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現在ワンキャリアでは、中途採用だけでなく、新卒採用も積極的に実施しています。実際に21年卒〜23年卒では10名前後の学生が入社しました。今回は新卒で入社して2~3年目である片岡・東・大村にインタビューを行いました。大学卒業後のファーストキャリアとしてワンキャリアを選んだ彼らに、就活から現在の仕事について、座談会形式で語り合ってもらいました。
▼こんな人に読んでほしい
・スタートアップにおける新卒キャリアに興味のある人
・新卒入社後のセールス、マーケティングのキャリアを知りたい人
・スタートアップやベンチャーにおける新卒の裁量や働きについて知りたい人
▼プロフィール
東 諒太朗(あずま りょうたろう):大阪大学を卒業後、2022年にワンキャリアに入社。マーケティング事業部に所属し、25年卒のメディア戦略の統括を担当。
大村 瑞帆(おおむら みずほ):筑波大学を卒業後、2022年にワンキャリアに入社。コンサルティングセールス事業部に所属し、ベンチャー企業のセールスを担当。
片岡 寛登(かたおか ひろと):同志社大学を卒業後、2021年にワンキャリアに入社。コンサルティングセールス事業部に所属し、グロースチームのマネージャーを務める。
新聞のトップセールス、体育学部の元バスケ部員、投資サークル主催者。それぞれが歩んだ学生生活
ー 自己紹介も兼ねて、現在の業務について簡単に教えてください。
東:マーケティング事業部に所属し、就活解禁を控える25年卒に向けたマーケティング戦略を全て担当しています。就活サイト「ONE CAREER」において、学生と企業のマッチングをいかにして生み出すかを考えるのが私の仕事です。メディア運営の責任者として、メディアに何を掲載するのかなども決めています。
(東さん)
大村:私はコンサルティングセールス事業部に所属しています。仕事内容は名のとおり、自社サービスをお客さんにご案内することです。企業の人事担当者から現在の採用状況やお困りごとをヒアリングしつつ、打ち手の1つとしてワンキャリアができることを提案するのがメイン業務です。現在は、採用人数が10~30名程度の企業を中心に、約100〜130社を担当しています。
片岡:大村さんと同じく、コンサルティングセールス事業部に所属しています。他チームが既存顧客と向き合うなか、僕が見ているチームは事業部内で唯一、新規顧客に注力するチームです。僕はマネージャーとして4名のメンバーをマネジメントしつつ、約40〜50社の既存顧客も担当しています。
ー 皆さんは、どのような学生時代を過ごしてきましたか?
片岡:楽しく過ごしていましたよ。特に印象的だったのは、大手新聞社の飛び込み営業ですね。アルバイトとして働いていたのですが、実績が買われ、社員と同じように出張することもありました。胆力が問われる仕事ではありましたが、当時から自分は営業が向いていると思いましたし、「新聞が売れたら何でもできるし、絶対強いやろ」という精神で働いていました。
大村:私は大学の体育学部に所属し、ずっとバスケットボールに打ち込んでいました。365日ボールを追いかける日々でしたが、丸2年間活動した頃に大きな怪我をしてしまい、悩んだ末に引退を決意しました。引退したタイミングで、コロナ禍に見舞われ、自身の今後のキャリアについて見つめ直しました。
バスケから離れることを後ろ向きに捉えず、どう前を向いていくか。その過程で体育会出身者のキャリアに課題感を持ちました。性格的にじっとしているのが苦手ということもあり、スポーツやキャリアに関わる企業で長期インターンをしたり、社会人に会いに行ったりと、自分から動いていました。
東:大学では自分が心から夢中になれるものを探そうと、気の赴くままにいろいろなことに取り組みました。ポップなところだと、大学1年生のときには乃木坂オタクが200名集まるコミュニティを作ったり、ロックが好きなのでフェスに年間32本参加したり。ちなみに今日のパーカーも好きなバンドのアイテムです。
まじめなところでは、生協の学生団体に所属し、食堂のメニュー開発や書店の企画制作に携わっていました。大学の後半には、僕が企業分析が好きなことを知っていた友達が、デイトレーダーと不動産投資をしている学友に引き合わせてくれ、その3人で投資サークルを立ち上げました。
「社員のレベルが高すぎる」それがワンキャリアへの第一印象だった
ー 当時の皆さんの就活を教えてください。
片岡:2年生の3月から始めましたが、今思えば、ミーハーな就活生でした。周囲が企業セミナーに参加するタイミングから僕も動き出しましたが、「就活の軸は、自己成長です!」みたいな感じで(笑)。サマーインターンは広く業界を見ようと、テレビ局、食品メーカー、金融系、不動産ベンチャーなど7〜8業界は参加しました。その結果、「柔軟な思考を持つ人たちと働きたい」という気持ちを自覚したことをきっかけに、小規模フェーズのベンチャー、若手が活躍する企業にも視野を広げていきました。
(片岡さん)
大村:部活を辞めたタイミングで就活を始めたため、2年生の11月〜12月には動いていました。留学を考えていたこともありますが、辞めっぱなしというのが嫌だったんです。引退後も部活ぐらい熱中することをつくらないと、今後自信を持てないと思いました。この気持ちをバネに1年間の留学を決意しましたが、帰国は4年生の夏になるため、先んじて就活を始めようと合説に参加するところから始めました。
ー 大村さんは、どの業界を見ていたのですか?
