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「NOT A HOTELの基準」を超える。入社1年を迎えるエンジニアが語る、苦しさと醍醐味

「あたらしい暮らし」を標榜し、ゼロからコントロールレスなスマートホームをつくり上げているNOT A HOTEL。ソフトウェアのバージョンを更新することで暮らしそのものをアップデートしていく。その理想を実現していくためには、ソフトウェアエンジニアの存在が欠かせません。

現在、NOT A HOTELには約20名以上のソフトウェアエンジニアが在籍し、4つのチームに分かれてプロダクトマネージャーとともにユニットを組んで開発を行っていますが、ソフトウェアとハードウェア(建物)を行き来しながら最適な体験を生み出していくのは困難を極めます。この高い壁を乗り越えていくために、NOT A HOTELのソフトウェアエンジニアたちは日々どのような挑戦をしているのでしょうか。

約1年前、ほぼ同時期に入社した志内幸彦と池端貴恵の二人に「NOT A HOTELのソフトウェアエンジニア」として働く理由や醍醐味について伺います。


2人が入社1年目で感じた「NOT A HOTELらしさ」

ー入社されてから現在に至るまでの約1年はいかがでしたか?

志内:とにかく怒涛でしたね。入社直後にiOSアプリのリリースがあり、その後は改善につぐ改善。人生でいちばん働いた1年でした。でも、それが嫌だったわけではなく。仕事が楽しすぎて、自然と身体が動いてしまった。そんな感覚です。


志内 幸彦:武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科卒業。IMGRC.inc、サイバーエージェントにてサービス、ゲーム、アプリなどの開発に従事。その後メルカリにてデザインシステム開発を担当。22年8月 NOT A HOTEL参画。

ー池端さんはこの約1年を振り返ってみていかがですか?

池端:ほぼ同じ感想です。私の夫はハードワーカーを自負しているのですが、そんな彼からしてもこの1年における私の働き方は常軌を逸していたようで(笑)。でも、とにかく夢中でした。

池端 貴恵:復旦大学卒。家具メーカーにて中国からの家具輸入業務に携わった後、エンジニアに転身。漫画リーダーや名刺関連のソフトウェアの開発に従事。22年6月NOT A HOTEL参画。

ー二人とも慌ただしい1年だったということですが、それでも楽しく過ごせたのは何が大きかったのでしょうか。

志内:建物とソフトウェアをつなぐという過去に取り組んだことのない仕事だということもあるのですが、それ以上に一緒に働くメンバーがすばらしいことが大きいのかなと。みんなすごく優秀で連携も取りやすいので、自分の仕事に集中できるんですね。しかも、NOT A HOTELには(自身の)専門外の領域にも積極的に携わろうという気概のあるメンバーが多くて。そういう意欲的な姿勢を見ていると、自分自身も大きな視点で物事を見る目が必要なんだろうなと身が引き締まります。

池端:志内さんと同じく、私も人だと思っていて。それはエンジニアにかぎったことではなくて。私はスマートホーム領域を担当していて、去年の8〜9月はオープンを直前に控えた「NOT A HOTEL AOSHIMA(宮崎)」でほとんどの時間を過ごしていました。そこでグループ会社の「NOT A HOTEL MANAGEMENT」に所属する現地スタッフと一緒に準備を進めていたのですが、何かトラブルが起きても殺伐とした雰囲気にならないんですよ。変に気負わず「なんとかなるよっ!」みたいな感覚で対処するので、私自身もその輪のなかで心地良く働くことができました。

ソフトウェアは運用がスタート。高いレベルで求められる試行錯誤

ーNOT A HOTELは建物が完成したら終わりではなく、「体験の向上」を目指してソフトウェアをバージョンアップしていく前提でプロジェクトが動いています。それぞれに要求される仕事のレベルも高いのではないかと想像するのですが、実際のところはいかがですか?

