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六本木ヒルズのITベンチャー出身の僕が、ITを捨てた理由。

大学生の頃、当時はホリエモン率いるライブドアや村上ファンド、今はなきリーマンブラザーズも入居していた六本木ヒルズ。楽天、Yahoo!、ゴールドマンサックスとそうそうたる企業が入っていました。

2007年4月に奈良の田舎から上京した僕は、圧倒的な憧れ、期待感、未来への可能性を感じて、
六本木ヒルズ森タワーに入居するIT企業・モバイルインターネットのベンチャーに就職しました。

2年半、六本木ヒルズ森タワーの本社で働いた後、
2009年10月に天創堂を起業しGPS連動型クーポンサイトを立ち上げ。
9周年を迎えた2018年10月現在、ITを捨てて、卸の仕事をしています。

なぜ自分の社会人としてのアイデンティティとも言えるITを捨てて、
アナログな世界、しかも、オールドエコノミーと言われる卸を生業とするようになったのか。

この記事を読んで頂いているあなたが、
「本当に今の仕事や業種で良いのだろうか?」
「今の仕事は自分に向いているのだろうか?」
「これが本当に自分のやりたい事なのだろうか??」
「今の仕事はずっと続けていけるのだろうか??」
と少しでも感じていれば、まさに僕自身がそうでしたので、
疑問を解消する何かのキッカケになればと思い、経緯をお話します!

1、IT業界・モバイルインターネット業界を選んだ理由

就職活動をする時に、とにかく自分が成長できる業界や会社を選ぼうと考えていました。
成長している業界や会社の方がチャンスが多く、若くても責任のある仕事を任せてもらえると考えたからです。
100社程、ありとあらゆる業界・会社をまわってたどり着いた自分なりの答えは、インターネット業界、特にモバイルインターネットの業界は、今後限りない可能性があり、あらゆる産業の構造自体を変えていくのではないか、という事でした。
新卒入社し配属後すぐに、テレビ局のモバイルサイト企画・運営という大きな仕事を任せて頂き、テレビとネットの融合が叫ばれる中、番組連動企画を行う等、最先端の事にチャレンジさせて頂く事ができ、自分の身の丈以上の仕事・成長をする事ができました。

2、起業して自社サービス(モバイルサイト)にチャレンジ!

3年で起業することを宣言して入社した僕は、当然ながら、自分のフィールドであるモバイルインターネットのサービスで起業を考えていました。
2009年10月に天創堂を設立し、立ち上げたサービスが「超エコワリ」というGPS連動型のモバイルクーポンサイト。
例えば、スーパーやコンビニでお弁当が売れ残った場合、どうせ廃棄するぐらいなら値引きして販売した方が良いですが、それを知らせる術がありません。
そこで、「超エコワリ」を使えば、店舗周辺100メートル圏内の人だけに、クーポンを送ることができ、集客につなげられ、値引きしたお弁当以外にもお茶やお菓子等も買ってもらうことで、ついで買い・需要の創出につながる、というサービスでした。日本には食品の廃棄ロスが年間10兆円程度あるとも言われています。このサービスを普及させることで、食品廃棄ロスを減らし、需要を創出できるのではと考えていました。
しかしながら、机上のプラン・理想論には、厳しい現実が待っていました。
このサービスに諸費用を含めると3,000万円以上投資をしましたが、倒産の危機となり、やむなく、撤退をする事になりました。

創業秘話はコチラ・・・

創業秘話〜魔法の机と営業部長パイプ椅子〜 | 天創堂株式会社
TENSODO代表の粕井です。創業時の事務所の写真、かなり粗い画像で、失礼します!!当時ガラケーで撮った縦型の画像しかないので、横に引き延ばすとこんな感じになってしまいました^^;2009年10...
https://www.wantedly.com/companies/tensodo/post_articles/132172

3、まずは食べていく為に・・・自分の得意分野のITで勝負

もう会社が潰れる、あと通帳の残高が30万円しかない!となった時、
まずは食っていかないとどうしようもない!!ということで、自分達ができることを考えました。

サイトを制作したり、そこに集客をすることは得意だったので、それを企業さん向けに提供しようと考えました。いわゆるBtoB向けの「受託制作」の仕事です。それまで新規の営業開拓等はしたことがなかったのですが、必死になってテレアポや飛び込み等も展開する中で、だんだんと売上があがり、飯が食えるようになってきました。

「まずは飯を食う」という目的は、1年程で達成されてしまいました。
そうすると、ふと疑問がわいてきました。

飯を食うだけなら、別にどんな仕事だっていいはずだ。

一体、何の為に働いているのだろうか??ITの仕事が、本当に自分のやりたい事なのだろうか??