大村:様々な企業・業界を見ているうちにベンチャーにたどり着きました。ベンチャーの中でも人材業界に絞ったのは、後輩のキャリア面談をしたり、学内のセンターと連携した取り組みをするなかで、「学生のキャリアのために何かをすることは、自分にとってもすごくいい」ということに気付いたからです。
ー 東さんの就活について教えてください。
東:就活は2年生の3月ぐらいから始めました。サークルなどの経験から具体的な商品やサービスをつくるのが楽しいと感じていたので、企画系の仕事ができ、かつビジネスモデルが強いと思える会社を探していました。
人気企業というより、自分でいいモデルを掘り出し、その事業を自分で大きくしたいという気持ちが強かったです。ベンチャー・大手に関係なく、自分が良いと思えるビジネスモデルや商品を探すのが好きだったので、さまざまな会社を見ていました。
ー ワンキャリアは候補先の企業に入っていたんですか?
大村・片岡・東:入っていませんでした。
大村:エントリーはしていましたが、第一志望ではありませんでした。ワンキャリアの2daysインターンに参加したときに、周囲の学生たちが優秀過ぎて、自分には無理だなと。。ビジネス知識も豊富なメンバーばかり、体育会学生なんていないグループの中で、ワークは正直何もついていけず、1日目はついに一言も話せませんでした。でも、自身の立ち位置を知る意味ではいい刺激にはなりました。
片岡:私もインターンを通して良い会社だなとは感じましたが、社員のレベルが高過ぎて、「ここではやっていけん、無理だ」と思っていました。
東:2人と同じようにインターンに参加し、「社員、バリ優秀やな」とは感じていましたが、最初はそこまで志望度は高くなかったです。
入社を決めたのは「誰よりも自分を見てくれたから」
ー なぜワンキャリアへの入社を決められたのでしょう。
片岡:実は僕、最終面接では約4時間半、取締役や執行役員とかわるがわる話したんです。私の趣味であるイカ釣りの魅力についてひたすら深掘りするCSOの北野さんに、アルバイトで売っている新聞の平均顧客単価に興味を持ち出し目の前で調べ始めるCEOの宮下さん。それぞれの目線から、ちゃんと自分を見てくれているなと思いましたし、「ここだったら自分、伸びるな」と感じられたことが最後の決め手になりました。
大村:自分がやりたいと考えている「体育会出身者のキャリア支援ができそう」と思ったことが一つです。もう一つは、新卒の同期が100人いる会社の1人よりも、10人の中の1人のほうが、自分を見てもらいやすいし、相談もしやすいと考えました。
何よりも、内定をいただいたとき、「ここだ」と思ったのが大きいです。私はビジネスのことも知らなかったし、要領のいいタイプでもありませんでしたが、今後のポテンシャルを見込んで内定が出たと聞きました。自分をここまでしっかり見てくれているなら、この会社で働きたいと思いました。
(大村さん)
ー東さんの理由も教えてください。
東:僕は参加したインターンを機に、「ワンキャリアには、至るところにチャンスが転がり、日常的なフィードバックのレベルも相当高い」と感じました。元々スタートアップ企業には「成長意欲を持ち続け、周囲にも主張し続けなければならない」「気合いと体力が大事である」といった世界観があるような印象を持っていたのですが、ワンキャリアなら、そもそも周囲の基準が高く、ここに身を置くだけでも自身が大きく成長できると思いました。
また、集めたキャリアデータを活かし、地に足をつけた事業計画があるのもいいなと思いました。数々のベンチャー企業を見る上で、経営陣がビジョンだけでなく、しっかりとそろばんを弾き、ビジネスに向き合い続けることを重視していたからです。
ー 新卒でスタートアップに入社することについて、不安はありませんでしたか?
