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なぜ大手製薬企業からTENTIALに入社エントリーしたのか?~コンディショニングへの想い~

こんにちは。株式会社TENTIALで経営戦略本部の本部長を務めております、舟山健太です。私は、2022年5月に5万人の社員がいる大手製薬のグローバル企業から、当時40名前後(1/1000規模)のTENTIALに入社しました。TENTIALの社員(BUDDY)の一員になってからはや10ヶ月が経ちますが、もうすぐ1年記念を迎えるこのタイミングを活用して、なぜ私がTENTIALに入社エントリーすることにいたったのかを振り返りたいと思います。

これまでのキャリア

私は大学卒業後、大学院(薬学系研究科)に進学し中枢神経科学領域の研究に従事し博士(Ph.D)の学位を取得したのちに、藤沢にあるR&D部門の研究所に新卒で入社し、生物系の研究者としてキャリアをスタートさせました。中枢神経領域の病気に対してどのような作用のある薬をつくればその病気を治療できるか?というコンセプト立案からプロジェクト提案し、自らプロジェクトリードとして創薬研究を行っていました。
研究経験を積んだのち、次なるチャレンジを模索していたタイミングで当時のCSO (Corporate Strategy Officer)にお声がけいただき、本社の経営企画部に異動して社長の戦略サポートのポジションにつきました。 余談ですが、一般的に研究者は専門職であるため、研究者は研究者として一生のキャリアを過ごすという概念が根強く残っているのですが、当初から自分は「研究者とは戦略思考やロジカルシンキングを極めた人材」という考えをもっていたため、実はキャリアの幅がものすごく広げられる職種だと思っています。現在ではこの考えは確信に変わっています。もしキャリアで悩んでいる研究者の方でこのnoteを読んでくださっている方がいれば、少しでもキャリアパスのご参考になれば幸いです。

グローバル企業の社長サポートは刺激的で、社長を含めステークホルダーの大多数が外国人であることからも、仕事の90%は英語で行い、早朝は米国、昼間は日本、夕方から夜にかけてヨーロッパとのやりとりし、また1年間の半分は海外を飛び回る日々を過ごさせていただきました。そんな日々を送る中、本ポジションで当初予定していた期間の終わりに近づき、キャリアの次のステップを決めなければいけない時期になったとき、「コンディショニング事業に挑戦したい」と考え、会社を退職することに決めました。

コンディショニングの重要性に気付いた原体験

「なぜコンディショニング事業?唐突にでてきたな」とほとんどの方が感じたかと思います。きっかけは、大学院大学至善館(通称:Shizenkan)でのMBA取得でした(2018-2020)。 Shizenkanは一般的なMBA大学とは異なり、人間性と社会性を兼ね備え、イノベーションと変革を牽引する経営リーダーを輩出する、独自の全人格グローバルリーダーシップ教育機関です。戦略・財務・マーケットなどの一般的な経営科目はもちろんのこと、哲学・宗教・社会学などのリベラルアーツも織り込まれることで、単なる経営者を育てるのではなく、人類の持続可能性を本気で考えられるリーダーを育てることに本気で向き合った教育プログラムとなっています。
社会課題や本気で世界を良くしたいと思っている経営者 or 経営者志望の方がいれば、とてもお勧めなのでぜひ参加してみてください。学びはもちろんのこと、同じように世界を良くしたいと考えている仲間もたくさんできます。卒業して数年たちますが、今でもその仲間たちと定期的に合うほど、自分にとってはかけがえのない仲間です。

そんなShizenkanのもう一つの特徴として、自分自身と徹底的に向き合うことも求められました。自分にとって大切な価値観は何か?人生のビジョンは?過去・現在・未来を通じて軸となっているライフパーパスは何か?これらに本気で向き合うことで、私は「コンディショニングを通じて、人々が自身のもっているポテンシャルを100%発揮できる社会をつくりたい」というのが、人生においてやりたいことだと気づかされました。

