多様な方々との関わりで広がるコミュニケーション
Nさんは以前、自衛官として同じ組織内の方とだけ接していたため、会話の幅は限られていました。
しかし現在は街中のさまざまな方々と接する機会が増え、年齢やバックグラウンドの異なる方々と話すことで、コミュニケーションの幅が大きく広がったと語ります。
今回は、そんなNさんにお話を伺いました。
前職と比較して今の働き方はどうですか?
家庭生活にも変化があり、以前は任務の都合で自由な時間が少なく、家族と過ごす時間も限られていましたが、今は仕事中とオフの時間を明確に切り替えられるため、家族からも「優しい顔になったね」と言われることが増えました。
生活全体がよい方向に変わったと感じています。
前職の自衛官時代は、任務の緊張感や人間関係、時間制約などによって大きなストレスを感じていました。特に災害派遣や出動などで休日も自由に行動できない状況は、私たち家族にとって大きな負担となっていたのです。
しかし、現在の仕事は精神的にも余裕ができ、家に帰っても仕事のことを引きずることはなくなりました。日々の業務で落ち込むことがあっても、現場ごとに気持ちを切り替えられるため、前職と比べて心身の負担が大きく減っています。
チームはどんな方が多いですか?
このチームは、さまざまな理由で働く方々で構成されており、多様な価値観がチームの強みになっていると感じています。未経験で入社した方が多く、年齢やバックグラウンドが異なることから、資金調達の仕組みを理解することが業務をスムーズに進める上で重要であると感じます。
理想だけではなく、現実的な仕組みを理解することで、業務上のギャップやストレスを減らすことができるのだと思います。
やりがいを感じるのはどんな時ですか?
この仕事では、寄付を継続してもらうことが重要な役割です。頭で説明するだけでは十分に理解されず、自分の熱意を込めて話すことで初めて相手の心を動かすことができます。ロジックだけでなく、情熱を伴ったコミュニケーションが必要であり、相手の共感を得られたときに大きなやりがいを感じます。
自分の熱意によって「この方を応援したい」と思ってもらえる瞬間に仕事の醍醐味を感じます。
活動中の忘れられない出来事はありますか?
私が街頭で活動していた際、元難民の方が自ら協力してくれる場面がありました。その方は、寄付ではなく自ら活動に参加したいと申し出たのです。この経験は、仕事の意義を深く実感する瞬間でした。
また、がんを患い余命が限られている方が支援に協力してくれた際も、方々の善意や思いやりに感動しました。
仲間とのコミュニケーションは多いですか?
職場の雰囲気は部活の仲間のような感覚で、全国の仲間の成果を確認できるツールや、月1回のミーティングでの交流を通じてモチベーションを維持しています。リーダー職であっても上下関係はなく、みんなで協力して取り組む空気が特徴です。
新人教育については入職後2日間の研修で基本知識を学んだ後、すぐに現場に出ます。最初はリーダーや先輩が手取り足取り指導するため、未経験でも安心して取り組むことができます。
この仕事に興味がある方へ向けたメッセージをお願いします。
この仕事の魅力は、人道支援への熱意を持った仲間と、コミュニケーションの幅を広げられることです。精神的にも体力的にも安定した環境で、多様な価値観を受け入れながら働くことができます。困難な状況でも前向きに取り組んで、成果や共感を通じて充実感を得られる点がこの仕事の大きな魅力です。
少しでも国際支援に興味がある方、ぜひ私たちと一緒に働きましょう。
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