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誰もがルールメイキングに参加できる社会へ フローレンスが政策起業家育成塾【駒崎弘樹の政策起業道場】を開講 ~第一期塾生に、Z世代も含む5名が決定!~

このたび、フローレンスは団体設立以来蓄積してきた「政策起業」のスキルを社外に広め、日本に新たな政策起業家を生み出すための土壌造りとして『駒崎弘樹の政策起業道場』を開講することになりました。

プログラムの開発と開講にあたっては、村上財団より出資をいただきました。

政策起業とは

経済を支える若者が減り、高齢者が増え、どんどん貧しくなっていく日本。加えて、地球規模の気候変動、度重なる災害……。

こうした未来を、私たちは子どもたちの世代に残したいでしょうか。

もはや「偉い人たち」に政治と政策を任せるだけでは足りません。

私たち一人ひとりが政治や政策を担う主体として参画し、知恵を出し、手を動かして実際に制度づくりや社会のルールに影響を与えていくことを、「政策起業」と呼びます。政策起業は、選挙以外で民主主義に参加する多様な選択肢を広げます

また、民の立場から社会のルールや制度を変え、時には新たな法律まで作ることができる「政策起業家」が多く生まれることで、政治や世の中の仕組みがアップデートされやすくなり、変化に強く創造力に溢れた社会をつくることができます。

【駒崎弘樹の政策起業道場概要】

目的:日本の政策起業家の育成

内容

・世の中のルール/仕組みを変革するための政策起業、イシューレイジングの具体的方法 などを学ぶ
・フローレンス社内の政策起業の基礎資料・政策提言タイムライン・記者会見マニュアル等のツールを提供
・それぞれの政策起業家への伴走、メンター

時期:2022年5月~半年程度

対象:政策起業ができるフェーズ(事業や政策提言に関する立ち上げフェーズが完了し、ソリューションを世の中に広げていく段階にある)のNPO等経営者

フローレンスの政策起業の軌跡

フローレンスでは、代表の駒崎弘樹を中心に数々の政策起業を成し遂げてきました。

例えば、いまは全国に数多く存在する小規模認可保育園。これは、フローレンスが2010年に待機児童問題解決のモデルとして小規模保育所「おうち保育園」を開園したことがきっかけで制度が創設され広まったものです。

また、2015年には医療的ケア児とその家族を取り巻く社会課題の解決に向けて、医療的ケア児者 当事者・支援者団体とともに「一般社団法人全国医療的ケア児者支援協議会」を創設。

昨年には、フローレンスおよび全国医療的ケア児者支援協議会が6年にわたり訴えてきた、医療的ケア児者家庭への支援を国・自治体の「責務」と定めた「医療的ケア児支援法」が制定されました

このように、政治家でも官僚でもない立場で、現場からの声を政治に届けて数々の制度改革を成し遂げてきました。

今こそ、日本に多くの「政策起業家」が必要な背景

少子高齢化社会が進む日本が抱える課題は非常に多く、労働人口の激減による税収の低下の一方で、社会保障費は増大しています。

1950年には現役世代12.1人で65歳以上の高齢者を支えていましたが、2040年には現役世代1.5人で1人の高齢者を支えることになると予想されています。※出典:内閣府「令和2年版高齢社会白書(全体版)」


財政は社会保障費で圧迫され、経済発展を生み出すイノベーションの苗床となる公教育や研究開発に予算が割けず、長期的な経済的衰退が目に見えている中で、私たちは子どもたちの世代のために何ができるでしょうか。

一部の「偉い人たち」に政治と政策を任せ、自分は日々の持ち場で真面目に頑張ろう、ということでは足りません。私たちも政治や政策を担う主体として参画し、4年に1回の選挙で投票に参加するだけでなく、投票以外の回路でも、民主主義に参加すべき局面がすぐそこに迫っています。

誰もが政策起業家になったとしたら、我々はいつでも、どこでも、政策づくりに、制度作りに、ルールメイキングに参加出来るようになります。それはみんなが社会づくりに関われるようになることに等しいのです。日本の民主主義そのものをアップデートし、新たな社会が生み出せるようになるのです。

村上財団の支援により政策起業道場の開講が実現

この度、フローレンスの想いに深く共感してくださった一般財団法人村上財団より、本政策起業道場の運営費用を支援いただき、無事に開講の準備が整いました。

駒崎さんがNPO代表として培われた知見をいかし政策起業家としてご活躍されるのを応援させていただく中で、このような活動ができる方が若い世代に多く育つことが日本の社会課題解決につながっていくのではと考えていたところ、ちょうど、「駒崎弘樹の政策起業道場」のお話をいただき、支援させていただくことになりました。

NPOは行政の手の行き届かないところまで支援を広げ、現場での知見も多く蓄えているかと思います。そういった知見を政策へと反映させることで、より大きなインパクトを日本全国に与えられると考えます。

ここで学びを得た皆さまが、素晴らしい経験や知識に磨きをかけて近い将来、政策起業家としてご活躍することを期待しております。

一般財団法人村上財団
代表理事 村上 玲

また、10年後の世界の主役になる未来のイノベーター達が集い、未来を描くために、共に挑み、共に学ぶ、挑戦者のための学校「MAKERS UNIVERSITY」を運営するNPO法人ETIC.とプログラムを共同開発・運営することが決定しています

全体プログラムイメージについて


1か月に1回、5人の塾生が集まる政策起業道場を開催し、政策起業家としての事業の実践を駒崎弘樹がサポート。参加者ごとの悩みを解決して、実践へ即活かせる情報提供を行います。道場生は、月ごとのモニタリングを経て得たものを実践し、世の中へソリューションを提供します。

・世の中のルール/仕組みを変革するための政策起業、イシューレイジングの具体的方法 など
・フローレンス社内の政策起業の基礎資料・政策提言タイムライン・記者会見マニュアル等のツールを提供

フローレンス社内の政策起業家(市倉加寿代、米田有希)が事務局兼初期メンターを担当します。

第1塾生は、Z世代も含む以下の5名が決定!

