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【マネージャーに聞く】労務知識×テクノロジー=宇宙人になれるチーム!? 自社開発サービスを支える「労務開発チーム」とは

労務開発チーム、マネージャーの新井です。

いくつかの税理士事務所と社労士事務所勤務を経て、株式会社Flucle(現:株式会社HRbase)に入社したのが2年前です。前職では10人ほどの社労士事務所で、チームリーダーとして労務相談対応や就業規則の改定、給与計算を担当していました。

そのときは自分が「労務開発」などという、世の中にないチームを率いることになるとは、想像もしていませんでした。

【お知らせ】=======
当インタビューは株式会社HRbaseのアカウントで運用しておりますが、この記事は旧社名の株式会社Flucleの時代に書かれたものです。記事内には「Flucle」という表記が随所に出てくるかと思いますが、そのときの臨場感をお感じください。
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自社システムに搭載する、労務資料を作成しまくる!

労務開発チームは、自社サービスHRbase PROのユーザーである社労士事務所が、顧問先企業に対して提供する資料や、HRbaseのユーザーである人事労務担当者のためのひな形のような資料などを作成するチームです。ひな形のような資料だけではなく、事務所通信に使う労務マガジンや、労務相談にそのまま使える回答事例集も含まれます。

社労士先生に代わって作成する資料ですからクオリティの高さが求められます。そのため労務開発チームには、労務知識を持つ、現場をよく知るメンバーが集まっています。

クオリティの高い資料作成というとハードルが高く感じられると思いますが、利用するのはあくまで「顧問先企業の労務担当者」。そのため私たちは、分かりやすく、使いやすい資料の提供を目指しています。

そして、社労士事務所での仕事と違い、直接ユーザーと話すことはありません。社労士事務所で顧問先の労務相談に答えるときは、面談や電話などで細かいニュアンスを汲み取ったり、表情から推測しながら回答の着地点を探っていると思いますが、私たちの着地点は「根拠のはっきりした、使いやすい資料をつくること」ですから、アウトプットに大きな違いがあります。社労士事務所とは求められる筋肉が少し変わりますね。

HRbase PROの提供する資料は「公的機関と同じ」では意味がありません。公的機関の出した情報を、現場がどう使えるかまで掘り下げて資料を作成するので、びっくりするほど法律や根拠条文を探しまくります。正直、社労士事務所に勤務していたときもここまでしていませんでしたから、驚きつつ楽しみつつ業務を進めています。

法改正や時事ネタを元に、「何をつくる/ 誰がつくる」を決める

毎月1回、メンバーが集まって「コンテンツ会議」を開催し、労務マガジン コラムのテーマを決めています。直前1か月にあった法改正や旬の労務情報を持ち寄り、自分が気になってる労務ネタや「これを担当したい」という希望を出し合い、何を作成するかを決める場ですね。

労務マガジン コラムに限らず、すべての資料作成に共通する大切なことは「いま、企業が求めている情報は何か」という視点です。自分の興味や時事ネタだけではなく、現場にとって役に立つ情報は何かを常に話し合っています。作成が決まった資料は難易度別に、基本的な資料をつくる「Basisチーム」と、専門性の高い資料を担当する「Deepチーム」に振り分けられます。

労務開発チームの資料はすべて、1人で完結はしません。チームでつくり上げるものです。

一番のハードル「労務マガジン」もチーム力で乗り越える

「チームでつくる」の例として、前述した「労務マガジン コラム」をご紹介します。

専門知識を記事 コラム化するには「労務知識 / 構成力 / 文章力」、そして根拠を確認する力が必要で、私自身も書き慣れるまでは時間を要しました。そのためメンバーで集まって記事を仕上げる時間を設けています。自分の構成に対しての意見を聞いてブラッシュアップを繰り返すうちに、記事作成にも慣れていきますし、執筆後には必ずリーガルチェックが行われます。

また専門知識が一般の方にとって分かりやすく書けているか、構成やストーリーに問題はないか、日本語がおかしくないかなどの部分にはプロライターの監修が入りますから安心してください。

1本のコラムにも多くの工程があり、その一部を担当するとイメージいただくとよいかと思います。

文章力もある程度必要ですが、たとえばハイスキルな社労士先生がよい文章を書くかというと一概にそうとはいえません。労務開発チームに求められるのは、難解な文章を柔らかく書く力と、法律を調べ、根拠を見出す力、そしてチームでよい記事を仕上げるための調整力です。

ITツールと「仲良し」になれる方、大募集

入社時点でのスキルは問いませんが、業務を通じてITツールと仲良くなっていただきます!