大村:私としては不安はありませんでしたが、親としては体育教師など、堅実な仕事に就いてほしかったようで、父にワンキャリアの話をしたところ「えっ、それどこ?」となりまして......父との調整が済むまでの約1〜2ヶ月、内定承諾を保留してもらいました。当時は上場前で公開情報も多くなかったということもあり、給料体系や働き方などを踏まえ、きちんとした会社かどうかを把握したかったようです。今では「いい会社だね」と言ってくれます。
片岡:僕は「自分が決めたならやり切れよ」という教育方針だったので、就活も含め、自由にさせてもらいました。
東:うちの親も全く心配していませんでした。僕はどちらかというと、「ワンキャリアの給料で暮らしていけるのか?」という収入面の不安がありました。この部分は過去に掲載されている、ワンキャリアに新卒入社した山口さんと岩田さんの「新卒の給料内訳と具体的な生活」に関する記事が参考になり、「これならある程度余裕を持って暮らしていけるな」と思いました。
「その判断は相手のためになるのか?」着実に大きくなっていく、責任ある仕事と裁量権
ー 現在取り組んでいる仕事の面白さや難しさについて教えてください。
大村:私はお客様と関わる時間が多く、ご提案に向けて納得していただけるような内容を妄想するのが一番楽しい時間です。その一方で、お客様に共感はしていただいても、実行にまではつながらないケースもあります。その度にどこに懸念点があったのかを考え、次の提案をアップグレードしていくのがこの仕事の難しくも、面白い点です。さらに現在は、先日入社した中途社員のトレーニーとしても活動しています。2024年になりチーム・個人共に目標も上がり、マネジメントにも少しづつ足を踏み入れたり、裁量のある仕事を任せられる機会が増えてきました。
東:冒頭でもお話した通り、現在は2025年卒の学生向けマーケティングに関わる大部分を任せてもらっています。学生獲得にエントリー、イベント集客、体験談収集も含めた全てです。約30万人の学生が利用するサービスのマーケティング戦略から実行までを全て任せられているため、施策を実行することで事業が着実に成長していく様子を見れるのは面白い点です。
東:一方で、それぞれのKPIを何から設計するかから考えなくてはならないため、そもそも何の指標を追うかから全部設計しなくてはなりません。また2〜3年先のサービス、企業の成長を踏まえ、その視点から戦略を考えなくてはいけないため、戦略と現場を行き来するのが大変です。
片岡:プレイヤーとして営業に専念していた時は、未達を出さずに成果を出せていたこともあり、「これからも営業をやり続ける面白さってなんなんだろう?」と考えていたこともあります。今ではマネジメントに携わるようになり、メンバーの日々の営業活動や今後のキャリアに、僕のフィードバックやコミュニケーションが大きな影響を与えると思うと、責任と同時に面白さも感じます。
ー マネジメントならではの面白さですね。では、片岡さんが難しさを覚えるのはどのような部分ですか?
片岡:面白さと表裏一体なのかもしれませんが、僕の意思決定やコミュニケーション、フィードバックが、ワンキャリアの中長期的な事業成長にヒットするのか、メンバーそれぞれのキャリアにおいて、ポジティブな影響をもたらすのかという点において正解が見えない点です。最適解らしい、確からしいことをできたのかは時間が経たないと分からないため、難しいなと思いますし、後から効いてくるのかなと考えながら行動しています。
プロジェクトを主体的に進めるなかで見えた「自身が目指す世界」
ー ワンキャリアで働くなかで、印象的だったエピソードを教えてください。
東:こんなことまで任せられるのかと思ったのは、マーケティングチームのインターン生約20名のマネジメントです。大事な学生生活の多くの時間を投じてくれているインターンを有意義なものにするべく、KPI設計、業務改善、評価制度の整備などを行いました。
特に印象的だったのは、あるプロジェクトに取り組んだ2名が急激に成長していく様子を間近で見れたことです。彼らの変化を見た瞬間に、「人が成長するのって、こんなにわくわくするんや」と自分のキャリア観が変わったことを感じました。今後マネジメント職に舵を切ろうと決めたのも、この出来事がきっかけです。
ー 大村さんはいかがでしょう?
