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広報は、「フクロウ」だと思う。

はじめ

こんにちは。マネーフォワード人事の小川です。
唐突ですが、今回はかねてから想うところのあった「広報」について書きたいと思います。

広報の重要性が叫ばれて久しいですが、人事として仕事をする中で実感を持って強く共感してします。
特に、スタートアップ・ベンチャー企業の成長にとっては必要不可欠な役割だと思っており、どれだけ重要だと問われれば、自分がスタートアップで最初の10人を好きに採用していいと言われたとしたら、そのうち1人は迷わず広報を採用するくらいです。

ちなみに僕は、広報の当事者ではありません。こうしてブログを書いている時点で、広報活動に寄与はしてはいますが、広報担当ではありません。だからこそ、客観的な視点で広報について感じる所を言語化できるし、したいと考えました。日頃の感謝の気持ちも込めて。

繰り返しますが僕は広報担当ではないですし、巷には広報の「How」に関する情報は溢れているので、本ブログでは特に「Why」や「What」について言及したいと思います。

また広報には、社内・社外、プロダクト・サービス、コーポレート、認知やブランディング、採用といった多くの役割が存在しますが、その中でも特に今回は社内向けの広報の影響にフォーカスします。

なぜ「フクロウ」なのか

なぜ「フクロウ」なのかというと、「ミネルヴァの梟」というギリシャ神話に由来します。

その昔ギリシャ・アテネの近くにはミネルヴァの森というのがあって、夜になって森が暗くなると梟が飛び立って夜道を照らしたという逸話です。

別の解釈があることもわかっているので、今回は「そういう解釈」ということでご理解いただき、その解釈はおかしい!という指摘はいったんどうかお見逃しいただけるとありがたいのですが、、この解釈の「フクロウ」が、僕が思う広報の姿と重なるのです。

道のりやヒトを照らす広報

スタートアップ・ベンチャーはどの企業もビジョナリーなんですが、そのビジョンは壮大なもので、当然現在地とは大きなギャップがあります

よく山登りに例えるんですが、いくらビジョン(頂上)に共感して入社しても、高過ぎる山であるが故に登り始めたらいつの間にか頂上が見えなくなっていたり、今いる道が正しいかわからなくなったり、仲間とはぐれてしまったりして、登頂への想いってどんどん薄まっていくと思っていまして、それらを防ぐ道標(みちしるべ)になっているのが広報だと考えています。

何をするか

本来は社外向けの情報発信であるプレスリリースも、社内向けにも大きな影響を与えています。

そのサービスやプロジェクトに関わったメンバー全員にスポットが当たることで当事者達は自分の仕事に誇りが持てるし、当事者以外のメンバーもその内容を知ることができます。昨日ランチに一緒に行ったアノ人が今何の仕事をしているかを意外と知らないし、ましてや水面下で動いていたプロジェクトのことともなると、リリースではじめて知るということも間々あります。

プレスリリース≒会社の現在地だと思うので、それを随時確認できる機会はとても貴重です。
また、何らかのメディアに取り上げていただけた場合は、社会への影響力を客観的に実感することになります。つまり、自分が共感したビジョンに、会社がブレずに向かっていることの確認ができるわけです。

誰とやるか

ある社内メンバーのインタビューも、その人の価値観やジョインした理由、モチベーションの源泉に触れることができて、「一緒に働く仲間」としての意識がさらに醸成されます。さらに、紡ぎ出される言葉が、言葉の選び方や表現は違えど自身の考えと共鳴するものだとしたら、「同じ想いを持つ同志」だと認識することができます。

ビジョンの実現ははるか雲の上かもしれませんが、一歩一歩でもちゃんとその頂上に向かって近づいていること、自分たちが今何合目にいるか、どんな仲間と頂上を目指しているか、それを確認できる何よりも大事な機会を、広報は創っていると思うのです。道やヒトをスポットライトのように照らすことで。

エンゲージメント

最近「エンゲージメント」についてもよく話題に挙がりますが、エンゲージメントを高めるための施策への個人的な解としては、できるだけ早く広報活動にリソースを割くことだと考えています。

理由は前述の通りで、「ビジョン共感」を持って入社をしてきてくれた仲間のモチベーションを保ち、個人と組織が共に成長していくために、長い道のりの途中でのビジョンの再認識と現在値の自己認識が重要だからです。

ちなみに当社の広報は

手前味噌ですが、前述のような考えに到ったのも当社の広報と出会ったからであり、感謝と尊敬しかありません。

圧倒的な実感から、これらの考えに到るのは簡単でした。

こうして自身がブログを書いているのも、広報が背中を押してくれたからであり、自身が情報発信することによる多くの気付きを得ています。

幸いなことに当社の露出も増えている今だからこそ、成長期の広報の想いを持ち続けてほしいと切に願います。

さいごに

長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今回は一部の役割について言及しましたが、僕が考える「広報」に少しでも共感いただけたら嬉しく思います。

マネーフォワードのビジョンの実現は、まだまだほど遠い道のりです。
でも、きっとその道のりは「フクロウ」によって照らされ続けるはずです。
「お金の悩みや不安が解消される未来」に向かって。

2018年2月28日 追記:
デザイナーにスポットをあてた記事も、併せてお読みいただけると幸いです。

デザイナーは、「チョウ」だと思う。 | MoneyForward's ROOM
はじめにこんにちは。マネーフォワード人事の小川です。以前書いたブログ「広報は、「フクロウ」だと思う。」が思いのほか反響があったため、誠意と尊敬を持って他の職種についても別のナニカに例えてみようと...
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