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UNHCRの女性支援

「見えない暴力」は、なぜ見えないのか。―ジェンダーに基づく暴力は許さない「ジェンダーに基づく暴力(Gender-based Violence)」は、「女性はこうあるべき」「男性はこうあるべき」といった社会的につくられた性別、規範を理由に向けられる暴力(身体的、精神的、性的暴力)です。被害者に深い傷を残し、命を奪うことがあるにもかかわらず、さまざまな要因により表面化しにくいことから、「見えない暴力」ともいわれます。紛争や迫害で避難を強いられている人々を守るUNHCRの援助活動の中で、ジェンダーに基づく暴力の防止や被害者の保護は、核となる取り組みのひとつです。暴力は紛争や避難といった緊急事態...

【職員の声】寄付者と難民をつなぐ架け橋として

「映像を通じて、伝えることの力を知った」──俳優の卵から国連UNHCRへ国連UNHCR協会で、広報・ファンドレイジングの両軸で活動をされているAさん。寄付を通じて“支援の輪”を広げる最前線で、日々どのような想いを持って取り組まれているのか。今回は、その歩みと現場での工夫についてお話を伺いました。これまでのご経歴や、入職のきっかけについて教えてください。2016年の1月に国連UNHCR協会に入職して、気づけばもう9年目になります。それ以前は、実はまったく違う分野にいて、映像関係の仕事をしていました。俳優養成所に通いながらアルバイトをして、仲間と自主映画を撮るような日々を送っていたんです。そ...

【職員の声】多様な方々との関わりから学んだこと

多様な方々との関わりで広がるコミュニケーションNさんは以前、自衛官として同じ組織内の方とだけ接していたため、会話の幅は限られていました。しかし現在は街中のさまざまな方々と接する機会が増え、年齢やバックグラウンドの異なる方々と話すことで、コミュニケーションの幅が大きく広がったと語ります。今回は、そんなNさんにお話を伺いました。前職と比較して今の働き方はどうですか?家庭生活にも変化があり、以前は任務の都合で自由な時間が少なく、家族と過ごす時間も限られていましたが、今は仕事中とオフの時間を明確に切り替えられるため、家族からも「優しい顔になったね」と言われることが増えました。生活全体がよい方向に...

【職員の声】チームで支え合う、あたたかい職場

「国際支援の現場に立ちたくて」ー新卒で飛び込んだ、その一歩目 今回は、新卒で国際協力・人道支援の仕事をするNPO・NGOに飛び込んだ臼井さんにお話を伺いました。大学時代から国際関係を学び、卒業後に入職されたという臼井さん。なぜNPO・NGOを選んだのか、どうして国連UNHCR協会だったのか、入社のきっかけや現在の業務について、率直に語っていただきました。 これまでのご経歴と、入職されたきっかけについてお聞かせいただけますか?大学を卒業して、4月に国連UNHCR協会に入職したのでほぼ新卒のような形になります。大学では国際関係学を専攻していました。特に、国際支援や開発といった分野に関心があり...

シェルターが足りない

2024年も世界では戦争や迫害が続き、日本の総人口とほぼ変わらない、1億1000万人以上の人々が故郷を追われています。今この瞬間にも、ウクライナや中東など戦闘の続く国々、地震で被災したトルコ・シリアやアフガニスタン、今も戦闘が続くスーダンなど、世界で多くの人々が家を失い苦しんでいます。難民・国内避難民にシェルターを提供することはUNHCRの最も重要な任務の一つですが、深刻な資金不足で提供が追いつかず、多くの家族が間に合わせの仮住まいで雨露をしのいでいます。シェルターは、家を失い苦しんでいる人々の命と安全を守り、心身の傷を癒し、尊厳を取り戻す大きな意味を持ちます。一人でも多くの方に支援を届...

家を失った子どもたちを守れ!