この想いに至った経緯としては、私の人生において2つの大きな原体験が起点となっています。1つ目の原体験は、アスリートであることです。私は幼少期からアスリート活動を続けており、現在はサバットとよばれるフランス式キックボクシングの現役日本代表選手として活動しています。2019年に世界2位になり、現在も世界チャンピオンを目指して日々トレーニングしております。

アスリート活動を続けていると、調子のよい日もあれば別人のように調子の悪い日もあります。試合の日の調子はその日になってみないと分からない、そんな博打は嫌だと思い、常に良い調子でいるためにコンディショニングというものに興味をもち、またコンディショニングが自分のパフォーマンスに与える影響を肌で実感してきました。 現在はいろいろなアプリやツールがありますが、私が高校生のときはツールも知識もなかったので、毎日の就寝時間、起床時間、朝昼晩で食べたものをエクセルで記録して、一番調子よかった日の生活を試合前日にトレースするところから私のコンディショニング生活は始まりました。
このnoteを読んでくださっている皆さんも、「今日なんかめちゃくちゃ調子がよい!」と思う日はあるかと思います。それが自分の100%のポテンシャルだとしたら、普段100%の自分を出せない日があるのはもったいないと思いませんか?毎日自分のポテンシャルを100%出せたらどんなに素晴らしいことか、想像してみてください。調子の良い日の自分ってまさに無敵状態ですよね。

2つ目の原体験は、大学院生活におきたガス欠状態の経験です。幼少期からずっとアスリート活動を続けてきたと上述しましたが、実は1年半だけ運動をしていない時期がありました。それが大学院に入って最初の1年半です。
当時私は自身の仕事として「研究者になりたい」と強く思っていました。しかも、ただの研究者じゃなくて世界的に権威のある研究者になりたいと思っていました。しかし、私は特別頭が良いわけでもなく、実験をする上で手先が器用なわけでもなかったので、自分の夢をかなえるためには、人よりも何倍も努力をしなければいけないと思いました。
大学院入学と共に運動もやめ、生活の全てを研究に振り切ることにしました。朝は誰よりも先に研究室にいき、夜も終電ギリギリまで実験、通学の電車の中も論文を読むことに費やす。もちろん土日も休まず同じ生活を送る。研究棟が点検のため停電するからその時間は実験してはいけないと言われれば、点検中の時間を睡眠に費やせばよいという考えのもと、前日から徹夜し点検の時間ぎりぎりまで実験し、ラボでそのまま日中に仮眠をとり、点検が終わるタイミングで起きて実験を始める、などの生活をしていました。今冷静に考えるとまったく持続可能性のない生活を送っていたと思いますが、当時の自分は必死でした。

そんな日々を送りながら約1年半が経過したとき、まったく実験へのやる気が起きなくなってしまいました。実験を始めなければいけないのに、なかなかデスクから腰をあげられない。読まなければいけない論文が机に積み上がるが、手に取ってもなかなか読み始められない。読んでも頭に入らない。研究に関して思考を回せない。頑張らなければいけないのに、なぜか頑張れない。日常生活は普通におくれるが、研究に関してはエネルギーがわいてこない。明らかにガス欠状態になってしまいました。あまりにも研究が手につかないので、気分転換するために本郷三丁目から電車1本でいける新宿御苑に昼間からいき、数時間ベンチで何もせずにボーっとするという日もあったほどでした。

幸い理系で薬学や病気の知識もあったことから、このままだと取り返しのつかないぐらい精神的に壊れてしまいかねないと考え無理に長時間働かないように生活を整えることにしました。1日15時間ほど研究していたのを、半分の8時間にまで減らし、運動も再開しました。
生活を一変させたあとに驚いたこととして、単純に研究に費やしている時間は半分になっているのにも関わらず、成果は変わらない、むしろ上がっていました。論文を読むスピードが上がり、実験も失敗する回数が減り、むしろ前よりデータが集まるようになりました。明らかに生産性が高くなり、モチベーションも高まり、研究も昔のように再び楽しめるようになりました。なによりも、空って青いことに気づきました。後から気づいたのですが、ガス欠期には空は灰色に見えていました。

