ここ数年、金融業界のDX推進が社会的にも大きなテーマになっていますが、 シナジーマーケティング でも金融機関向けにソリューションを提供する専門部署を立ち上げ、デジタル化やマーケティングの支援を行なっています。
おかげさまで引き合いも増えており、現在、プロジェクトマネージャーを絶賛、大募集中!
そこで今回は、2022年にMVPを受賞した金融ソリューション事業部のエース、プロジェクトマネージャーの渡邉さんに、お話をお聞きしたいと思います。
*進行は新卒入社4年目の山本が担当します
▼詳しい募集要項は、以下の記事をご覧ください。ITやWeb業界で法人営業、プロジェクトマネージャー、ディレクター、プリセールスの経験がある方なら、スキルや経験を活かして活躍していただけます!
経験とスキルを活かして、自社製品・自社事業を育てたい! 山本: 渡邉さんは前職でプリセールスをされていたとのことですが、もともとプリセールス志望だったのですか?
渡邉さん(以下、渡邉): いえ、もともとはシステムエンジニアとしてシステム開発をしたいと思っていました。大学の授業でプログラミングに触れて、 「自分で書いた通りに動くっておもしろい!」 と感動して、モノづくりに興味を持ったのがきっかけですね。文系でもシステムエンジニアになれると聞いて、迷わずシステム開発会社に入社しました。
…と、やる気満々で入社したのですが、ポジションにたまたま空きが出たという理由で、最初の配属でプリセールスエンジニアのお仕事をすることになったんです。当初は2年くらいプリセールスをやって、開発に戻るという話だったのですが お客様への提案や製品説明が楽しくて、 結局、退職するまでの10年間ずっとプリセールスを担当しました。ただ、実は、入社時の研修でプログラミングがあまり上手くできず、開発に向いていないのかも、とも感じていまして。一方、プリセールスという仕事はとてもおもしろくて、やりがいも感じていたので、結果的に良かったのかなと。
山本: 終わりよければすべてよし、ですね! ちなみに、プリセールスのどんなところにやりがいを感じていたのですか?
渡邉: もちろん受注した時ですが、 お客様の要望に対して適切な提案ができたり、深くうなづいていただくなど納得していただけたのがわかったとき、やりがいを感じますよね。 受注後に導入部隊支援として操作研修を対応していたのですが、プリセールスとしてのデモスキルを発揮でき、説明への評価をもらえたり、システム入れ替えにおいて発生する混乱を防げたことが嬉しかったです。
また、ありがたいことに 、その操作説明が「わかりやすい!」と評判になりまして。 今思うと、相手のITリテラシーや立場、状況に合わせて伝えるようにしていたのが、良かったのかもしれません。
山本: プリセールスの仕事をすごく楽しんでいる感じがしたのですが、なぜ、転職をしようと思ったのですか?
渡邉: 直接のきっかけは、携わっていた製品が市場から撤退することになってしまったことです。ずっとプリセールスをしていたので、今さら開発の現場に行くのもむずかしかったですし、それなら飛び出してみよう、と。
山本: なるほど! シナジーマーケティングにはプロジェクトマネージャーとして入社されていますが、入社の決め手になったのはどのようなことだったのでしょうか?
渡邉: 前職は他社製品を扱っていたので、 自社の製品や事業を育てていくやりがいを味わいたい というのがひとつ。加えて、IT領域での提案や製品紹介、導入、問い合わせの対応など、 これまでの経験やスキルを活かせる、という2つの軸で転職先を探していました。
CRMやマーケティングについては、エージェントからシナジーマーケティングを紹介いただいて初めて知りました。また、プロジェクトマネージャーの経験はありませんでしたが、希望にマッチしている上、シナジーマーケティングでは 受注前の提案から受注後の進行まですべてに携われると聞いて新たな領域へキャリアを広げられると考え、入社を決めました。
最後まで責任を持てるのが、たいへんでもあり、おもしろくもある 山本: お話を聞いていて、ふと疑問に思ったのですが、前職と今の業務って、少し似ていますよね? 共通している、または、違うのは、どんなところなんでしょうか?