まずはgoogleとお友達になれるのがレベル1です。ドキュメント、スプレッドシートを多用して共同作業を進めるためです。

コミュニケーションはSlack、情報共有はJamboadとMiro、Kintone、最近ではChatGPTも活用が始まりました。リモートメンバーも多いので、情報整理やアイデア出しとその記録にITツールの力は必要不可欠です。もちろん自社サービスにログインして操作することもあるため、徐々に慣れていっていただければと思います。

労務開発チームがつくった資料は、自分たちの手でシステム内に入れていくので、エンジニアメンバーとのやり取りも必要です。たとえばその過程でバグが発生したときはエンジニアチームへ報告したり、新機能ができたときは実際に機能を確認したりもします。

労務に関係する業務だけではないので、はじめは驚かれるかも知れませんが、ここはSaaSのシステムをつくる最前線。新しい仕事に触れられるチャンスという意味ではとても刺激的ですよ。

労務の中の得意領域を活かしてほしい

よく聞かれるのが「労務知識はどれくらい必要ですか?」というご質問です。

労務知識はもちろん必要ですが、ひとつの資料をつくる過程には膨大なタスクがあります。企画力、推進力がある方にはアイデア出しや社内調整、チーム運営で活躍いただけますし、根拠調査やリーガルチェックが得意な方にはその部分をお任せできると思います。文章力があれば労務マガジン コラム執筆やトンマナチェック、その他データベース管理や資料公開作業…と、ひとつのチーム内でさまざまな仕事がありますから、知識量があればよいとは一概にいえません。

もちろんすでにオタク的な専門知識がある方は、それを活かしていただきますが、既存メンバーの得意領域もさまざまです。

チームには社労士試験の合格を目指して勉強をしているメンバーもいます。まずは「得意領域と目指す姿」を教えていただければと思います。

チームコントラクトが生み出す、柔軟と多様性

労務開発チームは柔軟性を大切にしています。今のメンバーは助け合い精神でチーム運営ができているのでありがたいですね。会議でもうまく進んでいないことや、ストレスを感じていることを率直にいい合える空気があります。

自然にそうなった部分もありますが、チームビルディングに一番役立ったのが「チームコントラクト」です。これはチームの約束を可視化したものなのですが、ネガティブな感情が出たときや、1on1で方向性の判断に迷う話題が出たときなどの判断軸となっています。

【実際のチームコントラクト】

新しいメンバーが入ってきたときも「このチームはこのような考え方で運営しています」と伝えることで、スムーズに定着できていると感じています。

チームコントラクトは、定期的に開催するチーム合宿で見直しを行います。殿堂入りのキーワードもあれば、変更するキーワードもあります。リモートメンバーが多いチームだからこそ、気持ちよく働くための仕掛けは必要です。

今後、労務開発チームがもっと大きくなったときも、「戻る場所」としてのコントラクトを大切にしていきたいですね。

未知で不思議なチームだから、宇宙人になれる

労務管理に携わってきた方が急にITベンチャーに入るのは、心理ハードルも高いとは思いますが…

保守的な環境で労務管理を行っていた方も、労務開発チームに加わっていただいたあとは保守的な考えは取っ払らっていただき、「なんか1回試してみよう、やってみて違ったら改善しよう」という姿勢で楽しんでいただければと思います。

チームで解決できないことは他チームに聞いてみたらいいんです。オープンに、ミーハーに、新しいことを取り入れてください。

私自身、この仕事を始めて視野を広げることができました。社労士事務所に勤務していたときも、さまざまな業種の顧問先に対応することでそれなりに広い社会にかかわっていた気がしていました。しかし今は、システムを通じて全国の社労士事務所とその先にある何千何万もの顧問先企業に価値提供を行っています。それだけで自分の仕事の幅が一気に広がったと感じています。

また、開発に一番近いところにいるため、社内で企画が生まれてシステムがつくられ、ユーザーに提供して改善を続けるという大きな流れがすべて見えます。これは社労士事務所では絶対に見えなかった風景です。

労務知識が必要な仕事にもいろいろありますが、サービスのはじめから終わりまでを見届けられる、そしてITツールを駆使した自分の試行錯誤が直接その流れに影響するという経験は、今後どのような企業に行っても、また社労士事務所勤務に戻ったとしても、相当役に立つ経験ではないでしょうか。

私も、いま社労士事務所勤務に戻ったら、きっと宇宙人だと思います。
そう考えると、労務開発チームは「宇宙人になれるチーム」ですね笑

労務管理の新ジャンルにチャレンジしませんか?

労務管理の仕事には「効率化」という言葉がついて回りますが、労務開発チームでは効率だけを追い求めてはいけない、という実感を得始めました。

スキルと効率、そして開発へのこだわりを掛け合わせ、集まったメンバーの強みを活かすためにさまざまな手法や技術を柔軟に取り入れること。そして仕組みやマニュアルを武器のように追加していくことで、はじめてこの不思議なチームがうまく回り始めます。試行錯誤の結果、いい反応が生まれて「あ、回ってきたな」という瞬間にやりがいを感じているところです。

まだまだ未知数の仕事です。このチームで労務管理経験を活かし、宇宙人になってみたい方のご応募をお待ちしております。

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