転職活動で色々な会社のコーポレートサイトを覗いた際に、真っ先に目に飛び込んでくるのが企業理念だと思います。多くの会社が自社の想いを言語化し、サイトに掲げています。
「良いことを言うのが当たり前」「本当にそうしているのかはわからない」と、ざっと読んでしまう人もいるかもしれませんし、標語のように掲げているだけの会社もあるのかもしれません。
マネーフォワードは本気で信じ実現したいことを掲げています。ユーザーフォーカス・フェアネスを本気で実行し、本気で評価しているのです。
なぜ、企業の指針を本気で体現することができるのか。一体、どういったメンバーが集まることでそれが実行できているのか。インサイドセールスとマーケティングのメンバー二人がお伝えします。
—原彩香 クラウド経費本部 コミュニケーションデザイン部 インサイドセールスグループリーダー
—成末庸平 クラウド経費本部 コミュニケーションデザイン部 部長
人としてのあたたかさを感じた会社
原と成末、理由はそれぞれですが、自分の軸を持ち、そこに合った仕事・会社を探してマネーフォワードに転職した二人です。
原「前職はソフトウェアメガベンチャーでプリセールスエンジニアとして働いていました。エンジニアと言っても、お客様先へ出向いてシステムの機能を説明する機会が多くありました。そんな中、お客様の要望をヒアリングし使い方を提案することは、エンジニアとしてコードを書くことよりも自分に向いているし、やりたいことだと気がついたんです。ですので転職するときは最初からセールス職で探しました。
転職を考え始めたきっかけは、子どもが生まれたことでした。子育てをするなかで、自分が日本という国で働く意味について考えさせられたのです。産休育休中は先輩ママと話すことも多く、『なんとか職場復帰したもののフルタイム勤務は諦めてしまった』『パパの帰りが遅くて毎日大変』など、多くの人が頑張っているのにうまくいっていない現状を目の当たりにし、それは日本全体の低い生産性にも原因があると思うようになったんです。
そこで自分が仕事をする上でも、もっとそうした現状を変えることに直結することをしたいなと…。そのとき初めて、仕事を通じて社会に貢献するということが腹落ちしたんです。
前職も、企業の基幹システムを通じて業務効率化を推進する会社でしたが、多くのクライアントは大企業でした。実は大企業って、本当に困っている人に直接価値を提供するのが難しい側面があるんです。要因は、社内の職種が細分化されていることと、システム導入コストが非常に高額だったり、導入プロジェクトが長期間となるため役職の高い決裁者が決めることが多いという背景があります。これによって、システムを選定する人、導入プロジェクトにアサインされる人、現場で本当にシステムを必要としている人がそれぞれ異なるケースが発生してしまうんです。
また、日本の会社全体の9割は中小企業です。SaaS形式での提供ができなかった時代は、基幹システムといえば高額かつ専用のハードウェアやデータベース基盤が必須のシステムだったので、中小企業ではコストが高くなかなか導入できないものでした。今は「SaaS」モデルが主流となり、中小企業向けにもある程度パッケージ化されたソフトが低コストで利用できるようになっています。日本の生産性を向上させるためにはより多くの企業に対し、より直接的に価値を届けたい。そう考えて転職先を探していて出会ったのが、マネーフォワードでした。」
成末「僕はマネーフォワードで働く前にすでに数社経験しているのですが、どこもベンチャー企業でした。事業を立ち上げる、もしくは立ち上がったばかりの事業を成長させる瞬間にかかわることが多く、レベル感はありますが5回目のチャレンジです。
上手くいく時も、事業が失敗してしまう時もありましたが、何もないところから限られたリソースと資金、カオスな環境でスピード感をもってビジネスを拡大していくには、どう組み立てていくといいのか、を実践で本当に学ばせてもらいました。今思うと担当製品の対象顧客はばらばらで、規模も中小企業~大手企業、部門もコールセンター、セールス、マーケティング、人事と、過去にうまくいった打ち手は効かず、常に成功体験のリセットを求められる環境でした。
また、様々な製品にかかわる中で、強く興味を持つようになったのが、テクノロジーの力で、人間が人間らしい仕事をするための支援する製品でした。マーケティングオートメーションやソーシャルメディアのサポート対応ツールを担当した際、プロダクトの可能性に衝撃を受けましたし、お客様からも『人間ではできないことができるようになった』と言ってもらえたのは非常にやりがいを感じました。
もっと多くのお客様に、マーケティングの力でその価値を届けたいと思った時に出会ったのがマネーフォワードでした。」
原と成末がマネーフォワードを選んだ決め手は、面接で感じた社員の人柄でした。
原「当社と似たような事業内容の会社も並行して受けていたのですが、面接で話をしているうちに、マネーフォワードの企業文化はとてもしっくりくるなと感じました。志望動機を書くときって、企業のミッションと自分の動機を多少なりとも意識してちょっと無理やり絡めて書くと思うんですが、マネーフォワードの場合は自然とすらすら書けるなって(笑)。
あと印象的だったことがあるんです。役員面接の開始直前に愛犬が亡くなったと連絡があって、私すごく動揺してしまって。とてもじゃないけれどこれから面接どころではなく、今日は失礼させてくださいと面接官に伝えたんです。そうしたらその方がすごく心配してくださって、次の日程調整を快く対応してくれました。
また、子育て中ではあるもののフルタイム勤務で働きたいという私の希望も汲み取っていただき、当時出社時刻が固定されていましたが、私を含め制約のある社員もフルコミットしやすいように、フレックス勤務制度も導入してくれました。