一緒に守ろう。つなげよう。難民の子どもたちの命、そして未来を。日本では入学や進学、就職など、新たな始まりの季節となりましたが、他方で世界に目を向ければ、紛争や人道危機が続き、故郷を追われたまま、避難生活を続けるほかない人々が多くいます。世界では、1億2000万人を超える人々が故郷を追われていますが、そのうち5000万人以上が18歳未満の子どもです。彼らはかけがえのない子ども時代を奪われ、過酷な避難生活を続けています。また、世界の難民の子どもたちのうち、約半数は教育を受けることができません。「学校に行きたい」と切望しながら、それが叶わず、未来への希望を失っている子どもたちが多くいます。戦争...

【職員の声】一歩踏み出した先にあった、やりがいと仲間

「この仕事なら、自分にもできるかもしれない」国際協力の形にはさまざまなものがあります。その中で臼井さんが選んだのは、「ゼロをイチに戻す」——生きるための基盤を失った人々を支えるUNHCRの活動でした。異なるバックグラウンドを持つ職員が熱意をもって取り組むこの職場で、成果を求められるプレッシャーを力に変え、自らの成長を実感しているといいます。今回は、臼井さんがこの仕事を通して見つけた“やりがい”と“原動力”についてお話を伺いました。UNHCR協会は、どのような方法で難民支援を進めているのですか?私たち国連UNHCR協会では、難民問題の理解を広げるための「コミュニケーション活動」と、民間の皆...

【職員の声】“できること”より“やりたいこと”を大切に

「あの時出会った方が、今も支援を続けてくださっている——」入職からこれまでの時間を振り返ると、思い出すのは“人との出会い”だと臼井さんは話します。初めての寄付のご案内、再会を重ねて深まった信頼関係。一つひとつの関わりが確かな成果となり、自信へと変わっていきました。今では、自分の経験をもとに仲間を支えることが新たな目標に。支援する人・される人、そして共に働く仲間。それぞれの想いが交わる場所で、臼井さんは今日も歩みを続けています。チームで成果を上げるために、どのような工夫や取り組みをされていますか?また、具体的な仕事内容について教えてください。私はファンドレーザーとして、街頭やイベント会場な...

【職員の声】挑戦できる環境が、成長を後押しする

“この仕事なら、自分にもできるかもしれない”——そう思えた一つの出会い国連UNHCR協会の求人と出会ったことがきっかけで、一歩を踏み出した岸上さんにお話を伺いました。支援の現場に立ちたいという想いはあっても、なかなか踏み出せなかった自分がいた。そんな中で、「資格や語学力を始めとする経験・スキルではなく、一人ひとりの想いや姿勢を大切にしてくれる」職場に出会い、自分にもできるかもしれないと前向きな気持ちになれたといいます。今回は、そんな転機となった出会いや、今の仕事で感じているやりがいについて語っていただきました。これまでのキャリアの流れや、転職の背景についてお伺いできますか?接客業からスタ...

食料危機から難民の命を守る

世界ではいま、多くの人々が飢餓の危機に直面しています。国連WFP(WFP国連世界食糧計画)*によると、約3億3300万人が急性の食料不安に苦しんでおり、その数は新型コロナウイルスの流行以前より2億人も増加しました。その中でもっとも深刻な状況に置かれているのが、避難を余儀なくされている難民や国内避難民です。*UNHCRは国連WFPとともに、難民の食べ物と栄養の確保に努めている。世界規模での食料不安の深刻化、その要因世界規模での食料不安の深刻化は、各地で長引く紛争をはじめ、以下のような要因が考えられます。・戦争や、治安の悪化に直面する多くの国で食料不安が拡大。・ウクライナの戦争や新型コロナウ...

難民を守る。難民を支える。紛争や迫害により故郷を追われた人の数は1億人以上

2024年末、紛争や迫害によって移動を強いられた人は1億2320万人に達しました。前年より約700万人増加しており、67人に1人が避難を強いられていることになります。2025年4月現在は1億2210万人とわずかに減少していますが、依然多くの人々が避難を強いられています。この驚異的な数は、スーダンでの武力闘争、ウクライナでの戦争の長期化、コンゴ民主共和国、ミャンマー、ベネズエラといった国々での危機、さらに政権移管後も続くシリアでの情勢不安等によるものです。* Global Trends Report 2024より世界では今、紛争や迫害だけでなく、気候変動による干ばつや豪雨、自然災害、さらに...

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