4、ITはツールでしかない。その先にある目的とは?

そこで、ある当たり前の事に気がつきました。
ITはツールでしかない、という事です。

今までは、ITの仕事をする事自体が目的になっていましたが、それは本末転倒なことだと思いました。ITは本来はツールで、何かを実現させるために存在するはずです。

では本当にやりたい事は何なのだろうか??
そのようにずっと悩み、自問自答を繰り返した先に出た答え、
それは、本当の意味での自分の原点でした。

日本を、元気にしたい。

僕は1985年生まれ。1991年にバブルは崩壊し、物心ついたころから日本はずっと右肩下がり。阪神大震災や地下鉄サリン事件、銀行や大企業の倒産、リストラ等、衰退していくこの国をずっと見てきました。

「日本はもうダメだ、海外に出よう」と思い、学生時代にバックパックで海外に旅行へ行きました。海外では、日本人というだけで、親切にしてもらった事が数えきれないぐらいありました。トヨタやソニーやパナソニック等、日本のメーカーが、街を席巻していました。僕は感動しました。日本に生まれて良かったと。先人達が創ってくれた豊かさの御陰で、自分は存在する。今度は、自分達の手でこの国の輝きを、もう一度取り戻したい。

なんでだろうか、僕は、泣きたいぐらい日本が大好きだった事に気がつきました。
だから、これからは、ITの仕事だからとかITの仕事じゃないからといった理由を一切抜きに、日本のためになる仕事をやろうと、決意しました。

5、ご当地ブランドの売上増=日本活性化!

では一体何が、「日本のためになる仕事」なのだろうかと、考えるようになりました。

その時、受託制作の仕事で出会った、通天閣のビリケンさんの仕事が浮かんできました。
この仕事は、すごく面白いなと。

ビリケンさんの案件は、最初は公式サイトの運営のみを受注していましたが、その後にプロモーション全般や、商品化等も任せて頂けるようになっていました。

ビリケンさんのグッズ、例えばストラップは、ビリケンさんを知らない人にとっては、何の価値もありません。
ですが、大阪に観光に来て、通天閣に登って、ビリケンさんの足の裏を撫でてお祈りをした人にとっては、そのストラップは、何ものにも代えられない宝物になり、ストラップを見る度に大阪での楽しかった観光を想い出します。

そして、大阪に観光に来たからには、大阪らしいものに必然的にフォーカスがあたります。当然ながら東京にも北海道にもあるものではなく、せっかく大阪に来たからには、大阪にしかないもの、大阪らしいものを欲しい!と思うのが、観光客・消費者の心理だからです。

そう考えた時に、「日本のためになる仕事」として、
行き着いた答えが、「観光産業」であり、その中で「ご当地ブランド」でした。

観光、ご当地ブランドは、そこにしかない魅力や個性に自然にフォーカスされる為、その分野を伸ばしていくことは、イコール各地の魅力や個性を伸ばしていくことになり、日本全体の元気につながるからです。

6、ITの仕事は何にでも応用ができる!

現在は、ご当地ブランドのライセンス管理・商品化・販売をする事業と、インバウンド向けの卸の事業を展開しており、ご当地商品の海外輸出も開始しています。

僕たちは消耗品を販売しているのではなく、ご当地のブランドや商品を販売しています。
1個売れば、1個分の想い出や土産話が生まれる。そのような想い出や感動を、商品に乗せて運んでいます。

卸事業はアナログですが、今までのITでの経験が無駄かというと、逆に、全てが活きてきています。

例えば、マーケティングの考え方。
ITの業界では、全て数字で捉えて、因数分解して目標や進捗管理をします。
売上を来客数×コンバージョン率×客単価と分解したり、既存客売上+新規客売上と分解したり。
卸の仕事でも、売上を伸ばす際に、既存店舗売上を伸ばすか、新規店舗売上を伸ばすかと瞬時に考えたり、あるいは、僕たちが供給している商品のコンバージョン率をあげる為に、どのような施策をしたら良いか(例えばPOPの設置や試食販売等)、といった視点で考えます。