・平井大輝(NPO法人CLACK理事長)
1995年大阪生まれ。中学時代に両親の自営業の倒産と離婚を経験し、中学と高校と経済的な困難を経験。
国公立大学に進学後は「自分と同じような境遇で理不尽な思いをしている子どもの手助けをしたい」と思い、困難を抱える中高生の学習支援のNPOで3年間活動。
居場所支援や学習支援以外の方法で困難を抱える高校生の将来の選択肢を広げるためにCLACKを立ち上げる。
大阪市と堺市の2拠点で無料プログラミング教室Tech Runwayを開講中。
現在は2022年8月の東京拠点開講予定。シチズン・オブ・ザ・イヤー2021受賞。
・田中沙弥果(一般社団法人Waffle Co-Founder)
1991年生まれ。2017年NPO法人みんなのコード入社。文部科学省後援事業に従事したほか、全国20都市以上の教育委員会と連携し学校の先生がプログラミング教育を授業で実施するために事業推進。2019年にIT分野のジェンダーギャップを埋めるために一般社団法人Waffleを設立。2020年には日本政府主催の国際女性会議WAW!2020にユース代表として選出。2020年Forbes JAPAN誌「世界を変える30歳未満30人」受賞。
内閣府 若者円卓会議 委員。経産省「デジタル関連部活支援の在り方に関する検討会」有識者。
・吉田雄人(認定NPO法人なんとかなる代表理事)
1975年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、アクセンチュア、早稲田大学大学院(政治学修士)、横須賀市議会議員を経て、横須賀市長に33歳で就任(2期8年)。
2017年で退任するまで完全無所属を貫いた。退任後は、地域課題解決のための良質で戦略的な官民連携の手法であるGR(ガバメント・リレーションズ)を軸に、GRコンサルティング、GR人材育成ゼミ、(一社)日本GR協会などの活動を展開している。
GRの現場という観点で、児童養護施設や少年院等を退所して家に戻ることのできない若者の自立支援を行う「認定NPO法人なんとかなる」の共同代表を務め、自立援助ホーム「なんとかなり荘」、自立準備ホーム「なんとかでき荘」の運営を行なっている。
・村田早耶香(認定特定非営利活動法人かものはしプロジェクト共同創業者)
大学在学中の2001年、東南アジア訪問時に子どもが売られる問題の深刻さを知り、2002年二十歳の時に仲間と共にかものはしプロジェクトを創業。10歳未満の子どもまでもが被害にあっていたカンボジアで、子どもが売られる問題を防止するため、職業訓練と雇用により家庭の収入を向上させる雑貨工房を運営。また、加害者を取り締まるための警察訓練の支援も行う。2012年よりインドにも活動を広げ、インドのNGOと共に、被害にあった方達が人生を取り戻す支援と子どもが売られない社会の仕組み作りの支援をしている。2019年より日本での児童虐待を中心とした「子どもを取り巻く不条理」をなくす活動を開始。
2006年日経WOMAN主催「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2006」リーダーシップ部門を史上最年少で受賞。2011年 社団法人日本看護協会とジョンソン・エンド・ジョンソン グループ日本法人各社主催、ヘルシー・ソサエティー賞を受賞し、天皇陛下(当時は皇太子殿下)と謁見。2012年 全国日本商工会議所女性会連合会主催 第11回女性起業家大賞優秀賞受賞。2018年日経WOMAN主催「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019」世界の子供を守る賞を受賞。ウーマン・オブ・ザ・イヤー2回目の受賞となった。
・渡部カンコロンゴ清花(NPO法人WELgee代表理事)
1991年生まれ。日本に来た難民のキャリア支援・NPO法人WELgee 代表。様々な背景を持つ子ども若者が出入りする実家で育つ。大学時代はバングラデシュの紛争地にてNGOの駐在員・国連開発計画(UNDP)インターンとして平和構築プロジェクトに参画。2016年に日本に逃れてきた難民の仲間たちとWELgeeを設立。難民を社会を共に変革していくパートナーとして捉え、経験・スキル・意欲を活かした伴走型の就労事業「JobCopass」を運営。
Forbes 30 under 30のJapan / Asia 選出。チャンピオンオブザチェンジ2020受賞。静岡文化芸術大学卒業、東京大学大学院 総合文化研究科・人間の安全保障プログラム 修士課程修了。Global Shapers Tokyo hub所属。トビタテ!留学JAPAN一期。Makers University 一期。内閣府世界青年の船事業第24回代表青年。

駒崎弘樹より

2014年にフローレンスを設立して以来、数々の社会課題と対峙してきました。
病気の子どもを預ける場所が足りない問題。待機児童問題。医療的ケア児を長時間あずかれる場所がない問題。

そんなたくさんの社会課題を解決する一つの手段が、【政策起業】です。
誰もが政策起業家になったとしたら、我々はいつでも、どこでも、政策づくりに、制度作りに、ルールメイキングに参加できるようになります。

それは誰もが社会づくりに関われるようになることに等しく、日本の民主主義そのものをアップデートすることができます。政策起業家がもっと日本に誕生すれば、この「日本の民主主義そのものをアップデート」のスピードをあげられると思っています。今回の【駒崎弘樹の政策起業道場】が、民主主義アップデートの担い手をたくさん誕生させることを、僕は確信しています。

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