池端:私は“当たり前”を実現する難しさを痛感しています。たとえば、各家庭には照明、空調、インターホンなどが当然のように備わっていますが、それらが何事もなく動いている。でもそれって、めちゃくちゃすごいことなんですよ。

ー確かに、普段から当たり前のように機能している設備に不具合が生じると、それだけで心象が一気に悪くなりますよね。

池端:一見すると簡単そうなんですけどね。NOT A HOTELでは電気などのスイッチを廃止し、あらゆる設備をiPadで操作できるようにしているのですが、これらが正常に作動しないとユーザー体験を大きく損なうことになります。たとえば、「NOT A HOTEL AOSHIMA」の開業に合わせて、玄関のインターホンをiPadのアプリで実装したんですよ。でも、蓋を開けてみたら直射日光が強すぎて熱暴走を起こしてしまって。現在はDoorBird(APIが公開されているインターホンブランド)を設置しているのですが、それを作動させる仕組みをiPadに実装しないといけなくなってしまったんです。

NOT A HOTEL NASU MASTERPIECEのDoorBird

池端:ただ、インターネットで検索しても動かし方が載っているわけもなく、いろんなことを自分で試行錯誤しながら乗り越えました。とはいえ、まだ納得できるクオリティにはたどり着いていなくて、メーカーさんの技術力は本当に凄いなと日々実感しています。自宅にいても、インターホンが鳴る度に感動する毎日です。

志内:そういう自分たちの想定と実際に利用されるシーンで差が出ることってけっこうあるんですよね。NOT A HOTELに宿泊するとなった場合、代表者がアプリをインストールし、会員登録することで、スマホを使ってチェックインできるようになっているのですが、何かしらの理由で代表者がいない場合、同行者はわざわざアプリをインストールして会員登録しないとチェックインできないんですよ。でも、それってすごく面倒じゃないですか。それを工夫をするところから体験価値は向上していくと思うのですが、そうやってソフトウェアをつくって終わりにならないところがNOT A HOTELで働く醍醐味であり、難しさでもあるのかなと感じます。

ソフトウェアエンジニアの池端 貴恵と志内 幸彦

ー志内さんも池端さんもNOT A HOTELに入社してから毎日のように挑戦をしていると思うのですが、どのような心持ちで仕事に取り組んでいるのでしょうか。

志内:僕はもともと美術大学出身でクリエイティブなことが好きなのですが、たまたまプログラミングを勉強する機会があってエンジニアになったんですね。でも、それから20年ほどが経っていろんなことをプログラマーの脳みそで考えるのに慣れ過ぎてしまったというか、クリエイティブであることを犠牲にしている気がして。だから転職活動時には、もっとクリエイティブなことができる会社で働こうと思っていたんです。

ーNOT A HOTELのバリューには、「超クリエイティブ」という言葉がありますよね。

志内:実際、NOT A HOTELはクリエイティブには一切妥協しない会社です。建築が洗練されているのはもちろんですが、家具もひとつずつ選び抜かれているし、この世に存在しないものはオーダーメイドするくらいの気概を持っています。僕は自分がつくったものを友達や親に自慢したい性格なので、NOT A HOTELの仕事は最高なんですよ。しかも実際に足を運び、1日過ごしてみたら価値がわかるじゃないですか。

池端:人に胸を張って自慢できるのはいいですよね。私も夫や友達をNOT A HOTELに連れて行ったことがあるのでわかります。

志内:だから、その分だけ「みんなが感動してくれる体験」を生み出したい。その気持ちを大切にしたいなと思っています。

ー池端さんはいかがですか?

池端:私の場合はすごくシンプルで、自分の興味があることに全力を注ぎたいんです。逆を言えば、やりたくないことはやりたくないっていう(笑)。しかも、生きていくうえでノリも大切にしていて。例えば、私は任天堂の信者と呼んでも過言でないくらい、任天堂に人生を救われてきた人間なんですが…

ーそうなんですね(笑)

池端:はい(笑)。それで京都にある任天堂旧本社を改築したホテルに宿泊しているときに、CEOの濱渦さんが書いた任天堂に関するnoteを偶然読んだのですが、めちゃくちゃ感動してしまったんです。しかもエンジニアになる前は家具メーカーで働いていた経験があるので、建築にもある程度の興味があるから、もう気づいたら応募ボタンを押していましたよね。

ー自分のやりたいことにコミットするためには、個人の意志も必要ですが、それと同時に会社の理解も求められますよね。それがないと、個人のワガママになってしまうので。

池端:よほどの理由がない限り、やりたいと手を挙げたことに対してはすごく寛容というか、願いを叶えてくれる会社だと思います。もちろん、一度取り組んだからには最後まで貫き通すことも求められますが。

ーやり切る力はスタートアップで働くうえでとても重要ですよね。

池端:あと、これは私の悪いところでもあるのですが、思ったことをはっきり言ってしまう性格なんですね。それを周りの優秀な人たちが汲んでくれるから、(※ものすごく感謝している表情で)自分の興味があることに思いっきり取り組めているのだと思います。

SmartHomeの究極は「指示すらしない世界観」

ーNOT A HOTELはゼロからイチのフェーズが終わり、イチからヒャクにしていくフェーズに差し掛かっていますが、二人はどのような仕事に取り組んでいるのでしょうか?