大村:メインの業務に加えて、体育会学生に向けた就活勉強会を企画し、大学で開催したことです。
元々ワンキャリアを志望した理由として「体育会学生のキャリアを支援したい」という想いがあり、それを一つ形にできたのは嬉しかったです。
体育会学生や出身者に向けたサービスは世の中にたくさんありますが、それでは解決できないと感じていました。ワンキャリアなら事業が拡大していくにつれマーケットに与える影響力も大きくなるだろうし、体育会系の学生が求める世界観に近づけそうと思っていました。隙間時間に何気なく他のメンバーに話したところ、皆さんが背中を押してくれたことがきっかけで実現することができました。(体育会学生セミナーの様子)
セミナーでは「エントリーシートの書き方」「グループディスカッションのやり方」など就活の基礎的なことを説明しました。このテーマにした理由は、体育会の学生はどうしても、活動できる時間が限られているため、就活のハードルが高くなっているからです。この設計や運営は、マーケチームのセミナー担当の方に考えていただきました。学生からの満足度アンケートは満点で、「後輩にも教えたい」「今日教わったことをさっそく実践してみたい」などの声が寄せられていました。私の肌感としても、参加者の熱量は高かったですし、学生同士の個々のつながりも出来ているようでした。今後もこうした体育会の学生に向けた活動を続けていきたいと考えています。
ー セールスは、企業を向いた動きが想定されるお仕事ですが、ワンキャリアらしいエピソードですね。最後に、片岡さんお願いします。
片岡:印象的だったのは、入社3年でマネージャーを任せられたことです。今、僕のチームでは新規開拓目標が約120社あり、数億円規模の売上目標を任されています。
上司から任せてもらえる範囲が明らかに変わったなと感じたのは去年からで、「新商品の販売促進をやっていかない?」「2人のメンバーのマネジメントを担当してみない?」など、段階的に任せてもらいました。いきなりさまざまな責任を任されるのではなく、「これ、イケるかな?」と探りつつ責任を少しずつ渡してくれる感じです。無茶振りをされるということはないですが、「イケる!」となった途端、「新規チーム持ってね!」「メンバー4人のマネジメントお願い」とめっちゃアクセル踏んでくるなとは思いました(笑)。
「やりたいことに向き合い続けられる人」「闘志や熱量を燃やしたい人」と働きたい
ー 最後にワンキャリアへの新卒入社を考えている学生に向け、どんな方と働きたいかと併せ、一言メッセージをお願いします。
大村:私は「社会人になっても闘志や熱量を燃やしたい人」と働きたいですね。自分がそうなのかもしれませんが、ワンキャリアには自身の想いや実現したいことを話しやすい雰囲気があると思います。熱量を持つのを部活までで終わらせず、社会に出てからも発揮してもらえたら嬉しいです。
片岡:僕は「何でもいいので、目的意識がある人」と働きたいですね。HRマーケットを変えたい、自分の経験から周りをよくしたい、市場価値を上げたいなど、何かの意思決定において、その目的があれば何でもいいと思います。
東:自分のこだわりや、やりたいことに対してまっすぐ向き合い続けられる人には合っているのかなと思います。私自身も、今それがあるからこそ充実感を持って働けています。
片岡:東さんの言う通り、「自分のやりたいこと」って大事ですよね。というのも、もしも気持ちが少しでも落ちたりしたとき、目的を見失い、立ち上がれなくなってしまいます。途中で走るのがしんどくなると、それは会社にとっても、社会にとっても、その人のキャリアにとってもしんどくなると僕は考えていますし、ワンキャリアのみならず全ての働く人に持っていてほしい心構えだなとも感じています。
今回の記事では、新卒入社の3人に焦点を当てました。ワンキャリアでは、新卒採用を積極的に実施しています。ワンキャリアのことが少しでも気になった方はもちろん、新卒入社したメンバーと実際に話してみたい方もぜひ以下のリンクから気になるポジションをのぞいてみてください!
企画・取材・編集:山下 麻未
執筆・撮影:スギモトアイ