また、現在、全国北海道から九州まで、70社以上・1,000以上のアイテムを取り扱いしていますが、商品管理システムを自社独自で開発しています。
この商品管理システムは、単に商品を管理するだけでなく、カタログとしても出力できるようになっています。例えば「抹茶」土産が欲しいとバイヤーさんにオーダー頂けば、一発で「抹茶」商品のカタログが作成でき、その商品の単価や粗利等の計数も分かるようになっています。

卸や製造メーカーではExcel等で商品管理をされている会社さんもまだまだ多いですが、この商品管理・カタログシステムを、今後ASPとして外販していく事も、可能性としては考えられると思っています。


他にも数えきれないぐらい、ITの仕事をやっていて、役に立ったと思うものがあり、
新卒の就職先がITの業界で良かった!!と心底思っています。

前向きにチャレンジしていけば、全てのことは必ず繋がっていき、無駄なことは一切ない。
今の仕事や環境がどうであれ、なりたいと思う何者にだってなれる。

そう僕は信じています。

もし、今の自分の仕事に疑問があり、天創堂に興味を持った方がいらっしゃれば、
是非お会いできる事を楽しみにしています(^-^)

現在、会社の成長拡大に合わせた第二創業期として、多様な職種(営業、営業事務、貿易事務、ライセンスコーディネーター、経理、総務、商品コントローラー)の募集をしています!(兼任して担当する事も多くあります)

たとえ未経験でも、想いを同じくできる人は、大歓迎です!!

商品コントローラー
会社の売り上げを創る原動力、コーポレートスタッフをWanted!!
【事業内容】ご当地ブランド専門商社 〜ジャパンブランドをインバウンドとアウトバウンド両輪で世界に売り込む事業〜 日本全国、北海道から沖縄までのご当地商品の発掘・仕入れをし、国内外のマーケットに販売をしています。 取り扱いカテゴリは食品、特におみやげ菓子が多いですが、カレーやラーメン、缶詰等の加工食品や冷凍食品、最近では、雑貨やコスメ等にも取り扱いカテゴリを広げています。 商品について、既製品を仕入れるケースが多いですが、今後は国内外含めた商品開発、例えば中国の百貨店市場向けにアレンジした商品の企画開発(独占販売)にも力を入れていきたいと考えています。 「ご当地商品」は、地域のスーパーや道の駅、お土産物屋など、基本的にはその地方でしか売られていないものですが、それらを日本全国や海外に向けて販売する事で、地方のメーカーさんの販路拡大に貢献しています。 奈良の小さなメーカーさんの1つの商品が、台湾で月に1,000万円以上売れた実績もあり、台湾の方が買ってくれたそのお金は海を渡り、売上金として地方のメーカーさんに入ります。 実際の現場業務はとても泥臭く地道な面がありますが、掛け声や形だけではない、本当の意味での地方創生・地域の活性化の未来がこのビジネスにはあります。 「日本を元気にしたい!」我々の仕事はとても意義があり、売上を拡大させていく使命があります。 ▶︎国内向け ・大手量販店や、ドラッグストア、温浴施設等への棚・商品提案、商品の供給 →全国300社以上のご当地メーカー様と取引があり、3,000を超える商品ラインナップの中から、ターゲットや企画に合わせて商品を選定、POPの設置など販促まで売り場のトータルプロデュースを得意としています。 ▶︎海外向け ・海外小売店向けの棚、商品の提案・供給  (現在、米国、台湾、香港、中国、タイに販路があります) ・越境EC向けの商品提案・供給  (台湾や中国向けの越境ECに商品を供給しています) 【事業の将来】 インバウンド観光客が一気に戻りつつある昨今、追いつかないほどの需要を日々いただいております! 中国人観光客の本格復帰に向けて、そして2025年の大阪万博に向けて、インバウンド市場が本格的に増加していく中で、インバウンド向けの販売の強化と、アウトバウンド(輸出や越境EC)向けの販売、それを組み合わせた販売で事業を急成長させていくフェーズにあります。
天創堂株式会社


営業プレイヤー
第二新卒歓迎!日本の個性を世界へ届ける営業プレイヤーとして再出発しよう!
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