渡邉: 大きな違いは、「人を動かすかどうか」ですね 。わかりやすいように、それぞれの仕事を簡単に説明してみますね。
プリセールスでは、セールスではむずかしい製品説明を補足したり、やりたいことを実現する方法を提案したりと、受注前に、セールスを推進・サポートするのが主な役割となります。受注後の構築などは導入部隊が存在するので、しっかり分業されています。人によりけりだと思いますが、この 提案がどう進んでいるのかを自分で見れない、支援できないのをさみしいと感じていました。
一方、シナジーマーケティングのプロジェクトマネージャーは、プリセールスの業務に加え、受注後にプロジェクトを推進することが役割となります 。プロジェクトの進め方や進める上での課題、課題の解決方法などを考え、構築や設定など作業のディレクションをして完成まで持っていく。そのために、エンジニアやデザイナーを始め、社内外のさまざまな関係者を巻き込んで、人を動かしていきます。
山本: 一気通貫ですべてを自分の責任で動かしていくのは、たいへんじゃないですか?
渡邉: もちろん作業量は増えますが、それ以上にやりがいが大きいんですよね 。お客様と力を合わせて形にしていって、導入後も問い合わせをいただいたり、改善の提案をしたり。どんどんお客様との関係性が深まっていくのが、とても嬉しいです。
経験を増やすことが、大きな価値になる 山本: 金融ソリューション事業部では、金融業界に特化したソリューションを提供していますが、どんな特徴があるのですか?
渡邉: ニーズや課題が明確になっていることが多いと思います 。紙でやっていることをWebでできるようしたいとか、データを集めて活用したいなど、( Synergy! を使って)デジタル化するにはどうしたらいいのか、デジタル化したら運用などはどう変わるのか、といったお問合せから始まることがほとんどですね 。何もないところからシステムを作っていく、一般的なシステム開発とはちょっと違うところですね。
なので、ヒアリングすることや進め方もだいたい決まっているんです。Web上でデータを入力する、メールを配信する、データをエクスポートするなど、Synergy!を使ってやりたいことを実現していくにはどうしたらいいのか、どこをシステム化するのか、システム化したあとの運用方法はどうするか。現在の運用方法などの情報をお客様から引き出して、整理して、実現できる方法を考えていく流れになります。
山本: お客様のやりたいことを実現したり、プロジェクトを上手く進めるには、特にどの部分が重要なのでしょうか?
渡邉: 要件定義の段階で、すべて洗い出すことですね。途中で「やっぱりこうしたい」「これもやりたい」という要望が出てきてしまうと、手戻りが多くなり、作業をしてくれているメンバーにも迷惑がかかってしまいますから。
山本: お客様から情報を引き出すコツみたいなものはあるのですか?
渡邉:
メールではなく、なるべく電話で話すようにしたり、まずは自己開示をして話しやすくするなど、いろいろ工夫しています。
ただ、テクニックだけではダメで、やはり経験が物を言うんですよね。事前に聞いておくべきことや気を付けたほうがいいことって、経験をすることでしか身につかないものだと思っていて。その経験が重なると、「もしかしたらAですか?」といった情報の引き出し方もできるようになってきて。ここがけっこう肝になると感じています。
こうした経験が増えるほど、提案やリスク回避の選択肢をたくさん持てたり、プロジェクトをスムーズに進められるようになるという意味で、 経験を価値に変えて提供していけるようになりたいなと思っています。
山本: 情報を引き出して、要件定義で課題やニーズを洗い出しておくことのほかに、プロジェクトマネジメントで大事なことはありますか?
