ので、30過ぎたら離職する
・その先は知らない。
みたいな感じのとこが多いです。
ですので、『ちゃんと育成』して『そのスキルを使って次の戦いをし』『全員で生き残る』的な路線にポジションを置きました。ですので採用のターゲット像は、
・自身の職歴の市場価値が低いと認識しており
・生存するための計画が立てづらく
・上記に危機感を感じている
・生存への努力をする挑戦権をまず得たい。
まあ、昔の寺野ですよね。そんな人を採用ターゲットに置き、会社と労働者がお互いに投資しあえる構造を作れれば、当面の育成方法やチャネルは用意できていたわけで、重力を振り切ってSES領域を脱出できるであろうと考えました。
で、会社名も完全にそのターゲットの採用に振り切って、【Trash-Briefing】(※旧社名です) と。理念なども下記のようなものになりました。
【旧時代の常識・慣習からの脱却】
「社員は経営層の所有物である」かのような旧時代の常識・慣習から脱却する。
社長・株主・クライアントを第一としたスタンスではなく、まずは自身と家族、将来の家族をも含む、「社員全員」の幸福を第一とした会社を作ろう。
顧客満足という概念とこれは、決して相反するものではないのだから。
【「現代型終身雇用制度」の完成】
私たちは、あなたの向上心と手を取り合い、人材市場での自身のスキルの市場価値を向上させ、40代までだといわれる業界に長く通用する人材を育成する。
その上で「社員全員」の力を束ね、本当の意味での安定と、 幸せな人生設計への挑戦権を得たい。
これを利用しないならば、技術者はフリーランスの道を選ぶのが合理的だ。
他のどの会社にも存在しない「現代型終身雇用制度」を仲間のため、家族のため、自分のために自分たちの手でこれを完成させよう。
さすがワイ。STPマーケティングがよくできておる!
のだけど、さすがに素面で作るのは恥ずかしく。サイゼでマグナムを決めながら作った。
会社名も、(市場価値的に)ポンコツを集めて、組織的に戦って勝つ 的なワードをいろいろGoogleで検索したりして、それなりにゴロが良くなったやつにした。5割はGoogleさんが決めた感じ。
3.なんで会社名かわったん。
雑に言うと、SESを卒業したからだね。
・やってる仕事はそれなりにレベル高いの増えた。
・それに適合するエンジニアがゴロゴロいる訳やし。
・Trash感が皆無に。
・採用ターゲットも、『自称ポンコツ』ではなくなった。
・顧客との距離がだいぶ近くなったため、Trashて.....。
みたいな、ステージの変更で社名と合わなくなったというか...。
まあ、Trash-Briefingの目的は達成されたんだろな。
で、社名はBAMVに。
理念も、次のフェーズ。多角化を意識したものに変更。
・世の中のニーズを解消するもので
・実現可能性があり
・運営者にコダワリがあり
・誰かを食いものにするものではない
そう言うビジネスに、ヒトモノカネを投資し、常に変化する市場に全体で適応し続ける
事業ドメインは下記に
・ITとそれに関連する、『行き詰らない専門性』を武器とするビジネス
ポジショニングはぼやけましたが、そこは各事業のほうで、それぞれキメて行ければいいかなと。
4.その他、『やらないこと』
こんな人生送ってきた社長なんで、経営方針とまではいきませんが、こんな判断基準を持っています。
・キレイゴト禁止
ITて、サイコパスとか自己愛の社長が特に多い。
彼らは『現実的にはいろいろ問題があるのに”なったらいいな”』的な夢を具体的な話であるかのように語るのですが、私はアレが嫌い。 もう生理的にうけつけない。 やりがい搾取ですらない。ただの妄想での自慰にしか見えないのだが、被害者(特に、”若い”)が発生するトコがもうどうしようも無い。
ビジョンや戦略ひとつを設定するにしても、『ただの妄想』ではなく、『現実的で具体的に実現可能な努力目標』をゴール・マイルストーンとして設定する事。 それで魅力を感じる人だけ採用すりゃいい。
・矜持や美学があること
経歴偽装、事業ドメイン外へのロースキル派遣、キラキラ偽装、顧客満足や利益を得る事を目的としない資本調達乞食。いろいろありますが。いや、ITでは有効ですよね。有効ですけど、やらない。
だって、IT外の市場で戦う際に全く通用しないだろうしね。
なんていうか、そういうので儲かるとしても、氷河期マン的には食欲がわかないんだな。
・行き詰まる技術を主力にしない
これはまあ、思想よりは処世術?戦略?かも。
ITベンダー以外の仕事をすることになったとしても、たぶん、ITとその周辺の専門性を武器に戦うことになる。このスキルは汎用性が高い必要があり、なにか外部に依存しすぎていてはいけない。
たとえば短期的に儲かるとわかっていても、特定のパッケージ等に依存した戦略は取らないし、ゆえに技術選択も特定のナニカに依存したものにはならない。
・組織的に戦う事
これがなかったら、フリーの方が効率いいんで。
単品リソースで解消できちゃう需要って、ぶっちゃけ誰でも解決できちゃうので、競合数が無限になるんだわ。
また、エンドユーザーはITのプロではないので、彼らが求める事をわかりやすくパッケージングしてまるっと提供。彼らが悩まなくても解決できるようにしてあげないといけない。需要が個人レベルの作業量まで分解されてないんだよね。
なので、個人戦をしている限りは、『個人レベルの作業量まで分解して、発注してくれる誰か』の下で仕事するしかないし。その個人レベルの作業量の供給が多いので市場となっており、誰かに『選ばれる』必要性がついて回る。 例えば、加齢による市場価値の低下ってやつに対処する事は夢のまた夢となってしまう。
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