これら2つの経験から、何かに頑張りたいときに自分のポテンシャルを最大限発揮するためには、身体を良い状態に整えること、まさにコンディショニングが重要であることを、身をもって体験しました。再び余談ですが、努力や頑張ることは美徳としてよく語られることは多いかと思いますが、いったん身体や心を壊してしまうと、回復するのにものすごく時間がかかってしまうため、壊れるほど頑張ることは絶対に避けたほうが良いというのが私の考えです。実際に私は、ガス欠から完全回復するまでに丸2年もかかりました。もし回復できなかったことを想像すると恐ろしいです。

転職への決意とTENTIALへの入社エントリー

こうしたコンディショニングの原体験をもった自分だからこそ、社会人になり社内外の様々な人々と働けば働くほど、あることを感じるようになりました。それは、スキルやもっているポテンシャルはとても素晴らしいのに、その能力を最大限発揮できていない人がものすごく多いということです。その原因は様々あるかと思いますが、その中でも、身体が整っていないことが起因していることも多いと強く感じました。病気ではないが、明らかに身体は整っていない。身体を整えれば心も前向きになるし、もっとエネルギッシュに仕事やその他にことにも挑戦できるのではないか。そういったポテンシャルを持て余している人々に対して、コンディショニングを通じてポテンシャルを引き出したい。これが私が人生においてやりたいことだとShizenkanを通じて発見したことです。
時系列を戻しますが、こうした想いを心にかかえながら、大手製薬においてキャリアの次のステップを考える時期となりました。製薬会社で患者さんの病気の治療に貢献することももちろん大きなやりがいを感じていましたし、ロジックで考えればそのまま同じ会社でステップアップすることを選ばない理由はなかったのですが、ロジカルシンキングマシーンとして育成されきった私も、自分の心の想いの引力には逆らえず、結果、転職することを決意しました。

自分の中で決めていたこととして、現在の会社をやめるなら、本当に自分のミッションに100%向き合える会社でなくてはならない、ということです。そのような会社がなければ転職はしない、もしくは自分で起業するしかないとまで思っていました。もちろん転職サイトやヘッドハンティングを利用することも可能だったのですが、そのとき自分が選択した方法は、Googleで「コンディショニング 会社」と検索することでした。そこで、自分の目に留まり興味を引いたのがTENTIALでした。
TENTIALのミッション・ビジョン、そして会社やブランドサイトにちりばめられたTENTIALの哲学が、まさに私自身がやりたいことと一致していることに衝撃を受けました。健康を通じて人類のポテンシャルを発揮する、またその手段としてスポーツのノウハウ(コンディショニング)を活用することは、まさに私の想いと100%シンクロしています。また、そのためには健康機能のR&D(科学的エビデンス、健康機能の研究開発)を経営戦略の重点領域においている点も、私の研究者としての専門性を活かせる部分であると感じました。想いの全てが奇跡的に重なったことで、ワクワク感が溢れ、この会社に入りたい!と強く想い、採用ページから入社エントリーをするに至りました。結果として、この転職活動において応募した会社はTENTIAL1社でした。

現在では、経営戦略本部の本部長として、TENTIALがミッション・ビジョン達成のための中長期戦略を代表の中西と一緒に考えながら、まだ定義があいまいな状態であるウェルネス市場を定義し、TENTIALが市場をリードするための活動を行っています。また、自身のグローバル企業や研究の経験を活かし、R&Dや海外展開などを統括し、リードしております。
TENTIALは、「健康に前向きな社会を創り、人類のポテンシャルを引き出す。」に本気で向き合っている会社であり、コンディショニング(社内の言葉では、『身体を充電するツール』と呼んでいます)を日常の生活で使う製品に変換して社会に届けています。24時間365日、TENTIALの商品を使うことで、身体がコンディショニングされ健康となり、心も前向きとなり、挑戦しポテンシャルを発揮することができる。そんな人が社会にどんどん増えていくことを実現していきます。このTENTIALの想いに共感し、一緒にウェルネスを定義し、社会に普及させていくことにチャレンジしたい方、ぜひ弊社にご応募ください。

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