渡邉: さきほど、人を動かすという話をしましたが、プロジェクトマネージャーはみんなにお願いをする立場なので、 みんなが気持ちよく仕事ができる環境を作れるように意識しています。
もうひとつ、金融領域ならではだとは思うのですが、 ユーザー目線、素人目線で考えることも心がけています。 経験したことがある方はわかると思うのですが、口座開設やローンの申し込みって、すごく入力項目が多いんですね。そうなると、入力しているうちに「もういいや」となってしまうケースも少なくないんです。
こうした離脱を防ぐのも、ひとつ大きな課題としてあるのですが、 そのときに必要になってくるのが、ユーザー目線なんですね。 できるだけわかりやすい言葉を使ったり、自動で入力・反映されるようにしたり。 金融業界の中で働く人がなかなか持てない視点で考えたり、提案できるのも大事だと思います。
FANづくりでMVP受賞! 山本: 突然、話が変わるのですが…改めてまして、 MVP受賞(*)、おめでとうございます!
*毎年、12月に開かれる全社集会「UNITE」では、MVPを始めとしたさまざまな賞の表彰を行なっています。UNITEの様子は、ぜひ、以下の記事をご覧ください(2021年12月開催のUNITEについての記事になります)
渡邉: ありがとうございます! 受賞してから3ヶ月ほど経って、最近はあまり言われなくなってきたので、とても嬉しいです(笑)。
山本: ずっとお聞きしたかったのですが、MVPは狙っていたのですか?
渡邉: まったく狙ってなかったです! MVPはセールスが獲るものだと思ってましたし、プロジェクトマネージャーでの受賞歴はなかったですし。私にはまったく縁がないものだと思っていたので、本当にびっくりしました。
ただ、なにかしらの賞をいただけそうなことは、事前に知っていたんですよね(笑)。よく一緒に仕事をするセールスのメンバーから「遅めのクリスマスプレゼントがあるかもしれない」と聞いていて。UNITEは年末に開催されるので、このタイミングならUNITEでなにか賞をいただけるのかも、とピンときました。とはいえ、 まさかMVPだと思っていなかったので、すごく嬉しかったです。
山本: お客様からの高い評価が受賞理由となっていましたが、 ご自身で意識していたことや、評価につながった理由として思い当たることはありますか?
渡邉: ミッションで掲げている「Create Synergy with FAN」を体現できていたのが、評価につながったのかなと思っています。 お客様からいただいた質問に、回答だけでなくプラスアルファを提供するように意識していた ことが、「私にお願いしたい」と思ってもらえた、 つまり、私のファンになってもらえたからなのかなと。
山本: 渡邉さんに聞けば最適な解がもらえるだけじゃなく、自分たちでは思いつかなったことを提案してくれるし、渡邉さんに任せておけば安心だと思っていただけたということなんですね。
渡邉: 現時点でできてるかはわからないですが、そういう存在になるのを目指してます。
次のステップに進むために、パッケージ化とマーケティングの勉強に注力したい 山本: 金融業界のDX推進支援において、シナジーマーケティングならではの強みは、どんなところだとお考えですか?
渡邉: たくさんのプロジェクトを経験することで得た知見を組み合わせたり、応用したり、いろいろな提案ができること が、ひとつ大きな武器になっていると思います。さらに、口座開設や個人ローンの申し込みなど、共通する要素が多いスキームをパッケージ化するという取り組みも始めていまして。パッケージにすることで、ソリューションとして提供しやすくしていけたらと考えています。ちなみに今回住宅ローンのパッケージ化を担当することになったので、プロジェクトを進めつつ、情報をどんどん共有していきたいなと思っています。
山本: パッケージ化することで、効率化できるというわけですね。逆に、まだ取り組めていないけどやりたいことはありますか?
渡邉: 今、金融ソリューションチームで提供できているのは、データ化したり、データを集めるというところまでがほとんどで、本当にやりたい 「データを活用してマーケティング活動を提案する」 といった支援はまだできていない状態なんです。今後はここを強化していきたいと思っていて、 まずは自分自身のマーケティング知識を増やして、お客様にも共有して、一緒になってマーケティング活動を成功させたいです。
山本: シナジーマーケティングは「デジタルマーケティング支援」の会社ですものね。銀行のいち利用者として、金融のデジタル化やマーケティングの進化はすごく期待しています! がんばってください!