志内:僕が所属するMainAppチームでは、NOT A HOTELの「(Ver 1.0から)Ver 2.0」へのアップデートに向けて、追加機能を仕込んでいる真っ只中です。たとえば、各ハウスに備えたホームコントローラーを各自のスマホから使えるようにしたり、NOT A HOTELのアプリでレンタカーとして使用しているテスラの鍵の開錠やエンジンをかけられるようにしたり。オーナーのみなさまのユーザー体験をさらに良いものにすべく励んでいます。

次なる機能を開発する志内(ソフトウェアハッカソンにて)

池端:私たちSmartHomeチームは「安心・安全」をテーマにあらためて体験の向上に務めています。たとえば、飛行機って安心・安全が守られていないと絶対に乗れないじゃないですか。それと同じように、NOT A HOTELもただ快適なだけでなく、あらゆるものが安心・安全に使えるようにしたいと考えています。

ーこのフェーズにおいて、どのような方がNOT A HOTELで活躍できると思いますか?

池端:同じような質問を1年くらい前にCTOの大久保から聞かれたことがあって。そのときは「サイボーグ的に働ける人がいいんじゃないか」と冗談半分で答えていたのですが、事実としてNOT A HOTELはまだまだ大変な時期なんですよ。だから、ときには綺麗事で済まないようなこともあって。それでも、飄々とは言わないまでも、文句を言わずに楽しく働ける人がいいんじゃないかなと思います。ちなみに言うと、メンバーのなかでいちばん小言を発しているのは私です(笑)。

志内:外側からだとスタイリッシュでカッコいいものをつくっているように見えるかもしれないですが、その裏側ではものすごく泥臭いことをしていますよね。

池端:そうですね。私自身、去年の夏は地獄みたいな暑さのなかで、職人さんと一緒にヘルメットをかぶって働いていましたから。コトに向かえば、何だってやります。

志内:池端さんの話に付け加えると、エンジニアのなかには「綺麗なコードを書きたい」とか「難易度の高いプログラミングに挑戦したい」という意見の人もいると思います。それはエンジニアとしては非常に大切なことです。でも、NOT A HOTELに限って言えば、プログラミングは僕らが提供したいサービスを実現するための手段でしかないんですね。だから、その考えに賛同してくれる方だとより一層カルチャーマッチすると思います。

池端:とはいえ、ソフトウェアに採用されている技術は最新のものばかりなので、技術が不要というわけではないんですよね。私自身、20代後半からエンジニアに転身したので、技術も知識も他の方とくらべると圧倒的に足りない実感があって。周囲から教えてもらうことばかりですし。自分の無力さを感じることも多いのですが、知らないことは知らないと言う、プライドを捨てて良いものを作ろうという姿勢で仕事に励んでいます。一緒に働くことになった人とは、会話を大切にしながら切磋琢磨できる関係になれるとうれしいですね。

ーでは、今後取り組みたいことを教えてください。

志内:僕自身、今後は「クリエイターとしての自分」と「エンジニアとしての自分」を共存させるようなことに取り組んでいきたいと思っています。うまく実践できているかと聞かれると不十分な部分が多いのですが、以前よりもサービスのことを深く考えられるようになっている実感はあるんですね。多くの人が感動できる体験を生み出すために、頑張っていけたらなと思います。

池端:私は、NOT A HOTELの各ハウスにあるホームコントローラーをなくすことを目指しています。究極の理想は、何も指示しなくても快適な空間を提供できる場だと思うんですね。その理想に近づくためにも、コントロールレスの第一歩としてオリジナルのボイスコントローラーを開発できればと考えています。

志内:やらなければならないこと、やりたいことが山積みですが、これからも同期として頑張っていきましょう!

池端:こちらこそですっ!

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Text: Kodai Murakami
Edit: NOT A HOTEL


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