ミッションやビジョンへの共感は大前提ですが、社内での働きやすさも重視し制度を作っていく企業文化、それから人としての温かさを面接時に感じたのは大きな決め手ですね。」
成末「僕も決め手は、面接中に感じた働く人の人柄ですね。合理的に意思決定しようと思ったものの、最後はやはりこの人と一緒に働きたいなという直感を大切にしました。漠然としているのですが、人に対するリスペクトを感じたのが大きかったのだと思います。」
他者に対するフェアネスとリスペクトを本気で体現
クラウド経費のインサイドセールス・マーケティングでは、仕事をする上での個々のスキルよりも、コアとなる働く姿勢を重視しています。
成末「過去にいた会社で無茶な受注を目の当たりにしたことがありました。毎日膨大なクレームがカスタマーサポートに届くのを見ていて…あれは悲痛でしたね。
言葉にすると当たり前のことなんですが、お客様に嘘をつかないことは大切なことです。『売れれば正義』ではなく社内外全体の幸福を考えて仕事をする。こうした、人としての基本的なフェアネスを個人的にもすごく大切にしています。」
原「フェアネスはマネーフォワードのバリュー(行動指針)にもなっているので、企業文化として根付いています。私も前職では、プロダクトが良く見えるように誇張して説明したり、多少過剰なPR文を書くことを求められる場面もありました。マネーフォワードでは、『できないことはできないとちゃんと説明した?』と上司から尋ねてくるんですよ。違和感や矛盾を感じずに仕事ができるというのは、当社で働く大きな魅力のひとつだと思います。」
成末「フェアな企業文化はSaaS型のビジネスモデルに起因する部分は大きいと思います。SaaSサービスは、『売って終わり』みたいなことはできないですから。
なかでも、マーケティングとインサイドセールスは社内外に関係者が多いため、そうした方とフェアに付き合えるかどうかということも大事だと思っています。
ただ、こうした人や企業に対するリスペクトやフェアネスというのは、実は当たり前のことなので、言葉にするとさらっと見過ごされてしまうんですよ。だからこそ、一緒に仕事をするメンバーには社内外関係なくそういった姿勢を持ってほしいと常々話していますし、他者に対するフェアネスやリスペクトの姿勢を重視し、体現できる人と働きたいですね。」
プロフェッショナリズムとチームプレーの両立は難しい、だからこそブレイクスルーを
インサイドセールス・マーケティングは、職域を超えて仕事をすることも多くあります。難しいとされる、プロとしての責務を果たすと同時にたくさんの関係者と協働していくことを実現すべく日々試行錯誤しています。
成末「僕の職域は『マーケティング』となってはいますが、そうは言いつつも、業務プロセスの整理や採用PR、イネーブルメントをはじめ、部署内で足りないところを見極め都度、リソースを投下するようにしています。インサイドセールスもポジション的にそうですね。フィールドセールスが営業できる案件が少ないときはたくさんアポイントを取ったり、逆に多いときはこちらで案件を温めてからフィールドセールスに渡すなど、常に全体を見ながら仕事をするのは共通しています。」
原「成末が言うように、自分の職域以外の役割であってもちょっとずつ担えるような人が向いていると思います。インサイドセールスは事業部全体のバルブを調する役割も担っていると思っていて、その時々で商談のトスアップ数を調整したり、インサイドセールスが商談をクロージングしたりもします。そのときの状況によっては導入支援をすることもあったり、契約前のお客様の機能要望を開発へフィードバックしたり、インサイドセールスといっても商談や契約を獲得することばかりが仕事ではありません。自分たちの生産性を向上するために新しくツールの検討を行ったり、他のチームとの仕事の切り分けについて話し合ったり、なにかと守備範囲が広い職種なので、好奇心旺盛な人にはうってつけだと思います。」
成末「自分のやるべきことはきちんとやりつつ、視座を高く持ちメンバーとコラボレーションできる人と一緒に働きたいと思っています。
とはいえ、プロフェッショナリズムとチームプレーの両立はやっぱり難しい。かく言う僕も以前、全部自分だけでやろうとして失敗し、ひとりでできることの限界を知りました。こうした両立は限界を感じ、ブレイクスルーした先にできるものなのかもしれません。」
過去の積み上げでは成長が追いつかない
クラウド経費本部は現在、一年前と同じことをしていては全く仕事にならないほど成長スピードが早く、過去の慣習に囚われず常に未来はどうあるべきかを考えて実行に移しています。
成末「経費精算システムの市場がすごい勢いで伸びています。当然会社から求められる基準も高く、去年と同じことをしていてもダメなんです。常に成功体験を疑い、自分やチームのできることを増やして新しいことにチャレンジすることが求められます。」
原「常に今の3倍のことを求められる感じなので、『過去こうだったから』ではなく、『未来はこうあるべきだよね』から考えていき、その都度工夫しています。それこそ営業戦略からプロモーションページの文言修正まで様々な粒度の仕事を一から行うので、慣れないうちは戸惑いましたが、それが今ではやりがいにつながっています。
こう言うとすごく忙しいように見えますが、一方で家庭の事情や趣味など柔軟に対応できる職場です。私も子育て真っ最中ですが、フレックス制度を活用しチームのリーダーとして働いています。」
成末「ただ単に事業をグロースさせたいという気持ちだけでなく、自分の軸や信念を持ち、自社サービスに誇りを持って仕事をしたいと思っているならば、ぜひ私たちと一緒に働きましょう。」